January 30, 2005

『ICO―霧の城ー』は、なぜ・・・

わたしは性善説を信じない。それと同じく、性悪説も、信じない。
人間っていうのは(魔女さんがいうのもなんだけど)、善き者にも悪しき者にもなりうる、弱くて強い存在だと思ってる。

21世紀の誇る(?)心優しきミステリー作家、宮部みゆきさんの描くファンタジー、『ICO―霧の城ー』。この作品は、伝統的な「光」と「闇」の対決を描いていながら、「これってすごく、今の世的な問いかけだよなぁ・・・」と感じる、日曜日の魔女さんでありました。

 「ぼくが君を守る。だから手を離さないで」

う〜ん、女としてやっぱりストレートに胸に響くこのセリフ。この言葉に魅かれて読み出した『ICO―霧の城ー』だけど、なんだかどうも、わくわくしない。不思議なくらい、物語の世界に入っていけない。おかしいな、ミヤベさんの作品は、どれもどきどき胸をときめかせて(時には震えをおさえつつ)読んだのに・・・。

ひとつには、これがコンピュータゲームのノベライズであり(あとがきで初めて知りました)、作者がいうように
「『ICO』の生みの親の皆様をがっかりさせるような小説にだけはするまいと気張ったつもりですが・・・」
という事情なんだと思うんだけど
(実際、霧の城にたどりつくまではすごくおもしろいのだ。城に入ってからは、どうもまどろっこしい・・・たぶん、ゲームの世界に沿ってるんだと思うんだけど、説明されても城の中をイメージできないのよね)、
もっと大きな理由は、

「善と悪とを、こうだといいきってしまえない世の中にある」

のではないかといってしまえば、大胆かしら。??


ラスト近く、城の真相が明かされると、主人公、少年イコは選択をせまられる。

 「この城の中に時はない。心を決めるまで、好きなだけ迷い、考えるがよい」

何が善で、何が悪なのか。
答は自分で出さなければならない。
そして、この「何が善なのか」を「迷わなくてはならない」ということ事態が、今わたしたちの世界に内在している問いかけをうつしだしてるんじゃないかな。

闇の側にも、それなりの正義がある。
光の側にも、悪がないわけではない。

まあ、この物語世界では、闇の側の正義というのはあまりないかもしれないけど・・・ただ、「いいぶん」はあるわけだ。相手の立場にたつことをおぼえると、正義はみえなくなる。そして絶対的なものが見えない世の中だからこそ、こうした問いかけがなりたつんだよね。

(昔のヒーローはよかったねぇ。自分の行く道や、正義のあり方になやむことはあっても、
 倒すべきものに悩むことはなかったんじゃない?
 たとえ、悪の側と心を通わせることがあっても・・・)

イコがたどりついた結論は、ストーリーの流れとしては納得できる(あら、納得なんて言葉がでてくる自体、よろしくないってこと? まずいな)。でも、どうもすっきりしない。

「ノベライズだから」で説明しきれない切れ味の悪さは、たぶん今のわたしたちが抱えてる迷いにある。
そう考えると、よくわかる。
たとえば、今地球上のあちこちでおきている争いに、これは正しいといいきれるものがあるだろうか?
(もっとも、これは絶対に悪だというものはまぎれもなく存在する。子どもを使った戦いなんか、まさにそうだ)

比べてみると、よくわかるかも。
同じく現代の作品、『ハリー・ポッター』シリーズでも、ハリーもヴォルデガート卿の話を聞き、激しく心がゆれる。
でも、「何が善で、何が悪か」に悩むことはなかった。ヴォルデガートは絶対的な悪であり、その復活をとめようとする側は、まぎれもない善き魔法使いたちだった。


ヒロインの捕らわれている心の闇も、同じく今日的だよね。

巨大な「鳥籠」に捕らわれている少女。でも、そこを脱出しても、本当に捕らわれているのは、嘆きや後悔がつくりだした虚無であり、愛からくる悲しみであり、記憶が戻らないうちにも何度も脱出をあきらめて、闇の中に戻ることをうけいれようとする。
本当の心の闇は、自分の中。自分で出ようとしない限り、出られない。

(彼女もまた、「善と悪」の存在について悩み、それが物語の複線になっているんだよね・・・)

『ハリー・ポッター』もそうだったけど、善と悪について、自分はどうあるべきかは、「自分で選ぶ」こと。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、それが勇気付けられるメッセージとして伝わってきたけど、さあ、『ICO―霧の城ー』から、あなたがうけとるメッセージは?
 


ほかにも、
「なぜ霧の城は、海を渡ったところにあるんだろう?」とか、
「なんで闇の女王は、『女王』なんだろう?」とか、考えていくとおもしろいよね〜。

ところで、イコの頭の角って、どんなのだろうね?
ICO -霧の城-  

Posted by bookwitch at 20:07Comments(4)TrackBack(0)

January 29, 2005

『はらぺこ あおむし』、はばたく わたし!

