2005年05月31日

クトゥルフ神話〜「覚醒者」の感想

クトゥルフ神話〜「覚醒者」の感想

★5月9日の記事で紹介しました友成純一先生の「覚醒者」の感想を記述します。まず主人公の岩本と準主人公の三神が話の中心で展開していくのですが、人物描写に結構ページを割いており物語という印象が強いのです。恐怖の描写はまだかな?と思うことが結構ありました。また、三神は以前アルコール中毒だったこと(友成氏の実際の経験を元にしている)を記述している部分はあまり必要なかったかもしれません。(自分的に)その描写が長く感じられ気分が少し萎えてしまいました。三神がだんだんと南の島々(フィリピンやインドネシア方面)に惹かれ渡航していくのですが、もう少し展開が早くてもいいような・・・。しかしスラウェシ島の東側を北上するシーンはロマンティックなシーンがあり、少しラヴクラフト風でした。最後には覚醒するのですが、今回で終わらず続編に続くような終わり方です。三神を引き立てる為に、岩本を使っていると思うのですが、2人別々に分けて展開してもいいような・・・。あと福岡を舞台にしているのですが、イメージしづらいです。自分も福岡へ行った事があり、街の雰囲気はなんとなく判りますが多くの方はその辺どうなんでしょうか?「クトゥルー怪異録」に収録されていた「地の底の哄笑」が良かったので少しうーんどうなんでしょう?と思うことしばしば。全体的にもっと圧縮した方が良かったと思います。自分は友成ファンですので次回作(続編)も購入します、そして楽しみにしてます。

blueorb at 19:20│Comments(3)TrackBack(1)クトゥルフ(作品紹介) 

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1. 友成純一「覚醒者」  [ 異想録 ]   2005年06月04日 20:45
  福岡在住の人間としては、傑作短編「地の底の哄笑」に続く、福岡を舞台にしたcthulhu神話第二弾でしかも、長編ということで、期待を持って読み出しました。  読後感は、渾身の力を込めた、現時点での友成純一にしか書けない、ホラーの力作であると思いました。  地震

この記事へのコメント

1. Posted by gymnema   2005年06月04日 20:00
gymnemaといいます。
濃い、cthulhu情報のblogとして、楽しませていただいてます。

 福岡在住のなので、「覚醒者」は、地震の話でもあり、街の描写といい、身近すぎて、非常にリアルな感じでした。
福岡は、近年、日本と他のアジア諸国へのハブを目指しているところがあるので、「覚醒者」のコアなテーマでもある「南洋幻想」は、HPLの「クトゥルフの呼び声」の「回帰願望」に繋がる、郷愁という名の恐怖を描いていると思っています。
 たしかに、「地の底の哄笑」は傑作でしたので、「覚醒者」の冗長さは、ファンとしては好ましいですが、長すぎるきらいはありますね。
2. Posted by ランドルフ・カーター   2005年06月06日 00:24
こんばんは、gymnema様

以前よりgymnema様のHPを拝見させて頂いていますが
福岡在住だったのですね。自分にとって九州(特に福岡)は
愛着のある地域です。九州一周旅行をしたのですが、良い思い出
しかありません。街も自然も人も素晴らしかったのです。

>濃い、cthulhu情報のblogとして、楽しませていただいてます。

自分では初心者の方に分り易いように薄くしているつもりですが・・・
濃いcthulhu情報のblogでしたらネフレン=カ様の方が濃いです。
自分より様々な事をご存知で勉強になります。又怪異録様のBLOGも
勉強になります。ほぼ毎日見ています。

3. Posted by ランドルフ・カーター   2005年06月06日 00:26
つづきです

友成先生についてですが、自分は友成先生の作品(守備範囲)が
好きでして、スプラッター的な部分よりそれ以外の部分が好きなのです。
日常的な描写がいかにもありそうだったり、ふとした行間に寂しさを
感じるのです。自分的には友成先生は会った事もないのですが、
非常に自分に似ている性格ではないかと感じ、親近感を強く感じるのです。

追記:gymnema様のBLOGにコメント入れさせて頂きましたが、読み返して
みると文章がおかしいです。スイマセンでした。


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