2012年01月29日

夜討曽我〜十番斬

120129_1946%7E01能「夜討曽我〜十番斬」

曽我十郎祐成と曽我五郎時致、兄弟の仇討ち物語です。
父の仇・工藤祐経を討つため、富士の裾野に潜む曽我兄弟。
二人は家来の団三郎と鬼王に申し付け、故郷に残した母のもとへ形見の品を託します。
しかし家来の二人は、形見を受け取ることも仇討ちを助けることも、いずれも忠義に反する行為だと密かに自害を図ろうとします。
その様子に気付いた曽我兄弟は家来を諭して、故郷の母親のもとに帰すのでした。

見事、工藤祐経を討ち取った曽我兄弟は、頼朝の命により私闘の罪で御家人に追われる身となります。
奮闘虚しく、新田忠常に討ち取られる兄十郎。
兄の名を叫びながら、五郎も孤軍奮闘の末、御所五郎丸らに捕縛され引き立てられてゆくのでした…。


前半は、曽我兄弟と、団三郎・鬼王兄弟の情と主従関係がとても美しく描かれています。
団三郎は兄十郎に、鬼王は弟五郎に仕えているのでしょうか。
曽我兄弟の結束同様に、団三郎・鬼王兄弟の一途な忠義心がひしひしと伝わってきます。
また、母親を大事に想いながらも、敢えて私闘の仇討ちを選ぶに及んでしまった兄弟の苦悩が、観ていて胸に迫るのでした。

ここで興味深いのが、悲願であったであろう肝心の仇討ちの場面が、間狂言によって代弁されていることです。
そういえば歌舞伎の曽我ものでも仇討ちそのものの演目は掛かりません。
仇討ち=私闘の末路を敢えて描く、ということに、封建社会の虚しさや哀しさを見いだしているようにも思います。

小書〜十番斬
能には珍しい、体当たりなチャンバラです!
能では、この立ち回りを”斬り組み”というそうですが、能舞台や橋掛りで所狭しと斬り組む光景は、もはや”乱闘騒ぎ”です(^^;)!
申し分なく、とっても”男らしい世界”です(^^;)!
歌舞伎では見得も入れながら間合いを広くとり大きく優雅に見せますが、能は間合いが近く容赦なく太刀を合わせていきます。
なので、竹光が折れやしないか当たりはしないかと、リアルにドキドキ….。
また斬られ役のシテ方の先生方が、次々に仏倒れやトンボといったアクロバティックな型を披露されるのが本当に信じられず、ただただ声にならない悲鳴をあげていました。
何度、拍手をしそうになったことか…(ToT)
五郎が一太刀を受け切れず、キザハシに崩れかかる見せ場も、豪快で格好良かったです。

また五郎と十郎が背中合わせにジリジリ詰め寄られる姿が、時代劇風で、とても美しい光景でしたm(_ _)m
考えてみれば、これが時代劇の原型となっているのかもしれません。
見慣れた光景が、能舞台だと、とても新鮮に映ります。

ここで、奮闘虚しく、新田忠常の手に掛かる兄十郎。
梅若紀彰先生が、潔く最期を委ねる十郎を美しく描いて下さっていました。
そして、兄十郎が討たれたあと、兄の名を呼び続ける五郎…。
もう涙腺決壊寸前です!
兄弟の絆を絶たれた弟の孤独がひしひしと伝わってきます。
そこに、第2ラウンド、更に凄腕の強者どもが五郎を待ち構えます。
馬野正基先生の古屋五郎!!でかっ!!存在感ありすぎで!
まさかの豪快背面仏倒れを見せて下さいました(テキストのイラストもご丁寧に仏倒れになってます…)m(_ _)m

そして、女性に扮する御所五郎丸(味方玄先生)に背後を取られる五郎。
太刀を投げ捨て、がむしゃらに素手で向かってゆく姿が、とても強く印象に残りました。
五郎演じる喜正先生が背負い投げして背負い投げられているのです。
いわゆる”取っ組み合い”です。

孤軍奮闘の末、捕縛され引き摺られていく五郎…その姿に曽我兄弟の私闘ゆえの悲劇を見、切なさがこみ上げてくるのでした。








2012年01月25日

賀茂

BlogPaint「能狂言」を観に、府中の森芸術劇場まで行ってきました。
能「賀茂」を象徴するような、雨模様の一日でした。

はじまりは、葛西聖司さんによる解説「水の力・その不思議」です。
曲の起源となる京都賀茂神社や水にまつわるお話、そしてあらすじなど、脱線しながらも(^^)独特の話芸でお客さんをぐんぐん惹き付けてくださいます。

狂言「文荷」
主人の恋文を届けるどころか盗み読みまでしてしまう…抑えられない好奇心がとてもシュールに(しかも可愛く…汗)描かれています…(TvT)


能「賀茂」
室の明神に仕える神職は、賀茂神社詣での際、祭壇に水を汲みにくる二人の里女に出会います。
里女が白羽の矢の祭壇の由来を告げると、御祖神と別雷神とが本体を現し、糺の森と虚空へ飛び去るのでした…。

喜正先生演じる里女の澄んだ佇まいは、まさに”水のように透明感溢れる”美しさでした。
水のように抗わない、それでいて女性らしい優しさを感じるというか…世俗からかけ離れた切れ長の面は実体のない儚さを湛えているのですが、それ故にその不思議な存在に惹かれるのかもしれません。
こういう女性に憧れてしまいます(*^^*)

そして、水を汲む場面で見せる、白羽の矢を見つめる里女の眼差しが、とても印象的でした。
一連の佇まい、ひとつひとつが本当に美しく、ただひたすら綺麗な画を眺めている、そんな幸せなひとときでした。

後場の別雷神は反対に男性的な躍動感溢れる後シテです。
轟く雷鳴の足拍子も激しく、壮大な自然の力というものを感じて、鳥肌が立ってしまいました。
また別雷神と天人が向かい合うと、何故か更に男前度がアップ?!
とても綺麗な光景でした。

今回は、先生の里女が余りに綺麗で、新たな魅力にちょっとトキめいてしまいました(^^)
早くも新春から、かなりの上位にくい込んでいます。
1日限りの公演なので、ひたすら情景を思い浮かべながら浸っていたいと思います(*^^*)


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2012年01月19日

至高の華

dae5c6c9.jpg「至高の華」を観に国立能楽堂に行ってきました。
梅若玄祥先生舞台生活60周年を記念して開催された会です。会場全体に、お祝いムードが漂います。


能「松山天狗」
西行法師の弔いによって姿を現した崇徳上皇の霊は、かつての都の位争いに逆鱗の姿となりますが、白峰の相模坊ら天狗によって御心を鎮められ天に消えていくのでした…。

崇徳上皇の黒直衣に緋長袴が能舞台に映え、とても印象的です。
能で黒い装束を余り拝見したことがなかったこともあり、色彩の持つ存在感や凛とした美しさに改めて気付かされた気がします。
そして怪士でしょうか、黒頭に覗く独特の面に引き込まれてしまいました。

