まだ、朝晩はかなり冷え込む八ヶ岳〜甲斐駒の山麓も昼間は書架のような強い日差しが多くなってきた。
芽吹きの遅いネム、カシワ、カキ、オーク、ナツメなどは別にして、新芽は確実に動き出した。
カツラもハナノキもカエデもきれいな赤い新芽を開き、ホウノキも堅いつぼみを解いている。
一本だけ残ったカラマツもやわらかい緑色の芽吹きが始まった。

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かなり遅れ気味の今年の桜はどうか。
ソメイヨシノは暖かい雨が二・三度降ると一気に満開になってしまった。
シダレ桜は一般に開花が早めだから、もう葉桜になったかもと思ったが、ちょうど一週間前、10日(月)くらいに身延山に出かけてみた。
土・日は避けたが、まだ駐車場に向かう細い道の渋滞を考え、久しぶりに鉄道を使った。
身延線は単線だから、やたらと待ち合わせの停車が多いが、駅の桜もじっくりと楽しめたて、のんびり旅もいいもんだ。


甲府駅の身延線プラットホームからはお城の石垣や桜が目の前に見えることを、初めて知った。

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天守台も見えたし、駅前の信玄像のバックにはわずかに南アルプスの白根山さえはっきり確認できる。

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この風景を大事にしてもらいたい。
富士をお望みの外国観光客には駅ビル上に登ってもらいたい。
または、少し歩いて店主代に行けば、秩父山塊や南アルプスに囲まれた甲府盆地や真っ白な富士山の上半身が一望できる。
ここに立てば、天守の再建はいらないことがわかるだろう。

今、甲府盆地周辺、特に一ノ宮の裾はモモの花の色でも華やかに彩られている。
甲府の手前、春日居あたりの車窓からは、モモ畑と富士の姿が美しい

鉄道の花三度もいいもんだが、もう一つ、この旅には思わぬご褒美があった。
勝沼ブドウ郷駅の正面、夕日が沈む山々の中央に一段と高く神々しく見えるきれいなピラミダルな山は我が白州町の甲斐駒ケ岳だった。

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いつも南アルプスの端っこで、甲府付近では遠く目立たないはずのこの山が、この駅前では主役を張っているのにちょっと驚いた。

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白州から見える山容とは異なって、見事なピラミッド型を再確認できたのも収穫だった。


さて、身延の桜はどうだったか。
いつもなら4月の初めには終わっている本堂前の日本の名木枝垂れ桜は最後の輝きを保っていた。

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明日は天気が荒れるとのことだから、今年、最後の花見になるだろう。
本堂から少し離れた樹齢400年以上と言われる古桜の方はかなり樹勢が衰えてきているから、桜好きはここ数年のうちに観ておいたほうが良いと思われる。
車窓で見える小淵沢の神田桜も(まだ、開花していなかった?)、大枝が折れて近年衰えが目立ってきているように見えた。
近くの日本最古と言われる山高の神代桜(国の天然記念物)も、主幹はほとんど朽ち、そこから伸びた二世のような枝がやっと生き延びている状態だった。
100年くらいしか生きられないソメイヨシノと異なって、エドヒガンや山桜などはかなり寿命が長いほうだが、300年、400年を越えると、よほど環境をよく保ってやらないと生き延びることは難しい。
根を張っている部分より大きく囲んで、立ち入ってはならないのは最低限度のマナーだろう。
山桜や標高の高い富士見の枝垂れ桜、木曽谷の桜はまだこれからが本番だ。
まだ、不知の伊那谷の古桜も見逃せない。
山梨・長野には昔から村人に大事に守られてきた古桜がかなりある。
まだ知られていない古桜をめぐる楽しみはこれから続く