2008年01月08日

問題は切り口、だ

e4e6f790.jpg今年の課題、『ぼくの鹿児島・天文館案内』をものにすること。こいつはなかなか難しい。ガイドブックのようにただ街だけを紹介するなんて、ぼくのやるような仕事じゃない。じゃあいったい、ということになる。で、ここのところいろんな本を読みまくり、いろんな人と話をし続けている。大学の偉い先生から飲み屋の女将…、ありとあらゆる人にと。で、やっぱり切り口にするなら、そこで暮らしている、あるいは働いている、さらには遊びに来る人とそういう人たちの関わりというか、人間模様というか、そういう人たちが描き出す風景をぼく自身がどう見たか、ということなんたろうなという結論に達しつつある。
で、昨日は天文館で一番古いというか、唯一の古本屋糸書店をのぞいたら『東京人』という雑誌の、「浅草」と「永井荷風」を特集したのが出ていたので迷わず買った。なんか、参考になればいいけどね。

2007年12月31日

『ぼくの…』

0f27fb70.jpgずらっと並んでいるのは、いま、ちょっと気になっている本ばかりだ。というのも、『ぼくの鹿児島天文館案内』という本を真剣に書こうと思っているからだ。その参考書というか、教科書というか、「案内」というのはこうもいろいろあるものだと感心させられてしまった。

もちろんガイドブックなどではない。街の背景にある人の暮らし、集まってくる人々の営み、光の部分と陰の部分、そういったものを読み物として書きたいのだ。
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2007年12月13日

酒飲みの言い訳

112eda18.jpg『御馳走帖』 内田百けん 中公文庫

どういうわけか、内田百間(フォントに漢字がないです。ほんとうはもんがまえに月)です。しかも『御馳走帖』という食べ物を切り口にした随想だ。黒澤明の『まあだだよ』でとても有名になりましたが、夏目漱石の弟子のような人で、小説は小難しいというか、なんというか、私はあまり好きではないが、随想はなかなかおもしろい。続きを読む
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2007年12月06日

なぜ好きなのか、それが問題

f28ec2d7.jpg『C・D・フリードリッヒ 《画家のアトリエからの眺め》−−視覚と思考の近代』仲間裕子 三元社

ぼくが初めてC・D・フリードリッヒ(カスパー・ダーウィット・フリードリッヒ)の絵を見たのは、あるロック歌手のアルバム・ジャケットだった。ジョー・ウォルシュだったっけ、イーグルスにいてソロになったギタリストだ。アルバムのタイトルは忘れてしまったけれど(今もどこかでほこりをかぶっているはずだ)、ジャケットを飾った絵だけは鮮明に覚えている。谷間から上った月を見る2人の男の後ろ姿。とてもメランコリックというか、音楽よりもそっちに興味をそそられた。続きを読む

2007年12月03日

モダンジャズを聴きながら

6c7d371e.jpg『ぼくの東京案内』植草甚一スクラップ・ブック19 晶文社

不思議なもので、ぼくのような者のところに、飲食店の内装デザインのコンセプトづくりのような仕事が舞い込んできた。昔、そう、時代がバブリーな頃、そんな仕事をいくつか受けたことがあった。で、あれからずいぶん遠ざかっているしな…。などと渋っていたが、結局は受けることに。

で、天文館をもう一度よおく見回してみようと思い立った。知っているようで、ほとんど何も知らないのではないか、と思ったのだ。そんな時だ、書架からなんだか声をかけられているような聞かして、ちらっとそのあたりを見ると、植草甚一スクラップ・ブックの『ぼくの東京案内』が光って見えた。ほんとだよ。

で、そっさく日曜日一日つぶしてざっと読んでみた。ひとつの趣味や嗜好性を持った人が、いったい東京をどのように歩いていたのか、どのように楽しんでいたのか、こいつはひょっとして今度の仕事にずいぶんと参考になるかもしれない。もちろん時代も場所も違うわけで、そこいらは十分注意をしてかからないといけないわけだけど。

そんなわけで、今日は朝からずっとジャズを聴きながら、いろんなことを考えている。
で、本当のことをいうと、飲食店の内装の仕事よりも、『ぼくの天文館案内』という本を書いてみたくなったんだ。
daily432 at 15:50|この記事のURLComments(0)趣味 | 雑学

2007年11月25日

何がなんだか…

25d9c889.jpg息抜きだ。が、昔からバロウズには惹かれている。なんだかわけがわからない世界に引きづり込まれるみたいで、ちょっとしたわくわく感がある。もうちょっとわかりやすいブコウスキーもいいな。考え事や、文章に行き詰まったときには、バロウズやブコウスキーで息抜きをするんだが、最近E・ガルシアなる作家の恐竜ハードボイルドもおもしろくていい。

昨日の「北欧デザイン…」の話に戻るけど、北欧のデザイナーって、日本の民芸運動の濱田庄司とか柳宗理(宗悦の息子)などに影響を受けている人が多いようだ。

そんなことを考えながら、バロウズを読んでいるんだ。もう、何がなんだか…。

2007年11月24日

切り口

ff1c1c92.jpg『北欧デザインを知る〜ムーミンとモダニズム』渡辺千春 NHK生活人新書

映画『かもめ食堂』を観てからだよね、北欧のデザインというか、暮らしっていうのが気になりだしたのは。もともと福祉や社会保障という分野では注目をしていたんだけど、人々の暮らしぶりっていうのかな、それがすごく身の丈にあった感じがして、いいなあって思ってました。

デンマークで暮らしている知人がいたりして、彼女も時々写真入りでメールをくれるんだよね。それがとても自然な感じで、いい暮らし方してるなあって。

でも、よくよく考えてみるとっていうか、周りを見渡してみると、イケヤ、イノベータ、ノキア、カイ・フランクのカルティオ、レゴ、それに「ムーミン」なんてみんな北欧のものだったんだよね。

この本は、デザインを切り口に北欧の価値観を見事に分析して見せてくれます。ただ若干惜しいのは、実際に現場に足を運ばずに、メールなどでの取材がやや多いことかな。でも、知っているようで知らない北欧の国々のことを知るには、いい切り口になるかもしれない。
こんなん読んだわ