ACTIVITIES
2009年02月17日
ACTIVITIES
2008 「秋葉原階段/AKIBA-Q」/101TOKYO Contemporary Art Fair 2008
2007 『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』
2007 B.P Private Exhibition 6th
山下美幸「リリパット・フォー・ミー」展 miyuki YAMASHITA Solo Exhibition “Lilliput for Me"
2007 2007年春の展覧会
-Space A- BOICE PLANNIG exhibition 4th
完璧すぎるならば、神の怒りに触れるだろう(When too perfect...,lieber Gott boese.)
Dieter Buchhart,Marco Evaristti,Toni Kleinlercher
-Space B- Room 輪派絵師団
-STUDIO- 机上位 BOICE PLANNING
2007 SHOW CASE「ZAIMサミット BOICE PLANNING加藤の場合」/ZAIM
2007 A@A アート・アット・アグネス 2007「アグネス事変 雨宮、佐藤、丸橋、山下の場合」
2006 B.P Private Exhibition 5th 佐藤純也「ピクチャジェニック」展
2006 BOICE CHOP 桜井貴 展 〜青春画の系譜〜
2006 「百花繚乱」展
2005 B.P Private Exhibition 4th 雨宮庸介「THE WORLD」展
2005 BOICE PLANNING Exhibition
ワークショップ関連展示「あたらしい果実」/東京都現代美術館ハイビジョンルーム
2005 ワークショップ「あたらしい○○をつくる」/東京都現代美術館
2004 B.P Private Exhibition 3rd 「丸橋伴晃 きら★めき」展
2004 B.P ART Exhibition 2nd「sweet steps」展(出月秀明・川島亮子・藤芳)
2003 B.P Private Exhibition 2nd 「右上 Licennse to blossom」展
2003 B.P Art Scholarship 1st Gold Beer Case project
2003 B.P Private Exhibition 1st「横手山慎二 特別な人のこだわりパスタ」展
2003 B.P Art Exhibition 1st 岩尾恵都子展
2002 「ハレの日」スタッフ紹介展
<B.P Art Exhibition>とは、ボイスプランニングで選出した作家の展覧会です。
スペースA/Bを使用し、年に1〜2本を行います。
<B.P Private Exhibition>とは、ボイスプランニングに参加するメンバーの新作展です。
2007 『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』
2007 B.P Private Exhibition 6th
山下美幸「リリパット・フォー・ミー」展 miyuki YAMASHITA Solo Exhibition “Lilliput for Me"
2007 2007年春の展覧会
-Space A- BOICE PLANNIG exhibition 4th
完璧すぎるならば、神の怒りに触れるだろう(When too perfect...,lieber Gott boese.)
Dieter Buchhart,Marco Evaristti,Toni Kleinlercher
-Space B- Room 輪派絵師団
-STUDIO- 机上位 BOICE PLANNING
2007 SHOW CASE「ZAIMサミット BOICE PLANNING加藤の場合」/ZAIM
2007 A@A アート・アット・アグネス 2007「アグネス事変 雨宮、佐藤、丸橋、山下の場合」
2006 B.P Private Exhibition 5th 佐藤純也「ピクチャジェニック」展
2006 BOICE CHOP 桜井貴 展 〜青春画の系譜〜
2006 「百花繚乱」展
2005 B.P Private Exhibition 4th 雨宮庸介「THE WORLD」展
2005 BOICE PLANNING Exhibition
ワークショップ関連展示「あたらしい果実」/東京都現代美術館ハイビジョンルーム
2005 ワークショップ「あたらしい○○をつくる」/東京都現代美術館
2004 B.P Private Exhibition 3rd 「丸橋伴晃 きら★めき」展
2004 B.P ART Exhibition 2nd「sweet steps」展(出月秀明・川島亮子・藤芳)
2003 B.P Private Exhibition 2nd 「右上 Licennse to blossom」展
2003 B.P Art Scholarship 1st Gold Beer Case project
2003 B.P Private Exhibition 1st「横手山慎二 特別な人のこだわりパスタ」展
2003 B.P Art Exhibition 1st 岩尾恵都子展
2002 「ハレの日」スタッフ紹介展
<B.P Art Exhibition>とは、ボイスプランニングで選出した作家の展覧会です。
スペースA/Bを使用し、年に1〜2本を行います。
<B.P Private Exhibition>とは、ボイスプランニングに参加するメンバーの新作展です。
boiceplanning at 23:10|Permalink│
2008年04月02日
秋葉原階段 AKIBA-Q
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101 TOKYO Contemporary Art Fair 2008 プレオープンスペシャルイベント
パフォーマンス
会場:旧練成中学校 ,中央階段
2008.4.2 Wed. 17:00-
(アートフェアの会期:2008.4.3 - 4.6)
「101 TOKYO Contemporary Art Fair 2008」にて、BOICE PLANNINGディレクションによるパフォーマンス「秋葉原階段 / AKIBA-Q」を行った。





参加者
上野 和也 UENO Kazuya/大和 武司 YAMATO Takeshi/腰塚 綾佳 KOSHIZUKA Ayaka/佐藤 圭佑 SATO Keisuke/北村 友嗣 KITAMURA Tomotsugu/清水 唯子 SHIMIZU Yuiko/川上 桃子 KAWAKAMI Momoko/原武 俊介 HARATAKE Shunsuke/三好 玄也 MIYOSHI Genya/出津 京子 IDETSU Kyoko/古宮 あゆみ FURUMIYA Ayumi/峠 芳樹 TOUGE Yoshiki/笠井 朋彦 KASAI Tomohiko/野口 紘一 NOGUCHI Koichi/平田 悠介 HIRATA Yusuke/宮崎 菜未 MIYAZAKI Nami/巨島 沙映子 KOJIMA Saeko/友清 ちさと TOMOKIYO Chisato/佐々木 倫 SASAKI Osamu/滝沢 典子 TAKIZAWA Noriko/木原 陽子 KIHARA Yoko/伊倉 真理恵 IKURA Marie/テッタ TETTA/小池 文枝 KOIKE Fumie/高谷 一徳 TAKAYA Ittoku/水村 真理子 MIZUMURA Mariko/海藻 拓也 KAISO Takuya/中島 宏子 NAKASHIMA Hiroko/青木 絵里子 AOKI Eriko/今里 淳子 IMAZATO Junko/福本 健一郎 FUKUMOTO Kenichiro/今井 達也 IMAI Tatsuya/安部 史 ABE Hitoshi/松橋 萌 MATSUHASHI Moe/山本 晴菜 YAMAMOTO Haruna/江阪 朋子 ESAKA Tomoko/横須 賀由衣 YOKOSUKA Yui/矢川 健吾 YAGAWA Kengo/栗原 汐里 KURIHARA Shiori
大澤 竜太 OSAWA Ryuta/坂本 夏海 SAKAMOTO Natsumi
撮影 中島 敦 NAKAJIMA Atsushi
出演・構成・記録
BOICE PLANNING
雨宮庸介 Yosuke Amemiya/佐藤純也 Junya Sato/豊田梨津子 Ritsuko Toyoda/丸橋伴晃 Tomoaki Marubashi/山下美幸 Miyuki Yamashita/横手山慎二 Shinji Yokoteyama
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秋葉原階段 / AKIBA-Q
101 TOKYO Contemporary Art Fair 2008 プレオープンスペシャルイベント
パフォーマンス
会場:旧練成中学校 ,中央階段
2008.4.2 Wed. 17:00-
(アートフェアの会期:2008.4.3 - 4.6)
「101 TOKYO Contemporary Art Fair 2008」にて、BOICE PLANNINGディレクションによるパフォーマンス「秋葉原階段 / AKIBA-Q」を行った。





参加者
上野 和也 UENO Kazuya/大和 武司 YAMATO Takeshi/腰塚 綾佳 KOSHIZUKA Ayaka/佐藤 圭佑 SATO Keisuke/北村 友嗣 KITAMURA Tomotsugu/清水 唯子 SHIMIZU Yuiko/川上 桃子 KAWAKAMI Momoko/原武 俊介 HARATAKE Shunsuke/三好 玄也 MIYOSHI Genya/出津 京子 IDETSU Kyoko/古宮 あゆみ FURUMIYA Ayumi/峠 芳樹 TOUGE Yoshiki/笠井 朋彦 KASAI Tomohiko/野口 紘一 NOGUCHI Koichi/平田 悠介 HIRATA Yusuke/宮崎 菜未 MIYAZAKI Nami/巨島 沙映子 KOJIMA Saeko/友清 ちさと TOMOKIYO Chisato/佐々木 倫 SASAKI Osamu/滝沢 典子 TAKIZAWA Noriko/木原 陽子 KIHARA Yoko/伊倉 真理恵 IKURA Marie/テッタ TETTA/小池 文枝 KOIKE Fumie/高谷 一徳 TAKAYA Ittoku/水村 真理子 MIZUMURA Mariko/海藻 拓也 KAISO Takuya/中島 宏子 NAKASHIMA Hiroko/青木 絵里子 AOKI Eriko/今里 淳子 IMAZATO Junko/福本 健一郎 FUKUMOTO Kenichiro/今井 達也 IMAI Tatsuya/安部 史 ABE Hitoshi/松橋 萌 MATSUHASHI Moe/山本 晴菜 YAMAMOTO Haruna/江阪 朋子 ESAKA Tomoko/横須 賀由衣 YOKOSUKA Yui/矢川 健吾 YAGAWA Kengo/栗原 汐里 KURIHARA Shiori
大澤 竜太 OSAWA Ryuta/坂本 夏海 SAKAMOTO Natsumi
撮影 中島 敦 NAKAJIMA Atsushi
出演・構成・記録
BOICE PLANNING
雨宮庸介 Yosuke Amemiya/佐藤純也 Junya Sato/豊田梨津子 Ritsuko Toyoda/丸橋伴晃 Tomoaki Marubashi/山下美幸 Miyuki Yamashita/横手山慎二 Shinji Yokoteyama
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boiceplanning at 23:07|Permalink│
2007年11月25日
『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』
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私達BOICE PLANNING (以下:ボイス)は2007年12月をもって立ち上げ当初から考えていた全てのプログラムを終了いたしました。活動目標におきましてもほぼ達成し役割を終えたと言えます。
それに伴い、2007年11月25日(日)に行われたボイスの今後についてリアルに話すトークイベント『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』以降、今後の活動や存続、メンバー個人の関わり方について話し合ってまいりました。その結果についてご報告いたします。
まず、ボイスは今後も存在し続けます。
唐突ですが、今後は「世界を」と思っております。個人での活動はもとより、2007年冬に行われたホテルフェアー「ART@AGNES」や横浜の「ZAIM」で行われた全国の芸術組織がプレゼンテーションする「SHOWCASE」参加など、様々な日本の美術の中心で楽しめた機会があったように思えます。今後は、海外という意味での「世界」を、まだ知らないごくごく身近に存在する「世界」をより注視していけたらと考えております。そのように思えるようになったのは私達の素直な意見です。
話し合いにより今後の鍵となることがいくつか見えてきました。中でも重要と考えているのが、それら次の世界に対峙するには、様々な局面での責任を「個」に戻そうということです。今までの活動では展示やワークショップなど、メンバー各個人が考えたとはいえボイス全体の責任で行って参りました。それは当初から決めていたことであり、そこで発生する面白さ・・それこそがボイスのメリットであったと言えます。
しかし、メンバーそれぞれの活動と成長に伴い「個」としてのボイスに対する考えは変わってきました。それが具体的にどのような形になるのか現在も思案中ではありますが、今までと異なることだけは予想されます。
それに伴い、もう一つ大切な報告があります。今回をもちましてメンバーの市川靖子、加藤慶、米原昌郎、ユニット右上(無期限活動停止中)がボイスを離れることになりました。それぞれ理由は違いますが、私達は彼らと一緒に成し遂げてきたことを嬉しく思いながらも今後の活躍を期待しております。
「第二期」とも言える今後の組織や活動につきましては具体的に決まり次第ご報告いたします。まだ報告できる段階ではありませんが、第一弾として、四月初旬に新メンバーとしての具体的な活動を始めます。
今後ともいっそうのご支援、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
今後も「彼らはどんなつながりの、どんな団体で、何を目ざしているんだ?」と訝しがられることをいとわない。目指した結果それであれば私たちはそれを受け入れる覚悟です。
BOICE PLANNING 一同
※脱腸したメンバーからのメッセージ※
・市川靖子
脱腸します。
ボイスからは少し離れますが、同じ美術界に身を置く人間として、これまでとは違う立場で(そして少しだけお姉さんになった気持ちで)、世界を目指すボイスを支援し見守っていきたいと思います。
今後もボイスともども、よろしくお願いいたします。
・加藤慶
この度、BOICE PLANNINGを離れる事になりました。
昨年度末に活動の一区切りを終えた後、皆で話し合った個人に還るという言葉を胸に、今後のディレクターとしての役割や可能性を考慮した結果、BOICE PLANNINNGを離れ、個人の活動領域を広げたい想いが強くなり、三年程の活動をしたBOICE PLANNINGを離れる事の決心を致しました。
活動中は公私とも格別のご指導とご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。つきましては今後とも変わらぬご厚誼とご支援を賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
・米原昌郎
このたび、個人的な理由からボイスプランニングを離脱することになりました。
このボイスプランニングで、私は多くの事を学び、友人達と、得難く貴重な時間を過ごすことができました。そして何よりも、多大な御支援を下さった多くの方々に、あらためて心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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まさにその時、BOICE PLANNINGの未来を決める!
きたる11月25日、最初で最後のトークイベント開催!


