UPSETTING ! - レゲエな日々 -

Blog-音楽雑記他。〜聴くまま、思いつくままです。 Hit Me with Music !

2014年07月

86e22631.jpgまさか自分がこういうものを飲むようになるなんて、想像だにしていなかった。

Various Reason
『薬用養命酒』

テレビCMで「疲れやすくないですか?」、「胃腸が弱ってないですか?」などと問われて、「うんうん、疲れやすい疲れやすい、胃腸も悪い悪い。」と大きく頷いてしまった。

「一度飲んでみるか…」
とドラッグストアで手にして買ってみた。一滴もお酒が飲めないのに大丈夫だろうか?と思いながらも。

養命酒は子供の頃から名前だけは何度も耳にしている。昔からあるんだろうなと漠然とした思いから調べてみたら、製造開始は1602年の慶長年間。ひぇーっ、江戸幕府開府の頃。

しかし、まさか自分がこういうものを飲むことになるとは…。でも最近は本屋に行くと真っ先に行くのは健康雑誌のコーナーだし。つくづくトシを痛感する今日この頃である。

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【養命酒】について

正式な商品名は「薬用養命酒(やくようようめいしゅ)」である。14種類の生薬により、滋養強壮の効能を持つとして販売されている。

なお、生薬の内訳は以下の通り。

桂皮(けいひ) - 4500 (mg/l)
紅花(こうか) - 200 (mg/l)
地黄(じおう) - 1000 (mg/l)
芍薬(しゃくやく) - 1000 (mg/l)
丁子(ちょうじ) - 400 (mg/l)
杜仲(とちゅう) - 300 (mg/l)
人参(にんじん)(朝鮮人参) - 1000 (mg/l)
防風(ぼうふう) - 1600 (mg/l)
鬱金(うこん) - 600 (mg/l)
益母草(やくもそう)(メハジキの葉茎) - 800 (mg/l)
淫羊?(いんようかく) - 1900 (mg/l)
烏樟(うしょう) - 9900 (mg/l)
肉?蓉(にくしょうよう) - 800 (mg/l)
反鼻(はんぴ) - 200 (mg/l)
上記の生薬を、日局規定のチンキ剤製法に準じて味醂に冷浸して作られる。他にアルコール、ブドウ糖、カラメルが添加されている(先に挙げた味醂も添加物扱い)。



d434a0a5.jpg「レゲエ好き」とは称しているものの、全てのレゲエが好きってわけじゃない。まず、ダンスホールとジャパレゲ、これはもう全くダメで受け付けない。論外。

Big Youth
『NATTY UNIVERSAL DREAD 1973-1979』

それから私的にちょっと苦手なのが、このDJってやつ。長い間レゲエ聴いてると避けては通れないサブ・ジャンルのひとつで、「これが好き!」って人のコメントもネットで見たりするんだけど、実際聴いてみると…やっぱりダメ。もたないんだなあ。

DJものの紛らわしいところは、一般の「歌モノ」とよく間違って買っちゃうこと。「ルーツ味のよく出た、いいジャケットだなぁ」とジャケ買いして帰って、CDプレイヤーに乗せてかけ出した途端に意気消沈。「えーッ、DJモノぉ?」。全編これが続くのかと思うと、急に気持ちが重くなる。

このBig Youthの『NATTY UNIVERSAL DREAD 1973-1979』もそんな経緯で買ったものだったと思う。でもビッグネームだから知らないはずもなく、アーティスト名をよくその場で反芻してなかったのかも知れない。「とにかくブラファイ盤に間違いなし!しかも3枚組のボリューム!」と喜びいさんで買って帰ったんだろうと想像する。

いいにはイイんだよ、DJが1〜2曲挟み込まれている分にゃあ。でも全編、しかも3枚組フルボリュームは「ちとキツい」。第一、DJモノって、まあライミングの粋さを楽しむってこともあるんだろうけど、「何言ってるか分からなきゃ」って印象を持ってるから、からっきしダメなんだよね。

だから『Ten Against One』のハーフ・シンギングのバージョンなんかポツンと入ってたりすると、一服の清涼剤のようでホッとするわけ。

まあ、要するにつくづく「偏ったレゲエ・ファン」だということ。

5c2f40d1.jpg『THE U.S. ALBUMS』ボックスの発売を記念して、ビートルズのアメリカ・キャピトル盤についてあれこれ書き散らかすシリーズ第21回目。

