天竺堂の本棚

読書は最高の娯楽!耽読、熟読、爆読中!!

カナダの刑務所で行なわれてる囚人たちの読書会に、女性ジャーナリストがボランティアとして加わった、1年間の記録。
いくつか読みどころがあって面白い。
まず、囚人向けに選ばれ、囚人たちの多様なコメントが付いた、ユニークなブックガイドとして読める。また、著者は強盗に襲われた経験があり、囚人たちと接するうちにトラウマを克服していく、犯罪被害者の体験記としても読める。あと、読書を通して囚人たちが個々に内省を深め、結果的に更生が進んでいく、ソーシャルワークの好例としても読める。そして、同じ本を読んだ者同士が語り合う、その友好的で刺激的な楽しさを伝える、読書会の普及・啓発本としても読める。
ああ、読書会やってみたいなぁ…♪

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ウルヴァリンが主役のアメコミ。なんだけど、通常のマーベルコミックとは異なる世界が舞台。
スーパーヒーローたちが敗れ去り、文明が崩壊しかかってるアメリカ。ヒーローだった過去を封印し、年老いた農夫としてひっそり暮らしてるウルヴァリン(ローガン)。そこにかつての仲間が現れ、危険な仕事を持ちかけてきて…という、まるで西部劇みたいな物語。
大物ヴィランに分割支配されてるアメリカという“現在”の状況も興趣をそそるんだけど、ヒーローたちがことごとく敗北し、ローガンが隠遁するに至った“過去”の出来事が面白い。ヒーローたちのカッコ良さをわざと踏みにじるような、何とも意地悪な描き方が特徴的。
で、すべての謎が明らかになった終盤、ガマンにガマンを重ねていたローガンが、ついにブチ切れ、ウルヴァリンとして爪を解き放つ。こーゆー“お約束”の展開がまた西部劇っぽくて燃えるのです♪

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森博嗣の時代劇(!?)。
伝説的剣豪に山奥で育てられた青年ゼンが、旅をしながら剣士として成長していく物語…らしい。著者独特の淡白な文体に加え、人名がカタカナ表記だったり、時代や地域を特定してないことから、“外国人が書いた和風ファンタジーの邦訳”みたいな趣。
それでも、さまざまな人々に出会い、剣を交える中、ゼンが「強さとは?」「生とは?」「死とは?」「剣の道とは?」などと迷い悩み、答を見出そうともがく姿には、どこか骨太なものが感じられます。作中には、新渡戸稲造『武士道』の抜粋が。理系思考が特徴的とされる著者による、日本人のメンタリティについての解釈という風にも読める物語。
シリーズなので、続きが楽しみ♪

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最相葉月のエッセイ集。
ノンフィクションライターとして、取材対象への姿勢や、インタビューという行為の奥深さ、著作を発表する者としての反省や矜持などが、謙虚と言うかストイックにつづられてる。ラジオで務めたインタビュー番組の書き起こしや、全国紙掲載の書評なども収録。
言葉を扱う仕事について多面的に捉えてあり、面白く読ませます。水道橋博士を高く評価してるところに深く共感したり。
文筆業を志望する人には有益かも♪

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松岡正剛による歴史の本。2巻14講の講義スタイル。話し言葉で書かれてるので、比較的読みやすい。半面、詰め込まれてる知識が膨大で、何とも目まぐるしい。
イギリスで流行したコーヒーハウスから雑誌や政党や保険会社や広告が生まれたとか、ナポレオンの登場によってヨーロッパ各国が“列強”として覇権を争うようになったとか、ダーウィンの進化論のせいで「社会だってより良くなるはず」と信じられるようになったとか、資本主義にはいろんな形態がありすぎる(と見られてる)とか、やっぱ宮崎滔天はスゲーとか。各トピックの詳細については参考文献が挙げてあるので、ブックガイド的な側面も。
学校で教わる歴史って、日本史と世界史があり、世界史は東洋史と西洋史に大別されてる。だけど、同じ地球上にあるんだから当然、日本の歴史は海外の影響抜きには語れない。東洋と西洋も影響し合ってきたし、中東やアフリカなども絡んでる。それに、歴史を動かしてきたのは、権力者の言動ばかりでなく、ある文化の伝播とか、ある思想の普及によるものも少なくない。
世界各地で生じたモノゴトが、互いに影響し合いながら、現代社会を形成してる。この巨大で複雑な流れを読み解くため、著者は「インタースコア」を提唱、さまざまなモノゴトを“編集”して新たな見方や関係性を創出することらしい。大いに感心。
一方で、たった3つの点から“顔”を見出してしまうような危なっかしさが人間にはあるから、“トンデモ仮説”に陥らないためにも、教養はしっかり身に着けておかねば…なんて思いました♪

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