2005年04月25日

ダ・ヴィンチ・コード (上) / ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード (上) / ダン・ブラウン

ルーヴル美術館館長ソニエールが館内で死体となって発見された。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大教授ラングドンは、フランス警察より捜査協力を求められる。ソニエールの死体は、グランド・ギャラリーでダ・ヴィンチの最も有名な素描『ウィトルウィウス的人体図』を模した形で横たわっており、さらに、死体の周りには、複雑怪奇なダイイングメッセージが残されていた。館長の孫娘でもあり、現場に駆けつけてきた暗号解読官ソフィーは、一目で祖父が自分だけに分かる暗号を残していることに気付く…。『モナ・リザ』『岩窟の聖母』『ウィトルウィウス的人体図』―。数々のダ・ヴィンチ絵画の謎が導く、歴史の真実とは。

さらに詳しく...
Posted by booksjp at 08:29|Review (+)
Comments(11)TrackBack(22)

ダ・ヴィンチ・コード (上)の書評 (アマゾンレビュー)
初期のキリスト教が現在のキリスト教とはまったく違う姿の宗教であったことは、高校の授業で教わった。4世紀に入ってローマ帝国のコンスタンティヌス帝がキリスト教を公認してから、キリスト教は変貌を遂げ、テオドシウス帝がこれを国教とするにおよんで西欧社会のほとんどを教区におさめることになる。いっぽう初期キリスト教は途絶えたかに見えたが、シオン修道会やテンプル騎士団を形成してキリストの遺跡を隠し伝えてきた。それらはサングリアル文書、聖杯、キリスト遺族の血統などであるが、どれをとっても現代社会を根底から覆すほどの威力を持っているだけに巨額の金員や利権の対象となる。かくて両教団の間に新興の教団とハンターが割って入って四つ巴の争奪戦が権謀術策の限りを尽くして繰り広げられる。
前作「天使と悪魔」では反物質爆弾がわれわれの頭上に擬せられたギロチンの刃になるが、今作ではキリストの遺跡がハラハラドキドキの起爆材になる。
波乱万丈、手に汗を握るとか巻措くを適わずという陳腐な形容しか思いつかないのは、上下二巻642ページを二日で読破させられた脳がまだ痺れているためと弁解させていただきます(睡眠不足にご注意を)。秘宝は収まるべきところに収まって一件落着となるが、紛争の火種が絶えたわけではない。前作に登場する秘密結社イルミナティも本作のレオナルド ダ・ヴィンチもルネサンス期に関連している。レオナルドの一代前のシオン修道会総長であるボッティチェリが描いた“春”はモナリザと同様の神秘に満ちている。バチカン、ローマ、パリ、ロンドンときたらどうしたって次はフィレンツェですよ、ダン・ブラウン先生。

私は幼少時代、クリスチャンの両親に育てられた。20代になり、聖書を文字通り解釈するその教えには完全になじむことが出来ず、それ以来教会には通っていない。私は、少なくとも(新約)聖書が纏められた時代背景を考慮した「研究」の方に引かれていた。
この作品は、豊富な史実をもとに、イエスの生涯や、マグダラのマリアなど、現在では聖杯伝説として知られる謎に迫る。よって聖書をすこしでも読んだことがある人には、非常に興味深いはずだ。教会に対しての批判を書いた作品でもないので、現在信仰を持っている人にもお勧めできる。史実にさらに興味が出てくるはずだ。
フィビオナッチ数列、ダビンチ、ニュートン、などいろんな要素が一つづつつながり、謎解きが進んでいく。これは日本語訳が楽しみだ。

この本は英仏を舞台とした現代のスリラー小説として書かれているが、内容は聖書にまつわる真実を浮き彫りにしようという大胆な試みだ。綿密な史実の調査に裏付けされており、読むものをぐんぐんと引きつける魅力をもっている。特にミラノにある、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞した人々にはその絵に隠された秘密を知り唖然とすることだろう。そしてこの本に登場した数々の寺院や建物を自分の目で確かめてみたい衝動にかられることだろう。少しでも芸術やキリスト教を理解される方にはお勧めの一冊だ。