The Beatles
『THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL』

当時、コレが出た時はスゴい興奮したなぁ。何しろ入ってくる情報なんてのは非常に限られてたし、今ほど色んなライブ・ブートが出回っている状況じゃなかったし。とにかくビートルズのライブというものを耳からだけでもいいから体験したくて、これは発売日に、岡崎にあるいつもの【井野屋】に買いに行った覚えがある。

ビートルズのライブ盤というのは、実は活動時から企画はされ、そのために録音もされていたのだが、ことごとくビートルズ・サイドの「不許可」に遭ってしまっていた。だから、活動時のライブ素材は、キャピトル盤『THE BEATLES' STORY』の中での断片的なものに限られていた憂き目を持つ(ルーフトップは除く)。
そして解散後の77年になり、ハンブルグ時代のライブが出るとかいう噂が囁かれ始め、キャピトルも「商機逃すまじ!」と、録りためていたライブ・テープのレコード化に本格的に動き出すわけである。

発売当時はそれなりに「へーっ!」と楽しめたのだが、今聞くとやはりキツい。観客の声がデカ過ぎるのだ。最近「キャーキャー」言うようなライブ盤を聴いてないので、ライブ盤というのはこんなにウルサイものだったのかと少々戸惑う。レゲエは基本的にライブ盤は少ないし、今聴くライブ盤と言えばジャズの「拍手パラパラ」ぐらいだからね。

この『THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL』を買った後、高校生になり、普通のロックのライブ盤を数々聴くことになる。そこには何かしらの「コール&レスポンス」の場があって、「あぁ、ライブってホントはこんな風なのか…」と思ったりした。このライブ盤では「コール&レスポンス」というより、多少の「歓声の強弱・ウェーブ」があるのみである。だから生々しいライブ盤というより、ドキュメントなんだなと思う。

【曲リスト…未CD化】

1. Twist And Shout
2. She's A Woman
3. Dizzy Miss Lizzy
4. Ticket To Ride
5. Can't Buy Me Love
6. Things We Said Today
7. Roll Over Beethoven
8. Boys
9. A Hard Day's Night
10. Help!
11. All My Loving
12. She Loves You
13. Long Tall Sally

718ba142.jpgこれはいい!
ルーツ・レゲエ・ファン必聴のプログラム・アーカイブだ。今のうちに「ぜーんぶ」ご試聴されることをオススメする。

Mick Sleeper
『BASE CULTURE: Reggae And Beyond with Mick Sleeper』
(こちら⇒ http://www.upsetter.net/podcast/ )

熱心なペリー・ファン(研究家)、そしてレゲエ・コレクターとして知られるMick Sleeper氏。
その名の通りのペリー親父関連のポッドキャスト『Radio Scratch』が惜しくも2009年3月で最終回となってしまったが、こちらは未だ健在だ。
(Radio Scratch ⇒http://www.upsetter.net/scratch/sounds/index.htm

毎回60分前後の構成で、ルーツ・レゲエ中心にダブ、スカ、ロックステディなどシャマイカン・ミュージックのコアな部分をかけまくるプログラムだ。今現在、29のエピソードがUPされている。

最も気に入っているのはサイトの下の方のVAULT EPISODESの中に入っている【Far East】と題された回。トラックリストを挙げてみると、
【Far East October 17, 2012】
Peace And Love - Augustus Pablo
One Thousand Swords - Augustus Pablo
A Harder Shade Of Black - Augustus Pablo
A Better Shade Of Dub - Santic All Stars
Iggy Iggy - Augustus Pablo
I Man - Herman Chin Loy
Arabian Rock - Augustus Pablo
Pablo Express - Augustus Pablo
Jaro - Randy's All Stars
Hap Ki Do - Augustus Pablo
Addis Ababa - Augustus Pablo
East Africa / East Of The River Nile - Augustus Pablo
Cool Shade Dub - Augustus Pablo
Jah In The Hills - Augustus Pablo
A Java Instrumental - Augustus Pablo
JA Minor - Dub Syndicate
Yokohama - H. Kobayashi
ご覧の通り、パブロを中心としたロッカーズ・サウンドがぎっしり。聴いているとこの蒸し暑い気候に一風の涼風を送ってくれるようだ。Randy's All Starsの『Jaro』なんて選曲、渋いね。