トークショーの模様
日時 :2007.11.25 Suna. 16:00- (山下美幸展覧会最終日)(途中参加/途中退席可)
会場 :BOICE PLANNINGスタジオスペース
パネラー:BOICE PLANNINGメンバー全員+参加者(形式の詳細は未定)
BOICE PLANNINGメンバ-
雨宮庸介・市川靖子・加藤慶・佐藤純也・豊田梨津子・山下美幸・丸橋伴晃・横手山慎二・米原昌郎
参加費 :無料(希望の方は1ドリンク100円)
---------------------------------
「トークイベントで心底面白かったことは無い。なのでボイスでトークイベントをしたことは無い。
やりたいとさえ思ったことは無い。」
では何故今回トーク?
このタイミングしかないのだ。
ボイスプランニングは今回の山下美幸「リリパット・フォー・ミー」展をもって、当初予定されていたプログラムを全うすることになります。それは立ち上げの時から決まっていたこと。正確に言えば今年の忘年会と共に予想していた役割を一旦終わることになる。
母体は呑み仲間。「面白ければなんでもいい!」の中に美術があった。まさにそれをやってきた。
それは完全に自発的な始まり。そして今、自発的に作った期限が来た。
2008年元旦からの事は何一つ決めていない。決めないことだけを決めていた。
そこで、、、、。
心底リアルなトークショーをします。ショーと言っていいのかもわからない。
11/25その日のうちにボイスプランニングの未来を決めます。今現在はメンバー各自の心づもり以外は何も決まっていません。それについて話し合いもあえてしていない。その日の開始から終了までの間に、来年度誰がどんな形でボイスプランニングを運営しているのか、もしくはボイスプランニング自体が無くなるのか?が決まっているはずです。
ボイスプランニングの未来を決める事は、少なくとも、まだ成熟しきっているとは言えない日本の現代美術のありかたの一端を決めることでもあるはず(成熟とは何かという話もあるが、それを問う存在が必要かどうかという話だ)。
「作家の立場としてどのように身を処すのか?」「ディレクターとしての展望とは?」「個人的な活動と団体的な活動とのかねあいは?」「お金のことはどうなっているのか?」「今までに手伝ったり展覧会に参加したりで関わったことがあるので見届けたい!」「必要か?」「はたまた重要か?」「不要か?」「いや、そもそもBPとはなんだったのか?」「まだ知らないメンバーの顔を見たい!」「ボイスにとって展覧会とは?スカラシップとは?」「アグネスやザイムとは?」「美術界のどんな位置に立っていたのか?」「今からスペースを作るのでその前にノウハウを全部見せてくれ!」「黙って聞くからたくさん話してくれ!」「今のメンバーでやるべきだ !」「今のメンバーではやるべきではない!」「全員クビだ、やらないのなら俺がやる!」「やめる前に私に展覧会をやらせろ!」「俺にギャラリーをやらせろ!」「僕にイベントをやらせろ!」
どんなスタンスでも構いません、なにか興味の対象になるのであれば是非ご参加下さい。
当日のトーク形式は参加者の人数によって決めますが、形式よりも内容がいかに“リアル”であるかを優先します。
是非ご参加ください。お待ちしております。
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『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』結果報告
BOICE PLANNING第二期始動

それに伴い、2007年11月25日(日)に行われたボイスの今後についてリアルに話すトークイベント『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』以降、今後の活動や存続、メンバー個人の関わり方について話し合ってまいりました。その結果についてご報告いたします。
まず、ボイスは今後も存在し続けます。
唐突ですが、今後は「世界を」と思っております。個人での活動はもとより、2007年冬に行われたホテルフェアー「ART@AGNES」や横浜の「ZAIM」で行われた全国の芸術組織がプレゼンテーションする「SHOWCASE」参加など、様々な日本の美術の中心で楽しめた機会があったように思えます。今後は、海外という意味での「世界」を、まだ知らないごくごく身近に存在する「世界」をより注視していけたらと考えております。そのように思えるようになったのは私達の素直な意見です。
話し合いにより今後の鍵となることがいくつか見えてきました。中でも重要と考えているのが、それら次の世界に対峙するには、様々な局面での責任を「個」に戻そうということです。今までの活動では展示やワークショップなど、メンバー各個人が考えたとはいえボイス全体の責任で行って参りました。それは当初から決めていたことであり、そこで発生する面白さ・・それこそがボイスのメリットであったと言えます。
しかし、メンバーそれぞれの活動と成長に伴い「個」としてのボイスに対する考えは変わってきました。それが具体的にどのような形になるのか現在も思案中ではありますが、今までと異なることだけは予想されます。
それに伴い、もう一つ大切な報告があります。今回をもちましてメンバーの市川靖子、加藤慶、米原昌郎、ユニット右上(無期限活動停止中)がボイスを離れることになりました。それぞれ理由は違いますが、私達は彼らと一緒に成し遂げてきたことを嬉しく思いながらも今後の活躍を期待しております。
「第二期」とも言える今後の組織や活動につきましては具体的に決まり次第ご報告いたします。まだ報告できる段階ではありませんが、第一弾として、四月初旬に新メンバーとしての具体的な活動を始めます。
今後ともいっそうのご支援、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
今後も「彼らはどんなつながりの、どんな団体で、何を目ざしているんだ?」と訝しがられることをいとわない。目指した結果それであれば私たちはそれを受け入れる覚悟です。
BOICE PLANNING 一同
※脱腸したメンバーからのメッセージ※
・市川靖子
脱腸します。
ボイスからは少し離れますが、同じ美術界に身を置く人間として、これまでとは違う立場で(そして少しだけお姉さんになった気持ちで)、世界を目指すボイスを支援し見守っていきたいと思います。
今後もボイスともども、よろしくお願いいたします。
・加藤慶
この度、BOICE PLANNINGを離れる事になりました。
昨年度末に活動の一区切りを終えた後、皆で話し合った個人に還るという言葉を胸に、今後のディレクターとしての役割や可能性を考慮した結果、BOICE PLANNINNGを離れ、個人の活動領域を広げたい想いが強くなり、三年程の活動をしたBOICE PLANNINGを離れる事の決心を致しました。
活動中は公私とも格別のご指導とご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。つきましては今後とも変わらぬご厚誼とご支援を賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
・米原昌郎
このたび、個人的な理由からボイスプランニングを離脱することになりました。
このボイスプランニングで、私は多くの事を学び、友人達と、得難く貴重な時間を過ごすことができました。そして何よりも、多大な御支援を下さった多くの方々に、あらためて心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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『よく研いだサーベルの柄[つか]で殴れ!』
まさにその時、BOICE PLANNINGの未来を決める!
きたる11月25日、最初で最後のトークイベント開催!



日時 :2007.11.25 Suna. 16:00- (山下美幸展覧会最終日)(途中参加/途中退席可)
会場 :BOICE PLANNINGスタジオスペース
パネラー:BOICE PLANNINGメンバー全員+参加者(形式の詳細は未定)
BOICE PLANNINGメンバ-
雨宮庸介・市川靖子・加藤慶・佐藤純也・豊田梨津子・山下美幸・丸橋伴晃・横手山慎二・米原昌郎
参加費 :無料(希望の方は1ドリンク100円)
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「トークイベントで心底面白かったことは無い。なのでボイスでトークイベントをしたことは無い。
やりたいとさえ思ったことは無い。」
では何故今回トーク?
このタイミングしかないのだ。
ボイスプランニングは今回の山下美幸「リリパット・フォー・ミー」展をもって、当初予定されていたプログラムを全うすることになります。それは立ち上げの時から決まっていたこと。正確に言えば今年の忘年会と共に予想していた役割を一旦終わることになる。
母体は呑み仲間。「面白ければなんでもいい!」の中に美術があった。まさにそれをやってきた。
それは完全に自発的な始まり。そして今、自発的に作った期限が来た。
2008年元旦からの事は何一つ決めていない。決めないことだけを決めていた。
そこで、、、、。
心底リアルなトークショーをします。ショーと言っていいのかもわからない。
11/25その日のうちにボイスプランニングの未来を決めます。今現在はメンバー各自の心づもり以外は何も決まっていません。それについて話し合いもあえてしていない。その日の開始から終了までの間に、来年度誰がどんな形でボイスプランニングを運営しているのか、もしくはボイスプランニング自体が無くなるのか?が決まっているはずです。
ボイスプランニングの未来を決める事は、少なくとも、まだ成熟しきっているとは言えない日本の現代美術のありかたの一端を決めることでもあるはず(成熟とは何かという話もあるが、それを問う存在が必要かどうかという話だ)。
「作家の立場としてどのように身を処すのか?」「ディレクターとしての展望とは?」「個人的な活動と団体的な活動とのかねあいは?」「お金のことはどうなっているのか?」「今までに手伝ったり展覧会に参加したりで関わったことがあるので見届けたい!」「必要か?」「はたまた重要か?」「不要か?」「いや、そもそもBPとはなんだったのか?」「まだ知らないメンバーの顔を見たい!」「ボイスにとって展覧会とは?スカラシップとは?」「アグネスやザイムとは?」「美術界のどんな位置に立っていたのか?」「今からスペースを作るのでその前にノウハウを全部見せてくれ!」「黙って聞くからたくさん話してくれ!」「今のメンバーでやるべきだ !」「今のメンバーではやるべきではない!」「全員クビだ、やらないのなら俺がやる!」「やめる前に私に展覧会をやらせろ!」「俺にギャラリーをやらせろ!」「僕にイベントをやらせろ!」
どんなスタンスでも構いません、なにか興味の対象になるのであれば是非ご参加下さい。
当日のトーク形式は参加者の人数によって決めますが、形式よりも内容がいかに“リアル”であるかを優先します。
是非ご参加ください。お待ちしております。
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boiceplanning at 16:47|Permalink│
2007年10月27日
山下美幸「リリパット・フォー・ミー」展
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B・P Private Exhibition 6th

「リリパット・フォー・ミー」展について
リリパットとは、ガリバーが最初に訪れる小人の王国の名称である。
山下の絵画には、現代の旅行記である“旅番組”のエッセンスが潜んでいる。“旅番組”とは、得られる美しい満足感とは裏腹に、「どこかしっくりこない」ものである。なぜか?
つまりそこでは、他人の旅の思い出が、自分の思い出にすり替わる「経験の不在」が無意識のうちに行われているからだろう。
山下はその「経験の不在」を、絵画へと転換できる希有な絵描きである。画面に登場する眠る人も、歩く人も、彼女が何かの媒体で見た風景だが、そこには実経験が伴わない。故に画面には、さも当然のごとく不条理が介入してくるのだ。
本展では、旅番組の一場面をピックアップしたシリーズ等、油彩10数点が展開される。
miyuki YAMASHITA Solo Exhibition “Lilliput for Me"
Exhibition dates:27.October Sat.-25.November Sun. 2007 13:00-20:00
*Opens only Saturday, Sunday and National Holidays
*27.October Sat. 15:00-
[Opening Reception]27.October Sat. 18:00-
B.P presents・Special Event
" Hit with the handle of sharpened saber ! "
25.November Sun. 2007 16:00 -
Venue:BOICE PLANNING
Admission:Free
Organizer:BOICE PLANNING
Sponsorship:Yuji Yamashita,Toshimi Koizumi,UZURADO,BOICE-no-Utsuwa
“Lilliput for Me”
“Lilliput” is a kingdom of midgets where at first Gulliver in Swift’s “Gulliver’s Travels” arrives.
In Yamashita’s paintings, the essence of “travel program”, today’s travel journal, subsists. Contrary to beautiful scenes and satisfaction in a program for journey, audiences feel some what discomfort at the same time. Why? Because audiences replace others’ travel memories with theirs unconsciously in a travel show. The discomfort comes from such an “absence of real experiences”.
Yamashita is one of rare artists who can express “the absence of experiences” as painting.
She paints various people in her works. She saw these scenes in some media, but has no experience. Therefore, “reasonably”, there are some unreasonable expressions in her works.
This exhibition shows more than ten paintings such as a series that pick put some scenes of programs for travel.
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B・P Private Exhibition 6th
山下美幸
「リリパット・フォー・ミー」展
![]() |
(English information follows.) 期間:2007年10月27日(土)-11月25日(日)※土日祝のみ開催 13:00-20:00 ※初日10月27日(土)のみ15:00オープン [オープニングパーティー]10月27日(土)18:00- B.P presents・Special Event "よく研いだサーベルの柄(つか)で殴れ! " 2007.11.25 (日) 16:00 - 会場:BOICE PLANNING 入場:無料 主催:BOICE PLANNING 協力:山下裕二/小泉俊己/うずら堂/ボイスの器(順不同・敬称略) |