どようびのしあわせって、これだよね!
(・・・とは、うちのグッドラックの言葉)

本、って、どんな本でも、「であうべき時」ってあるじゃない?
たいていは(少なくとも、フォトリーディングをおぼえてからは)、その時にいちばん必要な本にであうような氣がするけど・・・。

『はらぺこ あおむし』は、うんっとおさないころにであうと、いちばん幸せな本

わたしは小学校に入ってから、お友達の家で初めて読んだので、絵本のおもしろさにわくわくしながらも、「むしってきらい・・・」とか「う〜ん、なるほど」とか、よけいなこと考えちゃったのよね。ちょぉーっと残念。

でも今、大人になって手にしてみると、新しい発見が。そんなとこも、絵本のいいとこだよね。

 「おや、はっぱのうえに ちっちゃな たまご」
 おつきさまが、そらからみて いいました。

でだしの青い月の夜。もう忘れていた、こんな挿し絵。満月が、わたしをみてる。

 おひさまがのぼって、あたたかい にちようびのあさです。
 ぽん!と たまごから ちっぽけなあおむしが うまれました。

ぽん!と、胸にひろがるしあわせ。この世にうまれでたこと。あたたかい、おれんじ色のおひさまの光。なんだかとても、うれしいきもち。

 あおむしは おなかがぺっこぺこ。

さあ、冒険に、でかけるぞ!という気分になる。そっか、『はらぺこ あおむし』のおもしろさって、この、世界を、生まれてきたことを、まるごとうれしく思うきもちが、根っこをささえているからなんだ。

 そして げつようび。
 りんごを ひとつ みつけてたべました。

それからあの、わくわくページ!
ページがきれてて、穴があいてるなんて、サイコーだよね♪ いけない、っていわれてること、最初からやってある(?)んだもーん。わーいわーい。

 それでも おなかは ぺっこぺこ。

 まだまだ おなかは ぺっこぺこ。

見返しの部分に、
「(作者の)エリック・カール氏は、自分の作品に責任感と愛着をもっています。85年には、初期の『はらぺこ あおむし』の絵を全て描き直しました」
と、書いてあるんだけど、一枚いちまいの絵に、作品に対する愛情が、よ〜く伝わってくるよね。
 
 まもなく あおむしは、さなぎになって
 なんにちも ねむりました。

ラストの見返しの部分に、エリック・カールさんが
『はらぺこ あおむし』は、希望についてのお話です。みなさんも、あおむしのように元気に未来へはばたいてください」
って、言葉をよせてくれてるの。

今、それがよーくわかる。こどものころ、こころでまるごとうけとめていたメッセージ。ようこそ、この、不思議でいっぱいの世界へ!

エリック・カールさんにも、ありがとう、っていいたいな。
世界中のこどもたちに、わくわくするきもちを、明日を信じるきもちをとどけてくれて、ありがとう!
 


ねっ、どようびのしあわせって、これでしょ?
「チョコレートケーキと、アイスクリームと、ピクルスと、チーズと、サラミと、ぺろぺろキャンディーと、さくらんぼパイと、ソーセージと、カップケーキと、それからすいか!」

・・・あれれ。でも、いっしょに食べてくれるひとがいないと、つまんないや。
ねえ、いっしょにお茶にしようよ!
はらぺこあおむし  
Posted by bookwitch at 09:00Comments(6)TrackBack(0)

January 28, 2005

なんといっても、『ぐりとぐら』!

 ぼくらのなまえは ぐりとぐら
 このよでいちばん すきなのは
 おりょうりすること たべること・・・


わたしがいちばん すきなのは
なんといっても 『ぐりとぐら』!

 「どんぐりを かごいっぱいひろったら・・・」
 「くりを かごいっぱいひろったら・・・」


こどもの魔女さん、どんなに胸をときめかせてページをめくったことか。

 まあ! みちのまんなかに とても おおきな・・・

ぐりとぐらといっしょに、びっくりして、よろこんで、わくわくして。

 「それよりも、かすてらがいいや。
  あさから ばんまでたべても
  まだのこるぐらいの おおきい かすてらができるよ」


う・わぁーいっ!! そして、ぐりとぐらといっしょになって、考え、おりょうりの用意をし、たまごをかきまぜ・・・。

 「かすてらを つくっているんでしょう! 
  とってもいいにおいが するもの」


どうぶつたちといっしょに、どきどきしながら、かすてらが焼けるのをまっていたっけ。

 「さあ、できたころだぞ」

たぶん、魔女さんのお料理好きは、この『ぐりとぐら』がはじまり。

 ぐらが おなべのふたをとると、
 まあ! きいろいかすてらが ふんわりと かおをだしました。
 「やあ、おいしそう!」
 

「おいしそう!」って、わたしもさけんだ!
みんなもさけんだでしょ?