最後に、天狗が橋掛りから登場すると、重々しい空気が一転、とても清々しい気持ちになる不思議な曲目でした。

※追記…装束替えの際、後見についていらした喜正先生の所作がとても綺麗で、つい目で追ってしまいましたm(_ _)m



狂言「末広かり」
言われれば傘も似た構造ですが(^_^;)、知らない強み、おおらかさに、つい笑ってしまいました。
遂に主人までもが、つられてハイテンション(笑)。
世の中このくらい笑い飛ばして丁度いいのかもしれません…(すみません)。



能「土蜘」
病床に臥せる頼光のもとに現れる怪しい法師、一太刀を浴びせ後を追うと、土蜘蛛が正体を表すのでした…。

前場のみの登場と知りつつ、喜正先生の武者姿を拝見したくて、ついチケットを取ってしまいました。
病床に臥せる頼光…衣を肩に掛け一畳台に座すだけなのですが、妙な色気が漂っている気がするのは私だけでしょうか…(^_^;)
糸を避け立ち向かう姿も勇ましく、歌舞伎「蜘蛛絲梓弦」のように後場も四天王と共に蜘蛛退治をしてほしいと思ってしまうくらいでした。

能を観ることで、洗練された歌舞伎の演出に改めて気付かされることが多いのですが、オリジナルならではの粗削りな演出に反対に衝撃を受けることも多いです。

歌舞伎では蜘蛛の糸は舞踊の邪魔になるため後見がその都度回収するのですが、能はどこに飛ぼうが絡まろうがお構いなし(汗)!!
最後は敵味方一塊になり、がんじがらめのまま一斉退場という、ある意味ガチンコで潔い能の演出に衝撃を受けてしまいました…(^_^;)

玄祥先生の容赦ない出血大サービス!
シテもワキも動けないくらい糸でグルグルになっているのに、まるでそれを楽しむかのように糸〜!糸〜!糸〜!!
後ろ向きに両手でフィニッシュ〜!!
能舞台そのものが真っ白な蚕状態になってました(^_^;)
これには見所も大興奮です。

この「土蜘」のあと、興奮しながら糸を手繰り寄せる見所のお客さんを見て、玄祥先生らしい、なんて粋な記念公演だと嬉しくなってしまいました。


この記念の年に梅若の乱能があったら嬉しいな…なんて(^_^;)



2012年01月03日

正月能

ebea3143.jpg「正月能」を観に石川県立能楽堂に行ってきました。

ワキの殿田さんが司会進行役を勤められる珍しい解説です(^_^)
ゲストは宝生流の佐野由於さん、そして観世流の観世喜正先生。

各流派の解説はワキ方ならではの視点で面白く、加賀宝生と観世九皐会の由来をはじめ、謡や舞の違いなどを実演で披露していただくという、これまた貴重で豪華な内容でした。

まず「融」の謡をワキとの連吟で披露していただきます。
一番大変なのは双方に合わせなければならないワキだったり…と思ったりしました(^_^;)
そして「鶴亀」のキリを仕舞で同時に比較するのですが、仕舞の型は勿論のことツヨ吟とヨワ吟の違いに加え詞章まで異なる箇所があり、殿田さんが仰っていたように、よく双方ともつられなかったなと、ただただ驚かされたのでした。


能「嵐山」〜宝生流
春の嵐山。勅使の一行が老夫婦から吉野千本の桜を移植した嵐山の由来を聞きます。
やがて木守・勝手両明神が本体を現し神遊の舞を舞うと蔵王権現も姿を現し御代のめでたさを称えるのでした。

新春らしい華やかな曲目です。
桜を手に舞う両明神に荘厳な舞を見せる蔵王権現に清々しい気持ちにさえなります。
いつか観世流の「嵐山」も拝見してみたいです。


能「安達原」〜観世流
陸奥安達原(現…福島県安達太良麓)で阿闍梨裕慶ら一行がある一軒家に宿を求めます。女主人は請われるまま糸車を回してもてましますが、暖をとるため薪を取りにいく際に寝室を覗かぬよう言い置き出ていきます。
これを不審に思った従者が寝室を覗くとそこには屍の数々。
驚いた一行はその場を逃げ出しますが、そこに正体を現した鬼女が現れ、行者と鬼女の攻防となるのでした。

以前「能楽現在形」で拝見した「安達原」は白頭でしたが、今回は「黒頭」という小書が付いています。

筋を知っていても小書や出演者によってこうも楽しみ方が変わるものかとワクワクさせられっぱなしでした。

そして、やはり独特の緊迫感に見所の空気も張り詰めます。
場の空気を一瞬にして凝縮させ、これを維持し一気に放出する…そんな気迫にただただ圧倒されっぱなしでした。

石川県立能楽堂の雰囲気もとても良く、良い意味での緊張が保たれた空間だったかもしれません。

前シテは痩女の面に年を重ねた質素な成りの女性です。
唐織の白い菊の紋様が白雪のように浮かび上がり、上品な佇まいながら、どことなく異質な雰囲気を醸し出しています。
ここで去り際に寝室には絶対入るなと振り返るのですが、やはりこの段階からして妖しくて恐ろしい…(従者の好奇心も分かりますよね…汗)。鳥肌です。

そして、後シテの鬼女は阿闍梨たちとの間合いを詰め緊迫感を増していくのですが、次第に法力に屈し萎えていく姿を観て、無意識に「負けないで〜頑張れ〜!」と応援している自分が…(^_^;)
ごめんなさい裕慶くん…鬼女ずーっと見てたいんだもーん(笑)!

そして以前は出立まで細かいところに目がいってなかったのですが、薪に巻き付いているのは前シテの装束だったのですね(驚)!細かい描写に唸りました。
また紫の縫箔と納戸地の鱗紋様の装束も落ち着いた品が感じられて、鬼女ながらとても美しく感じられたのでした。


新年早々、加賀という未知なる土地で魅力ある正月能を堪能できましたが、独自の流儀を守る加賀宝生と、ちょっとアウェイな九皐会との刺激的な1日でした。
また対峙するというより、互いに尊重し合い共同作業をされておるという関係に感動しました。
囃子方も双方後見に入ったりと、良い意味で刺激をし合い交流を深めている感じが凄く伝わってきました。

といいつつ、実はこのアウェイ状態に見所でひとりドキドキしていたのですがが、石川県立能楽堂はとても温かく素敵な空間でした(*^_^*)
見所はもちろん、開場前からもロビーで待たせて下さったり、寒さ対策に背負っていたカイロが熱くなってしまったほどでしたm(_ _)m


明日からまたお仕事頑張れそうです!
今年も宜しくお願いします!



