March 29, 2005

雪がとけたら:『ロラおばちゃんが、やってきた』

  魔女さん、とうとう咲いたね!  
   
  「咲きましたねぇっ!!」

  ←ぼくが本もってる日は、魔女さんのメルマガだからね、ってことだよ。
魔女さんからのおたよりが、直接きみに届く
から、みんな読んでね!

  さあ、今日の魔法の本棚からは・・・


  1. 今日の魔法の物語
     ♪こんな時にはこの魔法
     ♪今日の魔法使いさんは・・・
     ♪こころの本棚
   
  2. 魔女さんのおまけのはなし
     ♪ちょっとだけナイショばなし
     ♪あなたへの魔法の呪文

  3. グッドラックのひとりごと


 〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜●Sense of Wonder●〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜

 
  ★今日のおはなし★

   雪のひとひらが舞い降りた、そのあとは?

   パンパカパーン、今日のおはなしは

ロラおばちゃんがやってきた
    (作:フーリア・アルバレス 、訳:神戸万知 )
         2004年4月:講談社

   です。

 
   なごり雪がとけたら、ほら、もう、春!


               
 ★こんな時にはこの魔法★

  ・こころの根雪をとかしたい
  ・帰ってこれる、そんな居場所をみつけたい
  ・元氣になれる、魔法をかけて!! 


   ・・・そんなあなたへの、今日のお話は・・・


ロラおばちゃんがやってきた
    (作:フーリア・アルバレス 、訳:神戸万知 )
         2004年4月:講談社


 〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜●Sense of Wonder●〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜


 ●<ロラおばちゃん>を迎えるミゲルの一家は、
  ニューヨークからここ、ヴァーモント州に引っ越してきたばかり。


  ・・・パパとママが離婚して、ママが仕事から帰ってくるまで、
  ぼくら、つまりぼくミゲルと、
  妹のファニータのめんどうをみてくれるよう、
  ママがロラおばちゃんにお願いしたんだ。

  学校のみんなは、ヒスパニックのぼくをヘンな目でみる。
  (ニューヨークの学校では、そんなことなかったのに・・・)

  近頃のママは、すぐに涙をこぼす。
  (だから、言葉にすごく氣をつかうんだ)

  ファニータのいいこっぷりには、いらいらさせられてばっかりだ。
  おばちゃんがくるのだって、本当は氣に入らない。
  おまけに、またママを泣かせちゃった。


  やっぱり、この家には4人目の家族が必要だ。


  でも、ドミニカ共和国からやってくるロラおばちゃんは、
  英語がひとこともわからない。
  「おばちゃん」
  って呼びかけるのだって、英語じゃだめ。
  「ティア・ロタ」って、いわなくちゃ。


  ぼくらはどきどきして、
  おばちゃんをむかえに、空港へむかった・・・!
   

 ●物語のはじまり、この
  <空港でのおでむかえ>のシーンがいいの!!


  スペイン語しかわからないおばさんを見つけるのに、
  ミゲルとファニータはスペイン語でアナウンスをすることに。

  でも、スペイン語を上手に話すわけではないし、
  空港のカウンターでアナウンスをするなんて・・・。
  しり込みするふたり。

  「こんにちは、ロラおばちゃん」

  なんとかマイクに向かって話し始めたミゲルだけど、
  あたまの中は、もうまっしろ。
  その時、でてきたのは、ママが毎晩いってくれる、この言葉でした。

  「大好き


 ●大好き!!

  この言葉をみた瞬間、
  魔女さんのアタマの中にもあざやかにうかんできた光景が。


  カナダにいた頃の、ジーンズ姿の魔女さん。
  ランチタイムでにぎわう、学校の地下のコーヒーショップ。
  クラスメイトのアナベル(メキシカン)が、
  おなじくクラスメイトのアレハンドラ(メキシカン)に向かって、
  顔中笑顔にして叫ぶとこ。


  「アレ! テアモ!!」


   アレハンドラ、大好きよ!!


   ヨ・テ・アモ、わたし、あなたのことが大好き!

  
  こうやって、大好き!と、笑顔で自然にいいあうひとたちの姿
  

  そうだ、たぶんミゲルもいったんだ。
  おっらー、てぃあ・ろた。よ・て・あも、って!!
             

