2006年12月25日

スタバ娘の幸せ

野暮用で、一週間ほどフランスを離れて、イギリスやらドイツやらに行ってきました。戻ってくると南仏の暖かさが身にしみてわかる。

今回の旅行で何より驚いたのは、ロンドンの物価の高さ。テイクアウトでも1000円以下でなかなか収まらいし、コーラの500ml PETボトルで安いのを見つけようとしても、300円以下はそうそうない。
一体どうなっているのだと思い、調べられる範囲で内外価格差をまとめてみた。(だいたい12月頭の価格)
内外価格差ビッグマック指数は、バリューセットを勘案していないので正確ではないとよく言われるが、心配はいらない。ロンドンでは大体日本と同じセットで£3.5。800円を優に超える。

こうやってみると、日本は物価が高いというのは、単なる幻想に見えてくる。日本より安いモノはあるのかといろいろ考えてみたが、全く思い当たらない。フランスでは生鮮食品や乳製品など、いわゆるスーパーで買えるモノは大体日本より安いが、イギリスではそれも当てはまらない。


為替を見てみよう。ドルをターゲット通貨にした1ポンド、1ユーロ、100円のベース通貨グラフを作ってみた。ようは、何ドルでその通貨が買えるかだ。
為替ユーロは一般流通以降、順調にその価値を高めている。ポンドは、その頃から見事にユーロをシャドウイングしている。この調子でいけば、イギリスはERMに加入しなくてもユーロの導入が可能だろう。さらに言えば、ポンドの水準は、ブラックウェンズデー前の「不当に高い水準(ジョージ・ソロス)」まで迫っている。しかし、公定歩合は当時の1/3。これからアメリカとの金利差が埋まると、さらに上伸するだろう。

一方で円はヨーロッパ通貨に対して水をあけられている。為替レートを語る際、円高ドル安だとか円安ドル高だとか米ドルを中心考えがちだが、ヨーロッパを合わせて考えると、円はドルと道連れに通貨価値を切り下げ続けている。
短期的には輸出で成り立つ日本経済にとってプラスではあるが、これから人口が減少し、外国からモノと労働力を買わなければならなくなる状況では、長期的に極めて厳しい状況だ。また、近代社会では「豊かさ」のほとんどは消費によって実感されるため、「景気が良くなっているのに、俺はちっともそれを感じない」という、今日の不幸な日本人の鬱屈が相当長く続く可能性すらある。

自然対数をとった92年以降の対ドル変動率は、ポンド: 42.99%、ユーロ: 32.21%、円: 25.68%。標準偏差はそれぞれ、0.127、0.147、0.053である。対米追従の通貨政策を見事に反映している。そろそろヨーロッパなり中国なり、広い見方を取り入れた長期円高政策に持って行かないと、さすがにまずそうだ。


で、ロンドンでどうしてもコーヒーが飲みたくて(イギリスにうまいコーヒーなんてありません)、こっちにきて以来初めてスターバックスに入ったところ、日本人の女の子が働いていた。日本にもよくいるいかにもなスタバ娘(スタバコ)である。
テーブルを拭いているくらいでヒマそうなので話しかけてみると、ワーホリだそうだ。日本のスタバで一年くらいバイトをやっていたので、あまり英語ができないけれど、即採用されたそうな。

なるほど、そういう手があるのか。


スタバはバイトに裁量を結構認めているとはいえ、ルーチンワークをマスターしていることは相当な強みになるようだ。マクドナルドのように分業化が進んで、素人が即戦力になるが、たいした技術が習得できないトレーニング体系と異なる。

僕がニュージーランドでワーホリをやっていた10年前は、不況のまっただ中で、日本人ワーホリメーカーは、男は農場、女は日本食レストランと相場が決まっていたものである。それでも仕事にありつけるだけいい方で、失意の中帰国する人もいた。そして日々を生きるのに精一杯なくらいの賃金。チップの文化があまりないので、サービス業の従事者はその恩恵にもあずかれなかった。

彼女の時給、手取りで5ポンドあり、レジの横にあるチップ入れは毎週山分けされるそうだ。それ以上は訊かなかったが、時給で1500円相当はいけると思う。
なんとも幸せではないか。

日本のスタバ娘よ。イギリスへ行け。「っぽい」雰囲気で働けるし、英語も習得できて、給料もそこそこいいぞ。そうとうオシャレだぞ。

booboowambo at 08:46コメント(1)トラックバック(0)小話 | 市況 

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コメント一覧

1. Posted by が   2006年12月26日 00:49
コメありがとうございますっ★
まあ、いかにもな、スタバ娘じゃない私ですが‥‥(;^_^A
イギリスで働けるのかあ!すごいですね考えただけでもワクワクしました♪♪

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