2011年12月29日

(勝手に)能BEST☆10

8887e2e5.jpg今年も舞台三昧の一年でした(^_^)v

勝手に喜正先生BEST3ですが、3つに絞れなかったので(汗)、独断と偏見の観能BEST☆10!
いってみますm(_ _)m

【能BEST10】
1位「羽衣」たまがわ薪能
…この世のものとは思えない気品溢れる美しさ、ダントツです

2位「殺生石」台東蝋燭能
…妖艶な白頭にただただ興奮(^_^;)

3位「巴」相模薪能
…勇ましさと切なさが入り乱れた巴がとにかくかっこよく美しかったです

4位「山姥」久比岐能
…こちらも白頭パワー?荘厳な空気の漂う世界観に圧倒されました

5位「熊坂」能の旅人in名古屋
…剛胆な熊坂が長刀を投げ捨てがむしゃらにたち向かう姿に涙

6位「屋島」新春能狂言鑑賞会
…男性的な修羅能の魅力に気付いた曲目です

7位「野守〜天地之聲」能を知る会
…臨場感たっぷり、ダイナミックな舞&声に大興奮でした

8位「杜若〜恋之舞」のうのう能
…橋掛りの乙女な演出に胸キュンでした

9位「小塩」九皐会定例会
…春爛漫とした華やかさと切なさがとても綺麗でした

10位「鞍馬天狗」長良川薪能(映像)
…轟く謡と自然の演出に鳥肌 
 前シテの姿に安宅も拝見したくなりました


【番外編】
1位(仕舞)「殺生石」九皐会定例会
…躍動感溢れる動きに何故か鼻血が出そうになりました(笑)いつか舞ってみたいです

2位(仕舞)「実盛」妻沼聖天山御本殿修理慶記念奉納薪能
…稲光と豪雨を背負う先生が仁王像みたいで鳥肌でした…

3位(謡)「望月」奥川恒治の会
…地頭が地謡を煽り囃子まで緊迫した大音量&結束力に…こちらも鳥肌でした


個人的な好みですので、ここまで絞り込むのに苦労しましたが、今年は貴重な体験もさせていただき至福の一年でした。
本当にありがとうございます。

来年も素敵な舞台に出会えることを楽しみにしています。
皆さまも、よいお年をお迎えください。


明日も仕事だけど〜(^_^;)頑張ります!
来年はキツキツに予定を組まないよう気を付けますm(_ _)m



2011年12月17日

信長

111217_1605%7E01甲冑能「信長」を観に名古屋能楽堂に行ってきました。
どうしても抜けられない大切な用事があったのですが、お陰で無事に拝見することができました。
本当にありがとうございます。

この「信長」は、かつて実際に具足を用いて行われていたという甲冑能を復元し、敵味方問わず供養するという”怨親平等”をテーマにした新作能です。
しかも、歌舞伎舞踊で有名な藤間勘十郎さんが創作、梅若玄祥先生が演出・出演と、普通ではなかなか観ることの出来ない豪華なコラボレーション。
梅若玄祥先生と藤間勘十郎さんが親子でいらしゃるということも、この公演で初めて知りました(すみません!)。

そして名古屋行きを決定付けたのが、放下の者(信長の化身)を演じる喜正先生の前シテの存在でした(すみません…汗)。
頑張って行った甲斐がありました…m(_ _)m
年末までがむしゃらに働きます…m(_ _)m


甲冑能「信長」
何かに導かれるように比叡山を訪れた僧。旧主である信長に想いを馳せ偲んでいると、放下の若者(信長の化身)が姿を現し様々な芸づくしを披露し消えていきます。
夜も更け微睡んでいると、今度は夢のなかにひとりの武者(信長の霊)が現れ、合戦や比叡山焼き討ちの模様を語り、諸行無常を悟りながら、何処ともなく消えてゆくのでした…。


前場は、比叡山に辿り着く僧の前に颯爽と現れる放下の若者です。
白大口こそ身につけていませんが、喝食の面に羯鼓、真っ白な厚板に鶯色の光沢のある水衣が、自然居士を彷彿とさせる爽やかで美しい青年像を際立たせています。
揚幕から登場する姿のまた凛々しく眩しいこと!
白地に紅葉の刺繍も余りにシンプルで驚いたのですが、この引き算が若者らしい繊細さを象徴しているようで、色彩的に鮮烈な印象として残りました。
近寄り難い純白の装束もまさに神童というか、後の信長の奇才ぶりを連想させる、独特の雰囲気を醸し出しています。
何よりも、その真っ直ぐな立ち姿が若々しく綺麗!
羯鼓を打つ姿も颯爽と美しく、確かにこんな青年がいたらお寺さんに参拝客が殺到するかもと、勘十郎さんの解説に妙に納得してしまいました。

後場では、甲冑に身を包んだ信長の霊(玄祥先生)が現れます。
装束の上に胴や大袖などを着込み、兜を模した鍬型に黒頭と、こちらは戦の修羅を表現した重々しい出立です。
この出立での僧兵との対戦は、想像以上にダイナミックで重厚感に溢れたものでした。
立ち回りの場面では能楽堂に炎が見えるほど緊迫した空気に…。

そうして、僧兵が消え失せたあと、独りとり残される信長に漂う無常観。
静けさのなか、「人間五十年〜」と一体感のある地謡に重なってゆく声明に、なんとも言えない気持ちになってしまいました。
信長が静かに橋掛りを往く、その道しるべのように謡と声明が能楽堂に響くのですが、ここで玄祥先生は揚幕に背を向け静かにこちらを仰ぎ見ているのです。
誰も動かない空間に、ただ謡と声明が響く…。
ふいに涙が溢れてしまいました。

真っ赤な勇ましいチラシのイメージからは想像もつかないほど、修羅道の猛襲に耐えながらも穏やかに怨親平等に導かれる最後でした。


写真は、「信長」の余韻に浸っていたときに飛び込んで来た勇壮な富士山です。
とても清々しい気持ちになりました。
今年一年、沢山の方々に出会え、貴重な体験をさせていただけたことに感謝です。
ありがとうございました。





2011年11月30日

久比岐能

1c94b64d.jpg「久比岐能」を観に上越まで行ってきました。
職場からギリギリの時間、これで乗り間違えたらアウトかもとヒヤヒヤしながらの旅路でした。
そして…やはり無人駅でした…m(_ _)m


蝋燭能「山姥」
京で山姥の曲舞を舞い、百万山姥とあだ名された遊女が、善光寺詣でにやってきます。
そこへ山の女が現れ、曲舞について語りはじめます。
余りにも詳しいので不思議に思っていると、我こそが山姥と告げ消えていくのでした…。
夜も更け、遊女が笛を吹いて待つと、山姥が遊女らのもとに現れます。
曲舞の一節を舞い、山廻りの様を語ると、峯を駆け上がり谷間へと消え去るのでした。


山々の木々を思わせる、鴬色の落ち着いた装束がとても綺麗で印象的でした。
後シテでは、紫の鱗模様の大口との組み合わせが絶妙で、白頭の品格を感じさせる素敵な雰囲気でした。

また、山の女の静かな佇まいながらどこか怪しい空気が、蝋燭の灯りに照らされ際立っています。
去り際、橋掛りを駆けていく後ろ姿のまた怖いこと(汗)。
異様な空気が漂います。

中入後、白頭の山姥が登場します。
私たちが子供のころ驚かされていたオドロオドロしい雰囲気ではありません。

杖をつき、静かに橋掛りを渡る姿は重厚な空気さえ漂います。

そして山廻りの様を語り曲舞を舞う姿は、山の自然をありのままに受け止める荘厳さと、何故か自然や人々を慈しむ雄大さえ感じさせます。

とにかく、舞う!舞う!
舞って舞って舞いまくる〜!
ずっと観ていていいんですか〜!
というくらい、舞い尽くしの後場でした(*^_^*)

最後、杖を手に舞う姿が、(私が勝手にイメージしていた)能とは異なる儀式的な様式美を感じさせるもので、尊いものを拝むような、そんな気にさえなってしまうくらいでした。

山姥ゆかりの、上越の地ということも大きかったかもしれません。


近いうちに喜正先生の山姥をまた拝見できるのではないかと思うくらい、見せ場のある曲です。

電車の疲れも吹っ飛びました♪

明日は朝イチから仕事がんばります〜(←間に合うからコワイ…)!!


