May 02, 2016

コメントについてのコメント


しとやかな獣 (1)
2011年に当ブログを閉じてから、コメントをしていただいた皆様、ありがとうございました。
コメントはチェックするまで非公開なのですが、存在を忘れ、開くこともなかったため、
問いにも答えられず、放置していてごめんなさい。 
 
返答をしたいのですが、なぜか、現在、わたしのサーバーからはコメントが受け付けてもらえないので、(ブログ主だからでしょうか)駄目そうなので、こちらから投稿します。

動画を貼り付けようにも、youtubeにアップした後で、それをリンクで持ってこなければいけないなんて、なんて面倒なのでしょうか、Livedoor (ということで、わたしは今動画で遊んでばかりなのですが、貼り付けるのは諦めました)。


取り急ぎ。
素敵な感想コメントなど嬉しかったのですが、問いかけにだけ、下で答えます。
とはいっても、わたしが答えられる内容はあまりなかったのだけれど。

※※

ガーネット様、わたしは途中からしか録画していないし、渡すことはできないのですが、どうか親切な方の尽力により、「耐風とざくろ」を鑑賞できておりますように。

赤羽堂本舗様、ひで様、主人公はえいこでした。えい坊と呼ばれていた記憶があります。
(学生の頃、擦り切れるほど見ていたので、多分間違いありません)

maco様、わたしはシネマヴェーラで見た覚えがあります。フィルムでした。確かに今、ざっと検索しましたが、海外のサイトでもダウンロードもしくは購入が難しそうでしたね…見れたことを祈っております。

サナエ様、わたしは「アナタハン」2作、アテネフランセで鑑賞しましたが、先日TSUTAYAにもあるのを目撃しました。見れています様に。









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December 16, 2011

お引っ越し

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さようなら、さようならライブドア!
面倒でアカウント作ったきりずっと放置していたblog spotへ移動します。
映画以外の記事も書いていた初心に帰ったつもりで「Backn' Bubble Pop」にしたので、よかったら覗いてね。
移動の仕方がいまいち分からなかったので、しばらくライブドアも残します。

新しいページはここ
Tumblrも始めました→http://bubble-pop-girl.tumblr.com/
しばらくはここで「Bubble Pop Electric」的なことをするかも。


bonbon229 at 05:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Diary ・映画まとめ 

November 13, 2011

10月の映画まとめ

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10月の映画まとめページ。先月は外食に夢中でした!ランチにカフェにディナー、行けうる限り行って食べまくった食欲の秋。TIFF合間が本番と同じくらい楽しくてよかった。


・フィンランド映画祭2011
「グッド・サン」「プリンセス」「ラップランド・オデュッセイ」


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有楽町朝日ホールで開催されたフィンランド映画祭、ダークでブラックな色調の印象だったけれど、いちばん好きだった作品「グッド・サン」は陽光の下、皆の思惑が交差して大きな事件に発展する、自分内フィンランド・イメージを大きく裏切るような作品だった。クセの強い登場人物の中でも印象的だったのは息子の(都合のいい)GF。彼女が現実を自分本位に歪曲してしまう描写が、いかにも思春期の女子っぽくてイタかった(演じている女優さんが中途半端な可愛さなのもまた…)。さすが女性監督!


・千葉泰樹監督特集
「幸福への招待」「若い娘たち」「丘は花ざかり」「香港の夜」「煉瓦女工」

石坂洋次郎原作の「若い娘たち」「丘は花ざかり」は各社で何パターンも作られている作品なので、他監督の作品と比較しながら見れて嬉しかった。
「香港の夜」(ずっと見たかった!)は見ている間ずっと主演の尤敏が誰かに見えてならなくて、うずうず。若い頃の浅野温子か武井咲に菅野美穂?全員似ているような、違うような…。集中できなかった!けど面白かった。


・ブラジル映画祭2011
「あの日の幸せ」「この世の先に」「ガールズトリップ」「ジューサーの考察」

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女子4人のサマー・ヴァケーション映画「ガールズトリップ」は最高に面白かった!本国大ヒットも頷けるハッピーで笑える作品。自他共に認める美女なのにロクな目に合っていないマリ役のジャンニ・アルバートーニはとても綺麗でうっとり。マリファナやアホ男の描写、小さな台詞など笑える所だらけなの。
「この世の先に」はガチなキリスト教映画で、ハッピーエンドなものの信者でないわたしは少し困惑しちゃった。「あの日の幸せ」は祖父と青年の絆もの、時間軸が変だったり詰め込み過ぎな残念映画だった。でも美しい音楽と女子が出てくるので嫌いじゃなかったな。「ジューサーの考察」南米圏らしいシニカルでブラックなコメディ、アルモドバルの初期作品を連想した。