 さあ、このからで、ぐりとぐらは
 なにをつくったと おもいますか?


さあ、わたし、本棚の魔女さんが、願い事の手帳に何をかいてあると思いますか?
それはね、

『ぐりとぐら』の作者、中川季枝子さんと山脇(大村)百合子さんにあって、

 「『ぐりとぐら』のおかげで、
わたしの子ども時代はとってもゆたかなものになりました。
  いまでも『ぐりとぐら』は、わたしの人生を 豊かなものにしてくれています。
  どうもありがとう!」


って、いうことなの!



ぼくのお願い事の手帳に、何が書いてあると思う?

『ぐりとぐら』のおっきいかすてらを魔女さんに焼いてもらって、
その上でおひるねするんだ。
いい夢みられるぞぉ〜。
ぐりとぐら  
Posted by bookwitch at 12:22Comments(14)TrackBack(5)

January 27, 2005

ようこそ、子どもの本の森へ

6f16d162.MZZZZZZZこの日を待ってたの。
この日、って、いったい?

これからはじめる、魔女のおたよりのメルマガの発行承認のお知らせが、今日届いたの!! さあこれで、名実ともに、本棚の魔女さん、だいいっぽ。

ちゃんとお知らせが届いてから、子どもの本のこと書いていきたくて、それで今日まで待ってたんだ。

さあ、記念すべきいっぽめは、この歌から。


 きみは庭をもっていたんだ
 そしてそれは魔法の庭で
 庭には一本の木があって
 それは魔法の木だったんだ

 その木にはいくつも枝があった
 それがみんな魔法の枝で
 枝には小枝がついていた

 それがまた魔法の小枝なんだ
 小枝には葉っぱがついていた
 それが魔法の葉っぱでね
 葉群れの中には一つの巣があった
 それは魔法の鳥の巣でね
 巣の中には卵があったけれど
 それが魔法の卵だったんだ

 その卵から小鳥が生まれた
 それは魔法の小鳥でね
 鳥にはもちろん羽があった
 そしてそれは魔法の羽でね
 その羽でベッドをつくると
 それは魔法のベッドだったんだ

 ベッドの前にはテーブルがある
 それが魔法のテーブルでさ
 上には一冊の本がのっていた
 そしてそれは魔法の本でね
 本の中には書かれていたんだ―



これは、『少年の魔法の笛』という、ドイツに古くから伝わる子どもの歌を集めた民謡集の中の「魔法の庭」(訳:山室 静)という歌。

この歌はね、心理学者の河合 隼雄さんと、 詩人の長田 弘さんの対談集、『子どもの本の森へ』の前書きで、長田さんが紹介してるんだ。「子どもの本、というと、いつも浮かんでくる歌がある」って。そして、長田さんはこう続ける。

 「もともとの歌には、もちろん最後の一行はちゃんと書かれているのだが、この歌の最後の一行は、この歌を読んで、それぞれが自由に書き入れるほうがずと、歌の楽しみにかなっていると、わたしには思われる。―『きみ』だったら、この『魔法の庭』という歌の最後の一行に、どんなふうに、どんな言葉を書き入れるだろうか。」

(中略)
(長田さんって、詩人だなぁ、とは魔女の感想)

 「河合さんも、わたしも、たぶんまったくおなじ、そこから始まる一行を書き入れるだろう。」

 ・・・それは魔法の本でね
 本の中には書かれていたんだ―
 ようこそ、子どもの本の森へ  


わたしは長田さんとおなじく、この歌が大好きで、大好きで。
そしてわたしも、本の魔法を届けたくって。


 ・・・それは魔法の本でね
 本の中には書かれていたんだ―
 ようこそ、魔女の本棚へ


おりしも今日は満月。
ホーキに乗って、これからあなたに笑顔をとどけます!

本棚の魔女が送る大きな子どもと小さなこどもの本の話



e-mail:




Powered by

January 25, 2005

『魔術師』に魅せられて

魔術師、っていえば何を思い出す?

魔女さんの土曜日は、ジェフリー・ディーヴァー『魔術師―イリュージョニスト』にどっぷりという、なんともぜいたくな一日でした。だぁってご同業(?)だもん!なーんて冗談はさておき(笑)、もう、夕飯もつくらず読み通し、ああだーりん、ごめんなさい!