 ●マイクをうばいとった妹のファニータが話し出します。

  「こんにちは、ロラおばちゃん。
   カウンターで待っています。大好きです」


  ふたりの「大好き!」に迎えられて、
  カウンターで出会ったロラおばちゃん。

  黒髪にはピンクのハイビスカス、
  カラフルなサマードレス、
  口元にはつけぼくろ。

  ぼくらと同じ、なめらかな小麦色の肌。


  「おばちゃんも、あなたたち、大好き!」


  そして、ロラおばちゃんは、
  ぼくらのうちに、不思議な魔法をかけはじめた・・・


 ●雪の季節にはじまるこの物語。
  本の表紙も、雪景色。

  そこにやってきた、太陽のようなロラおばちゃんは、
  みんなのこころに鮮やかな大輪の花を咲かせていくのです


  さむざむとした白一色の雪景色だったのは、
  ミゲルのこころだっておんなじ。
  そこに、

  少しずつ友達ができたり、
  リトルリーグに入ったり、
  パパとニューヨークで3日間をすごしたり。

  毎日は、パパの描く絵みたいに、色鮮やかになっていきます。
  (パパのパレットには、素敵な色がいっぱい!)


 ●これって、おばちゃんの魔法?

  氣がつくと、ミゲルにも、
  ミゲルの家族にも、そのまわりにも、
  おばちゃんが笑顔の輪をひろげてる。


  おばちゃんのつくってくれるおべんとうを食べると、
  いつもすごいことが起きるんだ。

  おばちゃんは、にっこり笑う。

  「愛情たっぷりにつくったものは、
   なんにでも魔法がかかっているの」
 


  おばちゃんはスペイン語しかしゃべれないのに、
  おばちゃんのしてくれるお話はちゃんとわかるし、
  近所のひとたちとも、いつのまにやらお友達。     


  おばちゃんは、魔法をかけるの?

  ウィンクしながら、おばちゃんは答える。

  「そうよ、おたがいが、
   わかりあえるための魔法をね」



 ●物語の中には、
  「何がほしいの?」
  と、願い事をたずねる場面が、何度もでてきます。

  たとえば、誕生日。

  ミゲルにとって、いちばんのお願いは、
  パパとママがまたいっしょにくらしてくれることでした。

  家族で集まるときに、パパが―ママが、いなかったら、
  すごく悲しい。

  「何があっても、大好きな人を失ったりはしないのよ」

  ロラおばちゃんと暮らしていくうちに、ミゲルは

    両親が結婚していなくても、
    ずっと家族でいつづけることだって、できるかもしれない?
 

  ということを学んでいきます。


 ●ママに抱きしめられながら、
  ファニータとおばちゃんのおはなしを聞くミゲル。

  おばちゃんの<特別のおはなし>、それは、
  故郷のドミニカ共和国のおはなし。
  ドミニカは、世界でいちばんの場所。

  でも、ママも、ファニータも、感じています。
  自分にとって本当の故郷は、今の、ここにあるのだと


  「故郷は、どこにいても、大好きなひとといる場所なの。
   それが、いちばんの場所なのよ」


 ●物語の終わりに、一家は  
  世界でいちばんの場所、ドミニカ共和国で
  クリスマスを迎えます。
  
  ロラおばちゃんが来てくれてから、一年たちました。

  ミゲルとファニータは、ドミニカへやってきたことが
  プレゼントなので、
  もうこれ以上、サンタにおねだりはできません。

  でも、ここでは、
  なにかをたのんだらおまけをもらいなさい、って
  ロラおばちゃんが、いってたっけ。


  「たしかにおばさんは、正しいね。
   きみに、おまけをあげよう」



  サンタクロースがうなずいてくれた。
  でも、ぼくはもう、いろんなものをもっている。
  クリスマスの後は、ニューヨークのパパのところへ行くし。

  ぼくの本当にほしいものは?

  そうだ!


 ●『ロラおばちゃんがやってきた』の原題は、
  『How Tia Lola came to stay』。
  
  Tiaは、スペイン語で<おばさん>。
  さぁてさて、モンダイはその次。

  実は、この「stay」の前に、「visit」とあって、
  それがバッテンされているのです! 