・NHKアジアフィルムフェスティバル
「花嫁と角砂糖」「風の音、愛のうた」

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「不在」の映画である「花嫁と角砂糖」、鏡からきらきらこぼれ落ちるような綺麗な光、永遠に続くような祭りの前の陽気さなど美しすぎる描写にひたすら魅せられる前半。花嫁パサンドがブランコに乗りながら林檎の実を食べたのを皮切りに、祭りは徐々に不穏な方向へと向かっていく。とても素敵な作品で、500円で見せてくれたNHKありがとう!という感じでした。
「風の音、愛のうた」はTVドラマみたいな2本と映画的な1本が同席するとても奇妙なオムニバス作品で、タイの都会や山奥、色々な面が見れて面白かった。これを見た後にタイの災害のニュースを聞いて思わずアタマの中で劇中の街頭や山々がフラッシュバックして心配になってしまった。見知らぬ国に親近感を抱かせるようなプロバガンダ的見方をさせる映画の力も重要なのねと再確認。

・東京国際映画祭2011(tiff)

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今年も通いました!その反動(疲れ?)で11月は映画離れ…。

・大好きだった作品:
「チキンとプラム」「J.A.C.E.ジェイス」「トリシュナ」「サブマリン」

・とても好みで面白かった作品
「メカス×ゲリン往復書簡」「ここ、よそ」「アナザー・ハッピー・デイ」「Bonsai盆栽」「ヘッドショット」「アルバート・ノッブス」「クレイジー・ホース」「ある娼館の記憶」「夢遊スリープウォーカー」「僕は11歳」「ミヒャエル」「スリーピング・シックネス」「アウトサイド・サタン」

・映画的に面白いけど、好みでなかった作品
「より良き人生」「ガザを飛ぶブタ」「ティラノサウルス」「最強のふたり」「別世界の民族たち」「地球の最後の男」

好きだった順に並べたものの、今年わたしが見た映画たちは飛び抜けた快作やうんざりするようなVD作品みたいなのがまったくない「EUフィルムデーズ」みたいなラインナップでした。それでも大好きだった作品は4つ、中でも「ジェイス」にはいい意味で裏切られた。自分内コンペ大賞!

時間やスケジュール、チケットの都合で「嘆き」「クリスマス・イブ」「われらの大いなる諦め」が見れなくて残念。日比谷―六本木も慣れたら楽だったけど、やっぱり近くないと見れない作品が出てきて嫌ね…。ひとつひとつの感想は一応メモってたので、余力があったら何かの合間にアップします。

・その他映画
「たそがれの旅路」「モテキ」「キャプテンアメリカ ザ・ファースト・アドヴェンチャー」「探偵はbarにいる」「猿の惑星:創生期」「ステイフレンズ」

「ステイフレンズ」とても面白かった!主演2人もキュートすぎる。
「モテキ」内容は「そんな彼なら捨てちゃえば」や「SATC2」男版みたいなご都合主義でエンディングに苛つくけど、長澤まさみや仲里依紗が可愛すぎ&J-POPの使い方が面白くて最後まで楽しかった。


・HDD・DVD・VHS鑑賞映画

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可愛すぎな浅丘ルリ子の「十六歳」、彼女に惹かれる教師の1人・葉山良二はデレデレしかしてない!明るく軽やかな青春もののように始まるけれど、原作がプロレタリアな打木村治なので、結末は推して知るべし、な一本でした…。

「制服の乙女たち」「獣の通る道」「南風の丘」、「東京丸の内」再放送!「クレージーの怪盗ジバゴ」や「ひばりの花形探偵合戦」「河内山宗俊」もよかった。
でもチャンネルnecoで放送していた石坂洋次郎原作の「少女」録り損ねて大ショック!大好きな笹森礼子がパールライン三人娘の時の主演作だったのに。
もう一度放送してくれないかな。祈祷!
衛星劇場がせっかく坂本九出演作特集をしているのに、パッケージ化されている作品の放送が多くて、「男嫌い」みたいな変作が一向にかからないのが悲しい。

