生活の知恵がつまった
アメリカの暦本 Farmer's Almanac


「オールド・ファーマーズ・アルマナック」や「ファーマーズ・アルマナック」という本は、快適に暮らすためのバイブルとしてアメリカやカナダのカントリーライフには欠かせないもの。日本ではよく「暦」系の本がありますが、それに似た感じで使われています。

月や太陽の動き、惑星配置、潮の満ち引きなどの天文学や占星術のデータを基にして作った1年間の天気予報、そして、どの日がどんな作業をするのに向いているか、ケガの応急処置法、生活の知恵、レシピ、植物や野菜をうまく育てるヒントなどが載っています。本は毎年秋に発売されます。

「オールド・・・」のほうの、出版社のホームページは、抜粋した内容が載っています。毎月のベスト・デーの欄は、けっこう興味ぶかい・・・。
Old Farmer's Almanac

たとえば、2004年の8月(アメリカ東部標準時間):

タバコや良くない生活習慣を止める:5、6、10、11、29日
髪の毛を切る:1〜4、19、20、23、24、28〜31日
ベイキング:18、20、25〜27日
など。


発明家のフランクリンがはじめた「アルマナック」

アルマナックに似たものは18世紀始めごろ、すでにヨーロッパで書かれていたそうですが、アメリカで1732年に、科学者のフランクリン(雷の正体をつきとめて避雷針を発明した)がソーンダースというペンネームで出版したものが一般によく知られるようになった最初のもの。

後に「ファーマーズ・アルマナック」を作ったトーマスという人は、よく当たる天気予報の秘訣を知っており、彼のつくった年間予測の8割は正しかったといわれています。

月や惑星の動きが自然や人間にどんな影響を与えるかは、世界の古代文明においてもよく研究され、利用されていたのですから、フランクリンやトーマスも、そういう情報からも知恵を拝借していたのでは、とも言われています。

ベスト・デーはほんとうか?

先進国の都会では、惑星配置や自然の影響をそのまま人間が受けるような(またはそれに気づくような)環境や生活習慣が少なくなっていると思います。

24時間、街も人も動いているし、暖房、冷房、除湿機もフル回転、それにいろいろな薬を使って体調を整えるなどしている。

だから、アルマナックのベスト・デーも、たとえば髪を切る日、とかベイキングの日などは、昔ほど影響はないのではないかと思う。けれど、試してみるのもおもしろいのでは。