図書館のねずみ

南アルプスの伏流水を使った香り高い珈琲を啜りながら、じっくりお気に入りの本が選べる本好きのためのささやかなサロン、ブックギャラリー&カフェ風信。現在は店舗移転の為、日々奮闘しております。書店では扱っていないような古書、絶版文庫を集めています。

2008年09月

正しいブックカフェ風信の使い方

別に堅苦しいルールがあるわけではないのですが、店側から見てこんな使い方をして欲しいなという希望を二つ三つ。

店内










本だけのご用の方は、普通の書店や古本屋と同じように手にとってお選びください。

値段は後見返しに貼ってあります。図録や雑誌は店内用のものもございます。(値段が付いていません) 
また、入荷したばかりでしばらく店内に置いておきたい本なども値段が付いていません。

お荷物を置いてスツールにおかけになってじっくり選んでください。

店内











在庫もありますので、お探しの本や、本についてのお問い合わせがございましたら、気軽に声をかけてください。(特に文庫本は多く在庫しています)


お茶やコーヒーで一息の方はテーブル席かカウンターにおかけになって、ご自由に本や雑誌などご覧になってください。

店内











手作りのケーキやお菓子もご用意しています。
お帰りに文庫本の1冊でも買っていただければ最高のお客様。

週末の長夜、本の背文字を肴に飲むワインやビールも乙なもの。
無論コーヒーも又、格別。

闖入者たち

オンブバッタ・ヤマトシジミ・アシナガバチ・ミツバチ・イモムシ・白猫・カモシカ

この街中のお店にも、開けてある小扉から時々珍客が入ってくる。

オンブバッタ







写真は100円均一コーナーを眺めるオンブバッタのメス。

オンブバッタ






体長訳5cm。本日は小さなオスをおんぶしていない。このバッタ君は毎年夏になると現れて、玄関にからまるツタの若葉を丸坊主にする。よく茂ったレモンバームの葉や洋種アサガオの葉にも穴をあけて、食欲盛ん。(アゲハの幼虫も見たので、この大きなイモムシは半分だけ犯人かも)
このバッタ君も本好きなのか、来客と一緒に入ってくることがあるが、しばらく閲覧させてからお帰り願う。

アシナガバチは本に関心が無いのか照明にばかりぶつかりうるさいので、即、退場。ゼルフィス類や蝶も同様。
他にイモムシもテーブルを歩いていたことがありますが、これはテーブルに飾った山野草についてきた山梨産の珍客。

この夏の新聞には富山県の山間の村立図書館に入ってきたカモシカの記事が載っていた。
この読書好きのカモシカ君、かわいそうにお客とは認知されなかったようで、追われ、ガラスを割ったりして捕獲されてしまった。(写真参照)

新聞







これほどの珍客は二度と現れないだろうに、そっと見て見ぬふりをしてあげたかった。無念。

ツルボとボタニカルアート



九月に入り、十五夜、お彼岸も近づいてくるとマンジュシャゲの赤い花やツルボの薄紫の花が目に浮かぶ。

お墓参りの土手には星形の小花を集めたツルボが、ツリガネニンジンやワレモコウ、ススキの花穂などの秋草に混じって咲いている。

やがてノコンギク、シラヤマギク、リュウノウギクなどの野菊や、アキノキリンソウなどが咲き乱れると、ススキの根本にはナンバンギセルの赤紫の花が隠れるように見つかる。

この都会の墓地の土手だけにわずかに生き残った、奇跡的な懐かしい日本の秋景色。(田舎では別に珍しくもないのですが・・・)




今週のテーブルの花はこのツルボ。それと、店内にある日本の野生の花を細密に描いたボタニカルアート画集を3冊ご紹介いたします。


〔鄒犬硫屬瞭察文徒隶貶罅甓茵Υ濺超淹辧疂検吠_惨杤馘后2000年 初版 定価1500円(新本)

∋笋凌∧図鑑(佐藤達夫著)矢来書院 昭和52年 初版 売価2000円

L鄒犬硫屐聞喘由美子=画・串田孫一=文)アトリエ風信 1990年 初版 定価2500円(新本)


野の花の道







野生の花・私の植物図鑑

本を読んだネズミ君とアンツル

イタリアの昔話では、図書館や読書人の書斎には、本読みネズミが住みついているらしい。

いかにもそれらしく、子供に聞かせるおはなしにはピッタリの主人公。
「学校ねずみのフローラ」などのファンタジーにも登場する知性派ネズミ。

当店にも大好物のチーズの上で無心に読書するネズミくんのブックエンドやローソク立てが飾られている。

ねずみ











無論、イタリアで作られた真鍮製。
この本読みネズミくんが当店のマスコットで看板にもショップカードにも描かれています。
少し耳長で子供はウサギと間違えたりしますが、長いシッポは明らかにネズミ。


このブックエンドがおさえている本が創元社版・安藤鶴夫著「落語鑑賞」(昭和27年初版)。
木村荘八の装丁画・挿絵によるアンツル(安鶴)の代表作。

内容、造本とも出来がよく、戦後の創元社の代表的出版。
(つい最近まで筑摩義書に入っていたが、現在はちくま文庫)

他に「巷談 本牧亭」(桃源社)や「おやじの女」「藝について」(青蛙房)なども置いてあります。
どうぞお手にとって下さい。

本牧亭











いずれも現在は消えかかった貼函入りの本の魅力が手にずっしりと伝わって心地よい。

安鶴本の文庫本では角川文庫も旺文社文庫も全滅、講談社文芸文庫の「歳月(安藤鶴夫随筆集)」一冊があるのみ。

と、ここまで書いて、河出文庫から「寄席はるあき」「三木助歳時記」が出はじめたことを忘れていた。河出文庫は正岡容など落語・寄席関係復刊がこのところ続き、目が離せない。(少し、定価が高いが)



ミヤマウズラと「愛猿記」


今回より、お店の小物や展示品、常備本などについて少しずつご紹介します。

まずはテーブルの上の植物と文庫本。

いつもは野の花を生けてあるのですが、真夏の野草の花が少ない時期なので、今は鉢植えのミヤマウズラが置いてあります。

ミヤマウズラ












極くうすいピンクがあった小さな白い花。
高さ約15cm程、森の柔らかな陽が差し込む林床に生きる日本産の地味な野生蘭。
これで満開の姿です。
ブタの横顔に似た面白いカタチの花の拡大写真も撮りたかったのですが、このカメラでは無理のよう。
名の由来は根本に出ている葉のウズラの羽に似た模様から。




それと並んだ文庫本、子母澤寛「愛猿記」(文春文庫)。

愛猿記








「初めて飼うことになった小猿の首すじをいきなり噛みつく。
血が出るほど強く、泣きながら噛むことで、主従関係をはっきりさせて猿との一生の付き合いがはじまる…」

小説家、子母澤寛は新撰組三部作(中公文庫)で有名ですが、無類の動物好きでもあり、この本は猿・犬・カラスへの人並みはずれた愛情が伝わってくる一冊。(書店等では品切れ)

当店では内田百聞「ノラや」、大佛次郎「猫のいる日々」などと並んでいつも欠かせない動物記の名作。

まだ若い猿が駅に出没しただけで、大騒ぎしてすぐ捕獲することしか考えない都会人には、人と猿のこの深い付き合いは理解不可能だろう。


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