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上:「東京・丸の内」(1962)オフィスものの映画で化粧室のやり取りがあるとなんだか嬉しい。
源氏鶏太原作らしく、主演2人は最後まで財力に振り回されます。


・連ドラ

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「ボードウォーク・エンパイア」「Low&Order:LA」は毎週楽しみ。いつの間にか放送していた「クローザー」最新シリーズや「Gleeプロジェクト」も見つつ、録りつつ。
「クリミナルマインド レッドセル」や「CHASE」「リゾーリ&アイルズ」「ザ・ケープ」は挫折するかも。「トキメキ成均館スキャンダル」はたらたらと見ています。

いつものように一話だけざっと見た新作日本連ドラのうち、続けて見た作品は「専業主婦探偵 私はシャドウ」「深夜食堂2」「11人もいる!」、現在も(適当に飛ばしつつ)見続け中。サスペンスやミステリーはどうしても欧米ドラマの方が好みだけれど、ラブ(アホ)コメは日本も外国に負けないよね。

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だけど今一番見たいのはパンナム航空を舞台にした「Pan am」。当時の空気や制服を完璧に再現していて、予告編だけでうっとり。ここ数日兼高かおるを見直しながら、ドラマ鑑賞に向けて準備(イメトレ)をしていたのだけれど、なんと来春BSイマジカで放送されることが判明。BS!?このままじゃ見れないぜ、ピンチ!



bonbon229 at 22:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Diary ・映画まとめ 

9月の映画まとめ

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遅くなっちゃった!けど9月の映画鑑賞まとめをアップします。カイエ・デュ・シネマ週間やラテンビートなど素敵な催しばかりでした。10月もすぐにあげる予定。

劇場鑑賞映画

・第15回カイエ・デュ・シネマ週間
「三人の結婚」「領域」「パーテール」「宣戦布告」「ヴェルヴィル東京」「30歳の死」
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―「俺たちは幸せだった。なぜ俺たちに、アダムにこんなことが?」
―「私たちが乗り越えられるからよ」
「宣戦布告」は監督の言葉通り、極上の「カップルのアクション映画」だった!
今年見た映画の中でもかなり興奮した作品のひとつでベスト候補だった…のに、そのすぐ後バルト9のラテンビート映画祭でトンデモ映画「The Last Circus」を見てしまって、イマイチ印象が薄くなっちゃったわ。一般公開される時にまた見直したい一本。
「領域」「ヴェルヴィル東京」もとても好みだった。「パーテール」面白かったけれど、仏政治に詳しかったら暗喩などもっと楽しめたかも。
ずっと見たかった「30歳の死」はせつなく、痛く、楽しく…色々な味わいの私小説のようなドキュメンタリーだった。

・三大映画祭週間2011
「我らが愛にゆれる時」「唇を閉ざせ」

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1人っ子政策下、それぞれ再婚した元夫婦ふたりが難病を抱えた自分たちの子供のため、もう一人子供を作ろうとするが…というワン・シャオシュアイ監督作「我らが愛にゆれる時」は、社会派ドラマながら最後まで弛まず緩まずぐいぐい見せる。「私の中のあなた」とかとは次元の違う映画、本当に見れてよかった!TIFFで見た同監督の最新作「僕は11歳」よりこっちの方が好きだったな。

「唇を閉ざせ」仏サスペンスにありがちな弛みもなく、最後までハラハラドキドキ!ギョーム・カネによるサスペンス、とっても面白かった!見ている間既視感バリバリだった理由がエンドロールで判明。ハーラン・コーベン原作だったのね!雪山(だったような…)舞台を仏南部に変更しているからか、体感温度やイメージが違うので、別物としても楽しめる感じ。亡くなった妻役のマリー=ジョゼ・クローズは激美人でした。