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2011年11月25日

カラマーゾフの兄弟

中野誠也さんが演出を手掛けられる、ドストエフスキーの巨編「カラマーゾフの兄弟」のご紹介です。

『カラマーゾフの兄弟』
【期間】2012年01月11日(水)〜22日(日)
【会場】俳優座劇場(六本木)
【原作】フョードル・ドストエフスキー 
【脚本】八木柊一郎  
【演出】中野誠也
【出演】児玉泰次 田中美央 頼三四郎 松崎賢吾 ほか
【開演】昼・13:30〜 夜・18:30〜
【料金】一般・A席4700円 学生3200円 (各税込・全席指定)
【前売】2011年11月07日(月)〜
 劇団俳優座 TEL:03-3405-4743   03-3470-2888
 チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:416-434)
 ローソンチケット 0570-000-407 0570-084-003(Lコード:35924)
 Confetti(カンフェティ)http://confetti-web.com/
【窓口】劇団俳優座 03-3470-2888 seisaku@haiyuza.net


■中野誠也さんへの花束&応援メッセージ
中野さん演出公演をお祝いして、公演初日にお花をお贈りしました。
新春ということで華やかに仕上げていただきました。
皆さまの温かい応援メッセージ、本当にありがとうございます。

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※過去の企画はこちらです

中野誠也さんファンサイトのオフ会
終演後、中野誠也さんを囲んで舞台や演劇について語り合いましょう。
詳細は1月12日付で参加者の方に直接メールでお知らせいたしました。
メールが送られていないという方はお手数ですが、再度下記フォームよりご確認をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
【日時】2011年01月14日(土)17:30〜
【場所】六本木俳優座劇場近辺 
【料金】お一人  3500円(+飲み放題込)
【申込】こちらのフォームより、下記の項目を入力の上、お申し込み下さい。
    (1)お名前
    (2)メールアドレス
    (3)緊急時の連絡先(携帯など)
    (4)参加人数(未成年の方は、その旨もお伝え下さい)
【締切】2011年01月11日(水)23:00まで(キャンセルも含めます)
    ※お申し込みを締め切らせていただきました
【窓口】中野誠也さん私設サイトSWINGBOAT

※お詫び:現在、サイトの情報ブログにログインできないため、お問い合わせ、およびお申し込みは、すべてこちらのフォームよりお願いいたします。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。



2011年11月20日

鉢木

111112_1925%7E01「よこすか能」を観によこすか芸術劇場に行ってきました。
昨年も驚かされましたが、オーケストラピット完備の、天井の高い大きな劇場です。
これにお客さんがびっしり入るわけですから、横須賀の能狂言に対する関心の高さが伺えます。


素謡「神歌」
永島先生の翁、遠藤喜久先生の千歳、会の始まりに相応しい曲です。
厳かな空気が劇場内に流れます。

狂言「彦市ばなし」
熊本の昔話をもとに作った木下順二の民話を狂言風にアレンジした作品です。
熊本弁という親しみやすさ、嘘つきをめぐる登場人物たちのやりとりが、とても生き生きと描かれています。
彦市の愛嬌のある嘘つきぶりと、それに騙されまくる可愛い子天狗と、実は一枚上手?のお殿様と、一つのお芝居として充分楽しめる内容でした。

仕舞「葛城」「車僧」
雪に因んだ曲を仕舞で表現してくださっています。


能「鉢木」
喜正先生の佐野常世がシテの忠義物語です。
岡山での西出先生の常世とはうって変わり、若々しい、これぞ鎌倉武士という気概を感じる常世でした。
質素な熨斗目に素袍の、特に素袍の装束が生真面目な常世を感じさせ、清々しい気持ちにさえなります。

シテが雪の中を静かに登場し、容赦なく降り積もる雪を前に
「ああ、降ったる雪かな」と思わず言葉を漏らします。
雪を愛でていた領主の身分から、雪の厳しさに晒されるまでに至った世の無常を、誰を責めるわけでもなく、淡々と受け入れ噛みしめながら謡う印象的な場面です。

実は、この常世の登場の前に、旅僧と妻のやりとりがあるのですが、今回は大きな舞台を利用し、ワキである旅僧が正面から白銀の雪の中登場するという演出になっていました。
修行という孤独感、そして雪の静けさや厳しさを感じる演出です。
個人的には、この正面からの登場をシテである喜正先生にしていただきたかった!
というくらい、とても美しく印象的な場面でした。

そして、秘蔵の鉢木を薪に焼べ僧をもてなす姿に、常世の潔さを感じ、素性を明かした後の
「ちぎれたりとも此具足を取って投げかけ。錆びたりとも長刀を持ち。痩せたりともあの馬に乗り。」
という言葉に、ぐっと来てしまうのでした。
鉢木を犠牲にしても武士の本分は曲げないという志が、薪の炎のように静かに照らし出されているようで、実は一番好きな言葉なのでした。

中入後、鎌倉の最明寺入道(北条時頼)のもとに馳せ参じる常世が登場します。
黒頭に鍬型の前立がとても印象的です。
洗練された出立の武将に混じり、ボロボロの旧式の甲冑を身に纏い、懸命に勇みたつ常世。
「いざ鎌倉」という、その気概がとてもよく現れていて、最明寺入道ではないですが、胸を打たれてしまったのでした。
常世の真っ直ぐな心が清々しく感じられる物語です。


※「鉢木」あらすじは、こちらを参照してください

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2011年11月04日

後楽能

83be4bc3.jpg「後楽能」を観に後楽園に行ってきました。

「鉢木」
雪深き上野国。旅の僧がとある家に宿を求めます。家主の常世は、客をもてなすこもできないあばら家とこれを一旦断りますが、妻に諭され僧を迎え入れるのでした。
暖を取るため常世は秘蔵の桜と梅と松の鉢木で火を燃べます。
落ちぶれても具足一領、薙刀一枝、痩せていても馬は決して手放さず、万一鎌倉に大事あらば真っ先に馳せ参じると気概を示すのでした。
後日、時頼が国々の武者緊急召集をかけます。
時頼は従者に「具足一領に薙刀一枝、そして痩せた馬をつれた武者がいるはず」と命じ常世を呼び寄せると、雪のなかの一夜の恩を語り、鉢木に因んだ領地を与え、かの忠節を讃えるのでした。

能には珍しい、時代劇さながらの明解なお話です。
飾らぬ忠義が後に認められる、素朴ながら日本人らしい美意識に、観終えたあとに爽やかな感動が蘇ります。

私は勝手に二人の年齢を、常世<時頼と考えていたのですが、地元の能楽師でいらっしゃる西出さんが生真面目な老武者を彷彿させる雰囲気で、しかもワキの福王さんが明朗快活な若!という感じで、とても素敵な関係に仕上がっていたのでした。
あの、「一心太助」の爺と家光のような関係です。

