早見 俊のボン人日記

時代作家の平凡な日々を綴ります。

新年早々、大物の訃報がありましたね。
星野仙一死す。
私は、三度、近くでお見かけしたことがあります。
最初の二度は小学生の頃、三度目は社会人の時です。
一度目は近所のスポーツ用品店でした。中日の主力選手の
サイン会が催されたのです。星野氏は高木守道、中利夫、木俣達彦、
矢沢健一 各選手と共にいらっしゃいました。にこにこ笑いながら頭を撫でて
くれたことを覚えています。
二度目もサインです。岐阜県営球場で行われたオープン戦、試合開始前にグランドで
サインをしてもらいました。この時は大勢の子供たちが星野氏に群がり、一斉にサインをねだり
ました。星野氏から、「こら! 並ばんか!」と、どやしつけられ、私達は整列してサインを
もらいました。当時、オロナミンCのCMで王選手が大勢の子供達に囲まれながらにこにこと
サインに応じる姿が放映されており、友達と、「星野、怖えなあ。王とはどえれえ違うわ」と
話したことを記憶しています。
三度目は十数年前、星野氏が阪神のシニアデレクターの時でした。出張の帰途、新倉敷駅
から新幹線の同じ車両になりました。薄いピンクのワイシャツが日焼けした精悍な面差しに
よく似合い、ナイスミドルといった雰囲気で、モテルだろうなと羨望の眼差しでちらちらと見て
いたものです。
一野球ファンとして、日本のプロ野球に貢献した星野仙一氏のご冥福を祈念申し上げます。、

昨日、中山義秀文学賞の選考が行われました。
拙作、「うつけ世に立つ 岐阜信長譜」(徳間書店)が候補作になったことから
待ち会が開催されました。
伊東潤先生が呼びかけてくださり、徳間書店さんが幹事となって編集者さんや
作家諸氏が集まっての賑やかな待ち会となりました。
残念な結果でしたが、生まれて初めての待ち会、心地よい緊張感を味わうことができ、
参加頂いた皆様の温かい励ましや称賛に執筆意欲がかき立てられました。
足りなかった点、至らない点を謙虚に受け止め、今後の糧とします。
改めて、参加くださった方々、
「うつけ世に立つ 岐阜信長譜」を読んでくださった読者にお礼と感謝申し上げます。
とにかく、書いて、書いて、書かねば。

宝島社の「このミステリーがすごい」週刊文春の「ミステリーベストテン」
今年も国内、海外共に回答しました。
例年、散々に迷った末の回答で、迷うのもミステリー好きの楽しみです。
回答作品は12月に発表されますので、よろしかったらご覧ください。
ただ、一作、思わぬ拾い物というか大変に感心した作品を記しておきます。

ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者    アダム・ロバーツ  新ハヤカワSFシリーズ

これ、アイザック・アシモフやランドル・ギャレットを彷彿とさせるSFミステリーなのです。
アシモフの人間に危害を加えないはずのロボットによる犯罪、ギャレットの魔術の呪文をかけられた
密室での殺人。面白かったですね。
ジャック・グラス伝は三話から成り立っていますが、特に第二話「超光速殺人」が秀逸。
地球にやって来た異星人一行、警戒厳重な屋敷内で殺人が起きます。
被害者は撲殺されていました。ところが、被害者も容疑者たちも異星では無重力状態で生活しており、
何らかの凶器を持ち上げて殴ることは不可能です。
この不可思議な殺人に挑むミステリマニアのお嬢さまもキャラが立っています。
いやあ、感心しました。

って、感心している場合ではありません。
選ぶより選ばれる作品を書かなくては。

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