【6】ながれ者

「プレイコミック」1968 (6話)
古い木彫の人形に、影男の出生の秘密が隠されていた。 影男が夜桜リナという女から手に入れた木彫の人形は、大館という男のものだとわかる。しかし人形の顔の表情は、亡き母の面影にうり二つであることに衝撃が走った。大館の家を訪ね、妹(名前不明)に人形を返そうとすると、彼の母は、もと影男の乳母で、「竜二おぼっちゃん」に渡すために兄妹で守ってきた人形だという。ペアをなすもう一体の人形が揃えば、父母の遺産のありかがわかるという。もう一体の人形をめぐって、地下組織との暗闘へ発展する。敵に雇われた黒づくめの殺し屋の男も、自身の過去の悲劇とその後の罪を背負った悲運の男であった。
乳母の娘と旅した佐渡の港、そのの景色に、影男の郷愁がよみがえる。海辺で無心に遊ぶ孤独な少年。少年の見ている前で、影男は、手に入れた二体の人形を、中身を調べることもなく燃え盛る炎の中へ投げ入れる。
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画像は、1970年の秋田書店トップシリーズ版。この単行本以後は、女性の顔は、次の連載の「対決の丘」「血まみれの弾道」より新しいアシスタントによると思われ、かなり書き替えられているのではないか。

★★★★★
ながれ者(秋田書店)、自選集影男1、道出版影男2、