2006年03月30日

失敗の技術 その2 きちんとちゃんと

引き続き、失敗の話です。
今日は、"ですます調"で。

昨日、
 大人は間違うことが嫌い、
 そして分かっていても行動を変えることが難しい。
 これには理由有り、
と書きました。

その理由とは?





ここでタイムマシンで子供時代に戻ります。

朝です。あなたはこれから学校に登校します。
今、あなたが耳にしている言葉は?

「遅れるわよ。早く行きなさい。
 ちゃんとして。服、きちんとボタンかけなさい。
 勉強頑張るのよ。ほら、○○ちゃんが待ってるわよ。
 ごめんなさい。うちの子遅くて。しっかりしてね。」

全てでは無いにしても、似た状況を経験した人は多いのでは?
私達はこんな風にしてちゃんとした大人に育てられていきます。

その過程で、直接的、間接的に

 1.ちゃんとしなさい。
 2.早くしなさい。
 3.しっかりしなさい。
 4.人を大切に(自分よりも)。
 5.一生懸命(一所懸命)しなさい。

と教えられ、自然と学んでいきます。

やがて、大人になってから、
何か必要なことを行う時や、
ストレスに対処する時、
これらを無意識にやろうとします。

全く無意識ですので、考えることもなく
自動的、反射的に反応してしまうのです。

TA(交流分析)という心理学では、
これら5つのことを、
駆り立てるもの=ドライバーと呼びます。

社会生活を営む上で、役に立つものですが、
度を超すことが多く、その場合、行動を妨げてしまいます。

そして、このドライバーからは、
様々な信念のようなもの(ビリーフと言います)が生まれます。


例えば、
ちゃんとしなさい(TAでは、「完全であれ」と表現します)からは、
 
 失敗やミスをしてはいけない
 完璧であらねばならない
 完全でなければならない 

など。

そして、何か行動をするときには、
無意識に、常に耳元でこのビリーフがささやかれ、
それを満たそうとするのです。

経験を重ねる過程で、ビリーフは繰り返され
だんだん強化されて、強固なものになっていきます。

そう。だから、
 大人は失敗が嫌い、なのです。

Excelでエラー表示がされたとたん、
BackSpaceキーを素早く叩き、
エラーの存在そのものを許さなくなるのです。

極端に失敗を嫌う(怖がる)人は、
この「完全であれ」というドライバーに
突き動かされている可能性が強いのでしょうね。

もちろん、人は皆違いますから、
一括りにはできないのですが。

もし、思い当たるようでしたら、
少し緩めてみませんか?

Excelでエラー出したからって、別に良いじゃない。
どうしたら間違うかが分かってラッキー!って。ね。


そして、
学びの場を作っている伝える側としては、
安心して間違える、エラーができる、
そんなふわっとした空間を提供したいと思っています。

ところで、
昨日の記事、ずいぶん厳しい口調ですね。
失敗ができる空間を提供しているつもりだったのですが、
できてなかったことに気が付き、自分に憤りを感じたようです。

やれやれ、
Beltaも「完全であれ」に囚われているようですね。
ですので、今日は"ですます調"で気分一新。



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この記事へのコメント
「失敗が嫌」「嫌い」とあまり意識したことはないのですが、実は

> 失敗やミスをしてはいけない
> 完璧であらねばならない
> 完全でなければならない

以前は、自分が典型的にとらわれていました。
深いところではやっぱり失敗を嫌っていたのですね<私。

それが嫌で、人に強制しないようにと、注意を払っていますが、相変わらず、自分には科しているときがあります。

あまり、自分がこれにとらわれると、Beltaさんのおっしゃる「安心して間違える、エラーができる、
そんなふわっとした空間」をうまく提供できないかな・・・と、自分を許す(甘やかさないようにするのがまた大変ですが^^;)ことも必要なのかな。。。と思いました。
Posted by ariari at 2006年03月30日 21:51
人間なんて不完全の象徴みたいなもんだから、完全を目指そうとするのは当たり前のことで、行動を妨げるほどの事はないんじゃないかな?と思います。
妨げるっていうのはおそらく、萎縮したり、苦手に思ってしまったりってことを言いたいのだと思いますが、それなら失敗の話をするよりもまず、行動を起こす上でのプラスの部分(行動する事によって得るもの)、マイナスの部分(行動しなければ避けられない危険)について話したほうが分かりやすいと思いますよ。
Posted by しゅくれ婦人 at 2006年03月30日 23:28
 そういえば 昔から ○○しなさい!と言われてきた気がする。
もちろん 今でも。

でも 完璧な人間はいないのだから 
…でも失敗(ミス)する自分が好きと思えればいいですね。
Posted by まっつん at 2006年03月31日 21:32
みなさま、コメントありがとうございます。

>ariariさん
>しゅくれ婦人さん
>まっつんさん


確かに完璧な人はいませんよね。
Beltaは完全を目指す姿勢は大切だと思っています。
ただ、時に行き過ぎると、
目が向く方向が違ってしまうかな、と。

一言で言うのは難しいのですが、
「失敗」したことに焦点を当てるか
それともそこから学ぶことに焦点を当てるか、
なんだと思います。

Beltaの場合、
「失敗するのは絶対に嫌」なんて思っていると、
失敗したということだけに目が向いて、
ちょっといや〜な気分になります。
で、ついそんなことは無かったことにしたくなっちゃうんです。

それだと得るものが少ないので、
これはチャンスだと思うことにしています。
#でも、そう思えるまでに時間がかかることもあるんですけどね。
Posted by Belta at 2006年03月31日 22:21