こうした、無骨で素朴だけれども、内には薪の火種のような、熱い想いを秘めている…そんな武将のサクセスストーリーが観るものの心を温かくしてくれます。

11月12日(土)にも喜正先生の能「鉢木」がよこすか芸術劇場でありますので、興味がありましたら是非ご覧下さい。
蝋燭による幻想的な空間を楽しめるはずです。


「寝音曲」
嘘がバレる可笑しさ、滑稽さを傍観して楽しめる作品です(笑)。
無表情で飄々とした茂山正邦さん、こういうポーカーフェイス好きですね〜(笑)。


「舎利」
以前にもご紹介しています、仏舎利をめぐる、足疾鬼と韋駄天の攻防劇です。

今回は喜正先生の足疾鬼が観られるというので、拝見してみました。

韋駄天の攻撃に天空から蹴落とされ、引き摺られ(笑)、それでも仏舎利を手放すまいと必死に逃げるのですが、その度に飛び安座や飛び返りを繰り広げてくださるので、何故か妙にかっこいい(^_^;)。
面が小飛出ということもあり、観ているこちらまでつられてドライアイになってしまうくらいでした(^_^;)

しかも前場、引き寄せられるかのように仏舎利にジリジリにじりより、異様な執念でもって舎利を見つめる目が独特で怖かったです。
面は「阿漕」の痩男のようにも見えたのですが、怪士という面が使われるそうです。
少し「船弁慶」の真角にも似た雰囲気ですが…まだ違いがよく分かりません…。
いつか「阿漕」や「鵜飼」といった、卑賊といわれる曲も拝見してみたいです。


今回配布された観能のしおりが、あらすじだけでなく、登場人物の配置など、舞台の流れまで記載されていたので、場所を取るのにとても助かりましたm(_ _)m

オススメです。



2011年10月11日

殺生石

6b5a94f9.jpg九皐会の定例会に行ってきました。
喜正先生の仕舞「殺生石」という、ちょっと邪な目的でチケットを取ってしまったのですが、仕舞はもちろん能「誓願寺」「葵上」も素晴らしかったので、こちらにも書き残したいと思います。


能「誓願寺」
一遍上人が誓願寺でお札を授けていると、一人の女性が、誓願寺の仏前にある額を上人の書いた「六字名号」に掛けかえてほしいと現れます。
上人が額を替えると、和泉式部が歌舞の菩薩姿で現れ、誓願寺の縁起を語り歌舞を奏すのでした…。

後シテの面と冠、そして淡い水色の装束(舞衣)が本当に可憐で綺麗でした。
「絵馬」や「海士」もそうですが、黒垂(髪型で長い髪を垂らしたもの)に冠、そして舞衣に大口という、ちょっとコロンとした感じの出立が好きなのだと思います。
そういえば、実家のお雛様も何故かこんな造りだった気がします(^^)
子供心に「変わってるな」と思っていたのですが、それ故に愛着があるのかもしれません。


仕舞「簓之段」
「自然居士」の芸づくしに出てくる簓を抜き出した仕舞だそうです。
若々しく、悪事に屈しない真っ直ぐな姿が小島先生らしく、観ていて気持ちよかったです。

仕舞「柏崎」
病死した夫と、若くして遁世する息子との別れに、物狂いとなってしまう母親のお話です。
誰にも責められない、行きどころのない哀しさ想いが迫ってきます。


仕舞「殺生石」
浅草の後シテは、白頭に泥眼といった妖艶な女性らしさが印象的でしたが、今回は下居からぴょんと飛び上がると妖狐のように躍動感溢れる舞を見せてくださいます。
那須に追われ矢を射られる様など、謡で語られる情景がとても鮮明に描かれていました。
最後は飛び上がりで決まり!
やはり喜正先生の舞はしなやかで美しいです。

今回周囲に喜正先生のご贔屓さんが集結していたのか、仕舞が終わると同時に周辺の客席が沸き上がっていました。
それくらい周りの空気をも巻き込む迫力のある仕舞でした。

こういう舞ができたら素敵でしょうね。
おしとやかな「船弁慶」や「紅葉狩」にもがきながら、憧れだけは果てしなく広がっていくのでした…(^_^;)


能「葵上」
ご存知、源氏物語〜葵上にとり憑く六条御息所の生霊の物語です。
今年から本格的に能を観だして4回も「葵上」を観ているので、ようやく小書や装束の違いを自分なりに楽しむことができるようになってきたように思います。

拝見するたびに新鮮な発見があるのですが、今回は小書が「梓之出」に「空之祈」と一風変わった演出です。
そして、初っぱなの前シテの面からして”何か”が違います。
泥眼のようにも見えるのですが、髪や眉がなく、のっぺりとした印象です。
照明が頭上から照らされて、目や頬の影がっ!怖い〜っ!
その異様な形相に鳥肌が立ちっぱなしでした。
また葵上に投げつける扇も広げたままという、独特の演出です。

そして、後シテの登場にまたもや驚愕でした。
唐織ではなく白い装束を被って橋掛りを渡ってくるのですが、中に着ているものも白地鱗摺箔(△の連続紋様)ではなく純白なのです。これに緋の長袴。
この”白と緋”という対照的な色彩が、高貴な御息所の高潔さと執心を物語っているようで、理性との葛藤が視覚的感覚でもって強烈に伝わってくるのでした。
そして、長髢を手に巻く仕草に背筋も凍る見所一同…。
髪の毛って,何故かリアル過ぎますよね…(^^;)

眼からウロコに「葵上」。
今回の白い装束&小書は、斬新で一番のお気に入りかもしれません。





2011年10月04日

野守〜天地之聲

111001_1740%7E04「能を知る会」を観に鎌倉能舞台に行ってきました。江ノ電に乗るのは久し振りです。

会は中森貫太先生による解説「能の鬼」から始まります。
能で使用される面を沢山携えて登場され、面の特色や能にまつわるお話を聞かせてくださいました。
明治万博で小書が付け加えられたという「紅葉狩〜鬼揃」でのエピソードは、日々進化してきた伝統芸能の歴史を感じさせて、とても印象に残りました。


狂言「膏薬練」
上方と鎌倉の膏薬練のガチンコ勝負!
汗だくになりながら張り合う二人のお姿がなんだか微笑ましかったです(*^^*)。


能「野守」
山伏は春日野で一人の野守から、野守の鏡の伝説を聞きます。
真の野守の鏡を見たいと祈ると、塚から鬼神が現れ鏡を掲げながら森羅万象を見せ再び姿を消すのでした。

鎌倉能舞台は、かぶりつきと言わんばかりの近さです。
桟敷席は金比羅の金丸座や出石の永楽館を彷彿させ、懐かしくなってしまいました。

鬼神が舞うたびに頭上を風が吹き抜けていきます。
手に持つ”野守の鏡”も他流より大きく存在感があり、そのまま神隠しに遭うのではないかと思うほどの気迫が見所(客席)にまで押し寄せてきます。

喜正先生の鬼神は、威風堂々として、自然をも手中に収めてしまうかのような壮大な世界を感じます。
「鞍馬天狗」でもそうでしたが、癋見(べしみ)という口を結んだ面にも関わらず、舞台に朗々と轟く謡に鳥肌が立ってしまいました。
正に”天地之聲”というお声でした。

