公立病院の7割、民間病院の2割、診療所の3割が昨年度赤字でした。これは、診療報酬が今のままであれば、公立病院の7割、民間病院の2割、診療所の3割が近い将来、なくなることになるかもしれない、ということを意味しています。キャリアブレインニュースに掲載された記事です。
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国内にある民間病院(法人)の約4分の1に当たる25.7%が2007年度決算で赤字だったことが、日本医師会総合政策研究機構(日医総研)が行った分析結果で分かった。赤字経営の病院の1医療機関当たりの平均医業収益高は13億4682万円で、黒字経営の病院に比べて4656万8000円少なかった。一方、民間診療所(法人)では全体の33.8%が赤字だった。
データ分析は1、2月、税理士や公認会計士でつくる「TKC全国会」が発行する「TKC医業経営指標(M−BSAT)平成20年度版」に掲載された全国685の法人病院と3178の法人診療所の決算データを基に行われた。
黒字と赤字経営の病院を比較したところ、全体の74.3%(509病院)が黒字だったのに対し、25.7%(176病院)は赤字だった。一方、診療所では、66.2%(2104診療所)が黒字だったが、約3分の1に当たる33.8%(1074診療所)は赤字だった。
また、各医療機関の平均従業員数、平均医業収益高、平均総資産をそれぞれ比較したところ、赤字経営の病院では、平均従業員数が146.5人、平均医業収益高13億4682万円、平均総資産15億3425万4000円で、いずれも黒字経営の病院の数値を下回った。赤字経営の診療所でも、平均従業員数は13.5人、平均医業収益高1億2667万1000円、平均総資産1億1635万円5000円で、すべて黒字経営の診療所より少なかった。この結果、赤字経営の病院、診療所は共に、黒字よりも事業規模が小さいことが分かった。
黒字と赤字経営の病院の売り上げ原価率は、黒字が20.0%だったのに対し、赤字は24.1%。診療所では、黒字が20.4%、赤字22.9%で、いずれも赤字が黒字を上回った。
さらに、黒字と赤字経営の病院の従業員1人当たりの売上高、売り上げ総利益、人件費をそれぞれ比較したところ、従業員1人当たりの売上高は赤字が黒字を1.7%上回ったが、売り上げ総利益は黒字が赤字より3.5%多かった。さらに人件費は、赤字が黒字よりも6.9%多かった。
従業員1人当たりの売上高は赤字病院の方が多かったことから、日医総研では「赤字病院の生産性が、黒字病院のそれを下回っているわけではない」と指摘した上で、「赤字病院は、仕入れ面と人件費面でのマネジメントにおいて、黒字病院と比べて、その効率性を損ねていると思われる」と分析している。
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