2008年03月22日
「組織」で残業をなくす方法 デッドライン仕事術 吉越浩一郎
ビジネス(書)シーンはいま、まっぷたつに分かれている。いや、むしろ今まで主流だった勢力が後退し、新たに勃興した一群がかつてないほどに勢いを得、かつ支持もとりつけている。といったところだろうか。
ふたつの勢力とは、「定時に帰る人々」と「ハードワーカーたち」。本書は、「定時組」の最右翼といっていいだろう。
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
ハードワーカーたちはこう言う。「顧客のために最善のアウトプットを出すためには、昼夜を問わない勤務も厭わない、いや、それが当然だ」 それを聞いたら、吉越氏はきっとこういうだろう。
「長く働きゃゲームに勝てるの当たり前。定時っていう共通ルールの中で業績あげてもらわなきゃ」
ふたつの勢力とは、「定時に帰る人々」と「ハードワーカーたち」。本書は、「定時組」の最右翼といっていいだろう。
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
ハードワーカーたちはこう言う。「顧客のために最善のアウトプットを出すためには、昼夜を問わない勤務も厭わない、いや、それが当然だ」 それを聞いたら、吉越氏はきっとこういうだろう。
「長く働きゃゲームに勝てるの当たり前。定時っていう共通ルールの中で業績あげてもらわなきゃ」
肝心の残業がなくなる仕事術の内容だが、さすが単なるライフハックにとどまるものでは決してない。本書が説いているのは、自分ひとりが早く帰るワザではなく、残業ゼロでも好業績をたたき出す組織、会社の作りかただ。
白眉は、組織全体の判断力向上の必要性とその方法を書いた第2章。
(引用)
前略 重要なのは、判断のベースとなる「常識」が何なのかを全員が共通認識として持つことだろう。
社長ばかりでなく社員全員が高いレベルで即断即決できるようになるためには、誰もがその材料になる知識や情報を持っていることが前提となる。その努力もなく、判断できる社員など育つはずがない。ましてや権威を保つために上司が情報を出し惜しみするなど問題外。
(引用)
能力のない管理職ほど情報を隠そうとする。
と手厳しい。さて、あなたは「残業してもイマイチな組織」と、「残業ゼロでも好業績な組織」、どちらをつくりたいですか?
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
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白眉は、組織全体の判断力向上の必要性とその方法を書いた第2章。
(引用)
前略 重要なのは、判断のベースとなる「常識」が何なのかを全員が共通認識として持つことだろう。
社長ばかりでなく社員全員が高いレベルで即断即決できるようになるためには、誰もがその材料になる知識や情報を持っていることが前提となる。その努力もなく、判断できる社員など育つはずがない。ましてや権威を保つために上司が情報を出し惜しみするなど問題外。
(引用)
能力のない管理職ほど情報を隠そうとする。
と手厳しい。さて、あなたは「残業してもイマイチな組織」と、「残業ゼロでも好業績な組織」、どちらをつくりたいですか?
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)

