図書館のねずみ

南アルプスの伏流水を使った香り高い珈琲を啜りながら、じっくりお気に入りの本が選べる本好きのためのささやかなサロン、ブックギャラリー&カフェ風信。現在は店舗移転の為、日々奮闘しております。書店では扱っていないような古書、絶版文庫を集めています。

2017年02月

橋の色々

昔、ルノーのポンコツ車を運転して、深夜のブダペストの街を突っ切ったことがある。
誰もいない町に、ライトアップされた巨大な門が現れると、ウイーン方面から来た幹線道路は、ドナウ川に架かった壮麗に飾られた二つの石塔を持つ吊り橋に吸い込まれていく。
いきなり200年前の世界に迷い込んでしまった気分になったが、よく目を凝らしてみると街並みも巨大な橋も古色蒼然として、湖底の都市のようでもある。
後で調べたら、これがブダペスト観光の目玉ともいえるチェーン・ブリッジ(鎖橋)だった。
このブダ地区とペスト地区を結ぶ重要な橋(鉄を使った近代吊り橋)はイギリス人技師によって10年の工期をかけて、1849年に完成した。
しかし、この吊り橋は何度もの苦難を乗り越えてきている。
チェーンの錬鉄もすべて鋼鉄に替えられた。
第二次大戦時、ドイツ軍に仕掛けられた爆薬がチェーンを切り、崩れ落ちた時も、どうにか復元された。
ハンガリー動乱の危機も乗り越えた。
この橋を、一体、何台の戦車が行き来したであろうか。
それにしても、ハンガリーやポーランドの人たちの復元力は並外れて高い。
全壊した街並みも、石一つから復元していく市民の力がある。


復元という視点から見れば、木造の高い技術を持つ日本も復元力は高い。
「甲斐の猿橋」「今日の宇治橋」「瀬田の唐橋」など、台風・大雨・木の老朽化・戦乱などにより、幾度再建されたかわからないほどだ。
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世界的に最も美しい「岩国の錦帯橋」も台風による被害で壊滅的危機にあったが、西日本中の大工が結集して、復元された。
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この度重なる台風による風雨・洪水の被害は四国・四万十や吉野川に沈下橋(潜水橋や潜り橋とも言われる)を生んだ。
もっと小さな川では、「こんにゃく橋」と言って、始めから流されることを意図して、予め
ワイヤーでつないだ木桁を流し回収する、「流れ橋」も出現させた。
四国という土地は、面白い文化や技術をよく伝えている。

ツル植物を使った「かずら橋」も、今や徳島の祖谷だけに残された。
この吊り橋の原型を長く伝えるため、3年ごとに新しく架け替えられている。
大変な労力をかけ守っている古式の技術は、細部をビデオに録り、失われることのないように伝えられる。

もう一つの伊予に残された「屋根付き橋」については、次回で。
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県民栄誉賞か、県のイメージアップ大賞か

スポーツ選手の活躍は、出身・地元の人たちに喜びや元気を与える。
(御岳海は長野県民を熱狂させた)
特に圧倒的な王者を倒しての優勝は、ことのほか感動的だった。
茨城県牛久育ちの稀勢の里のことではない。
山梨では卓球の平野美宇の全日本卓球選手権優勝(最年少)が、地元山梨県民に力を与える出来事だった。
出身地、中央市(合併してつまらない名前になった)田富町分庁舎では早々と懸垂幕がかかり、横断幕もポスターも作り、祝った。
県では県イメージアップ大賞など新しい顕彰も考えているようだ。
オリンピックで補欠という裏方に回った悔しさをバネに、その後、ワールドカップ女子シングル最年少優勝で世界を驚かせた平野が、昨年と同じ対戦となった女王・石川に4−2で圧勝した。
4連覇を狙う女王を、終始圧倒して攻め続けた。
第5ゲームだけは優勝がちらついたのか、8−2から逆転され落としたが、その後は強い精神力で女王に何もさせなかった。
この日、準決勝戦で、いつも苦しめられているカットマンの橋本を問題としない勢いと集中力を、決勝でもそのまま発揮した平野の精神力は並ではない。
国際卓球連盟が、「その年最も躍進した選手」としてブレークスルースター賞を与えたのも当然だと思える。
平野は、絶対優勝すると宣言して、その通りにした有言実行の高校1年生(16歳)だ。
顔に似合わず、負けん気の強さは人一倍持っている。
同じく強気のライバルで親友の伊藤美誠も唖然とさせる強さだった。

ー東京新聞からー
平野


翌日の山梨日々新聞、1月23日(月)の第一面は当然、白鳳を破って横綱を確実にした稀勢の里ではない、平野美宇が皇后杯を掲げた写真が大きく載った。
山梨日々新聞をお目にかけたいが、白州らいぶらりーで見たのでここに載せられないのが残念だ。。
横浜に帰って東京新聞を見ると扱いが大きく違っていた。

ー東京新聞からー
稀勢の里


これで、最強の中国選手と互角に戦える若い戦力がもう一人増えた。
美誠は世界女王の丁寧を破ったし、中国スーパーリーグにも挑戦した美宇が実力をつけて一番手に躍り出た。
三連覇で敗れた石川佳純を加えて最強の布陣となる日本の卓球界からは、目が離せない。

この全日本選手権の最終日が行われた東京体育館は、初めて満員(6100人)の観客を集めた。
その中心には男子九連覇を達成した水谷隼と、抜群の強打で他を圧倒した平野美宇がいた。

ー東京新聞からー
水谷

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