「リリパット・フォー・ミー」展について
リリパットとは、ガリバーが最初に訪れる小人の王国の名称である。
山下の絵画には、現代の旅行記である“旅番組”のエッセンスが潜んでいる。“旅番組”とは、得られる美しい満足感とは裏腹に、「どこかしっくりこない」ものである。なぜか?
つまりそこでは、他人の旅の思い出が、自分の思い出にすり替わる「経験の不在」が無意識のうちに行われているからだろう。
山下はその「経験の不在」を、絵画へと転換できる希有な絵描きである。画面に登場する眠る人も、歩く人も、彼女が何かの媒体で見た風景だが、そこには実経験が伴わない。故に画面には、さも当然のごとく不条理が介入してくるのだ。
本展では、旅番組の一場面をピックアップしたシリーズ等、油彩10数点が展開される。
miyuki YAMASHITA Solo Exhibition “Lilliput for Me"
Exhibition dates:27.October Sat.-25.November Sun. 2007 13:00-20:00
*Opens only Saturday, Sunday and National Holidays
*27.October Sat. 15:00-
[Opening Reception]27.October Sat. 18:00-
B.P presents・Special Event
" Hit with the handle of sharpened saber ! "
25.November Sun. 2007 16:00 -
Venue:BOICE PLANNING
Admission:Free
Organizer:BOICE PLANNING
Sponsorship:Yuji Yamashita,Toshimi Koizumi,UZURADO,BOICE-no-Utsuwa
“Lilliput for Me”
“Lilliput” is a kingdom of midgets where at first Gulliver in Swift’s “Gulliver’s Travels” arrives.
In Yamashita’s paintings, the essence of “travel program”, today’s travel journal, subsists. Contrary to beautiful scenes and satisfaction in a program for journey, audiences feel some what discomfort at the same time. Why? Because audiences replace others’ travel memories with theirs unconsciously in a travel show. The discomfort comes from such an “absence of real experiences”.
Yamashita is one of rare artists who can express “the absence of experiences” as painting.
She paints various people in her works. She saw these scenes in some media, but has no experience. Therefore, “reasonably”, there are some unreasonable expressions in her works.
This exhibition shows more than ten paintings such as a series that pick put some scenes of programs for travel.
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boiceplanning at 01:50|Permalink│
2007年05月19日
2007年春の展覧会(When too...)
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Space AではDieter Buchhart/Marco Evaristti/Toni Kleinlercherによるグループ展、Space Bでは輪派絵師団、STUDIOではボイスプランニングのメンバーによるグループ展を行います。
※特別企画※ Space C にて、グループ展「友達の友達」を同時開催いたします。
会期:2007.5.19 Sat.-6.17 Sun.
13:00-20:00 土日のみ開催 (初日5.19(土)のみ15:00オープン)
オープニングパーティー 5.19(土)17:00-
場所:BOICE PLANNING
主催.企画:BOICE PLANNING
協力:山下裕二/小泉俊己/うずら堂/ボイスの器(順不同・敬称略)
SPACE A
BOICE PLANNIG exhibition 4th
完璧すぎるならば、神の怒りに触れるだろう/When too perfect...,lieber Gott boese.
3人のアーティストによる3つの作品は、ナム・ジュン・パイクの言葉を引用した本展覧会のタイトルに包括される。彼らの作品はすべて「When too perfect...,lieber Gott boese.」というテーマに符合しているのだ。これら3作品は参加型のプロジェクトとして展示され、観客によって完成させられる。
Space A 展示風景
ディーター・ブッハート/Dieter Buchhart
マルコ・エヴァリスティ/Marco Evaristti
トニ・クラインレルヒャー/Toni Kleinlercher
SPACE B
輪派絵師団/Rinpa Eshidan "Room"
Space C
「友達の友達」
出品作家:(写真左から)Andrej Wihelms, 鹿野震一郎, Steven Matthew Brown, Marlene Marqurdt




Space C 展示風景
STUDIO
机上位/KIJOUI
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BOICE PLANNING 2007年春の展覧会
Space AではDieter Buchhart/Marco Evaristti/Toni Kleinlercherによるグループ展、Space Bでは輪派絵師団、STUDIOではボイスプランニングのメンバーによるグループ展を行います。
※特別企画※ Space C にて、グループ展「友達の友達」を同時開催いたします。
会期:2007.5.19 Sat.-6.17 Sun.
13:00-20:00 土日のみ開催 (初日5.19(土)のみ15:00オープン)
オープニングパーティー 5.19(土)17:00-
場所:BOICE PLANNING
主催.企画:BOICE PLANNING
協力:山下裕二/小泉俊己/うずら堂/ボイスの器(順不同・敬称略)
SPACE A
BOICE PLANNIG exhibition 4th
完璧すぎるならば、神の怒りに触れるだろう/When too perfect...,lieber Gott boese.
3人のアーティストによる3つの作品は、ナム・ジュン・パイクの言葉を引用した本展覧会のタイトルに包括される。彼らの作品はすべて「When too perfect...,lieber Gott boese.」というテーマに符合しているのだ。これら3作品は参加型のプロジェクトとして展示され、観客によって完成させられる。
Space A 展示風景
Dieter Buchhart ![]() | Marco Evaristti![]() | 手前:Toni Kleinlercher 奥:Dieter Buchhart ![]() | 手前:Toni Kleinlercher 右奥:Marco Evaristti 左奥:Dieter Buchhart ![]() |
ディーター・ブッハート/Dieter Buchhart
![]() | 本展でブッハートは、自分の想い出を他者の想い出と交換しようとしています。訪れた人々はブッハートの差し出した物品の価値を決定し、それに見合う何かを提供します。ご自身にまつわる小さなものを持って会場にお越しください。1971年 オーストリア生まれ。 「交換のモニュメント/Monument of Exchange 」 |
マルコ・エヴァリスティ/Marco Evaristti
![]() | 1963年 チリ生まれ 「マルコの脂肪ミートボール/Polpette al grasso di Marco」 /私を食べろ、私はアートだ。/ ご来場の皆様には、実際にマルコのミートボールに挑戦していただきます。 |
トニ・クラインレルヒャー/Toni Kleinlercher
![]() | 1958年 オーストリア生まれ 「リトル・トウ・フ・ジとその兄弟/Little TO-FU-JI and his brothers and sisters」 ご来場の皆様には、「お箸投げ」に使用する箸を会場にお持ちいただきますよう宜しくお願い致します。 |
SPACE B
輪派絵師団/Rinpa Eshidan "Room"
![]() | スペースBではグラフィティーアニメーションを自在に操る「輪派絵師団」による未発表作「Room」と過去作品を上映。2006年にYouTubeで話題をよび、様々なメディア、CMや映像制作を手がけるようになる。現在おもに、NOIZ-DAVI、山本大輔、XOLA、D.H.Rosen、笹井あかりの5人で活動中。 | ![]() Space B 展示風景 |
Space C
「友達の友達」
出品作家:(写真左から)Andrej Wihelms, 鹿野震一郎, Steven Matthew Brown, Marlene Marqurdt





STUDIO
机上位/KIJOUI
![]() | スタジオスペースでは、制作状況をそのままに、5個の大机の上でボイスプランニングのメンバー5人(雨宮庸介、佐藤純也、丸橋伴晃、山下美幸、横手山慎二)が各個展を行う「机上位」を開催。 |
雨宮庸介![]() | 佐藤純也![]() | 丸橋伴晃![]() |
山下美幸![]() | 横手山慎二![]() | STUDIO展示風景![]() |
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boiceplanning at 08:10|Permalink│
2007年01月13日
ART@AGNES
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A@A (アート・アット・アグネス) 2007

期日:2007.1.12-14
場所:アグネスホテル アンド アパートメンツ東京 (305号室)
アグネスホテルアンドアパートメントで毎年開催されているアート@アグネスで、パフォーマンス「アグネス事変」を、雨宮庸介/佐藤純也/丸橋伴晃/山下美幸のディレクションのもと行った。
ブースとなるゲストルームにバスローブを着た若い男女を30人ほど配置し、ビジターが入場すると、照明などのスイッチングにより、全員が立ち上がり、行為をする--事を会期中繰り返す。ある法則以外はシナリオなどはなく、パフォーマンスと言うよりも“エンドレスインプロビゼーション(終わり無き即興)”と呼ぶべき形式を持った作品を提示した。
行為の基本は全員が、ビジターを見つめることから始まる。それはアートフェアーという、ビジターが観て、作品が観られるという構造自体を覆す試みであり、“見つめる”に続く、“見つめた相手から読みとった物語を身振りで示唆し、最終的にビジター本人に返す”という行為により、いささかロマンチックに聞こえるかも知れないが、「魂の交換を試みる」ゲームとして展開した。







参加してくれたみんな
石井弘和/伊藤理一郎/上野和也/藤本亜美/友清千聡/新井希映/出津京子/清水唯子/峠芳樹/渡會恭子/鈴木星亜/大澤 竜太/佐藤圭佑/伊藤淳/猪原隆広/今井達也/伊藤安奈/小林みさき/青木絵里子/野上佳恵/腰塚綾佳/伊倉真理恵/豊崎恵美/川崎理美/下村かおり/佐藤あずさ/大和武司/奥住かなた/水村真理子/當島智子/松本彩/井上樹里/高木大地/宮崎菜未/鈴木紗依子/小林南 /高瀬絵梨/伊藤金也/田代有紀/滝沢典子/足土嘉奈子/種村有希子/森さやか/白井隆之/関谷清子/坂本夏海/小池文枝/高谷一徳/奥野友隆/明定由香里/田村未央/松原まゆ子/野口紘一/五十嵐純/笠井朋彦/坂本友実/堀綾野/町田みつこ/丸山千春/蓮沼明紀子/宮嶋克倫/坂本紀恵/松橋萌/松本真希/稲葉なお/松岡晃世/前田夕里/七田敦子/渡辺香月/並木佐和子/木下桃子/平地緑/田島美保/根岸由季/勝間田美和/行徳茜/清野陽平/伊藤永祐
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A@A (アート・アット・アグネス) 2007
「アグネス事変」 雨宮、佐藤、丸橋、山下の場合

期日:2007.1.12-14
場所:アグネスホテル アンド アパートメンツ東京 (305号室)
アグネスホテルアンドアパートメントで毎年開催されているアート@アグネスで、パフォーマンス「アグネス事変」を、雨宮庸介/佐藤純也/丸橋伴晃/山下美幸のディレクションのもと行った。
ブースとなるゲストルームにバスローブを着た若い男女を30人ほど配置し、ビジターが入場すると、照明などのスイッチングにより、全員が立ち上がり、行為をする--事を会期中繰り返す。ある法則以外はシナリオなどはなく、パフォーマンスと言うよりも“エンドレスインプロビゼーション(終わり無き即興)”と呼ぶべき形式を持った作品を提示した。
行為の基本は全員が、ビジターを見つめることから始まる。それはアートフェアーという、ビジターが観て、作品が観られるという構造自体を覆す試みであり、“見つめる”に続く、“見つめた相手から読みとった物語を身振りで示唆し、最終的にビジター本人に返す”という行為により、いささかロマンチックに聞こえるかも知れないが、「魂の交換を試みる」ゲームとして展開した。







参加してくれたみんな
石井弘和/伊藤理一郎/上野和也/藤本亜美/友清千聡/新井希映/出津京子/清水唯子/峠芳樹/渡會恭子/鈴木星亜/大澤 竜太/佐藤圭佑/伊藤淳/猪原隆広/今井達也/伊藤安奈/小林みさき/青木絵里子/野上佳恵/腰塚綾佳/伊倉真理恵/豊崎恵美/川崎理美/下村かおり/佐藤あずさ/大和武司/奥住かなた/水村真理子/當島智子/松本彩/井上樹里/高木大地/宮崎菜未/鈴木紗依子/小林南 /高瀬絵梨/伊藤金也/田代有紀/滝沢典子/足土嘉奈子/種村有希子/森さやか/白井隆之/関谷清子/坂本夏海/小池文枝/高谷一徳/奥野友隆/明定由香里/田村未央/松原まゆ子/野口紘一/五十嵐純/笠井朋彦/坂本友実/堀綾野/町田みつこ/丸山千春/蓮沼明紀子/宮嶋克倫/坂本紀恵/松橋萌/松本真希/稲葉なお/松岡晃世/前田夕里/七田敦子/渡辺香月/並木佐和子/木下桃子/平地緑/田島美保/根岸由季/勝間田美和/行徳茜/清野陽平/伊藤永祐
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boiceplanning at 22:36|Permalink│
2006年11月24日
佐藤純也「PICTUREGENIC」展
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B.P Private Exhibition 5th
*本展は、ボイスプランニングにて11/18より、青山|目黒にて11/25より同時開催いたします。