・シネマの冒険 闇と音楽 2011
「掟によって」「鉄路の白い薔薇」

・ラテンビート映画祭2011
「The Last Circus」「プールサイド」「チコとリタ」「ミスバラ」「人生は一度だけ」

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最高にエキサイトした「The Last Circus」、素敵過ぎる純愛ドラマ「チコとリタ」は何度でも見たい作品。特に「チコとリタ」の贅沢で豊潤な時間!見終わった後しばらくは余韻が残って現実世界に対応できませんでした。
いかにもラテン圏のサスペンスな「プールサイド」、明るく楽しいプログラムピクチャー「人生は一度だけ」もよかった。「ミスバラ」だけ映画というよりTV映画みたいな作りで残念。モデルの方が存命中だし半端なくヤバいから、突っ込んで描けないのかしら。映画的ではなかったにしろ、彼らの信念である「我々が常日頃見ていることを世界に知らせるのは重要」という想いは伝わってきた。


・「都市の夏」ヴィム・ヴェンダース

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キングスのプロモ映画のような映像、あってないようなあらすじといい、友達と適当に録りため系の作品な印象。都市の映像は面白かった(だから冬なのにこの邦題なの?)。

・「小さな逃亡者」モーリス・エンゲル

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死から逃げようとする小さな少年、「ミツバチのささやき」や「アニキ・ボボ」を連想するような設定ながら、まったく違った描き方。遊園地での小さなひとつひとつの描写や出来事がとても面白くて、あっというまだった!素敵な作品。

・「トランスフォーマー ダークサイドムーン」「3デイズ」

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いつもながら「アメリカ最高、アメリカ軍最強!」な内容だけど、面白いからいいの。ロージー・ハンティントン=ホワイトリーが可愛すぎて、うっとりの2時間半。
こんな女子になりたかったわ!ヴィクトリアズシークレット・エンジェルたちの異分野進出がどんどん進んでいて嬉しいな。「3デイズ」は手堅く面白かった。


HDD・DVD・VHS

・面白かった洋画
「13歳のハゲ男」「カリフォルニアドールズ」「ハズバンズ」「ナイロビの蜂」

ピーター・フォークが亡くなってしまって悲しいけれど、追悼特集「カリフォルニアドールズ」と「ハズバンズ」は嬉しかった!

・面白かった邦画
「にっぽん昆虫記」「雪割草」「君恋し」「東京のお転婆娘」「春の戯れ」

衛星劇場のいちばん大好きな企画・幻の蔵出し映画館が5作品だったのが幸せだったな。日本映画専門チャンネルで全作放映するらしい江波杏子「女の賭場シリーズ」、任侠寄りで好みでないけれど、綺麗な江波杏子が見れるのは嬉しい!

・連ドラ

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エミー賞2011!ジェーン・リンチ最高。ついに始まった「Low&Order」シリーズ15に「誘拐交渉人」「マイプリンセス」「バーン・ノーティス」「フリンジ」「NCIS」「Madmen4」とドラマは毎週見てました。「人間昆虫記」「下町ロケット」も面白かった!


bonbon229 at 19:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Diary ・映画まとめ 

November 10, 2011

香川京子のふたつの映画「高原の駅よさようなら」&「君と行くアメリカ航路」

「窓から飛び出せ」に続いて、東京国立近代美術館フィルムセンターでの特集「映画女優香川京子」で上映された作品2本の感想ページです。
「君と行くアメリカ航路」は「東京のヒロイン」が好きなわたしの好みにぴったりの作品で、「高原の駅よさようなら」はどちらかというと苦手なジャンルなのに、とびきりの秀作で最後まで楽しめました。2作ともお勧め!


高原の駅よさようなら(1951新東宝)

信濃の山奥にある結核療養所に先輩を訪ねてきた植物学者野村は、植物採取を協力してくれている看護婦ユキと惹かれあっていくが、彼には恩師の娘との縁談が持ち込まれていた。ふたりの恋の行方は…。

