2006年03月23日

得意技を使え! その12(ちょっぴり恐いこと)

「得意技を使う」。やっぱり興味があるのはここ。
だって、人はみんな違うから。
学習スタイルもそれぞれ。
自分の得意技が見つかれば、
いろいろなことがうまく回ります。

少し前に、身体感覚が特に優れたMさんのことを書きました。
(カテゴリ「伝える技術」の「得意技を使え」シリーズ参照)
今日は、それに少し付け加えます。


Mさんは、体の感覚が特に優れている女性。
本を読んだり、講義を聴いたりする場合、
じっと座っているより、体を動かしながらの方が、
より、理解しやすく記憶に残るという傾向があります。

ところで、人は視覚、聴覚、身体感覚を使って情報処理をしており、
その全てを使うことで、より理解が深まります。

学習の場面で「書く」ことが推奨されるのは、そのためなのです。
「書く」動作は、
目で見る、音を聴く(心の中で読んでいますから)、手を動かす、
わけですから、全ての感覚を使います。
(「書く」について詳しい話しはまた後日)
だから、とても記憶に残りやすいのです。

しかし、Mさんの場合、あまりにも身体感覚が素晴らしく、
他の感覚とのバランスがとれていませんでした。
突出した身体感覚にとっては、視覚と聴覚はお荷物のようなのです。
むしろ、視覚と聴覚が、邪魔をしていると感じる程。

つまり、書いてもあまり効果は上がらないのです。
得意な身体感覚にしてみれば、
「書く」ことには、苦手な「読む」と「聴く」が常に含まれている訳ですから。

そうなると、Mさんには学校で教わる学習方法は意味がない。
聞いてみると案の定、小中高と最初は良くても、
内容が複雑になるにつれてついて行けなくなったそうです。

加えて、身体感覚の優れた人は、反応がゆっくりです。
じっくりと体で感覚を味わってから、自分のペースで反応するからです。

今の教育の価値の一つに、「速い」ことがあります。
  速いこと=価値が高い
という図式です。
そして、学校での学習方法は、「読む」「書く」「聴く」が中心です。

ゆっくりで、読む、聴く、書くが苦手なMさんにとっては、
学校という場は、さぞ苦痛だったことでしょう。

全く知らない外国語の授業に一人で参加している感覚だったのでは?

単に情報処理方法が違う、それだけのことなのですが、
「落ちこぼれ」「とろい」というレッテルを貼られてしまうのですから。

これ、考えたらとっても恐いこと。
自分が得意な情報処理方法を知り、その使い方さえ分かれば、
大きな可能性を伸ばせるのに、そうと知らずにどれだけの才能が消えたことか。


そんなことを語っていたら、
この秋、ある会の主催でちっちゃな講演をすることになりました。
世の中みんなでシェアできたら、もっと多くの可能性が広がりそう。
人前が苦手なBeltaは、早くも心臓がバクバクしているけど。


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