会場:BOICE PLANNING
期間:2006.11.18 Sat.-12.16 Sun.
※土・日・祝のみオープン 12:00-20:00 (初日のみ17:00-)
入場料無料
主催/企画:BOICE PLANNING
会場: 青山|目黒
期間:2006.11.24 Fri.-12.30 Sat.
※金曜日,土曜日 13:00-19:00(火曜日・水曜日・木曜日はアポイント制)
東京都目黒区目黒2-12-エームス204
オープニングパーティー(青山|目黒との合同オープニングレセプション)
会場:ボイスプランニング
2006/11/18 Sat. 17:00-20:00



Space A 展示風景
本展覧会では湖に広がる油膜を描いた「界面」、ハエの視点で描くことでさかさまになった日常空間を描いた「for you」、艶やかにペイントされた「スーパーノヴァ」の連作を含む新作群を展開いたします。さらに両会場をまたいで、異国に住む双子の姉妹を描いた「sisters」も併せて展示いたします。全ての作品は今年の夏、ドイツに滞在した際に着想を得て制作されたました。これまで佐藤の作品には具体的なモチーフが多くみられましたが、本展覧会ではさまざまなメディアから題材を汲み取り、視覚の主体を揺さぶることに挑戦しています。
今回の展覧会では佐藤は「ピクチャジェニック」という造語を提示しました。「絵映えする」という意味が根底にありますが、場所や時間を問わずして絵画(ピクチャ)の遺伝子(ジェニック)が脈々と続いていくことを望んでいるからこそ出てきた言葉でもあります。
「だいじなことは一枚の絵がひとりだちできるようになること。わたしの元を離れて。」と佐藤が言うように、作品が生みの親の手を放れても遺伝子としての作品を残していく、という挑戦をしているのかもしれません。
絵画のあるべきかたちとはなにか。
作家は作品をつくることでなにが残せるのか、何ができるのか、作家としての姿勢を根元から問いただす、大規模な展覧会が開催されます。
制作風景






展示の準備風景











オープニングレセプション




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B.P Private Exhibition 5th
佐藤純也「ピクチャジェニック」展
*本展は、ボイスプランニングにて11/18より、青山|目黒にて11/25より同時開催いたします。




会場:BOICE PLANNING
期間:2006.11.18 Sat.-12.16 Sun.
※土・日・祝のみオープン 12:00-20:00 (初日のみ17:00-)
入場料無料
主催/企画:BOICE PLANNING
会場: 青山|目黒
期間:2006.11.24 Fri.-12.30 Sat.
※金曜日,土曜日 13:00-19:00(火曜日・水曜日・木曜日はアポイント制)
東京都目黒区目黒2-12-エームス204
オープニングパーティー(青山|目黒との合同オープニングレセプション)
会場:ボイスプランニング
2006/11/18 Sat. 17:00-20:00



Space A 展示風景
本展覧会では湖に広がる油膜を描いた「界面」、ハエの視点で描くことでさかさまになった日常空間を描いた「for you」、艶やかにペイントされた「スーパーノヴァ」の連作を含む新作群を展開いたします。さらに両会場をまたいで、異国に住む双子の姉妹を描いた「sisters」も併せて展示いたします。全ての作品は今年の夏、ドイツに滞在した際に着想を得て制作されたました。これまで佐藤の作品には具体的なモチーフが多くみられましたが、本展覧会ではさまざまなメディアから題材を汲み取り、視覚の主体を揺さぶることに挑戦しています。
今回の展覧会では佐藤は「ピクチャジェニック」という造語を提示しました。「絵映えする」という意味が根底にありますが、場所や時間を問わずして絵画(ピクチャ)の遺伝子(ジェニック)が脈々と続いていくことを望んでいるからこそ出てきた言葉でもあります。
「だいじなことは一枚の絵がひとりだちできるようになること。わたしの元を離れて。」と佐藤が言うように、作品が生みの親の手を放れても遺伝子としての作品を残していく、という挑戦をしているのかもしれません。
絵画のあるべきかたちとはなにか。
作家は作品をつくることでなにが残せるのか、何ができるのか、作家としての姿勢を根元から問いただす、大規模な展覧会が開催されます。
制作風景






展示の準備風景











オープニングレセプション




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boiceplanning at 09:23|Permalink│
2006年04月15日
2006 百花繚乱
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B.P ART Exhibition 3rd
春の伝統行事であるお花見。花の下に様々な交流を兼ねて、花や団子を楽しむお花見をボイスプランニングで開催いたします。しかしそこはボイス流のお花見。桜や梅を見るのではなく、様々な作家の豪華絢爛な作品が春の季節を祝います。
野外で花を楽しむのもいいですが、ボイスに咲き乱れる作品のもとに宴を催すのも一興ではないでしょうか。どうぞ、期間限定のお花見にお越し下さい。
期間 「夜桜」2006.4.15 Sat. 17:00-22:00
ミウミウ/ダンスパフォーマンス 19:00スタート
「陽桜」2006.4.16 Sun. 13:00-18:00
場所 BOICE PLANNING spaceA
主催 BOICE PLANNING
協力 タケフロ/nico project/39@rt/山下裕二/小泉俊己/うずら堂/ボイスの器(順不同・敬称略)
展示風景
ミウミウ パフォーマンス
オープニングレセプション風景
出展作家
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B.P ART Exhibition 3rd
百 花 繚 乱
〜The BOICE PLANNING is covered with a profusion of flowers.〜春の伝統行事であるお花見。花の下に様々な交流を兼ねて、花や団子を楽しむお花見をボイスプランニングで開催いたします。しかしそこはボイス流のお花見。桜や梅を見るのではなく、様々な作家の豪華絢爛な作品が春の季節を祝います。
野外で花を楽しむのもいいですが、ボイスに咲き乱れる作品のもとに宴を催すのも一興ではないでしょうか。どうぞ、期間限定のお花見にお越し下さい。
期間 「夜桜」2006.4.15 Sat. 17:00-22:00
ミウミウ/ダンスパフォーマンス 19:00スタート
「陽桜」2006.4.16 Sun. 13:00-18:00
場所 BOICE PLANNING spaceA
主催 BOICE PLANNING
協力 タケフロ/nico project/39@rt/山下裕二/小泉俊己/うずら堂/ボイスの器(順不同・敬称略)
展示風景
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ミウミウ パフォーマンス
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オープニングレセプション風景
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出展作家
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boiceplanning at 16:18|Permalink│
2006年04月14日
BOICE CHOP 桜井貴 展 〜青春画の系譜〜
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BOICE CHOP #01
ボイスチョップとはBOICE PLANNING Chopstickの略。
これまでに出会った気になる新人アーティストをセレクトし、スペースBにて紹介します。当企画は、何より私達が彼らの作品を見たいところから企画が始まりました。新しい力は一体何を魅せてくれるのか。実験的な要素も含めた個展を行いたいと考え、第一弾として桜井貴の個展を開催。今後も継続して新しい才能をチョップして行きます。
略歴 BIOGRAPHY
桜井 貴 SAKURAI TAKASHI
1979 茨城県出身
2003 東京造形大学造形学部美術学科卒業
2005 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程修了
1996 全国高校総合文化祭美術工芸部門(茨城県代表)出品。文化連盟賞受賞
2000 個展「前戯なき戦い」(ギャラリー・ル・シエル/新宿)
個展、および公開制作「桜井タカシの絵と詩と裸(ら)」(ギャラリーアートスペース/青山・表参道)
2004 ホワイトキューブ主催「サムホールワールド展」準グランブリ
2005 「てつそん2005」参加(BankART NYK studio/横浜)
2006 個展「桜井貴の食器ング!帝国」(青樺画廊/銀座)
他、グループ展等多数
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BOICE CHOP #01
桜井貴展〜青春画の系譜〜

これまでに出会った気になる新人アーティストをセレクトし、スペースBにて紹介します。当企画は、何より私達が彼らの作品を見たいところから企画が始まりました。新しい力は一体何を魅せてくれるのか。実験的な要素も含めた個展を行いたいと考え、第一弾として桜井貴の個展を開催。今後も継続して新しい才能をチョップして行きます。
![]() | 2006.4.15 Sat.-5.14 Sun. 土日のみ 12:00-20:00 ※事前予約制 共同アトリエのスペースの為、事前にご連絡ください。 会場:BOICE PLANNING Space B | ![]() Space Bでの展示風景 |
略歴 BIOGRAPHY
桜井 貴 SAKURAI TAKASHI
1979 茨城県出身
2003 東京造形大学造形学部美術学科卒業
2005 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程修了
1996 全国高校総合文化祭美術工芸部門(茨城県代表)出品。文化連盟賞受賞
2000 個展「前戯なき戦い」(ギャラリー・ル・シエル/新宿)
個展、および公開制作「桜井タカシの絵と詩と裸(ら)」(ギャラリーアートスペース/青山・表参道)
2004 ホワイトキューブ主催「サムホールワールド展」準グランブリ
2005 「てつそん2005」参加(BankART NYK studio/横浜)
2006 個展「桜井貴の食器ング!帝国」(青樺画廊/銀座)
他、グループ展等多数
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boiceplanning at 18:30|Permalink│
2005年10月29日
雨宮庸介「the WORLD」展
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B.P Private Exhibition 4th
展示風景(インスタレーション「THE WORLD」より)
オープニングレセプション

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B.P Private Exhibition 4th
雨宮庸介
「THE WORLD」展展示風景(インスタレーション「THE WORLD」より)
![]() |
![]() |
オープニングレセプション