中川信夫はよくある歌謡曲メロドラマをサスペンスフルな秀作にしてしまった!そんなに期待してなかっただけに、今作「高原の駅よさようなら」の面白さは衝撃だった。
とはいっても始めからぐいぐい引き込まれたというわけではない。開始15分ほどは登場人物がとにかく歌いっぱなしで、よくある歌謡曲メロドラマか…と少しげんなりしていたのだけど、そんなトロトロとした映画のテンポが、ユキと野村がはじめに接近する山嵐のシーンで急速に早まる。
無邪気に採取している野村の横で、不安げな顔で空を仰ぎ見るユキ。その後はぐれたふたりはお互いを呼び合うが、会う事が出来ない。雨雲が広がり、不穏な音楽が流れる中観客であるこちら側も不安を募らせていく。そして雷鳴がとどろいて、ユキのアップになり、いつの間にか合流しているふたりは、雷の音を合図に飛びつきあい、抱き合う。それを繰り返した後、再度ユキのアップになる。雷雨の中真顔で野村をひたっと見据えているこの時のユキ=香川京子の顔はあまりに真剣で、思わず見入ってしまうほど綺麗。息を飲む美しさ、というのはこの場面の京子のためにあるような言葉!野村同様、観客のわたしもこのシーンからあとは、終盤に至るまでユキの顔から目が離すことができず、キスシーンの後のユキ=京子の疾走(草が映りアップになったかと思うと駆け抜けるユキの足元が映り…画面がとってもサスペンスフルなの!)後の転落した野村を目にするまで、うまく呼吸ができないほどだった。恐怖映画の巨匠中川信夫はメロドラマの巨匠でもあったのか。
先輩が野村の恋路を邪魔するシーンや、ユキが恋敵にチョコレートを手渡されるシーンなどは、信夫式「恐怖映画」的な演出の影響か、とってもハラハラさせられるし、「悲恋」と呼ぶには弱いような、野村が優柔不断でユキがドラマクィーンなだけでは…という障害も、見ている間はさも大きな難関のように思えたのだった。信夫、すごすぎる!

思えばふたりの出会いのシーンからこっち、監督はユキ=京子のアップを撮り続けている。慌て者の野村を見て可笑しそうに微笑むユキ、野村と共に走りだすユキ(彼女はこの時独唱までする!)、崖から落ちそうになる直前のユキ。そして映画の終わりを飾るのもまたユキのアップだ。エンドロールの曲がかかっても、どこか遠くをみるような彼女が映っていて、なかなか席を立つ事が出来ない。まさに京子による京子のための映画。端的に風見章子演じる男前な女史
と道太郎の許嫁・南條秋子のサバサバしたやりとりがあったり、田崎潤の純愛があったりと見せ場も多いのだけれど、可愛さ絶頂でありまっすぐな瞳のユキ=京子が画面に映り込むと、その他のものがすべて吹っ飛んでしまう。

「旅愁」のラストよろしく汽車を追いかけて駆けていくユキ、手を振る野村。この後ふたりはまた再会するのか、「高原の駅よさようなら」と言うからには、清い初恋として終わってしまうのか。晴れやかな顔のユキを見ていたら、その後の事やプロットなんてどうでもいいと思えてくるのだった。71分という短さも苛つきがちなメロドラマにはちょうどいい感じ、いいもの見たわ!

(監)中川信夫(原)佐伯孝夫(脚)山下与志一(撮)鈴木博(美)加藤雅俊(音)鈴木靜一
(出)水島道太郎、香川京子、柳永二郎、田崎潤、南條秋子、風見章子、岡村文子


君と行くアメリカ航路(1950新東宝)

美人姉妹の風見章子と香川京子は同じオーナーが経営しているバーとデザイン事務所で働いている。姉は新聞記者の田崎潤と、妹は灰田勝彦そっくりのバーテンダーといい雰囲気。アメリカ帰りの画家斎藤達雄と親しくなり、デザインを共作した京子だったが、上司であるデザイナーのマダムにデザインを盗まれてしまう!果たして京子はデザインを取り返せるのか、アメリカへ行くのは誰?

米国からの帰国船から映画は始まる。それに乗っているのは灰田勝彦(本人役)とお忍びで一時帰国する画家・斎藤達雄!ルー大柴みたいな言葉の洒落男・達雄とお針子香川京子の出会いはとってもロマンチックで素敵。この直前に見た雇われ仕事「窓から飛び出せ」と同じ監督とは思えないほど、いきいきと街や人を切り取っていく島耕二。伊達男だったという監督は、都会派コメディがとても上手で、見終わった後幸せな気分になりました。でも「灰田勝彦ならよかったのに」で終わらせないで、勝彦のふりをして密航するくらいしてほしかった気も…。

京子に秋波を送っては失敗してやたらと絡むチンピラたちと「東京のヒロイン」のポスターの前で乱闘したり(その後このポスターは場所を変えて何度となく現れる、野口久光&耕二ペア、力を入れていたのね)、ファッションショーやバーに絡めてやたらと歌い演奏しまくる客演など、物語は最後までポンポン突き進み飽きることがない。
水着を審査する権威あるファッションショーが即席公開裁判になり、おなじみのメロディが「タッタタタータッタッタッ」と幾度も鳴り響き、あっという間に大団円!