  「visit」は<訪問>、「stay」は<滞在>。


  さあ、ミゲルがサンタクロースに頼んだお願いって?

  このシーンで、不覚にも
  (いや、しょっちゅうなんですが)、
  魔女さんはメガシラがあつくなってしまうのです。

  ロラおばさんが、魔女さんのこころの雪も、
  いつのまにかとかしてくれたのかな・・・?


 ●一見、空色にみえるこの本の表紙は、一面の雪景色。
  そこに、カラフルなドレスを着て、
  髪にハイビスカスを飾った、
  大きく手を広げる、おんなのひとの後姿。
  
  もしこころが一面の雪景色になってしまったような氣がしたら、
  会いに来て。
ロラおばちゃんに。ほら、
            
  あなたのこころにも、ロラおばちゃんがやってきた!!



 〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜●Sense of Wonder●〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜

 
  ★今日の魔法の物語★


ロラおばちゃんがやってきた
    (作:フーリア・アルバレス 、訳:神戸万知 )
         2004年4月:講談社


 〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜●Sense of Wonder●〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜

           
 ★こころの本棚★ 
 
  おさがしの気持ちはありましたか?


   ・パワー!   (^o-)ミ☆   
   ・家族のぬくもり    ( *^-^)ρ(^0^* )
   ・つながる幸せ            (*^ー^)人(^ー^*)
   ・あいじょう (⌒_⌒)



 〜〜〜●〜〜〜●〜〜〜a Good day for You〜〜〜●〜〜〜●〜〜〜


 ★魔女さんからのおまけのはなし★

  『ロラおばちゃん』の舞台となったヴァーモント州は、
  ニューヨーク州のとなり、
  カナダと国境を接したアメリカ北東部の州です。
  
  大きさからいえば、アメリカで45番目。
  人口でいえば、アメリカで49番目です。(つまり、下から2番目・・・)

  名産はなんと、メープルシロップ。
  <りんごと蜂蜜>(^0^)というよりは、
  <りんごとメープルシロップ>(笑)という感じの酪農地帯だとか。
  
  ミゲル一家は、いってみれば
  東京から山梨県あたりにひっこした感じなのでしょうか(?)。
  

  いわゆる<人種のるつぼ>であるニューヨークに比べ、
  人口の96.2%が白人、
  ヒスパニックはたった0.9%です。
  (2000年米国国勢調査より)
  
  ミゲルがなかなかとけこめなかったのも、
  まわりの友達がおかしな質問をしてきたのも、わかりますね。
  

  一家のふるさと、ドミニカ共和国は、
  キューバの東南に位置する島です。

  スペイン領・フランス領をへて、お隣のハイチ共和国から独立。
  現在はアメリカ保護領となっていて、
  米国への出稼ぎ・移住者は百万人ともいわれているそうです。

   
  カリブ海ならではのターコイズブルーの海と、
  コロンブスの大陸発見当初の歴史的遺産もみられる美しい島。
  ロラおばちゃんのいう、
  <世界でいちばんの場所>。


  魔女さんも、いつかいってみたい!!


 ★あなたへの今日の魔法の呪文★                        
   世界のうつくしいものは、
   みんなへのすてきな贈りものだ。

   ロラおばさんはいつもいっている。
   その贈りものは、ただ、手をのばして、
   感謝しながら受けとればいい。
            


 〜〜〜●〜〜〜●〜〜〜a Good day for You〜〜〜●〜〜〜●〜〜〜


 ★グッドラックのひとりごと★

   ぼくはこの、愛情たっぷりのロラおばさんのお料理が
   食べたいなー。
 
   ロラおばちゃんが、ミゲルのママのたんじょうびにつくった
    <すりつぶしたバナナのフライドオニオンのせ>
   のレシピは、ここだよ。 
   魔女さん、つくってくれるかなー。


   ドミニカ共和国の名産はコーヒー。
   砂糖の生産国なので、
   みんなたっぷりお砂糖をいれるんだって。


   よかったら、ぼくといっしょにドミニカ風のお茶にしようよ。
   ハイビスカスだって、咲いてるかもよ。
   

   ここ、<魔法の本棚>で、いつだってキミのこと待ってるよ!
    

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書評『ロラおばちゃんがやってきた』【ピカピカ雑記帳】at April 11, 2005 02:49