2011年06月12日

2009年4月8日 21:21

P4070044昨日はかなり疲れてた。
普通なら、十一番からの12.3kmにわたる遍路ころがしを通って十二番へ行き、その辺で宿を取り、十三番までの26.3kmを翌日歩くらしい。
僕は十三番付近に無料で勝手に入れるプレハブ小屋が有ると聞き、無理をした。
しかも、十二番から十三番への道を、川沿いの県道を通らず、高い山越えのかなり時間も体力も消耗するコースに迷い込んでしまったらしい。
それは、全く人の通った気配のないような山道で、たまに木にくくりつけられた布が目印なだけで、どれが道だかわからないし、1m程の高さの岩壁や、人間一人でも横を向かないと通れない道がつづく。
日も暮れたし、本気で怖くなってきてた。

後で近所の住人に聞くと、その道は普通、遍路も地元の者も通らない危険な道らしく、そこを通った僕は馬鹿呼ばわりされてしまった。
でも、数百年前、確かにソコを空海は歩いたワケだ。

そうして、十三番に着いた時には、もう一歩も動けず、電話Boxに座り込んでしまった。
狭い電話Boxのなかで体育座りをして両膝の間に頬を挟んでうずくまってると、疲労からの睡魔か、寒さで凍死しかけたか、とにかく意識が薄れてきた時、誰かの声がした。
『おいっ!』あの世の閻魔か、この世の警察か…。
僕が顔を上げると、どちらでもないオジサンが、 『こんなトコで寝とったら凍死するぞっ!はよ出てきて車乗れっ!ウチ泊めたるけん!ウチは十六番の近くやけん乗れ!』
僕は、『でも、通しで全て歩きたいので…』とふりしぼった様な小声で断ると、『ほな、明日の朝、またココまで乗せて来たるけん、ココから歩けばええやないか。はよ乗れ!』と。
たまたま通りかかったら遍路の笠が見えたらしく、止まってくれたそうだ。
家に着くと、奥さんではないらしいが女の人が温かいコーヒーを入れてくれた。
普段はブラックじゃないと文句言って飲まないのに、その日は勝手に入れられた砂糖とミルクたっぷりの甘ったるさが疲れた体にここちよく美味しかった。
その他にも、みかんやパンも頂いた。
そして、風呂や毛布…。体の芯から、そして、心の底から温まり、四国に来て初めて朝まで目を覚ますことなく熟睡できた。

P4080055感謝しても仕切れないほどのお接待だった。
そして今朝も、『ココに荷物置いて十三番さん行って、十六番さんに来た時、取りに来たら身軽に歩けるじゃろ?そうしたらええ。』と十三番まで送ってもらい、握手しながら『お前は顔が光っとるけん、綺麗な顔したお遍路さんじゃ。お前が昨日アソコでワシに拾われたんは、お前に“運”があったからやないんぞ、お前とワシに“縁”があったからじゃ。わかったな。この御礼はワシにせんでええから、他の誰かに優しくしたれ。ええな。』と言ってくれた。

十三番では、またバスケットボール選手の子に会った。
今日の予定を聞くと十九番までとの事。僕も同じ予定だったし、ペースも同じだから一緒に歩く事にした。
そこで、泊めてくれたオジサンの話を思い出し、彼女のザックを十六番まで持ってやることにした

かなり、軽かった。
僕の足のマメは、左は小指と親指、右は小指、薬指、中指、親指とかかとに増え、ザリガニの脱皮状態の小指からは、分厚い靴下2枚重ねの上にまで血が滲んできてる程の出血。
もう、どうやってビッコをひけばいいかもわからないくらい痛く、今日は僕が彼女について行くって感じだった。
彼女とは十九番で別れ、僕はもう4km先に、またまた勝手に入れるプレハブ小屋があると他のお遍路さんに聞いたので頑張って歩いて、今日は見付ける事ができ、今はそこにいる。
誰も居ないので、ちょっと怖い感じもあるが、道端野宿よりはよっぽどマシだ。
と、いうわけで、今日は34.3km歩いて、今は十九番を4km過ぎた辺りのプレハブ小屋に潜り込んでます。
ブログの更新が途絶えたら、その辺から捜索して下さい。(笑)

d5c82981.jpg←この添付写真は、十七番の井戸寺にある、弘法大師が掘ったという“面影の井戸”
覗き込んで自分の姿が映れば無病息災、映らなかったら3年以内の災厄に注意。
携帯持った僕がバッチリ映ってる。

コメントやメール下さってる方々、ありがとうございます!
本当に元気付けられてて嬉しいんですが、携帯電話のバッテリーの関係や、毎日クタクタになってるのとで返事出来ていません。

ホント、ごめんなさい。



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takeobob_takeyan at 22:44