屋根裏部屋に住む(にはいささか背が高すぎる)美女姉妹という設定も可愛らしくて素敵。肝心な水着コンテストがパートカラーのため欠落していて見れなかったのだけが残念だけど、京子デザインの白い水着はモノクロで見ても素敵だった。
11月23日と12月17日にも上映されるので、ファッション映画好きの女子も見てみてね。


追記:ちなみに映画全編を通していちばん素敵だったのは白い水着でも、寝間着みたいな「エンジェル」でもなく、黒でまとめたタイトなマダム(伊達里子かな?戦後の彼女が分からない…)のファッションだった。とてもシックで素敵なの!

(監)島耕二(原)赤坂長義(脚)長谷川公之(撮)平野好美(美)河野鷹思(音)齊藤一郎
(出)齊藤達雄、香川京子、風見章子、灰田勝彦、田崎潤、江川宇礼雄、澤蘭子、伊達里子、曉テル子、79分・35mm・白黒


過去に言及した島耕二監督作:

窓から飛び出せ(1950新東宝)
娘の冒険
処女受胎
猫は知っていた(「たそがれの東京タワー&猫は知っていた」より)
東京のヒロイン ミニ感想ページ (「颱風とざくろ」「東京おにぎり娘」&「東京のヒロイン」「泥だらけの純情」)
麗春花 (よみがえる日本映画4作品感想ページ


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November 08, 2011

窓から飛び出せ(1950新東宝)

「合理的な生活」と「創造性」を合言葉に農業を営みながら楽しく暮らす徳山家は大家族。一方隣家の藤枝家の母親は新興宗教にのめり込んでいる。迷信深い藤枝家と合理主義の徳山家は日ごろからそりが合わないながらも、子供たちは仲良くやっていた。足の悪い藤枝家の少年・道夫の楽しみは、父の形見であるモデルシップで遊ぶことだったが…。


東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されている「
映画女優香川今日子」で鑑賞しました。タイトルロールの可愛いイラストといい、しらじらしいランニングで始まるオープニングといい、どこをとっても漫画的。
はじめにでてくる文章「愛と合理によって平和は生まれる」はギャグかと思ったけど、大真面目だった。斎藤寅次郎映画並みにいっぱい出てくる大掛かりな仕掛けのヘンテコ発明品に、二重あごで歌いまくる崩れてきた頃の轟夕起子。
それらインパクトのある映像がつぎはぎのようにポンポンテンポよく見せられるので、なかなかノレなくて苦労してしまう。ようやく楽しめた頃には、ほぼ終盤だった。当時の観客はケーキをおやつに出したり、クリスマスにごちそうを作る徳山家に日本版アメリカニズムな理想をみたのだろうか。

色々とトンチンカンな映画だけど、はしごや脚立でいちいち転ぶ汐見洋や体中を覆う毛布(スランケットとかそのへんの毛布にそっくり)を着たまま泥棒と格闘する小林桂樹など面白い描写は多い。
仏系の新興宗教を否定しながらも教会に行く描写があったり、クリスマスの夜中に徳山家と藤枝家以外の子供たちが家々を回って歌っていたり、よくわかんない描写も多かった(両家の子どもは仲間はずれ…?)。
これがデビューの香川京子は同年の島監督作「東京のヒロイン」より出番が多いかも。ピアノを弾いたり野球したり、とっても可愛かった!

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今回の大回顧ラインナップから漏れてしまった鶴田浩二共演の「霧の港の赤い花」(1962)より。香川京子はデビューから現在までずっと清純派なイメージ。

東京のヒロイン ミニ感想ページ (「颱風とざくろ」「東京おにぎり娘」&「東京のヒロイン」「泥だらけの純情」)


(監)(脚)島耕二(原)(出)大日方傳(脚)山崎謙太(撮)安本淳(美)河野鷹思(音)早坂文雄(出)汐見洋、轟夕起子、大日方駿介、小林桂樹、岡村文子、小林十九二、藤原釜足、杉狂児

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