図書館のねずみ

南アルプスの伏流水を使った香り高い珈琲を啜りながら、じっくりお気に入りの本が選べる本好きのためのささやかなサロン、ブックギャラリー&カフェ風信。現在は店舗移転の為、日々奮闘しております。書店では扱っていないような古書、絶版文庫を集めています。

2008年12月

食品偽装と食の健康本

食品偽装が蔓延してしまった今年の日本、中国食品のように直接健康を害する被害は少なかったとはいえ、儲けだけに走る人間のモラルの欠如は同様。
日本では生産者のモラルは中国と異なって未だ健全なのが救いではありますが、流通業者、中間業者の罪は深い。


事故米騒動は役人や天下り法人までからんで、マネーロンダリングならぬお米ロンダリングが行われた。
流通業者を二、三通すたびに出所不明、価格は跳ね上がった。生産者並の利益を乗せる悪質業者もいる。


昔から銘柄米などブランド偽装は食品業界にも蔓延していた。
コーヒー業界でも、ブルーマウンテンなど本物の何十倍の量が流通しているし、関アジ、城下カレイ、大間のマグロなども本物がそんなにあるわけも無いのに・・・。
事件になった四万十川のウナギ、比内地鶏なども業者はもとより、ネットで価格だけで買う消費者にも問題が多い。
飛騨牛などは地元の業者が肉の品質等級を上げたり、他産の牛肉を混ぜたりしていた。値段につられて地元の人たちも騙されていたようで罪は深い。

こうした問題の対処法とは?
ブランド信仰は捨てて、自分の目と舌を鍛えておこう。まずは朝ごはんを、食材をしっかり選んで食べることが食の原点。


日本の朝ごはん













向笠千枝子さんの「日本のごはん」、「同・食材紀行」「日本人が食べたいほんもの」(新潮社刊・文庫もあり)や、健全な食生活をしている食の先輩の食卓を紹介した「定番・朝めし自慢」(小学館ショトル・ライブラリー)、老いと食を追及している吉沢久子さんの「ひとり暮らしのおいしい食卓」(講談社)、昔から変わらぬ命の食を説く辰巳芳子さんの「味覚日乗」(ちくま文庫)、きんさんぎんさんの長寿の食「百六歳のでゃあこうぶつ」(新潮文庫)なども読んでおきたいもの。


朝めし自慢














味覚日乗














当店では食の本にも力を入れています。



わが家の夕めし













絶版の「わが家の夕めし」(朝日文庫)もちょっと面白い有名人の食卓写真あり。

マンガ喫茶ではありませんが・・・

当店では、マンガも本棚一段分だけですが、置いてあります。
マンガ喫茶のような使い方は想定していないので、この一段分だけでもできるだけ充実していきたいと思っています。

当店のマンガベストセラーは高野文子「黄色い本」か、水木しげる作品か、あるいは黒田硫黄「茄子」、やまだ紫「性悪猫」だろうか。

力を入れている作家は他に、近藤ようこ、松本大洋、ますむらひろし、安西水丸、滝田ゆう、杉浦茂、など。
杉浦日向子の開化ものも欠かせない。(「東のエデン」や「YASUJI」「ニッポニア・ニッポン」など)・・・長谷川町子「いじわるばあさん」も。



でも、当店の本当の隠れロングセラーはネット販売用に常時用意してある少年野球ものの名作、ちばあきおの「キャプテン」全26巻、「プレイボール」全22巻の二つのセットではないだろうか。現在も比較的きれいなものを確保している。

現在は文庫本や四六判上製本などで簡単に入手できますが、昭和40年代の当時のままの状態で読めるのは感動もの。

キャプテン




「キャプテン」全26巻(状態良好)セット価格9500円









プレイボール




「プレイボール」全22巻(状態良好)セット価格7500円








現在2セット分だけ確保中。他にマンガのせっとものは、ちばてつやの「あしたのジョー」全20巻・KC判元版もありますので、ご希望の方はご連絡を。




「リトアニアへの旅の追憶」のポスター


店内奥に貼ってある映画のポスターは三十数年前に新宿の紀伊国屋ホールで観た映画「リトアニアへの旅の追憶」ジョナス・メカス監督。(ポスターデザイン粟津潔)


当時(昭和40年代)はこのホールが実験的映画、異色作映画の発信基地でした。
「新宿風月堂」や「青蛾」などの喫茶店も昭和30年代の空気が色濃く残っていて若者がたむろしていた時代。

又、近くの日活映画座などいつも満杯、池袋の人生座、文芸座、文芸地下など、二・三本立ての名画座は若者たちの人いきれでいっぱい。

当然、ポスターにも力が入っている。
このポスターやモニカ・ビッティ主演のアントニオー二作品「赤い砂漠」なども魅力的で残してあるはずだが…。

最近、デジタルリマスター版として再公開された「赤い風船」も紀伊国屋ホールで見たと記憶している。

それと忘れられないのがロベール・アンリコ監督の短篇「ふくろうの河」。
これも紀伊国屋ホール。
このホールは東横ホールと並んでホール落語の発祥地でもあって、文楽・志ん生の名人芸をたっぷり見せてくれた。



現在、並木座は失われたが、ミニシアター系の映画館や岩波ホールなど東京ではいくつもの単独館や小さな名画座がいくつも生まれているが、横浜ではお寒い限り。

館内アカデミーの閉館以降、まともな単独館はニューテアトルとシネマリン、それとジャック&ベティくらいしか無い。

シネマコンプレックス全盛のつまらない時代になってしまった。

当店では単独館や名画座を応援の意味もあって、J&Bの映画をおすすめしている。
現在のおすすめ映画は90歳の国宝的な映画美術家、木村威夫の長編第一作。
「夢のまにまに」(19日まで)

夢のまにまに













店頭にはポスターも貼っていますが、パンフレットなども置いてますからお気軽にどうぞお問い合わせを。


「赤い風船」や「白い馬」も再上映が決まったようです。
来年には「シエルブールの雨傘」も。
ご注目を。

カウンターの板

当店のカウンター材は天然の楠(樟と書く)の一枚板。
この楠は温暖な九州に巨木が多い。
特に樹齢千五百年と言われる日本一の「蒲生の大樟)をもつ鹿児島が本場。


このカウンター材も鹿児島から取り寄せた自慢の百五十年モノ?
希望通りの楠の巨木特有のコブのある部分で、未だ木の香りが生きている。
オイルを何回かしみ込ませただけの白木で、掌で触ると仲々心地よい。

カウンター







一等席はカウンターの一番奥の場所。
ここで飲むのはオーク樽の香りを移したシングルモルト、10年もの「サントリー白州」か、それとも長野県産スモークチーズをかじりながら飲む、ルバイヤート「甲州樽貯蔵・2001年長期熟成」辛口あたりか。


眺め、読む本は「森物語」水越武(写真)高田宏(文)(世界文化社)、「木」幸田文(新潮社)、「木工の話」早川謙之輔(新潮社)などはいかが。

常世の木












又は、ちょっとした変化球で「常世の樹」石牟礼道子(葦書房)も面白い。司馬遼太郎にも「樹霊」という巨樹紀行があって、楠の巨樹も取り上げていたなぁと、この種の「木の本」のエッセイや写真集は当店の得意とするところで、切りがないのでここまで。






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