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boiceplanning at 23:00|Permalink│
2005年03月20日
WORKSHOP「あたらしい○○をつくる」
>back to ACTIVITIES INDEX >ワークショップ関連展示「あたらしい果実」へ戻る
ワークショップ
企画:BOICE PLANNINGメンバー
日時:2005.3.20 Sun.,3.27 Sun.
会場:東京都現代美術館
ここ東京都現代美術館に展示されている現代の作品群も一見分かりにくいものもあるが、背景を少しヒモ解いていくと、そこには壮大な物語があり、表象以上の物を感じることができるはず。現在の作家をみるのであれば、時は今・場所は日本・性別は_・年は_と、現在の設定から読み解けば良い。
このワークショップは「手先を鍛えるためや、なんとなく作る気軽さを与える」といった目的ではなく、「作るモチベーションを体感してもらう」ということを目的とした。
ワークショップ前日の様子・紹介の為の展覧会(ハイビジョンルームにて会期中に展示)の搬入。丸橋の作品が重い。
同じく前日。ワークショップの材料を会場まで運ぶ。一人一台台車を運ぶ。
今回のプログラムはシャッフル(コミュニケーション)が大きなテーマとなっているので変形の椅子取りゲームを行う。その準備を、普段アーティストの講演やオープニングをやる講堂にセッティングする。椅子がカラフルなので良い空間になった。
ハイビジョンルームは現代美術館の企画展と常設展の間のスペースにある。ちょうど2つの企画展の最終日に近かったこともあって、人が沢山来た。これも前日の展示風景。ワークショップの準備の後なので少し疲れが見える・・。
当日。続々と参加者が集まってくる。参加者は2回とも20名ぐらい。
「あたらしい果実」ってことで参加者にはネームプレートを渡し、好きな名前、出身地、趣味などを書いてもらう。本当は65歳の女性でも「名前:スパイク 出身地:サモア 趣味:魚投げ」なんて事も。
最初に例のフルーツバスケット。半分ぐらいの人はルールを忘れているので説明。
そのうち、乗ってきたらネームプレートの内容へ。「日本人じゃない人」「趣味の欄を青のボールペンで書いた人」さらに、「朝ご飯は和食の人」「最近失恋した人」と思えば「フルーツバスケット!」で全員入れ替えなど。自己紹介の場面。佐藤・山下が参加者に混ざって座っている。
実はフルーツバスケットの最後の方までボイスのメンバーは司会の加藤と記録の市川以外は参加者に混ざっている。サプライズで途中に「ボイスプランニングの人」。寒いからやめようって案も有ったけどそうでもなかった。
フルーツバスケットに続くショートプログラム。目隠しをした瓶に用意された素材を入れてゆく。瓶の中身は見えないが、テーマになる言葉が書いてあり、一掴み入れたら次の人に回してゆく。色々な思惑をシャッフルしてゆく。
できあがったものたち。24本の瓶ができあがる。すごく納得のモノから、「こいつさえこれを入れなきゃ」ってものまでいろいろだが、いろいろな物語が見えてくる。瓶の目隠しを取った時には歓声があがった。
体も頭も暖まってきたところで本編のプログラム開始。全体の大きな説明をしたあとに、箱が配られる。中には手がかりとなる物が入っている。プログラム1はその物が関係する物語の主人公がみた空を描く。そしてその空の絵と最初に入っていた物はは箱に戻され、他の人へとまわる。
箱がまわってきて最初に入っていた物と空の絵が次の手がかりとなる。今度は星座を作る。
皆、前の箱の持ち主が何をおもって作ったのかを想像して真剣になる。
「星座を考える」
ちなみに自分にまわってきた箱に入っている物には手を加えてはいけないルール。なぜかというと現在の情報環境にあわせて。パソコンでインターネットして情報をみているような感覚に近い方が今っぽいかな。っていうのが事前のミーティングで全会一致だったので。
入っていた物・空・星座と手がかりが増えてきたところで板に地図(物語の相関図でもよい)を作る。もちろんその前にはシャッフルされている。説明する雨宮と後に加藤。
地図はカラフルな粘土で作る。造形的にも面白い物がいくつかみられる。
自分で考えた物語の壮大さに悩む。
今度は方眼紙を使って設計図を描く。ここまで来ると最初に入っていた物もただの物ではなくなって物語の一部となってくる。あとはここまでくると、自分のアクションが次回以降の人にどんな影響が有るのかも楽しみになってくる。
ホットメルトの使い方を教える横手山。
彼の写っている写真はほとんどがホットメルトを持っている。お気に入りらしい。
うーん。本人は区画整理された町並みを作ったらしいが、後にクモの巣が関係ある物語として解釈されていた。
最後にツール(乗り物とかも含む)を作り、最後にシャッフル。箱の中にできあがった世界を読み解いてゆく作業。
自分を含めて様々な人が関わって作り上げた世界をどう認識してゆくのか、そしてその世界をどの視点で見つめるのか。短時間にしてはハードな問いだと思うが・・。
考える。「これなんだろ?」
現美の武内さん、写ってないけど森さん、鎮西さんも飛び入りで参加。皆に混ざって作業をする。楽しんで参加していた。ように見えた。
どーですか?と米原。読み解きが終わったらそのできあがった物語をもとに自由制作。
自由制作には午前のプログラムの残った材料も使いたいとの要望有り。
ボンドに苦しむ丸橋。年配の方も積極的に手が動く。とても早い。
自由制作も終わり、テーブル毎に分かれて各自にプレゼンしてもらう。ここは丸橋・佐藤班。このプレゼンがすっごく面白い。自分が作ったのは最後の自由制作だけなのだが、自分に与えられた断片をとても魅力ある物語に仕上げる。結構感動。ユーモアもあり、スピード感ある物、本当に壮大な物語。と色々なものが出てきた。
こちらは雨宮・山下班。こちらも面白かった。手先が器用で自由制作が上手い人もいれば、手先は全くだが、できあがった全く意味の分からないものがその人のプレゼンでどんどん深い意味を背負ってくると鳥肌もの。
さらに最後には各班代表で全員の前でプレゼンしてもらう。ここではお楽しみとして箱の中に入っていた物一つ一つの作者にもコメントをもらう。「そんなつもりじゃなく作ったんだけど、その部分は結構同じ事思っていた」とか、興味深いし、時にはそのギャップに爆笑。
すでに開始から8時間ぐらい経っているにも関わらず参加者一同もっと聞きたいというオーラが出ていたが、終了の時間が近づいた為、最後にまとめの時間。
「すごく短い時間であったが、(ほぼ見知らぬ)隣人とのコミュニケーション(あるいはディスコミニュケーション)によって社会を作り、それを自分なりに理解し、立場を決め、その視点を手がかりとして物を作る。さらに言えばできあがった作品もその設定された社会によって見え方も深さもすべて変わって見える。」一人の作家によるワークショップではなく任意団体であるボイスプランニングで行うワークショップで組み上げたこのプログラムの意図は少なからず参加者には伝わっていたように見える。
<まとめのコメントとして>
「ものを作るときに一番最初に止まってしまうのは手ではなくて頭の方。[身の回りにある沢山の情報→作品]という思考のプロセスがわからなくなる。なので、このワークショップは手先を鍛えるためやなんとなく作る気軽さを与える。といった目的ではなく、つくるモチベーションを体感してもらうということを目的とした。」
「今美術館に展示されている現代の作品群も一見分かりにくいものもあるが、背景を少しひもといてゆくとそこには壮大な物語があり、表象以上の物を感じることができるはず・現在の作家をみるのであれば、時は今・場所は日本・性別は_・年は_と現在の設定から読み解けば良い」
といったところで終了。
単に教えるという感じではなく、作り手のこちら側にも大変実になるワークショップだった。
(編集:雨宮)
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ワークショップ
「あたらしい○○をつくる」
企画:BOICE PLANNINGメンバー
日時:2005.3.20 Sun.,3.27 Sun.
会場:東京都現代美術館
ここ東京都現代美術館に展示されている現代の作品群も一見分かりにくいものもあるが、背景を少しヒモ解いていくと、そこには壮大な物語があり、表象以上の物を感じることができるはず。現在の作家をみるのであれば、時は今・場所は日本・性別は_・年は_と、現在の設定から読み解けば良い。
このワークショップは「手先を鍛えるためや、なんとなく作る気軽さを与える」といった目的ではなく、「作るモチベーションを体感してもらう」ということを目的とした。





「あたらしい果実」ってことで参加者にはネームプレートを渡し、好きな名前、出身地、趣味などを書いてもらう。本当は65歳の女性でも「名前:スパイク 出身地:サモア 趣味:魚投げ」なんて事も。







皆、前の箱の持ち主が何をおもって作ったのかを想像して真剣になる。

ちなみに自分にまわってきた箱に入っている物には手を加えてはいけないルール。なぜかというと現在の情報環境にあわせて。パソコンでインターネットして情報をみているような感覚に近い方が今っぽいかな。っていうのが事前のミーティングで全会一致だったので。





彼の写っている写真はほとんどがホットメルトを持っている。お気に入りらしい。


自分を含めて様々な人が関わって作り上げた世界をどう認識してゆくのか、そしてその世界をどの視点で見つめるのか。短時間にしてはハードな問いだと思うが・・。







さらに最後には各班代表で全員の前でプレゼンしてもらう。ここではお楽しみとして箱の中に入っていた物一つ一つの作者にもコメントをもらう。「そんなつもりじゃなく作ったんだけど、その部分は結構同じ事思っていた」とか、興味深いし、時にはそのギャップに爆笑。
すでに開始から8時間ぐらい経っているにも関わらず参加者一同もっと聞きたいというオーラが出ていたが、終了の時間が近づいた為、最後にまとめの時間。
「すごく短い時間であったが、(ほぼ見知らぬ)隣人とのコミュニケーション(あるいはディスコミニュケーション)によって社会を作り、それを自分なりに理解し、立場を決め、その視点を手がかりとして物を作る。さらに言えばできあがった作品もその設定された社会によって見え方も深さもすべて変わって見える。」一人の作家によるワークショップではなく任意団体であるボイスプランニングで行うワークショップで組み上げたこのプログラムの意図は少なからず参加者には伝わっていたように見える。
<まとめのコメントとして>
「ものを作るときに一番最初に止まってしまうのは手ではなくて頭の方。[身の回りにある沢山の情報→作品]という思考のプロセスがわからなくなる。なので、このワークショップは手先を鍛えるためやなんとなく作る気軽さを与える。といった目的ではなく、つくるモチベーションを体感してもらうということを目的とした。」
「今美術館に展示されている現代の作品群も一見分かりにくいものもあるが、背景を少しひもといてゆくとそこには壮大な物語があり、表象以上の物を感じることができるはず・現在の作家をみるのであれば、時は今・場所は日本・性別は_・年は_と現在の設定から読み解けば良い」
といったところで終了。
単に教えるという感じではなく、作り手のこちら側にも大変実になるワークショップだった。
(編集:雨宮)
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2005「あたらしい果実」
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ワークショップ関連展示
出品:BOICE PLANNINGメンバー
日時:2005.3.20 Sun.-3.27 Sun.
会場:東京都現代美術館ハイビジョンルーム

▲左より右上・米原昌郎・山下美幸 /撮影・上野則宏

▲右奥のライトボックスが丸橋伴晃 /撮影・上野則宏

▲左より佐藤純也・横手山慎二・雨宮庸介/ 撮影・上野則宏
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ワークショップ関連展示
「あたらしい果実」
出品:BOICE PLANNINGメンバー
日時:2005.3.20 Sun.-3.27 Sun.
会場:東京都現代美術館ハイビジョンルーム

