2006年03月31日

置きみやげ

昨日、一昨日と朝日新聞に
「鉛筆の正しい持ち方」が取り上げられていました。

こういう記事を読むと思い出すことがあります。


Beltaが学生時代のこと。
ある国文学の教授の、その年度、最後の講義でした。

いつも通り、講義が終わる、と思っていたら、
数人の学生の名前が呼び上げられ、
「今の人、残りなさい。」と。
そして、Beltaもその中に入っていました。

何があるのだろうと思っていたら、
「鉛筆を持って。皆さんは、鉛筆の持ち方が正しくありません。
 正しい持ち方をお教えします。」と。

そして、先生自ら、一人一人鉛筆の持ち方を矯正していただいた。

おっしゃる通りの持ち方をして、書き取りをした。
正しい持ち方はしていないが、大学生にもなって直せるわけ無い、
なんて心の中では思いながら。


後日、
その教授が退官されたこと、
そしてその鉛筆の講義が、文字通り、最後の授業だったことを
知りました。

ご自分の指導者としての最後の最後に、
何を思われて、大学生の鉛筆の持ち方を直されたのか。

先生には申し訳ないのですが、
当時講義で教わった国文学に関しては、
きれいに忘れてしまいました。
でも、「鉛筆の持ち方」が話題になる度、先生のことを思い出します。

残念ながら、Beltaの鉛筆の持ち方は、直らぬままです。
もちろん、正しい持ち方をしようと思えばできます。

ですが、
先生と最後の時間を過ごすことができたのは、
この変な持ち方のおかげだと思うと、妙に愛おしくって。
#先生、甲斐のない学生でごめんなさい。


それは専門分野でなくても、形がなくても良い。
何かが残る、そんな仕事をしていきたい。



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この記事へのコメント
こんにちは。年度末はばたばたしますね。
そういう最後の節目の日に、ほろりとするお話ありがとうございました。

>それは専門分野でなくても、形がなくても良い。
>何かが残る、そんな仕事をしていきたい。

直接、関係ないけど心に残る。そういう思い出っていろいろありますよね。いつまでも忘れない。。
なぜか大切なものになってしまっています。
私も人とのふれあいの中で、そんなほろりをもらったり、してもらったり、いつか思い出してもらえるような関係を一つでもできたらいいなあと思いました。このBlogで毎日、なんらかの気持ちをいただいております。感謝です。
Posted by けろりん at 2006年03月31日 18:03
>けろりんさん
コメントありがとうございます。

私も皆さまからのコメントに、ほろりを頂いています。ありがとうございます。

人生ってギフトなんですね。
「大っきなプレゼント交換会」、と言う感じですね。
Posted by Belta at 2006年03月31日 21:39
 ブログのほうへコメントありがとうございます。
僕も学校の授業で
本編よりも裏というか脱線した話のほうが
記憶に残っています。
そのせいで(おかげ?)雑学に強いところがあります。

いつもおもしろい記事 ありがとうございます。
Posted by まっつん at 2006年03月31日 21:40