天竺堂の本棚

読書は最高の娯楽!耽読、熟読、爆読中!!

谷甲州による大河SFシリーズの総集編。残る3冊を一気読み。
太陽系内を舞台にした、工学系やミリタリー系の緻密な描写が光る、堅実で渋い未来戦史…みたいな前半2冊の印象が、大きくくつがえされてしまう。
収録作品の中では、航空宇宙軍とテロ組織のスリリングな謀略合戦『エリヌス-戒厳令』が“前半らしさ”を強く感じさせて面白かったんだけど、このシリーズ全体の舞台は、実は太陽系よりもずっと広大。航空宇宙軍は初期の外宇宙探査で“真の敵”を見出しており、外惑星連合との間で起きた外惑星動乱は、未来の戦いへの“肩慣らし”だったという、オドロキの真相が。やがて人類は、予期されてた汎銀河世界と遭遇し、壮大な宇宙戦争に突入する。
本作では宇宙船は光速を超えないタテマエなので、恒星間の艦隊戦は会敵までに何年も何十年もかかる大遠征になり、その間に母星で技術革新が進み、味方の新鋭艦が後方から高速で加勢にきたりするのが面白い。時空を超えた“輪廻転生”みたいな道具立てもあって、著者によるSF的な解釈がまた、イメージするのは難しいんだけど何とも興味深い。
それにしても、航空宇宙軍の艦艇は亜光速で航行するので、乗員はウラシマ効果のせいで何百年も勤務することになる。戦死しても、経験豊富な将官クラスなら貴重な人的資源なので、サイボーグとして蘇生させられ、いつまでもコキ使われる。職場としてはブラックの極みだなw

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ツラい過去とかイヤな経験とか、そんなモノゴトを「無かったことにしたい」「忘れよう」と無理矢理ココロの奥に押し込めても、やがてジクジクと表面に染み出し、日常生活に悪影響を及ぼしたりするんだろうな。
自分のココロの奥底まで降りていって、押し込めてるモノゴトに向き合い、乗り越えるなり打ち壊すなり笑い飛ばすなり、現状から一歩前に進むためのきっかけを感得するなり、そんな機会が誰にでも一度くらいは訪れるのかもな。
そんな機会が訪れて必死になってる姿って、他人から見たら、何とも奇妙でバカバカしいとしか思えないんだろうな。
それにしても、主人公が作るサラダにレタスが入ってないのは、やっぱ栄養が少ないからかな…なんてことを、読みながら考えました♪

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16世紀フランスの思想家による随想録。全3巻より11編を抜粋。
「エッセイ」の元祖に当たるらしい。個人の身辺雑記が出版され、広く読まれるなんてことは、本書以前にはなかったそうな。
書斎にこもる読書人でありながら、法官や市長も務めた著者。さまざまな人生経験や、それらを通しての思索、古典からの引用、さらには“結石の理不尽な痛みについて自らを納得させるためにはどのように考えるべきか”なんて下世話っぽい記述などなど。
理想を希求する気高さと、弱さやおろかさを容認する態度が、イイ具合に混ざり合ってる。「中庸」の価値というか、普段の生活の大切さについて、改めて気付かせてくれます♪

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山岸凉子のバレエマンガ。初期の出世作とのこと。
才能を秘めた主人公がいて、シゴキまくる鬼コーチがいる、“スポ根”の王道的な物語(スポーツじゃないけど)。ただ、『ガラスの仮面』『巨人の星』『エースをねらえ!』などと異なるのは、主人公に特定のライバルがいないこと。その分、バレエという舞踊芸術の醍醐味とか、ソビエト連邦を舞台にしてる珍しさなどが、スパイスのように利いてます。
全体が2部構成で、前半は比較的シンプルな少女マンガだけど、後半には心理サスペンスっぽい独特の雰囲気があって、以後の作者の作風を暗示してるような♪

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みうらじゅんによるビジネス書(?)。
誰にも認知されてないユニークな“価値”を見出し、キャッチーな形を与えて社会に普及させ、さらには“流行”へと仕立て上げる、具体的なノウハウが書いてある。ポイントは、見出した対象を「好きだ」と強く思い込むこと、そして信念を持って地道に粘り強く伝えていくこと。
ページをめくるたび、ウケ狙いのギャグとしか思えない、何ともトホホな文言が散見される。
しかし、著者が“仕事”として関与した中で、「マイブーム」が新語・流行語大賞に選ばれ、「ゆるキャラ」が一大産業に育ったことは、まぎれもない事実。他にも、「とんまつり」(全国各地の珍妙な祭り)や、「カスハガ」(観光地の変テコな絵ハガキ)など、大多数が見向きもしなかったモノゴトを“発掘”し、世に問い続けてる。
実際に「ない仕事」を作ってる著者だけに、刺激や気付きの多い一冊です♪

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