▲左より右上・米原昌郎・山下美幸 /撮影・上野則宏

▲右奥のライトボックスが丸橋伴晃 /撮影・上野則宏

▲左より佐藤純也・横手山慎二・雨宮庸介/ 撮影・上野則宏
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2004年10月16日
丸橋伴晃「きら★めき」展
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B.P Private Exhibition 3rd
「高尚なエロスではなく、清潔で謙虚なエロを追求する丸橋伴晃の姿勢に共感する」
山下裕二
私はこれまで、丸橋伴晃の作品を、二点買っている。
一つめは、暗闇の中の赤い光の残像をブローニー版のフィルムに定着したもので、これには注文をつけて、ライトボックスに仕立ててもらった。書斎の奥にしまい込んであるから、しばらく見ていないが。
もう一つは、キャビネ版にプリントされた、女子高生の写真。安っぽい額に入れられたその写真には妙な愛着があって、いまもこの原稿を書いている机のすぐそばに置いてある。値段がいくらだったか忘れてしまったが、ワイン一本分ぐらいだった。いい買い物をしたと思っている。
たしか、相模原で丸橋たちが共同運営しているボイスプランニングのアトリエを訪れた際、発作的に買ったんだと思う。ギャラリーで作品を買っても、引き取らないことが多くて、わがコレクションのほとんどはいろんな倉庫に眠っているのだが、このチープな体裁の「作品」は、その日に持って帰った。以来、手許に置いてある。
ありがちな制服を着た、女子高生。モデルは丸橋が予備校で教えていたときの教え子だというが、それにしても、なんと凛々しい肖像か。この写真を買ったとき、たしか丸橋とこんな会話をした。
「この子、いいよねえ・・・」
「そうっすか・・・」
「いやあ、この写真、実用的だよ・・・」
「え、まじっすかあ・・・」
私はこの写真を見ながら、単なるエロオヤジになりそうになった。相模原から家に帰って、この写真を見ながらオナニーしようかと思った。マジで。
でも、この写真をあらためて書斎に置くと、一見「実用的」かと思った私のエロ心はシュルシュルとしぼんで、妙な言い方だが、「ただ美しい画像」として、長く手許に置いておきたいと思うようになった。この写真でオナニーするということは、丸橋伴晃の芸術を冒涜する行為ではないかと思うようになった。ちょっとおおげさか・・・。
さて、それから二年ほど経っただろうか。つい最近、この展覧会に出品される作品の画像が、メールで送られてきた。私が持っている写真も、別のバージョンで並べられるらしい。他にも、バス停に立っている玄人っぽい女性とか、喪服の群像とか、丸橋ならではの「清潔で謙虚なエロ」が追求されていて、私はそんな彼のセンスがたまらなく好きだ。
そういえば、数日前に、東京都現代美術館で「パリ・国立ピカソ美術館所蔵 ピカソ展ーー躰とエロス」という展覧会を見た。「またフジ・サンケイ・グループお決まりのピカソ展かよ〜」などと思いながら出かけたのだが、展覧会自体は堅実な構成で、シンプルな展示も気持ちよかった。
でも、ちょっと待てよ・・・。ピカソ展の括りは「エロス」なんだけど、私が大好きな丸橋の作品から想起する言葉は、「エロス」ではなく「エロ」だ。「エロス」の方は、毛むくじゃらの男根が、これまた毛むくじゃらの女陰に、ぶすっ、と射し込まれていたりする絵なんだけど、こちらは立派な美術館の収蔵品で、それをありがたく日本に持ってきて展示してある。で、丸橋の、私がオナニーを思いとどまった清潔で謙虚な「エロ」は、相模原の屋根裏にひっそりと展示される。
まあ、「エロス」と「エロ」の違いなんて、この極東の島国で思いっきりドメスティックに育った私のささやかなこだわりなのだが、ホンモノのエロジジイであるピカソは、はたして丸橋が撮った女子高生を見て、どんな反応をするんだろうか・・・。
などと思いをめぐらせていたら、つい最近本屋でたまたま見つけて買った、開高健著『ピカソはほんまに天才か 文学・映画・絵画・・・』(『中公文庫』一九九一年初版 初出は一九八四年の『芸術新潮』)という本に、こんなことが書いてあった。
「これまでに何人かの日本人の画家や評論家に私的な会話の席で、むきつけに(しかし言葉は丁重を心がけて)、ほんとにピカソはいいと思うか、そう感じたことがあるか、もしそうなら技術なのか色価なのか、何がいいのかと、たずねたことがことがある。たいていの場合、眼を伏せるか、そらすかであって、確信こめた断言体で、イエスと答えかえしたのは一人もいなかった。もう一種の答えは、これまた一つのパターンと化した気配があるが、あれだけ一生つづけて変貌に変貌というのはちょっとできることではない、たえまなく自己を創造し、そのあとあとからそれを破壊し、つねに一点に安住することを拒みつづけるのはやっぱり何かあるんだよ、ナ、というのだった。」
「ピカソはほんとに天才か」ではなく「ピカソはほんまに天才か」という関西弁のタイトルで、ピカソからは「放射能を何ひとつとして感じさせてもらえない」という、腹を括ったドメスティックな実感を表明する彼に、私は共感する。西洋的な知性をかなりのレベルで身につけながらも、なおもそう言い放つ開高は、すごいと思う。
毛むくじゃらの男根が、ぶすっ、と射し込まれているピカソのドローイングよりも、北関東で思春期を過ごした少年が女性に注ぐ密やかな欲望を、うんと謙虚な姿勢で、美しい画面に定着しようとする丸橋の写真の方に、私はよほど共感する。
開高健もそうだったんじゃないか。「ほんとに」と「ほんまに」の違いは、「エロス」と「エロ」の違いなんだと、勝手に思っている。
平成十六年九月二十三日稿
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B.P Private Exhibition 3rd
丸橋伴晃
「きら★めき」展
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![]() Space A |
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「高尚なエロスではなく、清潔で謙虚なエロを追求する丸橋伴晃の姿勢に共感する」
山下裕二
私はこれまで、丸橋伴晃の作品を、二点買っている。
一つめは、暗闇の中の赤い光の残像をブローニー版のフィルムに定着したもので、これには注文をつけて、ライトボックスに仕立ててもらった。書斎の奥にしまい込んであるから、しばらく見ていないが。
もう一つは、キャビネ版にプリントされた、女子高生の写真。安っぽい額に入れられたその写真には妙な愛着があって、いまもこの原稿を書いている机のすぐそばに置いてある。値段がいくらだったか忘れてしまったが、ワイン一本分ぐらいだった。いい買い物をしたと思っている。
たしか、相模原で丸橋たちが共同運営しているボイスプランニングのアトリエを訪れた際、発作的に買ったんだと思う。ギャラリーで作品を買っても、引き取らないことが多くて、わがコレクションのほとんどはいろんな倉庫に眠っているのだが、このチープな体裁の「作品」は、その日に持って帰った。以来、手許に置いてある。
ありがちな制服を着た、女子高生。モデルは丸橋が予備校で教えていたときの教え子だというが、それにしても、なんと凛々しい肖像か。この写真を買ったとき、たしか丸橋とこんな会話をした。
「この子、いいよねえ・・・」
「そうっすか・・・」
「いやあ、この写真、実用的だよ・・・」
「え、まじっすかあ・・・」
私はこの写真を見ながら、単なるエロオヤジになりそうになった。相模原から家に帰って、この写真を見ながらオナニーしようかと思った。マジで。
でも、この写真をあらためて書斎に置くと、一見「実用的」かと思った私のエロ心はシュルシュルとしぼんで、妙な言い方だが、「ただ美しい画像」として、長く手許に置いておきたいと思うようになった。この写真でオナニーするということは、丸橋伴晃の芸術を冒涜する行為ではないかと思うようになった。ちょっとおおげさか・・・。
さて、それから二年ほど経っただろうか。つい最近、この展覧会に出品される作品の画像が、メールで送られてきた。私が持っている写真も、別のバージョンで並べられるらしい。他にも、バス停に立っている玄人っぽい女性とか、喪服の群像とか、丸橋ならではの「清潔で謙虚なエロ」が追求されていて、私はそんな彼のセンスがたまらなく好きだ。
そういえば、数日前に、東京都現代美術館で「パリ・国立ピカソ美術館所蔵 ピカソ展ーー躰とエロス」という展覧会を見た。「またフジ・サンケイ・グループお決まりのピカソ展かよ〜」などと思いながら出かけたのだが、展覧会自体は堅実な構成で、シンプルな展示も気持ちよかった。
でも、ちょっと待てよ・・・。ピカソ展の括りは「エロス」なんだけど、私が大好きな丸橋の作品から想起する言葉は、「エロス」ではなく「エロ」だ。「エロス」の方は、毛むくじゃらの男根が、これまた毛むくじゃらの女陰に、ぶすっ、と射し込まれていたりする絵なんだけど、こちらは立派な美術館の収蔵品で、それをありがたく日本に持ってきて展示してある。で、丸橋の、私がオナニーを思いとどまった清潔で謙虚な「エロ」は、相模原の屋根裏にひっそりと展示される。
まあ、「エロス」と「エロ」の違いなんて、この極東の島国で思いっきりドメスティックに育った私のささやかなこだわりなのだが、ホンモノのエロジジイであるピカソは、はたして丸橋が撮った女子高生を見て、どんな反応をするんだろうか・・・。
などと思いをめぐらせていたら、つい最近本屋でたまたま見つけて買った、開高健著『ピカソはほんまに天才か 文学・映画・絵画・・・』(『中公文庫』一九九一年初版 初出は一九八四年の『芸術新潮』)という本に、こんなことが書いてあった。
「これまでに何人かの日本人の画家や評論家に私的な会話の席で、むきつけに(しかし言葉は丁重を心がけて)、ほんとにピカソはいいと思うか、そう感じたことがあるか、もしそうなら技術なのか色価なのか、何がいいのかと、たずねたことがことがある。たいていの場合、眼を伏せるか、そらすかであって、確信こめた断言体で、イエスと答えかえしたのは一人もいなかった。もう一種の答えは、これまた一つのパターンと化した気配があるが、あれだけ一生つづけて変貌に変貌というのはちょっとできることではない、たえまなく自己を創造し、そのあとあとからそれを破壊し、つねに一点に安住することを拒みつづけるのはやっぱり何かあるんだよ、ナ、というのだった。」
「ピカソはほんとに天才か」ではなく「ピカソはほんまに天才か」という関西弁のタイトルで、ピカソからは「放射能を何ひとつとして感じさせてもらえない」という、腹を括ったドメスティックな実感を表明する彼に、私は共感する。西洋的な知性をかなりのレベルで身につけながらも、なおもそう言い放つ開高は、すごいと思う。
毛むくじゃらの男根が、ぶすっ、と射し込まれているピカソのドローイングよりも、北関東で思春期を過ごした少年が女性に注ぐ密やかな欲望を、うんと謙虚な姿勢で、美しい画面に定着しようとする丸橋の写真の方に、私はよほど共感する。
開高健もそうだったんじゃないか。「ほんとに」と「ほんまに」の違いは、「エロス」と「エロ」の違いなんだと、勝手に思っている。
平成十六年九月二十三日稿
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2004年04月03日
2004「sweet steps」展
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B.P ART Exhibition 2nd
出品作家
2004.4.3 Sat.-5.2 Sun.
13:00-20:00 土日のみオープン,入場無料
(他のオープン日についてはお問い合わせください)
*4.3 Sat. オープニングパーティー 17:00より
*4.17 Sat. すなっく 藤芳 18:00開店
*同時開催オープンアトリエ「家獣(やじゅう)」
ボイスプランニングメンバーによる、オープンアトリエを開催します。
「私のうちにあそびに来てほしい」という手紙が届いたらどうしますか?
・・・
私のうち=ボイスプランニングと仮定することで、みなさまに「私のうち」に遊びに来てもらい、自分にとって一番心地よい場所はどこなのか、心のなかで探してもらいたいという思いから「sweet steps」展の企画が始まりました。
ここボイスプランニングは美術館でも単なるアトリエでもありません。
ひとりひとりのアーティストが自分たちの手で作品と場所を作り出すことができるスペースです。桜の咲く季節、このスペースをひとつの大きな家にみたて、私たちは川島亮子、出月秀明、藤芳、の3名の作家を迎え小さな宴を催します。
さまざまな意味で緊迫したこの現代社会においてほんとうにこころ安らげる場所がいったいどこにあり、そしてその場所は今後永遠に存在していくのか、私たちはこの展覧会で問いていきたいと思います。
タイトル「sweet steps」について
sweet(甘美な)steps(段階)を経て私たちは大切な場所(ボイスプランニング)を作り上げることができたという 思いでこのタイトルをつけました。stepsはボイスプランニングにとってもっとも大切な2Fアトリエ部と3F展示スペース部をつなぐ階段のことも指しています。
今展覧会が鑑賞者のみなさまをここちよい場所へいざなうための橋渡し(steps)になればという思いも込められています。
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B.P ART Exhibition 2nd
「sweet steps」展
出品作家
出月秀明![]() | 川島亮子![]() photo:YAMAMOTO Tadasu | 藤芳![]() |
2004.4.3 Sat.-5.2 Sun.
13:00-20:00 土日のみオープン,入場無料
(他のオープン日についてはお問い合わせください)
*4.3 Sat. オープニングパーティー 17:00より
*4.17 Sat. すなっく 藤芳 18:00開店
*同時開催オープンアトリエ「家獣(やじゅう)」
ボイスプランニングメンバーによる、オープンアトリエを開催します。
![]() Space A 展示風景 | ![]() Space A 展示風景 | ![]() Space B 展示風景 |
「私のうちにあそびに来てほしい」という手紙が届いたらどうしますか?
・・・
私のうち=ボイスプランニングと仮定することで、みなさまに「私のうち」に遊びに来てもらい、自分にとって一番心地よい場所はどこなのか、心のなかで探してもらいたいという思いから「sweet steps」展の企画が始まりました。
ここボイスプランニングは美術館でも単なるアトリエでもありません。
ひとりひとりのアーティストが自分たちの手で作品と場所を作り出すことができるスペースです。桜の咲く季節、このスペースをひとつの大きな家にみたて、私たちは川島亮子、出月秀明、藤芳、の3名の作家を迎え小さな宴を催します。
さまざまな意味で緊迫したこの現代社会においてほんとうにこころ安らげる場所がいったいどこにあり、そしてその場所は今後永遠に存在していくのか、私たちはこの展覧会で問いていきたいと思います。
タイトル「sweet steps」について
sweet(甘美な)steps(段階)を経て私たちは大切な場所(ボイスプランニング)を作り上げることができたという 思いでこのタイトルをつけました。stepsはボイスプランニングにとってもっとも大切な2Fアトリエ部と3F展示スペース部をつなぐ階段のことも指しています。
今展覧会が鑑賞者のみなさまをここちよい場所へいざなうための橋渡し(steps)になればという思いも込められています。
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2003年11月01日
2003右上Licennse to blossom
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B.P Private Exhibition 2nd
このたび2003.11.1より、BOICEPLANNINGにおいて、右上による「License to Blossom」展が開催されます。米原昌郎、雨宮庸介の二人によって結成された右上は、これまでに抜けるような青空や、果てなく続く砂漠など、物語を語りかけてくるかのような背景を軸として、自身の後ろ姿を撮影した写真作品を中心に、活動の幅を拡げてきました。今回は主に立体作品やペインティングの新作などを中心に多数をご覧いただけるスペクタクルな展覧会となります。
美術界では徐々にその名を広めている右上の更なる展開を、今展覧会で皆様の目でぜひご確認下さい。
時にノスタルジック、時にすがすがしく、時に魅惑的。
まるで本のページをめくっていくかのような展覧会に、皆様を誘います。
お忙しいとは存じますが、どうぞご高覧ください。
展示風景,作品
導
アマゾンの密林奥深く。
マチュピチュ遺跡の一部に現代の高度な技術を持ってでもなお近づくことが困難な断崖絶壁のはるか上部にイースター島のモアイ像に似た立像を奉った小さな洞穴が存在する。
そこにある偶像はどれも視線がわずかに空を見上げ、その見つめる方向に関しての憶測がさまざまな学者によってなされていたが、近年になってこの偶像の視線の先には東北東の空に現れるすばる星雲が位置することが判明した。
すばる星雲は人々に農作物の収穫時期や季節の到来を告げ同時に自然の厳しさを伝える大切な導(しるべ)となり、人々の生活と深く結びつき支えとなって空に輝いていたに違いない。立像が高い位置に奉られたのは天空のすばる星雲を見上げるためであった。
右上がほんの少しだけ角度をつけて見上げている先をわたしたちも見ることはできるのであろうか。
右上の作品と対峙したとき、わたしたち鑑賞者と右上の視線が作品上で出会い重なる瞬間がある。
そしてマチュピチュの遺跡の偶像が見上げるすばるのように、画面の中の右上の二人は鑑賞者の導となりわたしたちを作品の内へ内へと連れて行く。ここまで述べてしまうと彼らの作品が自然と調和した風景画的作品であるかのように匂わせてしまうが、しかし、彼らの作品を鑑賞する上で彼らの作品を単なる風景画としては決してなぞらえてはいけないということを念頭にいれてほしい。
理由はふたつ。
第一に、画面には右上の二人しか存在せずそのことによってわたしたちの視線がさえぎられる。
そして私たちの代わりに画面内の二人が空の果てをみてくれるといった複雑な視線の交錯が右上の作品上で起こりうるからである(註1)。また、わたしたちにとっては対象となる二人の奥にある後景が、画面内の右上にとっては前景となる点も見逃してはならないであろう。
二人が画面に存在することによって
1.わたしたちと、2.右上と、3.右上にとっての前景、
の3つの支点を制限を与えられながら視線は行き来する。するとそれらの複雑な視線の屈折により一見、画面内での第三者の介入は許されていないかのようであるが、実は画面の外にいる鑑賞者であるわたしたちこそ画面に入りきらなかったという形で存在する第三者であることにも気づかねばならない。
そしてもうひとつの理由として、彼らがこれまでに制作した写真作品では撮影された場所がタイトルから簡単に連想できたのだが(註2)、今回絵画に挑戦した彼らの作品を前にすると、描かれているものを問うこと(たとえば描かれた場所がどこなのかとか、描かれているものがなんなのかなど)がまったく意味をなさないものとなる。なぜなら、彼らが描いているもの、つまり夕焼けのような美しい淡い空や丸く白い物体のようなもの、ビロードのようなマントを羽織る二人、など、描かれているもの自体が「確固として存在しえないもの=虚構」であるから。そしてほかの絵画作品と右上の絵画が決定的に異なるのは、写真ほどストレートに物事を伝えられないもどかしさを逆手に取った点と明らかなる虚構を前提に描かれていることが心地よくすら思える点にある。
右上の二人は、短期間の間に写真という表現手段を一時中断し、タブローという彼らにとっては未知数の高い領域に足を踏み入れたのであるが、写真作品ではつくりあげられなかった虚構を表現することによって、これまでとは違う完全なる予定「不」調和(註3)を新たに生み出した。1970年代の日本の多くの作家は実際に存在するものと直接向き合いそのもの自体を深く知ることから制作をはじめ、平面や彫刻としてものへの意識を再構築していたがそれと同様、右上もまた、作品の対象は70年代の作家たちとは異なるものの、これまで写真という表現手段でカメラに収めていた視線の問題を今度はタブローというより造形的な媒体で新たに再解釈したのだ。
攻撃的なまでにすがすがしい色使いによって作品の中に自分も入りたい、と思う。
右上の作品が発する誘惑を素直に受け止めれば、そのうち画面に入りきることができなかった第三者としていつか右上と同じ視線でそれ...つまり右上がみているはずの画面の奥の未知なる部分...をみることができるであろう。
そして、もしかしたら私たちの背後にも他の視線があるかもしれないことを今展覧会で気づいてほしい。
2003.11.01
BOICE PLANNING 市川靖子
(註1)下記のような図式が成り立つ。
鑑賞者<描かれた右上の二人<画面の奥
(註2)右上の写真作品のタイトルは撮影したであろう地名を連想させるものが多い。
たとえば「eight prince(八王子)」「salt mountain(塩山)」など。
(註3)写真ではファインダー越に見える像がそのまま写真作品として成立する(=予定調和)が、絵画ではまったく予想だにしない工程があることをここでは予定不調和とした。
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B.P Private Exhibition 2nd
右上「Licennse to blossom」展
![]() |
主催/企画:BOICE PLANNING 会場:BOICE PLANNING スペースA/B 期間:2003.11.1 Sat.- 2003.11.30 Sun. 土日のみオープン 13:00-20:00 入場料無料 ※初日17:00よりオープニングパーティーを開催いたします。皆様お誘いの上お越し下さい。 左作品:「site-156」oil on canvas |
このたび2003.11.1より、BOICEPLANNINGにおいて、右上による「License to Blossom」展が開催されます。米原昌郎、雨宮庸介の二人によって結成された右上は、これまでに抜けるような青空や、果てなく続く砂漠など、物語を語りかけてくるかのような背景を軸として、自身の後ろ姿を撮影した写真作品を中心に、活動の幅を拡げてきました。今回は主に立体作品やペインティングの新作などを中心に多数をご覧いただけるスペクタクルな展覧会となります。
美術界では徐々にその名を広めている右上の更なる展開を、今展覧会で皆様の目でぜひご確認下さい。
時にノスタルジック、時にすがすがしく、時に魅惑的。
まるで本のページをめくっていくかのような展覧会に、皆様を誘います。
お忙しいとは存じますが、どうぞご高覧ください。