以前、面にどうしても耽美さを求めてしまうと書いたことがありますが、実際にこういった”ゴツい”面も演じる方によって、こうも惹き込まれてしまうのかと、ちょっと目からウロコでした。
やはり食わず嫌いはいけませんm(_ _)m
長良川薪能「鞍馬天狗」でも気付いたのですが、喜正先生はこういったダイナミックな曲目が本当に格好良いと思います。
鬼神…クセになりそうですm(_ _)m

因みに、前場の翁は衣装にも馴染む、ブロンドがかった尉髪でした。
「花よりも花の如く」でもお茶で染めている場面がありましたが、貫太先生の質疑応答でも紹介されていて、ちょっと嬉しくなってしまいました。


今回は少しタイトなスケジュールだったので、浜辺まで出ることができませんでしたが、いつかまた海を見たいと思います。



2011年09月24日

羽衣

1dd4200d.jpg「羽衣」を観にたまがわ薪能に行ってきました。
当日は風も強く雨も予想されましたので、急遽屋内ホールでの開催となりました。
内部は多目的ホールらしくシックでモダンな造りです。

能「羽衣」
皆様もご存知、羽衣伝説です。
天人は漁師の白龍から羽衣を返してもらう代わりに、舞を舞い天に帰っていくというお話です。


見所が三方にあることを考慮されてでしょうか、地謡ワキ共に正面に配して、舞も三方のお客様が楽しめるよう舞を披露してくださっているようでした。

とにかく幕から登場する姿からして、この世とは思えない美しさです。
すみません…ここからは、もうこんな美しい天人は余程のことがない限り拝めないと思い、脇目もふらず喜正先生ばかりを追っかけてましたm(_ _)m
腰巻の薄紫の縫箔は、火焔太鼓の柄で天人ながら女性らしい華やかさが漂います。
面は増でしょうか、品のある面で、これは俗世からかけ離れた美しさが漂います。
やっぱり増が一番好きかもしれません。

天人と白龍のやり取りが続きます。
羽衣を返したら舞わずに消えてしまうのではないかという白龍の疑いに、天人は
「いや疑ひは人間にあり、天人に偽りなきものを」
と、現代の私たちにも通じる深い言葉を投げ掛けます。
これに恥じた白龍が羽衣を返すと、天人は緋色に羽の模様を配した装束に身を包み、天を飛ぶが如く優美な舞を魅せてくれるのでした。

長絹には繊細な羽が描かれていて、袖が翻るたびに華やかさが増します。
袖紐などの色も薄紫の縫箔に合わせられていて、とても素敵な装束でした。

喜正先生の天人の舞は、天空の雲のなかに吸い込まれるような、本当にこの世とも思えない美しさでした。
白龍同様、天に帰したくないくらいでした(笑)。
いえ、こちらが天についていきたいくらいでした(汗)。


「羽衣」が来年の中学の音楽で扱われるそうですが、感性が豊かな子供たちにこういう美しい世界を体験してもらうというのは素敵なことだと思います。
来年24年度の音楽の教材を拝見してみたいです。

今回は午後にひとつ公演を取ってしまい、そのために喜正先生のファンの方に大変お世話になってしまいましたm(_ _)m
本当にありがとうございます。

お陰で喜正先生の仕舞「俊成忠度」を拝見することができたのですが、これがまた半端でなく格好良い〜!!
そしてまた何だか分からないオーラに圧倒されすぎて肩やら首やらガチガチに緊張してしまいました(汗)。

「かっちょいい〜!」
「綺麗〜♪」
沢山の魅力に翻弄された1日でした(*^_^*)



2011年09月23日

天鼓

0e8ff763.jpg「のうのう能in名古屋」を観に名古屋能楽堂にいってきました。

名屋能楽堂は若松という一風変わった鏡板で、隔年で老松と張り替えられるのだそうです。
若松は新しい檜舞台に映える若々しい鏡板です。
「天鼓」にも雰囲気があっているかもしれません。

解説では、のうのう能特製テキストに添って、喜正先生が「天鼓」のあらすじ、装束の説明をしてくださいます。
今回は「弄鼓之舞」という小書がついて、特殊演出がされるとのこと。
期待が高まります。
そして、解説のお楽しみ「謡コーナー」です。
詩章の一部を先生のあとについて謡うのですが、謡には譜面がありませんので耳コピで真似ることになります。
とても先生のように朗々とは謡えませんが、この謡コーナーはやはりワクワクしますね…(*^_^*)
お隣の方がとてもハキハキ謡って下さって、なんだか自分も謡えている気になってしまいましたが、きっと一人では二度と謡えないかもしれません(^_^;)

お囃子解説は、オリジナルと小書バージョンの違いを披露してくださいました。
弄鼓之舞のほうが太鼓も入り笛も華やかです。
笛方の竹市先生はとても張りのある音色なので、躍動感溢れる舞など、聴いていて、とても気持ちよいです。
同じ喜正先生の公演でも、小書や囃子などで、神遊とは違った世界を楽しめるのではと感じます。

一調「花筐」
片山九郎右衛門先生の一調を初めて拝聴しました。静まりかえった舞台に漂う緊迫感はやはり独特のものです。
謡と鼓の魅力を最大限に味わうことのできる空間でした。


能「天鼓」
老夫婦に天鼓という少年がいました。その少年は天から鼓を授かりましたが、これを手に入れようとする帝を拒んだため、呂水に沈められ鼓を奪われてしまいます。
しかし、召し上げられた鼓は一向にその音色を出そうとはしません。
遂に帝は父親である王伯に鼓を打たせ、その余りにも澄み渡る音色に天鼓を弔うことを誓います。
すると天鼓が現れ舞を舞うと、回向に感謝し消えていくのでした。

前場は息子を亡くした父親の、底知れない悲しみが漂います。
ひたすら悲運を嘆き悲しみ立ち尽くすのですが、最後にふと鼓を仰ぎ見る姿がとても哀れで印象的でした。

中入後、弔われた天鼓の霊が現れます。
帝の回向に感謝し鼓を鳴らしながら舞を舞いますが、無念さを感じさせないとても颯爽とした舞に、観ているこちらが救われる想いでした。

今回は弄鼓之舞という小書があり、舞台を呂水のごとく縦横無尽に舞い昇華してゆく姿がとても美しかったです。
そしてクライマックスに向けて、舞って舞って舞いまくる喜正先生!
囃子を従えて次第にトランス状態に入ってゆく舞に、観ているこちらも吸い込まれそうになりました。
こんなに気持ち良さそうに舞っていらっしゃる光景を拝見していると、つられて舞いたくなってしまいます(汗…とても舞えませんが…)。
最後に思いもかけない飛び返りを披露してくださり、舞台全体もぐっと引き締まります。

ずっとずっと観ていたいくらい、本当に綺麗な舞いでした。
ありがとうございました。


★次回の「能の旅人」は二部構成だそうです。

「第六回能の旅人in名古屋」
日時…2012年03月20日(火祝)
場所…名古屋市千種区文化小劇場(ちくさ座)
第一部…13:00〜能「安達原」
第二部…16:00〜「雷電」
どちらもダイナミックで喜正先生の魅力を堪能できる構成だと思います。
来年が楽しみです(*^_^*)