ルーツ・レゲエではこんなのもある。彼のレコード・シャックからのレア音源を特集したものだ。
【Ghetto Soldiers June 30, 2013】
400 Years - Ken Boothe
Red Eye - Cool Breeze
Nah Look Back - Raging Fyah
Preacher Man - Jah 9
Jesus Perry - Lee Perry & ERM
Smoker - RDX & Dreadsquad
Stop - Boom One Sound System (featuring B Davis)
Dutty Road - Mykal Rose
The Crab With The Golden Claws - One Noize
Ghetto Soldier (Custom Discomix) - Tony Dread
Corrupt - Bounty Killa
Music Addict - Solo Banton
Farther East - Ras Amerlock

もちろん、ペリー親父の特集も健在。やはり一番の頻度で特集されている。
【Black Ark Injection November 23, 2013】
Rasta Get Ready - Junior Murvin
Uptown Babies Don't Cry - Max Romeo
Freedom Fighter - Bunny & Ricky
Babylon A Fight Rasta - Jolly Brothers
OK Corral - U Roy
Johnny Too Bad - The Slickers
Cherry Oh Baby - Eric Donaldson
Kinky Fly - Bunny Rugs
Love Can Run Faster - Robert Palmer
Crying Wolf - Kiddus I
Praises To Jah - The Roots
Judgment Day (Custom Discomix) - Clive Hylton
Such Is Life - Lord Creator
Live Injection - Mick Sleeper Vs. Upsetters

ダウンロードボタンもあるのでリンクが切れないうちに…。2つばかりエラーが起こるのがあるが、そんな場合はiTunes経由という方法がある。

是非、ご試聴を。

4703363a.jpg「こんなハズじゃなかった…。」
これは見事なる期待はずれ。しかし、期待はずれというものがいつも悪い意味とは限らないのが音楽の面白いところだ。

John Surman
『JOHN SURMAN』

どんな音を期待していたか?=フリーにゴリゴリと押しまくるサーマンのサックス・プレイ。
実際、どんな音だったか?=カリプソである!!

ジョン・サーマン68年の初リーダー作。ブリティッシュ・フリー・ジャズの旗手として「さぞかしお硬い音」、またはその「つぼみ」を期待して聴いたのだが、演ってるのは陽気なカリプソ・チューンの数々。これには大いに腰くだけ。

しかし、しかしだ。このカリプソがまたイイんだなぁっ!
最初聴いた時は「オオっ?」となったが、それはすぐに「オオっ!」に変わる。これはなかなか得難い感触だ。

思うに。イメージだけから言えば、サーマンの吹いているバリトン・サックスという楽器は、「下の方の空気・空間に属する楽器」だと思っている。マリガンの得意なオブリガードにしても、全体を見据えながら「足元からすくう」ような感じで全体を底上げする印象。一方、カリプソはまたまたイメージで恐縮だが、「上の方の空気・空間に属する音楽」。言うなれば「ご陽気」。一見、相容れない。

それがどうだろう、ここでのサーマン。
そのバリトン・サックスでカリプソを吹きまくるのである。低音域から高音域まで力強く鳴るのがサーマンの特徴だから、足の下から頭のてっぺんまで全力・全方位のフルパワーにて迫ってくる。グルーヴィさのみならず、カリプソ本来の陽気さをも兼ね備えて。

「嬉しい期待ハズレ」!

6d49fdab.jpgレゲエ史上もっとも影響を与え、ジミー・クリフからは「レゲエの父」と呼ばれているジョー・ヒッグス。取り上げておいてこう言うのもなんだけど、聴いても今ひとつピンと来ないんだよね。

Joe Higgs
『UNITY IS POWER』

1stの『LIFE OF CONTRADICTION』に続き、再発された2ndアルバム。『LIFE OF CONTRADICTION』は確かに良かった。

若き日のボブ・マーリィ、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーに歌やコーラスのハーモニーのみならず、音楽業界のノウハウについて師匠となって教え、レゲエ界の偉人として尊敬されるひとり…。
なんて言葉がどのレビューにもクドイくらいに載ってるんだけど、実際聴いてみると、どうもピンと来ないわけ。

