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July 06, 2013

「はじまりのみち」を観たよ!

遅れ馳せながら、映画「はじまりのみち」を観てきたよ!
面白かった!

原恵一監督の実写作品第一作ということで、当然期待や不安、諸々が入り乱れての公開ではあったと思いますが、観てみるとこれが全き原恵一。
本当にアニメと実写、両方手がけたことのある監督さんは少ないと思うけど、その両者の作風やクオリティに何の差もないっていう監督はさらに極少なのではなかろうか。
それくらい全部が原恵一。クオリティもそのままに原恵一、でした。



木下恵介作品は「二十四の瞳」と「楢山節考」、「カルメン故郷に帰る」くらいしか見たことはなくて、その人となりもなんとなく知っている、という程度だったんですが。
原監督自身が各種インタビューなんかでも語っている通り、劇中での木下惠介は、そのちょっと変わっているというかあるいはそれ以上の、恐いくらいなまでの頑なさが印象的でした。
(参考:加瀬亮、田中裕子、濱田岳、ユースケ・サンタマリア登壇!『はじまりのみち』完成披露試写会

特に劇中、正吉(恵介)が泥のはねた母親の顔を拭ってやる場面などは、泣かせのシーンであるにもかかわらず、少し恐い。神々しくもあり、戦慄すら感じさせる。
この辺の微妙なバランスが、やっぱり上手いな〜と。


役者さんもみんな本当にハマってて良かったのですが、やっぱり特に目を引いたのは「便利屋」役を務めた濱田岳さんでした。
上の試写会インタビューにもあるように、この「便利屋」の役どころはまさに「河童のクゥ」。濱田岳さんの軽快で達者な演技にはグッと気持ちを掴まれましたが、その役に対する見立てもドンピシャでお見事です。
筋だけでいえば、息子たちが病気の母親をリヤカーに載せて疎開させるというだけの、非常にドメスティックなお話なのですが、この「便利屋」が部外者として外部の視点を運んできてくれるんですね。
鑑賞中は「こりゃオバQだな」と思ってたんですが、原恵一作品ならば確かに「クゥ」に例えるのが相応しい。(笑)

で、個人的にやっぱり泣いてしまったのはラストシーン。
リヤカーに載せられながら空を見上げる母親視点で、雲。
う〜、なんだかわからん。これ「戦国大合戦」ぽいな〜とか思いながら、なんで泣いてるんだか分からんけど、美しすぎるこのラストシーンにとにかく涙が溢れるのでした。

そして、なんといっても「鼻水最強!」(笑)



あと良かったのは、基本的に日本家屋っていうのは実に映像的に効果点数の高い建築だと思ってるんですが(パースを美しく見せる障子の桟、襖というものの持つ演劇性etc…)、そういった日本家屋を画面上、きちんと効果的に使っている日本映画も久しぶりに観たので安心した、というかちょっと癒された気分になりました。
これは飽くまで個人的な感想でして、俺が観ていないだけで、もちろん他の映画もちゃんとしてるんでしょうけど…。



ま、そんなこんなで、原監督の次回作も気になるけども(次回はアニメらしい!)とりあえず実写第一作は大満足!
いい映画観た!

bluestrike at 02:06│Comments(0)TrackBack(0) 映画 

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