2011年09月10日

紅葉狩

b4e99f31.jpgサンシャイン劇場に「としま能の会」に行ってきました。
 
今回は「紅葉狩〜鬼揃」と小書(特別演出)がついています。
ツレと共に舞台を彩る、秋らしい華やかな世界でした。
 
「紅葉狩〜鬼揃」
貴女の紅葉狩の宴に、鹿狩りの平維茂が通りかかります。
維茂を引き留め、酒宴に誘う女達。
寝入ったことを確かめると、維茂を襲わんと鬼の本性を現すのでした。
 
貴女の余りの美貌&威圧?に思わず後ずさる維茂…(笑)。
既に見えないオーラが漂っています。
そしてツレを従えての鬼揃はやはり華やかで圧巻でした。
 
今回は仕舞の部分も生で拝見できて、ちょっと感動したのですが、鬼揃という小書がない場合は、ツレが舞う内容をシテが舞ってくれるのでしょうか…。
それとも、舞そのものがなくなってしまうのでしょうか。
前シテが全部こなしたら、後シテが辛くなってしまいますよね(汗)。
すみません…また勝手に願望演出をしてしまいました。
 
今回の後シテはは黒頭に鬼女の不思議な面で異様さが際立ってましたが、調べてもなかなか黒頭バージョンが見つかりません。
鬼と同様に、どうしても紅葉=赤頭というイメージがこびりついてしまっているので、黒頭の登場に純粋に驚かされました。
 
そして、鬼女と維茂の取っ組み合いに更にテンションが上がってしまいましたm(_ _)m
維茂の背中にガシッと手を掛ける際、見事にヒットしてしまい「バチーん」ととても装束の厚みを感じない生々しい音が…(汗)。
終演後、ワキの宝生欣哉さんの背中に”モミジ”の痕がついていたと思います…(^^;)
 
最後の安座もダイナミックです。
一瞬宙に浮いたと思ったら、だーんっ!!と音が…(汗)!
痛くないのでしょうか(^_^;)
退治ものでも、こういう迫力ある終わり方だと爽快ですね。
喜正先生だと尚更見応えがあります。
 
 
装束篇…「紅葉狩」の喜正先生の袴(大口でしょうか?)が丸っこい紅葉柄で、なんだか可愛かったです。つい「もみじまんじゅう…」を連想してしまいました(*^_^*)
今日は狂言「蝸牛」でも紅葉狩を意識して下さったのか、紺地に金の紅葉をあしらった腰帯が!モダンでシックな美しさでした。
 
 
終演後、イタ飯屋さんに駆け込んだら、ウエイトレスさんから「もしかして能の公演をご覧になったのですか」と声を掛けられました。
なんと!大学時代に九州で能を習っていたらしく謡は2才からという超ベテラン!
今はお稽古をしてないそうなのですがチラシを渡したら喜正先生をよくご存知で、観世流だそうです。
不思議な縁ですね(*^_^*)
 



2011年08月26日

長良川薪能

fe54d90a.jpg喜正先生の能「鞍馬天狗」が、生放送でネット配信されます。

「長良川薪能」
日時…2011年08月26日(金)18:00〜
会場…長良川河川敷特設舞台
番組…狂言「樋の酒」野村萬師
能「鞍馬天狗」観世喜正師

当日、生中継映像がインターネットで配信されます。
http://www.ustream.tv/channel/cultureofgifu

地元の子供たちとの共演も見所です!

長良川で能狂言がリアルタイムでネット配信されました。
とても斬新な企画だと思います。

能「鞍馬天狗」
牛若の境遇を知った山伏。
この男は実は鞍馬山の大天狗なのですが、牛若に武術の手解きをすると、戦での守護を誓い去っていくのでした。

始まりは稚児たちが花見にやって来る場面です。
能舞台に所狭しと並ぶ稚児たちは、地元の子供たちだそうで、公演前に喜正先生が何度も訪れては練習を積み重ねたそうです。

そこへ、喜正先生扮する山伏が登場するのですが、これが想像を絶する格好良さ!
「安宅」を拝見したいと思ってしまうくらいの貫禄です。

そして大天狗が現れ牛若に兵法の極意を教えるのですが、これが長良川という自然をバックに、雄大で荘厳な空気が漂う世界に仕上がっているのでした。
とにかく、大天狗の謡と舞が男らしく圧巻!
牛若も必死に大天狗についていきます。
そして、牛若と大天狗の別れ…。
牛若が大天狗の袖を引き留める姿に、鼻の奥がつ〜んとしてしまいました。
この能狂言独特の袖の引きかたは何度観ても健気に見えてお気に入りの所作です。

(顔は怖いけど…笑)子供たちのヒーロー、そんな頼もしい天狗のお話です。

ある能の本に、子方を抱えて突進するかのような気迫を見せる写真があります。
「谷行」という曲目だそうで、病で修験者から離脱した弟子が谷底に葬られる(=谷行)のを、伎楽鬼神が木をなぎ倒しながら助け出すという、壮絶なお話なのですが、この命の尊さを絶対的な正義でもって表現している鬼神の存在にただただ圧倒されてしまったのでした。

いつか、喜正先生で拝見したい曲目です。



2011年08月20日

上田城跡能

110820_1714%7E02「上田城跡能」を観に長野は上田まで来ました。
午前は喜正先生による能楽講座です。
長野は能の盛んな地域だそうで、今回の公演も地元の方々と協力のもと開催されたそうです。


講座では、能や舞台の起源や、面の紹介、そして子供たちが面をつけて(九皐会の皆さんが一人一人ついて指導してくださいます!)”すり足”を体験するといった、なんとも羨ましい!内容でした。
ここで、喜正先生の思惑どおり?狭い視野に戸惑いを見せる子供たち(笑)。
舞台スレスレまで歩かせて、ほら下を見てごらん!と先生(笑)。
まるで人形のように、ぴょこっと下を向いて固まる子供たち(笑)。
見ているこちらがハラハラドキドキ&大爆笑でした(ごめんなさい〜)!
そして、ちょっとオドオド、つい腰に手を当ててダレてしまう子供たちの姿勢が気になったのか、最後に格好良い”構え”の伝授。
ユラユラ揺れていた面も動かなくなり、見違えるほど格好良く見えるようになりました!

