迷い婚 Rumor Has It...（2005）

恋人にプロポーズされたが、すっきりせずブルーになっているサラ。
妹の結婚式で、映画になった小説「卒業」のモデルが、自分達の
一家だという噂を耳にしてしまう。亡くなったサラの母親は結婚式直前に
連れ去られた花嫁で、祖母は青年を誘惑した有名なミセス・ロビンソン！？
明るい一家で唯一似ていない自分は、母と青年の不義の子供なのか？
真相を追求し、現状のもやもやを打開するべくサラは、母と祖母の相手
「ベンジャミン」であるボー・バローズに会いに行くが…。



ジェニファー・アニストンの映画の中で一番好きな作品。「卒業」の
プロットやエッセンスをうまく使って、とても素敵な作品に仕上がっているの。
安易なハリウッドリメイクより余程魅力的。
ジェニファー・アニストン扮するサラの自分探し映画であるのと同時に
アラサーなラブコメや、母の謎を追うコミカル・サスペンスとしても楽しめるよ。

監督は俳優から監督まで何でもこなすサラブレッド・ロブ・ライナー。（注１）
脚本はテッド・グリフィン。2010年12月現在上映中の「キス＆キル」や
「マッチスティック・メン」「オーシャンズ11」などを書いています。
（マーティン・スコセッシ×ヒッチコック「The key to Reserva」の
脚本も彼の仕事のようです、見たい！）
そんなにラブコメ寄りの脚本家でないからか、べた甘になることなく
明るい中にも、亡き母というその場にいない人物の過去を巡る
謎解き的な色合いがチラリと見えるのがいい。

グランマと呼ばせない祖母キャサリン（サラが苦し紛れに紹介する台詞も
ウケる、「えっと…母の母よ」祖母はアメリカ人の大好きな女優
シャーリー・マクレーン）、その祖母ががなりたてながらサラと妹用に
アスピリン配達を頼むシーン「妹はアスピリン、姉は破局したから
もっと強いのをよ！」、恋人とジェニファーの終盤の台詞など素敵。

「僕たちの子供は決してボーに近づけないこと」「もちろん」
ウィットに富んだやり取りの数々！














上：すべての女子にとってのあて馬？ぴったりの色男ケヴィン・コスナー。
彼氏のマーク・ラファロといい、男優が皆セクシー。



















上：ボーと一緒にパーティに出席するサラ。
この場面でのジェニファーは最高に可愛い「The girl Next Door」な
ジェニファーは個人的にあまり好みの女優ではないのですが、
こういう悩み多き適齢期の女性を演じた時にとてもリアリティがあっていい。
こんな自分探しを続けている（小）美人いそうだよね。

2005年はちょうど2000年から結婚していたブラッド・ピットと破局した年。
この映画の上映が2005年12月なので、撮影中は本当に
大変だった時期かも（2人が離婚したのは2005年頭！）。それでも
もうひとつの2005年作「すべてはこの朝始まった」と比べてもかなりいい出来。
仕事をばねにしたのかしら、この作品でのジェニファーはとても素敵でした。


サラと妹とのやり取りや飛行機の中でのみじめな描写（行きも帰りも…）、
最後のプロポーズシーンなどすべてが素敵で笑えるの。
「卒業」を見ているすべての人におすすめ。
ハッピーな恋愛映画なので見てみてね


日本版予告編


日本版公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/rumorhasit/


（注１）ロブの義理の兄弟がゲイリー・マーシャルだというのが何となく納得。
（なんか少し似てない？）ロブの現在での最新作「Flipped」（2010）が
とても見たい！「小さな恋のメロディ」+「スタンド・バイ・ミー」な雰囲気。



Director: Rob Reiner
Cast: Jennifer Aniston
Kevin Costner
Shirley MacLaine
Mark Ruffalo
Richard Jenkins
Mena Suvari

2005 97min
USA Germany Australia




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Comments

1. Posted by まるり   November 30, 2006 00:46

正統派美人の女優さんが出ているよぅな映画ばっかだった気がする…？（さっちょんの中ではそぅでもなぃ？？）
最近の映画より、昔の映画のほうが中身に金かけてる気がするッス！

2. Posted by sara   December 02, 2006 00:51

そぅかなぁ…まぁ、たしかに。

愛は危険な香りは残念ながら純Ｂ級ムービーだけどな☆