望遠文庫

日本の漫画と劇画とその他

カテゴリ:劇画 > 佐藤まさあき

《番外8》闇を逃れて

「プレイコミック」1972
(未見のため省略)

《番外9》狼は曠野に死ね

「別冊・プレイコミック」1975
「帰ってきた男」から3年後に描かれた番外編。目の大きな女性の絵ではなくなる。
裏社会の麻薬組織のパーティでの魔術ショーで、箱から現われた女が、突然大勢に向かって銃を乱射し、再び箱の中へ消えていった。海外のマフィアの日本組織への挑戦らしい。その後、関東組織のボスの娘である少女が誘拐される事件もおきる。
ある日、影男が、偶然やくざから助けた女は、マフィアの女殺し屋だった。似た者どうしの一夜の後、女を尾行すると、誘拐された少女を発見。女と決闘のようになる。少女の救出には成功する。という話。 b9

★★☆☆☆
自選集影男11

【24】帰ってきた男

「プレイコミック」1972.5.13~(4回?)
4年前に出会った女、美登利と再会する話。かつて美登利がいた新宿の店に来てみると、マダムは別の女になっていた。そこへ現れた五郎という男が、美登利との間をとりもってくれる。箱根行きロマンスカーに乗った影男と美登利は、箱根の宿に宿泊、お互いに現在のことは何も語らず、甘美な思い出を残すかのように別れて行く。
その後、影男は、やくざの喧嘩から五郎を助けることになるが、五郎は親分を刺しに行き失敗。その仇を影男がとげてやると、そこには親分の妻となっていた美登利がいた。影男は組に狙われ続け、そして次に美登利に会ったとき、二人の思い出は甘いものではなくなってしまうのだった。 24

★★★★★
影男(秋田書店1987)、道出版影男3、

【23】死霊の山

「プレイコミック」1972.3.25~4.22(3回)スタッフ:川崎三枝子・横須賀富美子ほか
滝川という名が出てくるのは、「関東暴力地図」の続きなのかもしれない。
東北の恐山を訪れた影男は、歩くごとに無数の亡霊を見る思いだった。突然、影男は何者かに刺され、順礼の少女に助けられる。少女は滝川の娘で、父母と姉の供養に来たという。休息場の寺では、小さな賭博場があり、姐さんが賽をふるう。そこへヤクザ者がが強盗に押し入る。姐さんふうの女も、影男を仇と狙う。順礼の少女がヤクザ者に殺害されたことを知り、影男は報復に出る。 23
画像中央の姐さんの横顔は、川崎氏によるのだろうが、本編では姐さんは横須賀氏のようだ。

★★★★☆
影男(秋田書店1987)、道出版影男3、

【22】にがい札束

「プレイコミック」1972.1.??~3.11(4回)スタッフ:稲見昌江・横須賀富美子ほか
北国の冬、チンピラにリンチを受けていた女サチコを助ける。救いようのない女だったが、その原因は市長選立候補者の男にあるという。政治家の闇の顔が暴き出される。
ややマンネリの作品が続いているようだ。 22

★★☆☆☆
影男(秋田書店1987)

《番外7》野良犬の裁き

「月刊プレイコミック」:秋田書店
影男は、やくざ風の男たちに追われる(ミキ)を助け、一晩ホテルにかくまうことになる。翌朝、女の求めに応じて今治港まで送ることになり、途中の襲撃者を撃退してやるのだが、女は待たせてあった男とさっさと去ってしまう。直後に発生した事件のニュースにより、影男は判断が甘かったと悔やむ。 b7

★★☆☆☆
自選集影男6、ブラックバンク(秋田書店)

【21】野獣どもの墓標

「プレイコミック」1971.11.27~72.1.??(4回) 原作:遠藤ケイ。スタッフ:横須賀富美子ほか
ある島に招かれた影男が、少女に案内されて行くと、地下には大賭博場があった。ここで現金輸送船襲撃犯の濡れ衣を着せられる。激闘の末に脱出した先の島は、ミスターMによるハーレムの島で、一人のを選ぶことになる。この島には秘密の麻薬工場があることがわかる・・・ 21

★★☆☆☆

佐藤まさあきの『日本拳銃無宿 影男』シリーズを、全体を通して読んでみる。
「テキスト」は1966~67年の佐藤プロ劇画叢書版と1968年以後のプレイコミック版を基本として、番号をつけると24話あった。他に増刊号などに掲載の短編、番外編9話がある
日本の小学校などによくある読書感想文的なコメントは付けず、あらすじとテーマのまとめ方・書き方次第で、深い表現となる文章をめざす。つまり「ハードボイルド」ということ。
表題の「『影男』の遺書」とは著者の回想録のタイトルのもじりだが、ストーリーの中で影男と関りをもった全ての女性たちを画像入りで紹介する。名前が不明な部分は見落としがあるかもしれない。名前の色分けは、ピンクが何らかの感情をともなう関係、紫が行きずり的な関係、オレンジは女の一方的ないし純愛的関係、青緑は距離のある関係である。
影男シリーズ【14】死はチェックの背広をきていた
影男シリーズ【13】地獄の迷路
影男シリーズ【12】さすらい
影男シリーズ【11】幻の拳銃
影男シリーズ【10】けものの宿(孤狼の宿?)
影男シリーズ【9】けものの棲む街
影男シリーズ【8】血まみれの弾道
影男シリーズ【7】対決の丘
影男シリーズ【6】ながれ者
影男シリーズ【5】死の街のバラード
影男シリーズ【4】群狼の街
影男シリーズ【3】暗殺魔団
影男シリーズ【2】暗い怒り
影男シリーズ【1】無音拳銃