展示風景,作品
![]() Space A 展示風景 |
![]() Space B 展示風景 | |
![]() 「site-51」oil on canvas |
![]() 「site-409」oil on canvas |
![]() 「site-E6」oil on canvas |
導
アマゾンの密林奥深く。
マチュピチュ遺跡の一部に現代の高度な技術を持ってでもなお近づくことが困難な断崖絶壁のはるか上部にイースター島のモアイ像に似た立像を奉った小さな洞穴が存在する。
そこにある偶像はどれも視線がわずかに空を見上げ、その見つめる方向に関しての憶測がさまざまな学者によってなされていたが、近年になってこの偶像の視線の先には東北東の空に現れるすばる星雲が位置することが判明した。
すばる星雲は人々に農作物の収穫時期や季節の到来を告げ同時に自然の厳しさを伝える大切な導(しるべ)となり、人々の生活と深く結びつき支えとなって空に輝いていたに違いない。立像が高い位置に奉られたのは天空のすばる星雲を見上げるためであった。
右上がほんの少しだけ角度をつけて見上げている先をわたしたちも見ることはできるのであろうか。
右上の作品と対峙したとき、わたしたち鑑賞者と右上の視線が作品上で出会い重なる瞬間がある。
そしてマチュピチュの遺跡の偶像が見上げるすばるのように、画面の中の右上の二人は鑑賞者の導となりわたしたちを作品の内へ内へと連れて行く。ここまで述べてしまうと彼らの作品が自然と調和した風景画的作品であるかのように匂わせてしまうが、しかし、彼らの作品を鑑賞する上で彼らの作品を単なる風景画としては決してなぞらえてはいけないということを念頭にいれてほしい。
理由はふたつ。
第一に、画面には右上の二人しか存在せずそのことによってわたしたちの視線がさえぎられる。
そして私たちの代わりに画面内の二人が空の果てをみてくれるといった複雑な視線の交錯が右上の作品上で起こりうるからである(註1)。また、わたしたちにとっては対象となる二人の奥にある後景が、画面内の右上にとっては前景となる点も見逃してはならないであろう。
二人が画面に存在することによって
1.わたしたちと、2.右上と、3.右上にとっての前景、
の3つの支点を制限を与えられながら視線は行き来する。するとそれらの複雑な視線の屈折により一見、画面内での第三者の介入は許されていないかのようであるが、実は画面の外にいる鑑賞者であるわたしたちこそ画面に入りきらなかったという形で存在する第三者であることにも気づかねばならない。
そしてもうひとつの理由として、彼らがこれまでに制作した写真作品では撮影された場所がタイトルから簡単に連想できたのだが(註2)、今回絵画に挑戦した彼らの作品を前にすると、描かれているものを問うこと(たとえば描かれた場所がどこなのかとか、描かれているものがなんなのかなど)がまったく意味をなさないものとなる。なぜなら、彼らが描いているもの、つまり夕焼けのような美しい淡い空や丸く白い物体のようなもの、ビロードのようなマントを羽織る二人、など、描かれているもの自体が「確固として存在しえないもの=虚構」であるから。そしてほかの絵画作品と右上の絵画が決定的に異なるのは、写真ほどストレートに物事を伝えられないもどかしさを逆手に取った点と明らかなる虚構を前提に描かれていることが心地よくすら思える点にある。
右上の二人は、短期間の間に写真という表現手段を一時中断し、タブローという彼らにとっては未知数の高い領域に足を踏み入れたのであるが、写真作品ではつくりあげられなかった虚構を表現することによって、これまでとは違う完全なる予定「不」調和(註3)を新たに生み出した。1970年代の日本の多くの作家は実際に存在するものと直接向き合いそのもの自体を深く知ることから制作をはじめ、平面や彫刻としてものへの意識を再構築していたがそれと同様、右上もまた、作品の対象は70年代の作家たちとは異なるものの、これまで写真という表現手段でカメラに収めていた視線の問題を今度はタブローというより造形的な媒体で新たに再解釈したのだ。
攻撃的なまでにすがすがしい色使いによって作品の中に自分も入りたい、と思う。
右上の作品が発する誘惑を素直に受け止めれば、そのうち画面に入りきることができなかった第三者としていつか右上と同じ視線でそれ...つまり右上がみているはずの画面の奥の未知なる部分...をみることができるであろう。
そして、もしかしたら私たちの背後にも他の視線があるかもしれないことを今展覧会で気づいてほしい。
2003.11.01
BOICE PLANNING 市川靖子
(註1)下記のような図式が成り立つ。
鑑賞者<描かれた右上の二人<画面の奥
(註2)右上の写真作品のタイトルは撮影したであろう地名を連想させるものが多い。
たとえば「eight prince(八王子)」「salt mountain(塩山)」など。
(註3)写真ではファインダー越に見える像がそのまま写真作品として成立する(=予定調和)が、絵画ではまったく予想だにしない工程があることをここでは予定不調和とした。
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boiceplanning at 19:18|Permalink│
2003年06月01日
2003「横手山慎二 特別な人のこだわりパスタ」展
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B.P Private Exhibition 1st
展示風景,作品
展覧会によせて
作品を鑑賞する際、作品の中に意味を見つけ出すことは、はたして有効なことなのであろうか。作品を語る上で、ほんとうに言葉は必要なのであろうか。
横手山の興味の根底には、構造に対する根強い探究心が垣間見られる。
その一方で、ベニアやバターといった、比較的短時間で朽ち果てていく素材を用い、見た目のかたちとは裏腹な、壊れやすくはかないものを作りたいという欲望があらわされている作品群。
壊れやすいものの提示と構造への探究心を同時に提示する矛盾を、言語主義への拮抗ととらえても少しも疑問はないであろう。
つまりは、ウィリアム・バロウズのカットアップ(註1)に見られる、新たな言葉の関係性の構築方法と横手山の作品に対するアプローチの仕方に共通項があると認識することや、同じくバロウズの「言葉はウィルスである」という文節に対する彼のこだわりが、横手山の作品を読み解く鍵となるのである(ここでバロウズの文節を引用したことは皮肉にもわたしたちが言葉としての現象を信じてしまっているからであろうが)。
前述した、「作品の中に意味を見つけ出すことははたして...」という問題提議であるが、いったいいつまでこの命題をわたしたち鑑賞者は背負い、鑑賞者の責任としてはたしていかなくてはいけないのか、と、ふと思う。
彼はこの命題をわたしたちに提示するアバターとして、今後も作品を創造していくであろう。
今回の展覧会が彼にとっての初めての個展となり、これまであたためてきた作品たちが世に出る絶好の機会となった。
これからの活動に期待の持てる楽しみな作家がまたわたしたちの前に現れた、そう提言しても過言ではないと思う。
なぜなら、先の命題の解決の糸口を彼の作品に見つけることができるからだ。
この幸運な機会を逃すべからず。
(註1)ある文章を文節ごとに区切り、ランダムに組み合わせて全く関連性のない文章へと変化させ、新しい文章を生み出す。
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B.P Private Exhibition 1st
横手山慎二
「特別な人のこだわりパスタ」展
![]() |
主催/企画:BOICE PLANNING 会場:BOICE PLANNING 期間:2003.6.1 Sun.-6.29 Sun. 10:00-24:00 (入場無料) ※金曜,土曜,日曜のみオープン *展覧会初日13:00より、「東京カリ〜番長」によるカレーパーティーを行います。みなさまぜひお立ち寄りください。 |
展示風景,作品
![]() Space B 展示風景 |
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![]() |
展覧会によせて
作品を鑑賞する際、作品の中に意味を見つけ出すことは、はたして有効なことなのであろうか。作品を語る上で、ほんとうに言葉は必要なのであろうか。
横手山の興味の根底には、構造に対する根強い探究心が垣間見られる。
その一方で、ベニアやバターといった、比較的短時間で朽ち果てていく素材を用い、見た目のかたちとは裏腹な、壊れやすくはかないものを作りたいという欲望があらわされている作品群。
壊れやすいものの提示と構造への探究心を同時に提示する矛盾を、言語主義への拮抗ととらえても少しも疑問はないであろう。
つまりは、ウィリアム・バロウズのカットアップ(註1)に見られる、新たな言葉の関係性の構築方法と横手山の作品に対するアプローチの仕方に共通項があると認識することや、同じくバロウズの「言葉はウィルスである」という文節に対する彼のこだわりが、横手山の作品を読み解く鍵となるのである(ここでバロウズの文節を引用したことは皮肉にもわたしたちが言葉としての現象を信じてしまっているからであろうが)。
前述した、「作品の中に意味を見つけ出すことははたして...」という問題提議であるが、いったいいつまでこの命題をわたしたち鑑賞者は背負い、鑑賞者の責任としてはたしていかなくてはいけないのか、と、ふと思う。
彼はこの命題をわたしたちに提示するアバターとして、今後も作品を創造していくであろう。
今回の展覧会が彼にとっての初めての個展となり、これまであたためてきた作品たちが世に出る絶好の機会となった。
これからの活動に期待の持てる楽しみな作家がまたわたしたちの前に現れた、そう提言しても過言ではないと思う。
なぜなら、先の命題の解決の糸口を彼の作品に見つけることができるからだ。
この幸運な機会を逃すべからず。
(註1)ある文章を文節ごとに区切り、ランダムに組み合わせて全く関連性のない文章へと変化させ、新しい文章を生み出す。
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2003年03月30日
2003 岩尾恵都子展
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B.P Art Exhibition 1st
岩尾恵都子は、1968年東京生まれ。1993年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了。2000年にはVOCA賞を受賞し注目をあつめています。
在学中は日本画科に在籍し、卒業後はアクリル絵具をつかった作品を経てここ数年油彩へ定着しています。今回は油彩による作品をまとまった形で見られる初の機会となっています。
最近作では以前には見られなかった「家」「庭木」など具体的なモチーフが登場しています。その変化に呼応してそれ以外の画面の部分はより曖昧な絵画空間をつくりだし、イメージの把握と転覆を見る人に同時に体験させることに成功しています。
また、同時代の作家たちがマルチな才能を様々な手段で発表してゆく中において、彼女は初めから今までその才能を絵画という手段でのみ発表してきています。それは初期の頃より一貫して画面に漂う不穏な空気が、キャンバスに触れる昨日と今日の筆触の違いの中にのみ潜む微細なものだからです。
本展では大小2つの展示空間をつかい、新作を中心に10点(予定)その他それに類する小作品等を発表します。
小さなシアワセ 大きなヨロコビ
春の野に すみれ摘みにと来しわかそ 野をなつかしみ一夜寝にける
古の日本には、美しい風景を見て短い詞に想いをたくす心があった。
ここに引用した万葉集の一首も、背景には美しい景色が広がっている。
現代語訳すると、春、すみれを摘みに野にやってきたが、あまりに懐かしかったので一晩そこで寝入ってしまった、といった意になる。
折しも、今展覧会の直前、アメリカによるイラク攻撃が行われた。日本は平和ボケしているといわれている。たしかに今の日本に危機感はない。しかし、平和だからこそ生まれてくるものもあすはずだと、わたしは思う。先の万葉集に詠われた一句には危機感のひとかけらも見られない。そのかわりにあるのは自然の美しさと、なごやかな風景美のみ。だがそこには美を率直にとらえる力強い精神が宿されている。声高に反戦を唱えるつもりは毛頭ないが、武器の代わりに花を、と米軍兵士に一輪の花を差し出したのは日本人だった...というエピソードが思い出された。どこか万葉集の一句とつながる日本人の静かで強い精神が見出されると思うのは気のせいか。
はかないながらもとてつもない生命力を持つ強さを持った撫子のような強さを彼女の作品は喚起させる。わたしが作品を前にして花のエピソードを思い出したのもそのためであろう。
岩尾の作品には、どこか和みの心を漂わせる。澄み切った色彩に包まれたわたしたちはしばし、幸福なときを過ごし、彼女が作り出した虚構の世界に足を踏み入れたくなる衝動に駆られる。
さあ、外に出よう。旅に出よう。しあわせになろう。
いっそのこと、古の人と同じく、野に咲く花を探してそのままそこで寝入ってしまおうか。
彼女の作品は、わたしたちのそれらの衝動を拒まない。
いつでもおいで、とやさしく招き入れるかのように、その色彩がやさしく語りかけてくれる。
心地よい。
出会う人が素直に、「この人が好き、この作品が好き」と言わしめるなにかを彼女は持っている。 今回、そんな素敵なアーティストが作った作品と出会い、小さなシアワセをたくさん見つけることができた。 会場を訪れる人も、会場におちている小さなシアワセせをたくさん拾い集められることだろう。集めれば集めたぶんだけ、岩尾の作品は、今度は大きなヨロコビをくれる。
最後に、私事で恐縮だが、美術界をしばらく離れていたわたしは、今回この展覧会に少しでも携わることができ、展覧会をつくっていくあの言葉にしがたいヨロコビを久々に味わうことができた。 岩尾氏をはじめ、boice planningの全スタッフ、ほか多くの協力していただいた皆様に心から感謝の意を表したい。そしてこの開催を誇りに思いたい。
市川靖子(BOICE PLANNING)
略歴
岩尾恵都子 Iwao Etsuko
1968 東京生まれ
1993 多摩美術大学大学院美術研究科修了
[個展]
1996 ギャラリー21+葉(東京)
西瓜糖(東京)
1997 ギャラリー21+葉(東京)
西瓜糖(東京)
1998 ギャラリー山口(東京)
ギャラリー21+葉 <創ることへの視線-vol15>(東京)
2000 ギャラリー山口(東京)
[グループ展]
1999 自慢・満足 ギャラリー21+葉(東京)
1999 第4回昭和シェル石油現代美術賞 目黒区美術館・区民ギャラリー(東京)
2000 VOCA2000 現代美術の展望−新しい平面の作家たち
上野の森美術館(東京)
2001 FILD OF NOW 洋協アートホール(東京)
SIX DIRECTIONS ヒルサイドフォーラム(東京)
自慢・満足 「椅子について」ギャラリー21+葉(東京)
2002 FILD OF NOW 「彩色健美」 洋協アートホーラム(東京)
Each Artist -Water Sensation- ギャラリーGAN.f(東京)
[受賞]
VOCA展2000 VOCA賞/上野の森美術館(東京)
[参考文献]*主な定期刊行物
蔵屋 美香 展評/美術手帖/1998 .8
岩尾恵都子 「坂の途中」/the Scholar20 Perspective アクリラート別冊/1999
岩尾恵都子 「坂の途中で実感すること」/ コンテンポラリー・アーティストレビューno,31
岩尾恵都子 私の好きな物「ヤクルトスワローズ」/新美術新聞
岩尾恵都子 「世界の不安定さを描く」/徳島新聞/2000.6.6
宝玉 正彦 展評/日本経済新聞/2000.6.23
嶋崎 吉信 「晴朗なる不安」岩尾恵都子の絵画/セブンシーズ9月号・展覧会カタログ
VOCA2000 早川博明
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B.P Art Exhibition 1st
岩尾恵都子展
![]() |
2003.3.30 Sun.-5.18 Sun. 土日のみ、14:00-20:00, A/Bギャラリー同時開催。 ※初日は17時よりオープン。17時よりオープニングパーティーを行います。 左作品:「Noto I」oil on canvas/145.5×145.5cm/2003 |
岩尾恵都子は、1968年東京生まれ。1993年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了。2000年にはVOCA賞を受賞し注目をあつめています。
在学中は日本画科に在籍し、卒業後はアクリル絵具をつかった作品を経てここ数年油彩へ定着しています。今回は油彩による作品をまとまった形で見られる初の機会となっています。
最近作では以前には見られなかった「家」「庭木」など具体的なモチーフが登場しています。その変化に呼応してそれ以外の画面の部分はより曖昧な絵画空間をつくりだし、イメージの把握と転覆を見る人に同時に体験させることに成功しています。
また、同時代の作家たちがマルチな才能を様々な手段で発表してゆく中において、彼女は初めから今までその才能を絵画という手段でのみ発表してきています。それは初期の頃より一貫して画面に漂う不穏な空気が、キャンバスに触れる昨日と今日の筆触の違いの中にのみ潜む微細なものだからです。
本展では大小2つの展示空間をつかい、新作を中心に10点(予定)その他それに類する小作品等を発表します。
![]() 「a house」 oil on canvas 27.3×27.3cm/2003 |
![]() 「Capetown」 oil on canvas 27.3×27.3cm/2003 |
![]() Space A 展示風景 |
![]() Space B 展示風景 |
小さなシアワセ 大きなヨロコビ
春の野に すみれ摘みにと来しわかそ 野をなつかしみ一夜寝にける
古の日本には、美しい風景を見て短い詞に想いをたくす心があった。
ここに引用した万葉集の一首も、背景には美しい景色が広がっている。
現代語訳すると、春、すみれを摘みに野にやってきたが、あまりに懐かしかったので一晩そこで寝入ってしまった、といった意になる。
折しも、今展覧会の直前、アメリカによるイラク攻撃が行われた。日本は平和ボケしているといわれている。たしかに今の日本に危機感はない。しかし、平和だからこそ生まれてくるものもあすはずだと、わたしは思う。先の万葉集に詠われた一句には危機感のひとかけらも見られない。そのかわりにあるのは自然の美しさと、なごやかな風景美のみ。だがそこには美を率直にとらえる力強い精神が宿されている。声高に反戦を唱えるつもりは毛頭ないが、武器の代わりに花を、と米軍兵士に一輪の花を差し出したのは日本人だった...というエピソードが思い出された。どこか万葉集の一句とつながる日本人の静かで強い精神が見出されると思うのは気のせいか。
はかないながらもとてつもない生命力を持つ強さを持った撫子のような強さを彼女の作品は喚起させる。わたしが作品を前にして花のエピソードを思い出したのもそのためであろう。
岩尾の作品には、どこか和みの心を漂わせる。澄み切った色彩に包まれたわたしたちはしばし、幸福なときを過ごし、彼女が作り出した虚構の世界に足を踏み入れたくなる衝動に駆られる。
さあ、外に出よう。旅に出よう。しあわせになろう。
いっそのこと、古の人と同じく、野に咲く花を探してそのままそこで寝入ってしまおうか。
彼女の作品は、わたしたちのそれらの衝動を拒まない。
いつでもおいで、とやさしく招き入れるかのように、その色彩がやさしく語りかけてくれる。
心地よい。
出会う人が素直に、「この人が好き、この作品が好き」と言わしめるなにかを彼女は持っている。 今回、そんな素敵なアーティストが作った作品と出会い、小さなシアワセをたくさん見つけることができた。 会場を訪れる人も、会場におちている小さなシアワセせをたくさん拾い集められることだろう。集めれば集めたぶんだけ、岩尾の作品は、今度は大きなヨロコビをくれる。
最後に、私事で恐縮だが、美術界をしばらく離れていたわたしは、今回この展覧会に少しでも携わることができ、展覧会をつくっていくあの言葉にしがたいヨロコビを久々に味わうことができた。 岩尾氏をはじめ、boice planningの全スタッフ、ほか多くの協力していただいた皆様に心から感謝の意を表したい。そしてこの開催を誇りに思いたい。
市川靖子(BOICE PLANNING)
略歴
岩尾恵都子 Iwao Etsuko
1968 東京生まれ
1993 多摩美術大学大学院美術研究科修了
[個展]
1996 ギャラリー21+葉(東京)
西瓜糖(東京)
1997 ギャラリー21+葉(東京)
西瓜糖(東京)
1998 ギャラリー山口(東京)
ギャラリー21+葉 <創ることへの視線-vol15>(東京)
2000 ギャラリー山口(東京)
[グループ展]
1999 自慢・満足 ギャラリー21+葉(東京)
1999 第4回昭和シェル石油現代美術賞 目黒区美術館・区民ギャラリー(東京)
2000 VOCA2000 現代美術の展望−新しい平面の作家たち
上野の森美術館(東京)
2001 FILD OF NOW 洋協アートホール(東京)
SIX DIRECTIONS ヒルサイドフォーラム(東京)
自慢・満足 「椅子について」ギャラリー21+葉(東京)
2002 FILD OF NOW 「彩色健美」 洋協アートホーラム(東京)
Each Artist -Water Sensation- ギャラリーGAN.f(東京)
[受賞]
VOCA展2000 VOCA賞/上野の森美術館(東京)
[参考文献]*主な定期刊行物
蔵屋 美香 展評/美術手帖/1998 .8
岩尾恵都子 「坂の途中」/the Scholar20 Perspective アクリラート別冊/1999
岩尾恵都子 「坂の途中で実感すること」/ コンテンポラリー・アーティストレビューno,31
岩尾恵都子 私の好きな物「ヤクルトスワローズ」/新美術新聞
岩尾恵都子 「世界の不安定さを描く」/徳島新聞/2000.6.6
宝玉 正彦 展評/日本経済新聞/2000.6.23
嶋崎 吉信 「晴朗なる不安」岩尾恵都子の絵画/セブンシーズ9月号・展覧会カタログ
VOCA2000 早川博明
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boiceplanning at 23:42|Permalink│
2002年10月13日
「ハレの日」
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2002.10.13
われわれボイスプランニングは、2002.10.13「ハレの日」と名付けたお披露目会を開き、これからの展望・スペース・メンバーの紹介を行います。Space Bでは、メンバーの作品展示を同時開催します。
Space A




