「あー気持ちいいわぁ」

今日は母が3年ぶりに温泉へ行ったお話です。

3年前、母はくも膜下出血で倒れました。
入院生活を1年したのち、現在は自宅で父と二人暮らしをしています。

闘病前には1ヶ月に1度、欠かさず父と温泉旅行をしていました。
そう、温泉大好き夫婦なのです。

そんな父母なので、元気になったら温泉へ連れて行ってあげたいと
ずっと思っていました。しかし、要介護3の母を連れ出すのは
なかなか難しいことです。

「私が一人で母を温泉に入れたらいいんや…。
うーん、でもやっぱり不安やなぁ」

ヘルパーさんにも相談してみましたが、やはり素人一人では
難しいだろうとのこと。そこでヘルパーの講習会を受けてみようかな?
などと思っていた矢先、

「おばちゃんが一緒に行ったらすむやん。何悩んでるん?」

と母の妹が声をかけてくれました。母の妹=私の叔母は二人おり、
どちらも個性豊かな(?)、にぎやかな女性です。
叔母が家に遊びに来ると、母の顔は、ぱぁっと明るくなるのでした。

今回行ったのは、「びわ湖花街道」。
以前に主人の家族と訪れた温泉旅館でした。

一つ気になることがありました。
泊った部屋内のトイレの入口の段差です。
足が悪いので、ちょっとした段差にもつまずいてしまいます。

でも前回は洋室でした。
今回は和室&洋室の大部屋。
大丈夫かなぁと思いつつ、部屋に入ったら
部屋内は全てバリアフリー!!

「よかった」

ほっとしました。

普段、段差なんて全く気にしませんが、母と一緒にいると
段差だけでなく、色んなものが見えてきます。

バリアフリーのありがたさはもちろん、母のちょっとした表情や
母の周りの人々の心遣い。言葉の美しさ、残酷さ。

また父母と温泉に行きたいです、何度でも。



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