ルーブル美術館の管理人が、何者かに殺害された・・・不可解なメッセージを残して。ひょんなことから犯人の捜査に巻き込まれることとなった、ハーバード大教授で宗教的シンボルのプロ、Langdonが、殺された管理人の孫娘でパリ市警の暗号解読の専門家Sofieと共に、彼の最期のメッセージを、ひいてはダ・ヴィンチ、ニュートンなど歴史的著名人がメンバーであったとされる秘密結社Priory of Sionが伝えようとした暗号を解読しようとするが・・・。
アートやキリスト教について全く知識のない私でも、充分楽しめるばかりではなく、いろいろな意味で非常に勉強になる本だった。世界最高のベストセラーであり、アート、小説、映画などのテーマであり続ける聖書について、キリスト教について、もっともっと客観的に知りたくなる。サスペンスとしても大変優れていると思う。

聖杯伝説(Holy Grail)の真実を、ミステリーの中で少しずつあらわにしていくという内容はクリスチャンではない日本人には難しい内容ではありますが、殺害者の孫であるソフィーに、ラングドンが少しずつ暗号理論も含めて明らかにしていく中で、「えっそうなの?」と驚かされることがたくさんある本です。
歴史には興味があるけれども、あえて堅苦しい歴史小説を読むのは・・・という人には、ミステリー調で話が進むのでとっても面白いと思います。ただ、キリスト教に詳しくない私のような人間には、語彙的に難しいところはところどころありました。あまり細かいところまで深く考えずにさらっと一気読みするのがお勧めです。

