図書館のねずみ

南アルプスの伏流水を使った香り高い珈琲を啜りながら、じっくりお気に入りの本が選べる本好きのためのささやかなサロン、ブックギャラリー&カフェ風信。現在は店舗移転の為、日々奮闘しております。書店では扱っていないような古書、絶版文庫を集めています。

2008年10月

「昭和三十年代の本」展 


戦後も昭和20年代後半に入ると、永井荷風、谷崎潤一郎といった大家は、既にかなり贅沢な本造りを始めていた。

しかし、良質な用紙を大量に生産するのは、新雑誌の創刊や全集・新書などのブームが起こる30年代に入ってからです。


過酸化マンガン水の夢









松本清張が活躍するミステリー分野や柴田練三郎や五味康祐らの登場する時代小説の隆盛、また、週間少年マンガ雑誌も創刊されるなど、出版は戦後の黄金期に入った昭和30年代。
活字を使った活版印刷の全盛期でもあった。

この大量の出版物の中に、4〜50年たった今、かなり魅力のある単行本や叢書が残っている。
特に内容造本ともに高水準にあった中央公論社の仕事が注目される。

谷崎潤一郎の棟方志功装丁本「鍵」「瘋癲老人日記」「夢の浮橋」「過酸化マンガン水の夢」や白井晟一装丁の「チェーホフ戯曲集」、神西清「灰色の眼の女」、永井荷風「小説吾妻橋」などの書影が想い浮かぶ。



灰色の眼の女









すべて展示中です。ご堪能ください。

展示品はダブっているもののみ会期中に販売いたします。

「昭和三十年代の本」展 


昭和30年代は戦後の出版界では最も元気だった時期です。
その初期は第一次新書ブームが起こり100種以上の新書が創刊されたようです。河出新書、角川小説新書、カッパブックス、また、判型は少し大きめの小B6サイズのミリオンブックスやロマンブックスなどが思い浮かびます。

そして後半は今も続く中公新書や講談社現代新書が創刊された第二次新書ブーム。


「可愛い山」 石川欣一
中央公論社の新書エッセイ
著者の絵を使った清々しい装丁
可愛い山














〆2鵑呂修涼罎ら造本・内容とも優れた中央公論社の新書(名前はない)、上品な装丁の新潮社小説文庫、ユニークな内容のミ リオンブックス、時代小説が充実した河出新書などを中心に展示。

■械闇代は文学全集や個人全集も続々と出版された。造本に優れたものを展示。

J験惱颪箸靴討錬械闇代の優れた装丁家(画家)による個性的な仕事を集めた。(中川一政、棟方志功、芹沢げ陝¬畋質馮、谷内六郎、佐多芳郎など)    

い泙拭△海了期の小説家の代表として、30年代に再び花開いた室生犀生の30年代全単行本を展示。

イ海了代の代表的文芸出版としては中央公論社(建築家・白井晟一の統一デザインで他社に抜きんでている)、新潮社、講談社東京創元社、筑摩書房、文芸春秋社の優品を展示。東京創元社の頑張りぶりが印象的。


「古い雑誌から」 森銑三
文芸春秋社お得意のフランス装風ソフトカバー装
(安井曾太郎の挿画)
古い雑誌から














松本清張の登場からのミステリー小説や柴田錬三郎、五味康祐、中山義秀などの時代小説や剣豪小説のブームが起こった時代でもあり、その一部を集めました。


「丸橋中彌」 中山義秀
講談社ロマン・ブックス
(中川一政の挿画)
丸橋












美術書や山の本なども優れた出版が続出。美術出版の大型本や朋文堂などの仕事を展示。

┐修梁哨┘奪札そ犬琉Δ垢戮小品も多数展示。

    是非、ご来店を。



昭和三十年代の書店の棚を再現


「昭和三十年代の本」展 ただいま準備中

本当は地方の個性的な小書店をそのまま店ごと再現したかったのですが、(広告、ポスター、雑誌コーナー、文庫本の本棚なども)これは時間とお金がかかりすぎなので、昭和村にでも任せて、とりあえず文芸書を中心に新書やシリーズものなどの中から気に入った本を集めてみました。

表紙や見返し、花布れにも心を配った個性的な本造りを手にとってご堪能ください。

1














戦後の出版は21,22,23年の仙花紙の本も面白いのですが余りにも材料不足。
二十年代こうはんにはもうしっかりした造本と内容がマッチした作品がポツポツ出ていましたが、今考えると三十年代が黄金期であったことがはっきりしてくる。

昭和四十年代〜五十年代にはその名残のような出版が見られるが・・・。



三十年代の特徴として外形的には、
〇紊がり製本の全盛期
活版印刷の最後の華
E修襪衄,砲茲覲鞍,ついた職人的作業が生きている
に槓戸兒罎卜票舛併罎使われている
ゲ莢函Ε妊競ぅ福爾畔埆玄圓砲茲觝拮瑤泙任海世錣辰針楝い
出版社ごとの統一的な装本が見られる



内容的には
/圭馮任僚佝任盛ん、また、全集や叢書シリーズものの意欲的な出版
∧弦襪砲茲詼楝い蟶埜紊硫據蔽崎潤一郎、室生犀星など)

2













が、あげられる。以下は次回でまた。


洋種アサガオ、巨大化する。

9月に入ってから一つ二つと青い花をつけはじめた洋種アサガオ。

あさがお








日本のアサガオとは異なって花は4、5輪ずつまとまって咲く。
ツルも葉も勢いよく立派で、どこまでも高く登る。
又、地面や水に触れた茎からはすぐ発根し、繁殖力旺盛。

ただし、種は出来ない。

同じ熱帯系の植物で冬は枯れてしまうが、この暖かい都会の冬では根は生きていて、来年も芽が出てくる。
しかも年々、次第に巨大化してくるようだ。

以前、この青い花で一面おおわれた巨大なツリーを見て、その花の数に圧倒されたことがある。
その再現を試みて玄関に苗を植えたのですが、そうは問屋がおろさない。

一年目は同時に植えたユウガオの白い花が元気よく、大輪のユウガオに隠れるようにいくつか咲いただけだった。
二年目は肥料を少し撒いたためと,根が生長したためか茎がグングン延び葉も巨大化、そのままジャングル状態。
一輪も花をつけずグリーンのカーテンと化した。
 
これに懲りた今年、肥料もやめツルは先端を切るようにしていじめてみたが勢いは劣えず、8月中は蕾もつけなかった。
9月になってようやく天辺に花が咲きだした。
先端に蕾が未だ多く見えるので10月いっぱいは咲いていると思われます。

あさがお







赤レンガ倉庫につづく汽車道の土手にも、この花が植えられている。
水辺近くまでツルをのばして、自然に咲いている。

丁度開かれたばかりのオクトーバーフェストに行かれる方は、ビールの酔いざましに、夜風にふかれながらの洋種アサガオの鑑賞は如何。


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