そして、大人のほうが舞台で教えて貰いたいよっ!という客席の空気を感じ取ったのか、「(大人の)私も参加したいわ!と思われている方もいるかもしれませんが、お子さまに限った体験講座ですのでご了承下さい(^_^)。」と言われてしまいました(^_^;)
これは大人も食い付くでしょうっ(汗)!!
歌舞伎鑑賞教室でも大人のほうがノリノリだったように思います。
いえいえ!
生ですり足や構えを何度も見せて頂けた上、貴重なお話を無料で拝聴できただけでも有り難いことです。
そして、いつか子供たちがこの体験をきっかけに能舞台に足を運んでくれることを楽しみにしています。

また、今回驚いたのが、ホール特有の分断された柱どころか、目付柱に代わる目印が全く見当たらないことです!
さすがに、客席の方々も口々に「あれ?柱がない!」と驚いていました。
喜正先生が講座で、柱は面をつけた我々にとって目印のような存在ですが、三間四方の能舞台では歩数と歩幅で位置を認識しているのですと仰っていて、「今からそれが実証されちゃうんだ〜!」と、本番前から妙にドキドキしてしまいました。
喜正先生、日々どれだけハードルを上げてくれるのでしょう…(ToT)


能「敦盛」
一ノ谷の合戦で敦盛を討った熊谷は世の無常を悲しみ蓮生法師となって敦盛の菩提を弔います。
そこへ現れた草刈男。蓮生は、この謎の男に頼まれるまま夜もすがら回向していると、敦盛の霊が現れ、合戦での様を語り見せ、もはや敵ではなくなったと喜び消えてゆくのでした…。

のうのう能in名古屋では半能形式だったため意識していなかったのですが、前シテが直面(素顔)で登場してきて、思わず緊張してしまいました(^_^;)
美声が直に響き渡って迫力があります。
この際に着用する段熨斗目は、歌舞伎「御浜御殿綱豊卿」や「羽衣」などで拝見していて好きな装束なのですが、素朴ながら能舞台に映えて、やはり印象に残る爽やかさです。

中入後、講座で見せてくだった「十六」という面に長絹という出立で登場するのですが、その面の名称からも分かる通り、幼さの残る端正な顔立ちです。
小島先生の解説によると、「敦盛」は修羅能で唯一舞がある曲なのだそうで、合戦を前に舞い謡う様子が描かれます。
これが、とても優雅な世界なのです。
そして、最後に太刀に手を掛け合戦の様を魅せて下さるのですが、すみません!
太刀を持った瞬間から、更にテンションが上がってしまいました(*^o^*)
基本的には平家なので、「屋島」のような荒々しさというよりは上品な立ち回りなのですが、やはり合戦の緊迫感と無常観が入り乱れて、平家の儚さが漂い、一つ一つの所作がとても美しく感じられます。
修羅能バンザイ(すみません…)!

と、目付柱があったら、きっとここまでテンション上がっていなかったと思いますm(_ _)m
舞台ギリギリまで迫り出してくるシテの動きに、ドッキドキでした(驚)。
使い込まれたであろう舞台自体には、柱を取り払った形跡もありません。
もともと、この「上田城跡能」は目付柱をなくした形式で演能されていたのでしょうか。
歩幅と歩数…果てしなくプロの技を見せつけられた舞台でした。


因みに、今回配布されたパンフレットでは、前回の「のうのう能in名古屋」での「敦盛」の写真が掲載されていて、本当に有り難かったです。
当たり前なのですが、能は1日しかないので、歌舞伎のように舞台写真というものがありません。
先日の「巴」も、以前玄祥先生の長野能ではどういう出立ちだったかが記憶があやふやで、だんだん黒垂だったかどうかも不安になってしまったほどで、スケッチを残そうとも考えたくらいでした。

でも、余り舞台を情報として観てしまうと、本来感動していた「綺麗」とか「格好良い」とか、単純かもしれませんが、自然と沸き上がる”感動”というものが薄れてしまいそうなので、今は言葉が少し分からなくても、過去の舞台を忘れていても、自分の感性を大事に素直に楽しみたいと思っているのでした。

いつもと違う地で観るお能は、また格別です!
ありがとうございました(*^^*)

番外編…今日の講座で、男の子を小突きながら「どうしたら、ふらつかないと思う?」と振る喜正先生。
膝を曲げて腰を落とすことをアピールしたかったのに、思いっきり仁王立ちで応戦する男の子(笑)!確かに(笑)!
「いや、それもアリだけど…」と、ちょっとウケていた先生のお顔が印象的でした(笑)。


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2011年08月16日

相模薪能

110815_2029%7E01「相模薪能」を観に寒川神社に行ってきました。
戦没者への追悼の意を込め、昭和45年から終戦記念日に奉納されている薪能だそうです。
今年は東日本大震災の追悼と復興の願いも込められ、横断幕が掲げられていました。

能「巴」
修羅能では唯一、女性がシテの曲です。
木曾義仲と戦を共にしてきた巴が、亡き義仲のために祈ってほしいと現れるのですが、修羅道に堕ちる我が身をというわけではなく、想い人である義仲のためにというのが、この「巴」の見どころでもあるような気がします。

前シテは里女という仮の姿なのですが、この段階からして異様な美しさを放っています。
そして後シテの女武者としての勇ましい姿に、やはり惚れ惚れしてしまいました。
とにかく立ち姿からして毅然としていて美しいのです。
しかも女性としての可憐さもほのかに感じます。

義仲に落ちのびよと言われ、潔く刀を置く姿がまた切なくて切なくて…。
女性の蔓は後ろに束ねていますが、巴は武者のように髪を垂らしています。
野外なので、夕映えとともに巴の髪が風になびくのですが、刀をだき抱えながら空を仰ぐ姿に、深い悲しみと世の無常を感じずにはいられませんでした。
この刀を抱く姿には、勇ましさというより、義仲を想う巴が愛しい主の形見を抱えるかのような女性らしさを感じます。

また、今回の巴御前の構えは、女性にしてはやや前傾姿勢で、もうこれだけで颯爽とした巴の武者姿を連想させるわけですが、さらに長刀さばきの美しいこと(ToT)
清らかで真っ直ぐな巴の性質が伺えて、本当に美しい人だなと憧れました(*^^*)

8月は、喜正先生の妖艶な「殺生石」、そして毅然とした「巴」と、それぞれ違う美しさに酔いしれてしまいました(*^_^*)


「樋の酒」
萬斎さんの、お酒が進むほどに調子づいてくる姿に「あるある〜」を実感してしまいました(笑)。
こういう笑って許せる人生、楽しいと思いますm(_ _)m


能「舎利」
お釈迦さまの骨を狙う足疾鬼と、これを追い奪い返す韋駄天の攻防劇で、後半は天空を飛び交う大スペクタルな空間となります。
歌舞伎では宙乗りということになるのかもしれませんが、お能は一畳台を巧みに利用し、空間を視覚的に魅せるダイナミックな演出がされます。
貫太先生の足疾鬼の縦横無尽な動きに圧倒されっぱなしでした。
昔の人々の空間の捉え方にただただ驚かされる舞台です。


この暑さの中、面に装束をつけて舞台に上がられるというのは、想像を絶する過酷さだと思います。
本当に貴重な舞台をありがとうございました。

そして、パンフに葛西さんのコメントがあり、改めて多くの古典芸能の魅力を発信されている方だと思いました。

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2011年08月14日

準備です!

33703b16.jpg雨ガッパはもちろん、ペットボトル凍らせて〜保冷剤も〜♪


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2011年08月13日

蛙さん

c82593fc.jpgこの暑いなか頑張ってます(^_^;)
そして、今日は玄関先で鍵を開けようとしたら、手の上に○モリが落ちてきましたーっ(汗)!
こちらもビックリしましたが、向こうも一目散に逃げて行きました(^_^;)

私も明後日、暑さに負けず頑張ります!

「巴」が観られる〜♪
修羅能〜♪


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