ダ・ヴィンチ・コード (上)へのトラックバック
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/booksjp/19963557
ダ・ヴィンチ・コードの謎サイモン・コックス(主演)ジェネオン エンタテインメント 2005-03-25売り上げランキング : 6,559Amazonで詳しく見る by G-Tools ■全世界で2000万部を超えるベストセラーとなったミステリー小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)。
【DVD】ダ・ヴィンチ・コードの謎  【Amazon、楽天の「今が旬」のモノ♪】 2005年04月26日 11:56
 昨夜から、以前書いた「カルロ・クリヴェッリ『マグダラのマリア』」という記事のアクセス数が、急増している。一昨日までは、1ヶ月で総閲覧数120程度だったが、今では480を超えている。いきなり4倍に増えているのである。  原因は、フジテレビの「世紀の天才ダ・
恐るべし『ダ・ヴィンチ・コード』  【カイエ】 2005年04月26日 12:40
【ネタばれ有り・未読者注意!】 友人からずっと薦められていたし、書店で平積みになっていたのも知っていたが、なんか周りに迎合して本の趣味まで決められそうなのがイヤで読まないまま時が過ぎていた。でも、それ以前に読んでいた角川の「クムラン」で死海写本にはまり、.
ダ・ヴィンチ・コードにはまりまくり  【叡智の禁書図書館】 2005年04月26日 13:23
これは読んだけど、確かに面白かった。 これにはまったから「天使と悪魔」を買ったんだけど 歴史的背景や宗教がらみがあまり好きではない人も これはストーリーとして楽しめると思います。 上下巻一気に読破できるくらい。 TV放送を見て興味を持った人も 「ダ・ヴィンチ」の
ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン著) / ダ・ヴィンチが作品に込めた謎の数々とは?  【この本が面白い】 2005年04月26日 14:08
ダ・ヴィンチ・コード (上・下) を読み終えた。 寝不足になるほどハマりました [:ムニョムニョ:] 久しぶりに読書に熱中してしまった。 やっぱりベストセラーになってるだけの本だね。 先が読みたくなる書き方に、章の節々がいいところで CMになるTV番組のよう
ダ・ヴィンチ・コード  【行きたくないな〜。】 2005年04月26日 14:43
ダビンチコードへの風当たりは多いようです、レバノン当局では世界的ベストセラーとなっている長編ミステリー「ダビンチコード(ダ・ヴィンチ・コード)」(ダン・ブラウン著)を、カトリック界からの苦情を受けて発禁処分としている。国内各地の書店は治安当局の指示に従い
ダビンチコード(ダ・ヴィンチ・コード) 発売禁止に!?  【話題のナレッジベース】 2005年04月26日 15:36
ダビンチコード日米で話題の歴史ミステリー小説が遂に映画化!ダビンチコードは米国内で約七百万部の売り上げを記録、日本でもベストセラーとなった歴史ミステリー小説「ダビンチコード」(ダン・ブラウン氏著)がハリウッド映画として二〇〇六年に全米で公開されることが明
ダビンチコード(ダヴィンチコード)が映画化 主演 トム・ハンクス  【話題のナレッジベース】 2005年04月26日 15:37
ここ数日、私は寝不足気味でまぶたが重い日々です。先週末から晩になると、読書の時間が始まるからです。『ダ・ヴィンチ・コード上下』ダン・ブラウン著/越前敏弥訳。数年前からベストセラーで話題になっていたミステリー本。ベストセラー本は好きなくせに、なかなか読も...
『ダ・ヴィンチ・コード』  【ちびろずるーむ】 2005年04月26日 17:55
ダ・ヴィンチ・コード【上】【下】 著:ダン・ブラウン 発売日:2004年05月31日 定価:各1890円 発売元:角川書店 本来なら最初の作品である天使と悪魔から読むべきなんだけどね(笑) 発売された当初から読みたいなとは思っていたんだけども、上下2巻だしハー...
ダ・ヴィンチ・コード  【ピョンスケさんの徒然blog】 2005年04月26日 20:04
『ダ・ヴィンチ・コード』の作者、ダン・ブラウンの第一作。 『ダ・ヴィンチ・コード』より面白いとの声も多いようです。 天使と悪魔(上) ( 著者: ダン・ブラウン / 越前敏弥 | 出版社: 角川書店 ) 天使と悪魔(下) ( 著者: ダン・ブラウン / 越前敏弥 | 出版社: 角
『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン第一作『天使と悪魔』  【1年中がクリスマス!!】 2005年04月26日 20:43
夏からずっとベストセラーの座を譲らなかった噂の「ダ・ヴィンチ・コード」。文庫本を待てず買ってしまいました。実によく出来ている小説で、あっという間に世界に入り込んでしまいます。知能、冒険、友情、欺き、恋愛、最後まで本当の敵がわからず、最後まで目が離せませ...
ダ・ヴィンチ・コード  【comme si comme ca】 2005年04月26日 22:08
 明日、05/3/12(土) 21:00からフジテレビで「超時空ミステリー 世紀の天才ダ・ヴィンチ 最大の謎と秘密の暗号 〜ダ・ヴィンチ・コードの真実に迫る!〜」という番組がやるそうです。  と言うことで、「ダ・ヴィンチ・コード(上)/(下)(ダン・ブラウン)」を紹介し.
ダ・ヴィンチ・コード(上)/(下)(ダン・ブラウン)  【好きなものは好き!】 2005年04月26日 22:20
前の席に座っていたコンサルタントがプロジェクトを離れるときに処理に困ってくれた本です。絶対に面白くないだろう、と思いながら通勤電車の中で読むことにしました。 推理小説の要素とキリスト教の歴史の謎のような要素の2つが軸となっている本です。敬虔なクリ...
ダ・ヴィンチ・コード  【ウェブログ - ひろ++さんのブログ - Le Petit Royaume】 2005年04月26日 23:59
レオナルド・ダ・ヴィンチ レオナルド・ダ・ヴィンチについての秘密はいろいろあるが “モナリザ”はなぜ世界でもっとも有名な絵となったのだろうか。それは、レオナルド・ダ・ヴィンチが残した絵そのもののにこめられた秘密のせいなのかもしれない。人々を惹き
レオナルド・ダ・ヴィンチ  【得したこと損したこと!】 2005年04月27日 00:17
『ダ・ヴィンチ・コード (上) (下)』を読み終えました。作者のサイトには読み終えた人が楽しめるゲームがあります。英語が今ひとつなのが残念なところですが・・・ ダン・ブラウンのオフィシャルサイトから若々しい彼の笑顔が微笑みかけてきます。正直言ってもっと年齢の行
ダン・ブラウンの象徴するもの  【Patra Ichida @ Blog】 2005年04月27日 02:07
ようやく、読みました”ダビンチ・コード” トム・ハンクス主演で映画撮影も開始したこの小説、ずっと読みたかったのですが、図書館は順番待ちの長いリスト... とうしようかなぁ?と思ってましたが、とうとうアマゾンさんに届けてもらいました。...
ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン  【読書発電所】 2005年04月27日 07:40
著者: ダン・ブラウン, 越前 敏弥 タイトル: ダ・ヴィンチ・コード (上) , ダ・ヴィンチ・コード (下) 西洋史が学生の頃から苦手だった私でさえ、はまってしまいました。 この前、これの特番やってましたね。録画してあるので見なければ!! 閉館後の静
『ダ・ヴィンチ・コード 』  【カオル+Books Blog】 2005年04月27日 12:15
Amazon.co.jp: 本: ダ・ヴィンチ・コード (上)・ダ・ヴィンチ・コ...
本 『ダ・ヴィンチ・コード』  【8room】 2005年04月27日 12:43
ハーベストタイムの中川健一氏が出しているメールマガジンの3月18日号に今テレビでも取り上げられている「ダヴィンチコード」についての内容が書いてありました。 「人騒がせな『ダ・ヴィンチ・コード』」 参考になりますよ。
「人騒がせな『ダ・ヴィンチ・コード』」  【じんくんずルーム(http://church.ne.jp...】 2005年05月04日 18:32
ついに!ついに!読みました。この本。そう「ダ・ヴィンチ・コード」です。   著者: ダン・ブラウン, 越前 敏弥 タイトル: ダ・ヴィンチ・コード (上) 前からたけしの番組を見ていて「おいおい、モナリザって2点あるのかよ」とか「マグダラのマリア
ダ・ヴィンチ・コード  【シアワセノテイギ-シナリオライターけんたまのいろいろなこと-】 2005年05月27日 04:40
「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン著 世界的なベストセラーに乗り遅れたことを後悔するくらい面白かった。 もっと早く読めばよかった、そんな作品です。 上巻はイッキに、下巻はジックリと堪能。 私の好きな作品に「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」がある。
「ダ・ヴィンチ・コード」読み応えアリ  【わたしの見た(モノ)】 2005年05月28日 16:51
ダ・ヴィンチ・コード (上) ダ・ヴィンチ・コード (下)  Story:舞台は花の都パリ。     美しき歴史の町。     芸術の杜。     レオナルド・ダ・ヴィンチが最後まで手元においていたといわれる世界中で有名な絵画、「モナ・リザ」。     
ダ・ヴィンチ・コード(上)(下) / ダン・ブラウン著  【精神汚染】 2005年06月02日 20:10

