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我が家にあった稽古用の堆朱香合


毎週土曜日にお茶のお稽古へ行っています。
この日も普段と変わらず、お稽古場へ。

すると若いお嬢さんが、お稽古を見学しておられました。
「あれ?新しい人かな?」
何となくいつもより緊張しているお稽古場。

先輩3人のお点前が終わり、私の番に。
今日は小習事の日だったので、先輩方は重茶碗や入子点をしておられました。
(じゃあ、私も入子点を…)
と思っていたら、師匠から

「あなたは盆香合を」

「…?!」
どうしよう、と考えているうちに、基本は初炭手前(ただし香合が名物とか由緒ある品を用いて炭手前を行い、香合は別格として盆にのせ別に運び出す)であることが判明。

初炭手前とは茶釜の湯の温度を上げるため、お茶の点前の前に風炉(茶釜を火に掛けて湯をわかすための炉)に炭をつぎ足すことをいいます。

なんだ、簡単じゃん!

と思った方もいらっしゃるかと思いますが、この作法が私にとってはなかなか難しい。
羽箒(はぼうき)といわれる鳥の羽で作られた箒で五徳の爪や風炉などを掃くのですが、私のような未熟者がやるとどうしても掃除の時に「ほうき」で掃く感じになって、優雅さが足りないのです。

「ヤダ!」と拒否したいところを何とかやりとげ、香合の拝見。

この香合が由緒ある品を用いていることを前提に、正客=お客様と最後の対話をします。
この時使った香合は名物でもなく由緒もないお稽古用のもの。
なので、自分の知識をめいいっぱい使って、妄想(?)しなければなりません。

「この香合のご由緒は?」
「…」

なぁ~んにも考えていませんでした。初炭手前の手順でいっぱいいっぱい(笑)

ちなみにこの日のお稽古用の香合は堆朱でした。

さて、ここから覚書き。

堆朱とは??
朱漆を重ねて彫ったもの。中国で創案された技法で唐時代にはじまったとされている。すでに北宋時代には芸術性の高い立派な作品が生み出されていた。彫漆香合の一つで、堆朱のほかには堆黒、堆黄、紅花緑葉、屈輪、はしか彫に分けられている。日本では平安時代末から鎌倉時代初頃に伝来し、室町時代頃本格的に製造が始まった。なので現在伝来している「唐物」と称されている彫漆香合の半数以上が和製漆器らしい。

なるほど。


あーもっと、もっと勉強せねば!!