レジ10万足りない


数年前の年の暮れ、うちが商売やっていたときの話。 


ある日の正午頃、店でパートしている図々しいババアから俺の携帯に電話があり、 
「大変です!売り上げ金を数えてみたら、10万円足りません!」とのこと。 



このババア、40台半ばで入社数ヶ月。


子持ちを理由にしょっちゅう無断で休むので、店としては悩みのタネだったが、とにかく人手不足だったのでこっちも我慢して使っていた。 
売り上げ金てのは当座に入れる現金のことで、普段は責任者に管理させるのだが、その日は午後から早上がりというので、金庫から金を出し、俺が店に到着するまでの数時間、そのパートに預けることになった、というわけ。

 

(数えてみたら足りません…って、バカが無い知恵絞って考えた結果がこれかよ…) 
犯人は最初から分かっていた。


パートに「現金○○円を預けるから」とは言ったが、 


「現金を数えろ」とは一言も言ってない。まあ、今までの職務怠慢もあることだし、


このババアには地獄を見てもらおう、と俺と若手社員君の二人で店に向かった。