【8】血まみれの弾道

「プレイコミック」1969.4.11~5.?(4回)
関西の温泉街の安宿で買った女は元人気歌手橘サユリだったが、麻薬の注射の痕のある女だった。影男は、やくざに追われるルポライターから膨大な取材ノートを預り、巨大な麻薬組織の存在を知る。 その後、地元の警察には柳田という若い刑事が赴任し、自ら行動して、サユリを売春現行犯で逮捕(佐藤プロ自選集では、逮捕と取調べの場面6頁が省かれている)。サユリが釈放され、やくざにからまれるところを影男が助ける。影男は安宿でサユリから麻薬取引の日時と場所を聞き出し、組織への復讐をサユリにもちかけ、組織を相手に暴れまくる。柳田は問題を重視する警視総監の肝煎で派遣されたもので、事件は一気に解決に向かう。サユリも自由の身となったが、影男も去ってゆく。
佐藤プロ自選集版では、釈放された女の絵が、最初のサユリの絵とかなり異なり、途中で省かれたページがあり、話がわかりにくい。
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女性の絵は少女タッチである。

自選集影男8

《番外1》狼の葬列

「別冊・プレイコミック」1969
父母の復讐(「暗い怒り」)をとげた影男は、故郷の町にもどってきた。チンピラ時代に手にかけてしまったある刑事の娘・百合江に、潔く命を預けるためである。だが父を失った百合江は、身を落し、組織にブルーフィルムの女優として使われる身であった。数年の間のできごとは、百合江の怨みの心情を和らげ、また複雑にしていた。今の組織から脱出したいという百合江のため、影男は、命をかけて昔の仲間の組織に戦いを挑む。
b1
「増刊」や「別冊」に発表の短編の中では、出色の出来。ストーリーも影男の不良少年時代の話が出てくる。

★★★★★
道出版影男1