☆お待たせいたしました…!『夢追いの猫』のHal.さんとの合同連作小説です☆
=====前作、『光と夢の二重奏 *9*』はこちら。=====
「みてるんじゃないよ、さがしてるの。」
ヨルもまた、なにかをさがしているのか。こんな幼い少女が、たったひとりで、こんな紅い天井のした。そう考えたところで、ぼくは苦笑いした。
(夢のなかの話じゃないか…ヨルだって実存する女の子じゃあるまいし。)
そう、ヨルの出てくる夢はどんどん、ぼくのなかで現実味を帯びてきていた。
まるで、ヨルが実際に生きている女の子であるかのように。
まるで、現実世界で彼女と話しているかのように。
「ねぇ、ヨル。きみはなにをさがしているんだい?」
しゃがみこんで、ヨルと視線をあわせ、訊ねる。こどもと話すのには慣れている。
ぼくが見る夢を“観”て、笑ってくれるこどもがたくさんいるからだ。
「お兄ちゃんの、しっているものだよ。」
とっておきの秘密を話すようにそう言う。
「ぼくの、知っているもの?ヨル、頼むから、もったいぶらないでくれ。」
少女の涼やかな笑い声が響いた。それから、いたずらっぽい微笑み。
「お月さまとお星さまだよ。」
「……えっ?」
さらにヨルはうたうように言った。
「みんなが見あげなくなっちゃった。だから、お空はきえちゃったの。」
☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
↓読んでくださってありがとうございます。ランキングに参加中です。
↓下のバナーにぽちっとクリックをいただけると10ポイント入ります。
↓応援ポチポチッ★が元気の源です!!!よろしくおねがいします☆⌒゜
にほんブログ村
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
にほんブログ村 ポエムブログ←携帯からのかたはこちらからお願いします
ありがとうございます(´∀`)
また、メルマガ『こころうた。』(右上のアドレスバーに配信希望アドレスを登録していただくだけです)、掲示板『陽だまりビオトープ』もよろしくお願いします!!
また、読者さまからの『こんな主題どう?』というリクエストも随時募集中です。
=====前作、『光と夢の二重奏 *9*』はこちら。=====
「みてるんじゃないよ、さがしてるの。」
ヨルもまた、なにかをさがしているのか。こんな幼い少女が、たったひとりで、こんな紅い天井のした。そう考えたところで、ぼくは苦笑いした。
(夢のなかの話じゃないか…ヨルだって実存する女の子じゃあるまいし。)
そう、ヨルの出てくる夢はどんどん、ぼくのなかで現実味を帯びてきていた。
まるで、ヨルが実際に生きている女の子であるかのように。
まるで、現実世界で彼女と話しているかのように。
「ねぇ、ヨル。きみはなにをさがしているんだい?」
しゃがみこんで、ヨルと視線をあわせ、訊ねる。こどもと話すのには慣れている。
ぼくが見る夢を“観”て、笑ってくれるこどもがたくさんいるからだ。
「お兄ちゃんの、しっているものだよ。」
とっておきの秘密を話すようにそう言う。
「ぼくの、知っているもの?ヨル、頼むから、もったいぶらないでくれ。」
少女の涼やかな笑い声が響いた。それから、いたずらっぽい微笑み。
「お月さまとお星さまだよ。」
「……えっ?」
さらにヨルはうたうように言った。
「みんなが見あげなくなっちゃった。だから、お空はきえちゃったの。」
☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
↓読んでくださってありがとうございます。ランキングに参加中です。
↓下のバナーにぽちっとクリックをいただけると10ポイント入ります。
↓応援ポチポチッ★が元気の源です!!!よろしくおねがいします☆⌒゜
にほんブログ村
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
にほんブログ村 ポエムブログ←携帯からのかたはこちらからお願いします
ありがとうございます(´∀`)
また、メルマガ『こころうた。』(右上のアドレスバーに配信希望アドレスを登録していただくだけです)、掲示板『陽だまりビオトープ』もよろしくお願いします!!
また、読者さまからの『こんな主題どう?』というリクエストも随時募集中です。