夜中のBS番組で

  昨夜、いつものようにNHKのBSをつけると、昔良く見たおじさんがとんでもない速さで怒っている画面が映った。その人こそ小田実さんである。昔TVの番組で何度かごいっしょさせていただいたが、その気迫でただただ圧倒されてしまったのを覚えている。興味があって本も読んでみたが、いやー、難しい。まるでわからないのである。僕が赤いヘルメットをかぶっていたころ、彼はべ平連の代表であった。そんな彼が亡くな前の数ヶ月をカメラが密着し、その歴史を振り返るという番組である。53歳でドイツ政府に招かれ、その時に誕生したお嬢さん、そして在日韓国人の聡明で優しい奥さんに囲まれ、すごく優しそうな顔つきで自分の過去を振り返っていく様子は感動的なものであった。彼は、平和主義者である。権力のある強いものに対しては恐ろしいほどの洞察力と行動で立ち向かってきた戦士なのである。ゲストの作家の方も言っておられたように、3.11が起き、ヨーロッパ危機、そして現在の円高、年金、消費税問題について、圧倒的な指導力を見せてくれるだろうと推測される。広島原爆の後、日本の真意を試すかのように最後の空襲はわがふるさと大阪だったそうだ。その中で彼は逃げながら切実に平和について考えたことだろう。最後まで攻め続ける姿勢に敬意を表したいと思う。

BLUE NOTE企画

  近所の八百屋がBLUENOTEシリーズ、今話題の本屋で売っているマイルスのCDをプレゼントしてくれた。ジャズ離れがここまで進む中、CD店にお客が来ない中、画期的なキャンペーンだと感心する。まずは間口をどーんと広げることが一番大事なのである。ジャズはとっつきにくいと良く言われるけれど、最近では居酒屋や喫茶店でもこんなにジャズが氾濫しているのだ。昔、ある音楽関係者にリサーチすることがあったが、歌のある音楽は会話の妨げになる、と言ってロックやブルースでは力強すぎる。だからおしゃれ感をだすためにジャズがちょうど良いのだ、と。ただお店で流れているだけではそんなに普及しない。やはり自分でCDを買って解説を読んでだんだんと好きになる場合が多いと予測する。その点、本屋は実に良い。CD店に行くにはなかなか敷居が高い同輩たちでも、本屋ならいつもの生活の一部になっているはずである。
 さあ、このBLUENOTE企画、初心者には最高の入門編である。どんどん日本中を巻き込んで大成功してほしいものである。

実験的なライブであった。

  久しぶりの東北応援バンド。横浜ドルフィーで演奏した。久しぶりにメンバーの顔を見るとうれしくなってしまうほど、この人たちは人が良いのである。音楽をする前に、楽しい人柄というのが僕の心情である。ライブに出発する前に、友人からいただいた1990年のマイルスバンドの音を聞き込んだ。本来僕にとってのマイルスの第一位はパンゲア、アガルタである。その音と比べるとカムバックしてからのマイルスの音がどうも好きになれなかった。ポップすぎるのである。それがどうだろう!ライブでのこのバンドの凄いこと。ポップでありながら、ジャズ、そう完全なるジャズバンドなのである。メンバー全員が全速力である。僕は、昨年、東北のためのアコースティックバンドとエレクトリックバンドの2枚のCDを発表した。なかなかエレクトリックの方はライブでやるチャンスもないのだが、このマイルスの音をきいて、僕は突然、アナログシンセを運ぶことにした。左手であの低音を響かせようと思ったわけである。僕にとっては大成功の夜だった。アコースティックピアノ、そして、オルガン、低音がオルガンベースとキーボード、時には2つのベースがくっついたり離れたりする。8ビートのこの楽しさは、長らく僕が忘れていたものである。4ビートにはない高揚感がルームを支配する。モニタースピーカーがない場所だったので、ところどころオルガンが大きすぎたり、MCが聞こえなかったりハプニングはあったが、音楽を前進させるてめの楽しい実験ができたことには間違いがない。ジャズをとりまく非常に激しい現実。昔なら、こういうバンドを組んでツアーをしようか、なんて思ったアイディアをすぐ実現する時代があったが、今はそうはいかない。だからこそ数少ない実験できる場所を大切にしなければいけない。またチャンスがあれば勝負したい。

楽しかったモーションブルー

 実に愉快な夜であった。息子がモーションブルーに出演するので応援に行った。なんと、バンドネームはTHE QUARTET、笑っちゃうね。編成が実にユニーク。2ギターにオルガンとドラム。恐らくこの編成のバンドは世界的にも珍しいのではないかと思う。僕が知っている限りでも初めてだ。だからサウンドが実に面白い。息子は1セットこそ無難にこなしていたが、2ndセットでは本来の動物的なドラミングに変身。今のニューヨークの音が聞こえる。もっと驚いたのが、オルガンの金子君だ。今までそんなに評価もしていなかったこともあったが、というのが本音である。スケール感がまるでなかったのである。それが何ということであろう。オルガンが良くなっているのである。もともとテクニックはあったのだが、それにスケール感と構成力がついたんだからこれで大丈夫。僕のライバル出現。こうこなくちゃ。オルガン業界はもりあがらない。モーションブルーのグリルドソーセージにはまいってしまったが、昔からいるスタッフの人柄といい、実に愉快な一日であった。最近は、寒いので、夜の外出を控えていたが、やっぱりどんどん出かけていかないと刺激が足りない。ライブはいい、実にいい。
さあ、今夜は横浜ドルフィー・東北応援バンド。親父の全速力をお見せしよう。
それにしても金子雄太はTVにでてくる小さなプロレスラーのまねをしている、名前は忘れたが、そっくりだったな。

雪だ、懐かしのアルバム

  TVを見て驚いた。東京は大雪だ。まあ、毎年何回かは雪が降るのでそんなにびっくりすることはないんだけど・・。わが横浜は雑木林に薄く雪が残る程度で散歩をしても実に美しい。
 久しぶりにジミーの”オフザトップ”というレコードを聴いた。大昔、ジミーさんのハリウッドの家でできたてのこのレコードをいっしょに聴いたことを懐かしく思い出す。すっきりしたアルバムである。タレンティーン、ベンソン、グラらディー、ぴたっと息が合って実にいい。当時、このアルバムが全米ジャズチャートで一位に輝いたことを思い出す。やっぱり凄かったんだな、今聴いても凄い、ジミー達は。
 僕も早くきわめたいものだ。練習しようっと!
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