旅・紀行

2013年03月30日

先日京都の比叡山で、精進料理のランチをいただきました。

 

特に予約をしていなかったので、

いただけるメニューは比叡御膳2,100円の一種類のみ。

 

なので、そのまま注文して

出てきた料理を見てみて…

 

ちょっとがっかりしました。

図1







 


    えっ?これだけで、2,100円?

 

メニューもお決まりの

ごま豆腐、湯葉、野菜の煮物…。

何の感動もありません。

 

延暦寺会館という、

とても大きなホテルのようなところだから、

お値段も高級ホテルプライスっていうことかしら…?

 

ちょっと残念に思いながらも

食事を始めました。

すると…。

 

野菜の煮物の中の、菜の花が

「菜の花~っ!」とお口いっぱいに

高い香りが広がります。

 

椎茸の煮物の、たった一切れが、

「椎茸~っ!」とその椎茸としての存在を確かさを

お口いっぱいに主張します。

 

私が普段スーパーで買っている菜の花や椎茸とは

まったく別物です。

 

す、すごい。。。

 

菜の花や椎茸って、本当はこんな味がするんだ…。

 

圧巻です。

 

こんなにも生命力が満ち溢れた

菜の花をつくっていらっしゃる農家さんって、

きっと、土から違うんだろうな。

きっとたくさんご努力されてるんだろうな。

 

この菜の花を育てられた農家さんの本気度、

心の込め方が伝わってきました。

 

それに…。

こんなにすごいお野菜を見つけてこれて、

その素材を生かすための、

研ぎ澄まされたバランスの調理ができる料理人さん!

 

この料理人さんも、この一切れの菜の花の煮物を

専心して作っていらっしゃるんだろうな。

 

食べながら、自然と背筋が伸びました。

3cm足らずの、たった一切れの菜の花を、

一噛み、一噛み、味わうごとに、

その菜の花を育てていらっしゃる農家さんへの

この菜の花を生かしきられた料理人さんへの

尊敬と感謝の気持ちで、

食べながら涙がこみ上げてきました。

 

専心。

心をこめるということは、こういうことかと。

 

大量生産された菜の花をスーパーで買ってきて、

調味料を適当に入れて煮る。

これも同じ菜の花の煮物。

 

今私が食べている、

生命力に満ち溢れた、香り高いもの。

これも同じ菜の花の煮物。

 

誠心誠意、エネルギーを注くのと

そうでないのは、まったく別物。

 

一生懸命にやる。心を注ぐ。

ただそれだけのことが、どんな結果をもたらすのか。

 

比叡山は、言葉ではなく“五感”を通じて、

人としてのあり方、生き方を体感させくれました。

 

う~ん比叡山、恐るべし。

一椀の料理で、人の生きる道を教示するとは、

さすが宗教法人!(だってお寺ですものね。)

 

専心する、ということ。

心をこめて行う、ということ。

 

 毎日の生活に

少しでも生かしていきたいなと思いました~☆




Profilebodymindbalance at 16:45コメント(0)トラックバック(0) 

2010年07月26日

突然ですが、北海道に行ってきました~。

マイルの有効期限が切れてしまうので、
その前にマイルを使っちゃわなきゃ!と、
慌てて一足早い夏休み。福井県 北前船

以前、福井県の小さな町を
通りがかった時に、
北前船を営んでいた旧家の
超・豪華なお屋敷があって、
そこではじめて、江戸時代の北前船交易って、
現代でいう商社兼、大型デパート
(というより、移動式東京ビッグサイト?)
だったんだ~!(ノ゜ο゜)ノとか、
ukon_ema1[1]
教科書で習った江戸時代って、
武士と農民とか、農村の田んぼのイメージだったんだけど、
実はとてもダイナミックな商品経済
発達してたのね~!o(*'o'*)o

などと、おどろいて以来、松前城
北前船が巨利を得た、蝦夷地貿易のことが、
知りたくて知りたくて、
蝦夷地在住の和人の本拠地、松前と、
ニシン漁で沸いた江差の町
行ってみたいな~と思っていたのです~。

突然ではありましたが、
マイルの期限のおかげで、
今回行ってくることができました~☆松前テーマパーク


松前では、松前城や、
明治の函館戦争で焼けてしまった繁栄した城下の様子
復元したテーマパークを見て、
奇跡的に焼け残ったお寺の門の
彫刻のクオリティの高さに、
「これだけの文化の成熟とそれを支える富が
この最果ての地にあったのね~!」
と、びっくりしました。

江差では、北前船商家がそのまま保存されて
博物館になっていて、
商社の「現地支店」兼・ニシン粕用の「現地工場」に、横山家廊下
大資本だからできることの大きさを実感したり、
(これって、今の「トヨタ中国Ltd.」や「トヨタ中国工場」とおんなじだわ~)

江差追分会館で聞く、追分の歌に
生き延びるために、禁を犯して極北の地にやってきて、
故郷を思いながらニシン漁労働者として働いて
この土地で死んでいった、無名の人々の郷愁に
胸を痛めたりしました。
(こんな荒波と暴風の痩せた土地で、どんなに故郷に帰りたかったことでしょう~!)

函館の五稜郭タワー博物館では、
明治の函館開港時に、
江戸からの通達が松前藩に来るより先に、江差_中村家
ペリーが黒船で函館に来ちゃって
「ここの港を開港するって、将軍様から聞イテナインデスカ?」
とアメリカ人から初めて知らされて、
「マジッ~?開港!? いったいどうすればいいのぉ~!?」
と、慌てふためくお侍さんの姿に、
激動の時代というものに、思いを馳せたりしました。

江戸時代の豪商と函館夜景
商品経済のダイナミックさを感じたくて
出かけた旅だったのですが、

5日間の旅で感じたのは、
いつの時代も、人はせつないほど、
一生懸命生きているんだなあ~

という、「生きる」ということでした。


私も、一生懸命生きなくっちゃ。


夏休みも終わったし、お仕事頑張ろう~!





Profilebodymindbalance at 20:20コメント(0)トラックバック(0) 
プロフィール

Profile



赤坂見附ホリスティック・ヨガ東京

赤坂見附ホリスティック・ヨガ東京

QRコード
QRコード
記事検索
  • ライブドアブログ

© Body Mind Balance ltd. All Rights Reserved.