こういう「偉人」という言葉には、つい惹きつけられてしまう自分。それはそれで全然否定する気持ちはないんだけど、あまりにも「偉人だ、偉人だ」と強調され過ぎると「なんかよく分かんないだけど、いいことは間違いないんだ!」と思いながら聴くことになる。「なんか違うな」と頭の片隅で思いながら。

バックの演奏も洗練されていて、それなりに新しいんだけど、今ひとつ歌がそれにノリ切っていない気がするわけね。「暖かい歌声と包容力のあるサウンド」なんてレビューには形容してあり、上手いこと言うもんだなぁって感心はするんだけど、どうも…。

まあ、私の聴き込みが足りないと言われればそれまでなんだけど。

Devotion
One man kutchie
Unity is power
Gold or silver
Love can’t be wrong
Vineyard
Small world
Think of the moment
Sadness is a part of my heart
Sons of Garvey
Invitation to Jamaica (bonus track)
Version (bonus track)



c07f851c.jpg『THE U.S. ALBUMS』ボックスの発売を記念して、ビートルズのアメリカ・キャピトル盤についてあれこれ書き散らかすシリーズ第20回目。

The Beatles
『LOVE SONGS』

1976年にEMIとビートルズのレコード契約が切れると、商魂逞しいキャピトルは「ここぞとばかりに」編集盤をリリースし始める。ロックンロールの編集アルバムに続いて77年に出されたのが、この『LOVE SONGS』だ。当時、少年にとってLP2枚組セットのカベは想像以上に高くて厚く、このアルバムもかなり経ってから買った。

当時は知らなかったが、これは企画アルバムとして日米共同企画で進められていたものらしい。だが、『ラブ・ソングス』というものに関する日米の捉え方にはかなりの隔たりがあったようだ。日本サイドから言えば「ラブ・ソングス」と言えば前作「ロックンロール」と対をなす言葉で、イコール「バラード調の曲であること」を指すのに比べ、アメリカサイドでは「愛について歌ったものならビートが効いていようが構わない」といった具合だったようだ。確かに日本では私を含め、【ラブ・ソング=バラード】と捉えているフシが多く、輸入盤で同様の「Loveなんとか」いうタイトルがついているコンピなどを聴いていて、テンポのある曲が出てきたりするといぶかしく思ったりする。
まあ、選曲をみてみると、結局は日本側の意向がかなり取り入れられた結果ということだろう。

しかし。CD時代の今、編集盤と言えばCDの尺の長さを活かして60〜70分収録は当たり前。アナログだって、出来る限り収録して欲しい。それがどうだろう。このアナログは2枚組でありながら、トータルで60分ちょっとしかない。曲数も1枚目=13曲、2枚目=12曲という、なんとも中途半端な数。曲の素材に困るわけでもなく、この期に及んで何を出し惜しみしているのかと思ってしまう。利権には敏感なキャピトルのこと、好評だったら『LOVE SONGS VOL.2』でも出すつもりだったか…。尺が余ってるんだから『I Will』入ってるんなら『Julia』も入れるべきだし、『All I've Got To Do』も初期の名作として外せない。そしてLoveと言えば極め付けの『All You Need Is Love』も。

さて、お約束のミックス違い。『Yes It Is』、『This Boy』、『P.S.I Love You』が擬似ステレオバージョンになっている程度と「おとなしめ」。他は若干音の定位が変わるなどの細かい違いはあるようだが、まあ、マニアックな人以外には関係なさそうなレベル。

この後、2年あまりして本当のバラード編集盤が出ることになる。そうなると、ますます微妙な位置に立たされるアルバムではある。でも『Yes It Is』を入れていることと、最後を手紙の結句のように『P.S. I Love You』で結んでいるセンスには「オッ!」と顔がほころぶんだよな。

【収録曲リスト…未CD化】

[Side A]
1. Yesterday
2. I'll Follow The Sun
3. I Need You
4. Girl
5. In My Life
6. Words Of Love
7. Here, There And Everywhere

[Side B]
1. Something
2. And I Love Her
3. If I Fell
4. I'l Be Back
5. Tell Me What You See
6. Yes It Is

[Side C]
1. Michelle
2. It's Only Love
3. You're Going To Lose That Girl
4. Every Little Thing
5. For No One
6. She's Leaving Home

[Side D]
1. The Long And Winding Road
2. This Boy
3. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
4. You've Got To Hide Your Love Away
5. I Will
6. P.S. I Love You

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