オペラ「ヘンゼルとグレーテル」が、なぜ、欧米でクリスマスの定番のオペラと言われるようになったのか・・・・・
それは、このオペラの作曲者であるフンパーディンクが自分の実妹から家庭用の音楽劇を作ってほしいと依頼されて作曲し始め、途中、ひとまず出来上がった作品を、自分の婚約者にクリスマス・プレゼントとして贈ったという事実、
また、初演はクリスマスの前々日で、あのR.シュトラウスの指揮によって演奏されましたが、これが大成功したという出来事により、クリスマスの定番のオペラと言われるようになったそうです。
ワーグナーの弟子であるフンパーディンクは彼の技法を受け継いだ唯一の作曲家とも言われています。そのため、おとぎ話を題材にしたオペラではありますが、音楽は大変美しく、壮大で、大人も十分楽しめる、ファミリー向けのオペラだと思います。
菩提樹の基本的な考え方として、子どものころ(0歳児も含む)から、本物の音楽に(楽器に)親しんでもらうという理念があります。
初めて触れるオペラにふさわしい、そして、家族皆さんで楽しめるこの「ヘンゼルとグレーテル」を昨年に引き続き、菩提樹の定番として、クリスマスの前に上演することにいたしました。
{音楽物語「ヘンゼルとグレーテル」}と題して編曲に編曲を重ねて、今回の上演の運びとなりました。
編成は、ピアノとヴァイオリン、そしてソプラノ二人です。
オーケストラの音をピアノとヴァイオリンで、いろいろな楽器の旋律を弾き分けます。
また、語り&グレーテル&眠りの精をみやちさん、
ヘンゼル&魔女&お父さんを木下さん
というように、一人で何役もこなします。
いろいろな表情が間近で繰り広げられていて、子どもたちもドキドキ、わくわくしながら聞き入っていました。
そして、木下さんの魔女の迫真の演技に、子どもたちは半泣き状態
・・・・
物語、そして音楽に子どもたちが集中して入り込んでいる様子が手に取るようにわかりました。
クリスマス近くになりますと、日本では、ベートーベンの「第九」交響曲が、いろいろなところで演奏されます。
それに対抗して??
クリスマスと言えば、「ヘンゼルとグレーテル」
「ヘンゼルとグレーテル」と言えば「クリスマスに菩提樹で上演している!」
と、言われるようになりたいと思っています。
横田真規子
2011年01月
昨年12月19日、23日、恒例となりました
音楽物語「ヘンゼルとグレーテル」を上演いた
しました。
今回のゲストは菅原拓馬さんです。
作曲家でいらっしゃるのですが、ピアノ演奏も、とても素敵です。
即興演奏を得意とされているので、是非菩提樹のお客様にご紹介したいと思いました。
第一部は、菅原さんの編曲の「マイ フェア レディ」から「踊り明かそう」で幕開けです。
菅原さんの編曲は、とても洒落ていて、演奏していても楽しいです。
次の曲はグノーの「アヴェ マリア」
この曲について、菅原さんが、
「1859年にシャルル・グノー がヨハン・セバスチャン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏に、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞に用いて完成させた曲」
とピアノで伴奏の部分を演奏しながら、説明してくださいました。
そして、菅原さんの即興演奏へ。
こんな感じにフレンドリーな菅原さん。
私との言葉のキャッチボールも即興ですぐに答えてくれます。
「私のイメージを音楽で表わしてみてください」
とお願いしたところ、とても、以外?!(それは私だけかも)
急いでいるような、せこせこしたテンポの速い音楽が流れてきました・・・
「横田さんは、練習の時もずっと喋っているのです!音楽とは関係ない話を・・・・でも、なかなか止まらない・・・・」と菅原さん。
菩提樹のお客様が一斉に笑いだし、その場がさらに和やかになりました。
よ~く私のことを観察してくださっていると、関心してしまいました。
次は、よく菩提樹の演奏会に来てくれるサッカーが大好きな彼が立候補してくれました。
さっそく、菅原さんがインタビュー。
彼にインタビューをしたあと、菅原さんは、絵を描くように、音楽を奏でました。
その後私は、菅原さんの編曲でジャズ風「聖者の行進」を演奏しました。
0歳児からのクラシック入門Vol.3の演奏会では、菅原さんの手の動きや、ヴァイオリンの音を間近で感じてもらおうと子どもたちに、前に出てきていただき、生の迫力を楽しんでもらいました。
レクチャーコンサート(大人向けの演奏会)では、この後、手作りのクッキーと、クリスマスの紅茶(バニラと、オレンジの香り)で休憩していただきました。
これから、第二部、音楽物語「ヘンゼルとグレーテル」の上演です。
この続きは次のブログで、ご紹介いたします。
横田真規子
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