図書館のねずみ

南アルプスの伏流水を使った香り高い珈琲を啜りながら、じっくりお気に入りの本が選べる本好きのためのささやかなサロン、ブックギャラリー&カフェ風信。現在は店舗移転の為、日々奮闘しております。書店では扱っていないような古書、絶版文庫を集めています。

本を読んだネズミ君とアンツル

イタリアの昔話では、図書館や読書人の書斎には、本読みネズミが住みついているらしい。

いかにもそれらしく、子供に聞かせるおはなしにはピッタリの主人公。
「学校ねずみのフローラ」などのファンタジーにも登場する知性派ネズミ。

当店にも大好物のチーズの上で無心に読書するネズミくんのブックエンドやローソク立てが飾られている。

ねずみ











無論、イタリアで作られた真鍮製。
この本読みネズミくんが当店のマスコットで看板にもショップカードにも描かれています。
少し耳長で子供はウサギと間違えたりしますが、長いシッポは明らかにネズミ。


このブックエンドがおさえている本が創元社版・安藤鶴夫著「落語鑑賞」(昭和27年初版)。
木村荘八の装丁画・挿絵によるアンツル(安鶴)の代表作。

内容、造本とも出来がよく、戦後の創元社の代表的出版。
(つい最近まで筑摩義書に入っていたが、現在はちくま文庫)

他に「巷談 本牧亭」(桃源社)や「おやじの女」「藝について」(青蛙房)なども置いてあります。
どうぞお手にとって下さい。

本牧亭











いずれも現在は消えかかった貼函入りの本の魅力が手にずっしりと伝わって心地よい。

安鶴本の文庫本では角川文庫も旺文社文庫も全滅、講談社文芸文庫の「歳月(安藤鶴夫随筆集)」一冊があるのみ。

と、ここまで書いて、河出文庫から「寄席はるあき」「三木助歳時記」が出はじめたことを忘れていた。河出文庫は正岡容など落語・寄席関係復刊がこのところ続き、目が離せない。(少し、定価が高いが)



ミヤマウズラと「愛猿記」


今回より、お店の小物や展示品、常備本などについて少しずつご紹介します。

まずはテーブルの上の植物と文庫本。

いつもは野の花を生けてあるのですが、真夏の野草の花が少ない時期なので、今は鉢植えのミヤマウズラが置いてあります。

ミヤマウズラ












極くうすいピンクがあった小さな白い花。
高さ約15cm程、森の柔らかな陽が差し込む林床に生きる日本産の地味な野生蘭。
これで満開の姿です。
ブタの横顔に似た面白いカタチの花の拡大写真も撮りたかったのですが、このカメラでは無理のよう。
名の由来は根本に出ている葉のウズラの羽に似た模様から。




それと並んだ文庫本、子母澤寛「愛猿記」(文春文庫)。

愛猿記








「初めて飼うことになった小猿の首すじをいきなり噛みつく。
血が出るほど強く、泣きながら噛むことで、主従関係をはっきりさせて猿との一生の付き合いがはじまる…」

小説家、子母澤寛は新撰組三部作(中公文庫)で有名ですが、無類の動物好きでもあり、この本は猿・犬・カラスへの人並みはずれた愛情が伝わってくる一冊。(書店等では品切れ)

当店では内田百聞「ノラや」、大佛次郎「猫のいる日々」などと並んでいつも欠かせない動物記の名作。

まだ若い猿が駅に出没しただけで、大騒ぎしてすぐ捕獲することしか考えない都会人には、人と猿のこの深い付き合いは理解不可能だろう。


ブックカフェ風信とは?

まずはお店の紹介を。

表札







専門書やファッション雑誌はありません。
出来たてのピカピカの本を並べた新刊書店でも、日焼けした古い本ばかりの古書店でもありません。

新刊、古書を問わず気に入った本や雑誌だけを集めた路地裏の図書館であり、趣味の本や絵本、文芸書を中心にした街の小さな古本屋でもあります。

※写真は文庫本を中心にした猫・犬・釣・桜・沖縄本の棚です。
本棚





珈琲専門店でもあり
ハーブティーや台湾茶も飲める紅茶専門店でもあり
週末はビールや国産ワインに力を入れたワインバーでもあります。

新茶の季節には日本茶も登場するプライベートな書斎のような空間。
ブックギャラリー&カフェ風信(フウシン)

新刊書店では見かけなくなった本やお探しの絶版。
品切れになった文庫本が見つかるかも知れません。


どうぞお立ち寄りください。
ブックカフェ風信 ウェブサイト

お店へのマップ
お店のマップ



★(JR桜木町・市営地下鉄桜木町・京浜急行日の出町より4分)
野毛坂をのぼり、動物園通り1本上の路地を右に入ったところ
横浜市立図書館・神奈川県立図書館の近くです
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お店のウェブサイト
http://home.netyou.jp/33/fushin/
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