古い軽商用車の第3弾が「マツダポーターバン」です。
私が小学生のときに同級生の父親の「マツダB360」に同乗させてもらったことがありましたが、その「B360」がフルモデルチェンジして、1968(昭和43)年11月に登場したのが「ポーターバン」です。カタログは同年12月の発行日付が入った、25cm四方の全12ページのものです。
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水冷360ccエンジンをフロントに載せ、後輪駆動という他のバンと同じような駆動方式でした。特徴的だったのは4サイクルの4気筒アルミ合金製エンジンだったことです。きっとエンジン音も振動も静かだったのでしょうね。20馬力しかありませんでしたが、4速ミッションで最高速度は90km/hでした。「アイドリングから充電するオルタネータや2バレルキャブレターも装備。軽自動車とは思えない本格派」とありますが、他の軽は走行時しか充電していなかったのでしょうか。
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ボディスタイルは、クセのない端正なグッドデザインだと思います。フロントのウインカーランプはホワイト仕様で、先取りしていたようですね。反面、室内はいかにも商用車という感じで、ダッシュボードはボディむき出しで、そこにメーターパネルがちょこんと付いた簡素なものです。「三菱360バン」も「フェローバン」もコラムシフトでしたが、「ポーターバン」は長く伸びたフロアシフトだったのですね。クラクションはウインカーレバーの先端についていたようです。メーターパネルの両端にあるレバーはいったい何なんでしょう。フェローのピックアップのように、「ポータートラック」もラインナップされていました。荷台の高さはフェローより3〜5cm低かったようです。

4年後の1973(昭和48)年2月のマイナーチェンジでは、エクステリアはエンブレムがボンネットからグリルに移されたのとテールランプ形状が変更された程度でしたが、なんとエンジンが水冷2気筒2サイクルに置き換えられたのです。それによって、20馬力から35馬力にアップしたので、静粛性よりパワーを優先したということですね。

008その後、1976(昭和51)年4月にはボンネット型の「バン」も「トラック」も販売を終了し、1969(昭和44)年3月から併売されていた「ポーターキャブ」に一本化されたようです。


1977(昭和52)年頃に職場でポーターバンを運転したことがありましたが、マフラーからポンポンという2サイクル音が聞こえていたように思います。