【19】関東暴力地図

「プレイコミック」1971.7.29~9.11(4回)
数年前に依頼されて小さな町の暴力団滝川組を壊滅させた影男だったが、その後、町に国際空港建設が決まり大組織の協和会が乗り込むなどして、影男は騙されたことを知る。能面の女を買ってみると、影男に怨みをいたく元滝川組幹部の妻だった。協和会への復讐となり、また政治家へ献上予定のを略奪。元滝川組長の娘も安全に避難させてやるが、その娘の愛人である元幹部は、戻って来て、親分の仇討ちは果さねばならないと影男に挑んで来る。 19

★★★☆☆
自選集影男4

【18】ブラックバンク(三百億の棺)

「プレイコミック」1971.5.22~7.10(4回) 原作:遠藤ケイ。
スイス銀行が預金者の氏名を公開してから、暗黒街のボスたちは共同で闇の銀行ブラックバンクを作っていた。本部は日本のある孤島にあった。総裁のデビルは運営の厳格さを貫き、日本のボス東条はそれが不満で、デビルの暗殺を影男にもちかける。東条のパーティで知り合った亜紀は、孤島の生れで、島を追い出されてから、東条の奴隷のようになっているという。影男は東条への返事を保留した。
保留はしたが、既にデビルからの刺客が影男を襲い始めた。デビルの女殺し屋の山猫は、影男に見抜かれ、負けたペナルティで肉体を与えてから、影男に好意を持ってしまう。東条の子分たちは先走ってデビルに仕掛け、逆に組織ごと壊滅してしまう。しかし、すべては最初からデビルが仕組んで挑発してきたことであった。それを知った影男は、あえてデビルに挑戦しようと、孤島に乗り込んで行く。
亜紀は故郷の孤島の地理に詳しいから連れて行けといい、ためらいながらも連れて行く。激戦となり、山猫も、亜紀も、身を捨てて影男を守ろうとするのだった・・・ 18

★★★★☆
ブラックバンク(秋田書店)

《番外5》3対1のブルース

「別冊・プレイコミック」1971
炭鉱の町であろうか。麻薬中毒の女アケミと出会う。しかしアケミは不思議に心までは蝕まれていなかった。アケミの中毒症状が危険な段階にあることを組織に訴えると、逆に警察の者と思われて命を狙われる。怒った影男は麻薬取引の現場に乗り込んで麻薬を奪う。アケミの兄は刑事で、兄のためにアケミは自分からスパイ目的で組織に入り、麻薬に蝕まれていったのだった。 b5

★★★☆☆
自選集影男5

【17】Gの仮面

「プレイコミック」1971.4.10~5.8(3回) 原作:遠藤ケイ。
九州の南端の岬、2年前に影男をかばって銃弾に撃たれて海へ落ちていった沙理という女を思い出す。
Gという謎の男から招待状が届き、秘密パーティーに行くと、沙理とうりふたつの女、麻衣子に出会う。ここから影男とGの対決が始まる。Gは2年前に影男に敗れてから復讐に燃える男で、影男の肉体的弱点を詳細に調べ上げて挑戦してきた。麻衣子は影男を愛すようになり、心の中で過去の沙理と張りあうようになる。影男の戦いは、不利な情況へと追い詰められるが、最後の場面で、麻衣子が犠牲になって影男を助ける。それは2年前の沙理と同じではないか。実は麻衣子は記憶を喪失した沙理本人であることを告げられ、影男は虚しさにうちふるえる。 17

★★★★☆
Gの仮面(秋田書店)

【16】悪魔祭

「プレイコミック」1971.1.23~3.25(5回)
海辺の町、砂浜を清掃する人夫にまじって無心に働く少年。少年は酒場にも花を売りにきていた。住まいは寺の隅の穴ぐらで、親はなく、父は刃物で残忍な手口で殺害されたという。それと同じ手口と思われる死体が浜辺に発見された。影男を狙う男たちがあり、ボスをつきとめてその邸へ乗り込むが、影男は罠にはまり、地下牢にとじこめられる。洗脳された少女たちを従えた死神党の総裁が現われ、狂人に刃物を持たせて影男を襲わせるが、かの少年の父もこの狂刃に倒れたのだった。そこへ少年がかけつけて武器のナイフを受け取ると、影男の逆襲が始まる。邸では、死神党による淫靡な悪魔祭のさなかであり、影男は大暴れして少女たちを脱出させ、邸は炎上する。立ち去ってゆく影男に、少年はただ呼び掛け続けるだけだった
16

★★★☆☆
自選集影男7

《番外4》黄金の墓標

「別冊? プレイコミック」1971
盗まれた金塊の取り戻しを依頼された影男。相手のボスには娘がいた。
娘が監禁されてリンチにさらされるのを見かねて影男が助けてやると、娘は、からだが欲しいんだろうと悪態をつく。父親がどうなろうと自分には関係ないともいう。
親は親で、人質の娘の命などどうでも良いといい、影男はあきれてしまう。 b4

★★☆☆☆
Gの仮面(秋田書店)

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