2012年08月
2012年08月01日
オリンピックの特集で、陸上100m世界記録保持者、
ウサイン・ボルト選手のTV番組を見ていた時のこと。
番組内で、ボルト選手の鍛え上げられた
肉体のアップが
何度も出てくるのですが、
ものすご~く美しくて、
完璧な美術品を見るように
見とれてしまいました。
その時、ハッと思いました。
「競う」ということの意味は
ここにあるんだな、と。
オリンピックに代表されるように
「他者と競う」「勝負に勝つ」「必死にやる」
といった競争があります。
一方で最近は「足るを知る」
「ナンバー1でなく、オンリーワン」
という考え方も社会に広まってきました。
この2つの考え方が、まったく正反対な気がして
自分の中でうまく整理できていなかったのです。
ボルト選手の研ぎ澄まされた肉体を見て思いました。
競争って、自分を育てていくための、
競争の”その先に”行くための「プロセス」にすぎないんだと。
ライバルに勝ちたい!、金メダルを取りたい!という
欲望から始まるかもしれないけれど、
でもその欲望を燃やしつくした”その先”には、
勝敗ではなくて、研ぎ澄まされた感覚だけが残る。
まるで禅で瞑想するように。。。
「試合は自分との戦い。結果は後からついてくる。」
超一流の選手たちは、よくこう言います。
もしも競争がなかったら、ライバルがいなかったら、
それほどまでに自分を研ぎ澄ますことはできなかっただろうし
そこまでの完成度には仕上がっていなかったかもしれない。
オリンピックで金メダルを取る人はたった一人。
99%の人は金メダルをとれないけれど
でもその「プロセス」に参加したことが無駄だったかというと
そんなことは全然ないと思います。
なぜなら必死にやった分、
過去の自分よりも、確実に成長できているから。
一見、他の人と競争して、較べているようだけど、
本当は過去の自分と、今の自分との比較なんですね。
「勝敗」は、ある一瞬・ある一日での、他者との比較。
「成長」はクロノロジカル。時系列的な、過去の自分との比較。
人生を考えると、「勝敗」より「成長」の方が大事な気がします。
だって、人生は長いから。
オリンピックの後も、人生は続くから。
過去の自分から、いかに今の自分が変われているか、
その「成長」のための競争。
競争という「プロセス」を、
自分が成長するための「ツール」として
上手く使えたらいいな~と思います。
燃やして、燃やして、不純物をなくしていくって、
実は楽しかったりするし。o(^o^)o
ボルト選手のようにはなれないけれど、
“以前の自分”より、少しでも、
美しいカラダを育てられたらいいな~と思いました☆