Space B : メンバー紹介展




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「ハレの日」
2002.10.13
われわれボイスプランニングは、2002.10.13「ハレの日」と名付けたお披露目会を開き、これからの展望・スペース・メンバーの紹介を行います。Space Bでは、メンバーの作品展示を同時開催します。
Space A




Space B : メンバー紹介展



右上 1, 階段/庭 2, 「smile field」2002/Cプリント 15,「smile field」 2002/Cプリント 16,「smile field」 2002/Cプリント | 佐藤純也 3,「untitled」2001/油彩,キャンバス 4,「close up」2001/アクリル, プレキシグラス 5,「広い星」 2002/アクリル,ピン 6,「Here」 2002/ アクリル,ピン 7,「catch」 2002/ アクリル,キャンバス 8,「out」 2002/アクリル,キャンバス 9,「ボール」2002/アクリル,キャンバス |
米原昌郎 10,「Island」 2002/ 石膏にアクリル,真鍮 | 丸橋伴晃 11,「グレイス」 2002/Cプリント 12,「EYE LINE」 2002/ポジフィルム,蛍光灯,アクリル板 | 雨宮庸介 13,「イヌサフラン」2002/顔料,アクリル絵の具,FRP 14,「ドローイング」2002/画用紙に鉛筆,水彩絵の具 | 横山慎二 17,「レッドカーペットフロムスカイ」2002/フェルト |

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