トラックバック有り難うございました。
うちでは家族全員が読破致しまして、タネ本の方だけは、私だけ読破。
うんちくの披露などをしております。
禰子も釈子も 2005年04月26日 11:47
トラックバック、有り難うございました。
映画化されるそうですが、出来が良いといいですね。


lapis 2005年04月26日 12:51
TB有り難うございます。キャスティングも決まり、ロケ地も押さえたようで映画撮影がいよいよスタートみたいですね。楽しみです。
alice-room 2005年04月26日 13:24
TBありがとうございます。
久しぶりに徹夜で上下巻読みました。
映画どんな感じに仕上がるのかとても楽しみです。
ちびろ 2005年04月26日 17:54
あまり良い評を書いてないのにTBして頂き、
驚きつつ…ありがとうございました。
でも、この小説が面白くなかったわけではないです。
映画も楽しみです。
ウインドロード 2005年04月26日 19:51
TB有難う御座います。
迷いつつ読んだあと、さっさと買っておけばよかったと
少し後悔した作品でもあります。
映画が今から楽しみです。
ピョンスケ 2005年04月26日 20:03
TBありがとうございました。
わたしは『天使と悪魔』の方がおもしろかったですが、『ダ・ヴィンチ・コード』もあわせてもう一度読み直したいなと思っています。
映画の前にもう一度読めたらいいな〜。
紗希 2005年04月26日 22:05
TBありがとうございます。映画化楽しみですね。
comme si comme ca 2005年04月26日 22:09
トラバありがとうございます!!
絶対に近いうちに読んでみせます!w
きっちん 2005年04月27日 00:38
トラックバックありがとうございます。
そして、タイトル画像の「コーギー」に目がとまりました。
うちの実家で飼っています。
他の記事もゆっくり見させて頂きますねっ
8 2005年04月27日 12:46
It's the first time i ran through your site and I found it very informative and interesting. Nicely done! they go mad in herds: http://www.quotationspage.com/quotes/Charles_Mackay , <a href="http://www.bartleby.com/100/">In this world nothing is certain but death and taxes</a> , <a href="http://news.linux.com/news/05/10/10/0213220.shtml?tid=96" rel="itsok">Read more at desktoplinux.com</a>
Daniel Brown 2005年10月30日 09:36