2006年01月19日

記憶その6 悲しみは雪のように

今日、初めて読まれる方は記憶その1から、どうぞ

出来事は感情とセットで記憶され、感情を引き金として引き出されます。
そして、記憶は引き出されるたびに、強化され、鮮明になっていきます。

ならば、引き金になりやすい感情というものがあれば、
その感情を物事と結びつければ、引き出されやすくなる、と考えられます。

引き金になりやすい感情、なりにくい感情があるのでしょうか?
今日は、その考察です。


5.「悲しい」は消えていく。

昨日、何か思い出してくださいと言いました。
どんな記憶が甦りましたか?
楽しい想い出?悲しい想い出?

Beltaは、愛するものを亡くした経験があります。
当時は、悲しくて悲しくて、これからの一生、笑うことはないと思っていました。

でも、
昨日はそんなことなど思い出しませんでした。
そして思い出している今も、涙は出ていません。
かつてあれだけ泣いたのに。

トラウマになるほど衝撃的な感情は別ですが、
「悲しみ」は時間の経過とともに、少しずつ薄らいできます。
何度も思い出して強化しても、微妙に変わってきます。

「悲しみ」や「痛み」は人にとって、とても大きな感情です。
心と体は一体ですので、体全体に良くない影響を与えます。

だから脳は懸命に、体や心を守ろうとします。
「悲しみ」をゆっくりと薄めていき、
次第に最初の「悲しみ」とは少し違った感情に変えていきます。
ついには、本人にも気づかれないよう心の奥底深くしまい込んでしまいます。
だから、Beltaはすぐには思い出さなかったのです。

つまり、
「悲しい」は直接的には、記憶には使えません。
感情が変わり、深いところに沈みこんでいるから。

また、変わらないほどの強い悲しみは、影響が大きくておすすめできません。
(薄めることを考えるべきです)


Beltaから一言。
ここでは、「悲しみ」という感情を、
単に記憶との関連という点だけで考えています。

「悲しみ」や「痛み」は人にとって、大切な感情です。
心の奥に降り積もる雪のような「悲しみ」や「痛み」こそが、
大人を輝かせるものだから。


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