わたし、好きなんだなぁ、この「リンカーン・ライム」シリーズ。

何が好きかっていうと、息もつかせずわたしたちをひっぱっていってくれるこの緊迫感にあふれた展開もさることながら、きっとこの、精一杯、どんなことがあっても自分のもっている精一杯の力で生きている、登場人物たちが好きなんだ。どんな絶望的な、悲惨な状態でも、善きものを信じて闘っていく人たち。

そして、女性問題になみなみならぬ関心をはらう魔女さんとしては、シリーズに登場する、傷つき、迷いながらも懸命に生きる女性たちが、魅力なの。
シリーズ1作目『ボーン・コレクター』では、もちろんシリーズのヒロイン、巡査アメリア・サックス。
2作目『コフィン・ダンサー』の、パイロットで会社経営者(カッコイイ!)でもある**(あれ?名前がでてこないぞ。後で調べておこーっと)、3作目『エンプティー・チェア』の保安官補(で、よかったかな)ルーシー、4作目の『石の猿』には、そうした女性キャラがでてこないのが残念だけど、可愛げのある男性刑事(笑)が登場する。

そうした魅力的な女性キャラが、5作目となる本作品にも、もちろん登場! 今までのような「傷つきながらも前に進むことを選ぶ」強さをもった女性たちと違い、「けなげでひたむき」な強さをもった女性が登場するところが、新しい。う〜ん、やるぜ、ディーヴァー。

ここでの「魔術師」、イリュージョニストっていうのは、デヴィッド・カッパーフィールドみたいな、観客に信じられないような魔法を見せてくれるマジシャンのこと。ゼッタイ不可能な場所から脱出したり(手錠をかけた上で、火や水の中から・・・)、空中に人を浮かべたり、逆に人や物を消したり取り出したり。

今回ライムとその「チーム」が闘う相手は、このイリュージョニスト。
犯人が消える? 姿を変える?

魔女さんは、舞台のかけてくれる魔法も大・大・大好きなので、この設定だけでもわくわくしちゃう。(*^^*)

こんなに残忍な殺人が次々起きても、不思議と後味のいいのがこのシリーズのいいところ。(だから好きなんだなあ!)
しかし・・・ハラハラどきどき、ホンマこわいぜ、このシリーズ。血は飛ぶ犯人は逃げる探偵は追い詰められる・・・。とてもひとりでは読めまっしぇーん。こわがり魔女さんは、読書中、なんどだーりんにすりよっていったことか(^^;)。

心臓の弱い方は、明るい日中、誰かのいるところで、できればミルクティーなんかもって、『魔術師―イリュージョニスト』を読みましょう! (あはは・・・)  
Posted by bookwitch at 17:36Comments(0)TrackBack(0)

January 23, 2005

伝えたいことを伝えること:タイムマシンに乗った午後

V・A・Kって、知ってる?

誰だって、コミュニケーションをうまくとれるようになりたいよね。
人間のコミュニケーションには実は3つのタイプがあって、「コミュニケーションって苦手・・・」とか、「この人とはどうも話がかみあわないなあ」「なんか伝わってないみたい」と感じる場合、それは、ただ相手のコミュニケーションパターンと自分のパターンが違うだけなの。

コミュニケーションが上手い人、っていうのは、いくつかのコミュニケーションパターンを持っていて、相手のパターンにあわせて使い分けられる人、なんだな。

・・・なーんて話が、『成功の9ステップ』にのっている。
(魔女さんは、ジュンブンガクから経済書、ミステリーに歴史物、歌集に紀行、エッセイ・評論・ガクジュツショ、何でも読むのだ、ほっほっほ)

3つのパターンとは、V(視覚)・A(聴覚)・K(感覚)のアクセスモード。

主に目から入る情報を使っている人もいるし
(「見て見て!」「自分には見えてこないなー」「目を見張る」)、
耳からの情報をよく使っている人もいるし、
(「聞いて聞いて!」「聞いたことある」「響きがいいね」)
感覚を頼りにしている人もいる。
(「やってみて!」「こんな感じ」「わくわくするね」)

どれがいいっていうわけじゃなくて、普段自分が無意識に多く使っているパターンだけじゃなく、自分のコミュニケーションの引き出しを増やして、相手にあわせて使うことができれば、コミュニケーションはもっとスムーズにいくよ、ってことなの。

3つのパターン、自分がどれを一番使っているか、考えてみるとおもしろいよ。おおざっぱにいって、

イメージで考える人、話す速度が早い人なんかは、Vモード
言葉から考える人、心地よい速度で正確に話をする人は、Aモード
 (本が好きな人はAが多いんだって)
気持ちや体験から考える人、ゆっくり感情を込めて話す人なんかは、Kモード

を、主に使ってるんだって。
ちなみに、統計的には視覚を多くつかっているひとが一番多いそうな。

というわけで(ふう!前置きが長いっ!!)、今日は9ステップの大元、チームジェームス(TJ)のワークショップ、マストリークラブに行ってまいりました。ゲームを通して、この3つの感覚をもっととぎすましていこう、というものなんです。

せっかく、伝えたいことがあるんだから。
せっかく、伝えられる方法を、わたしたちはたくさんもっているんだから。

伝えたいことを伝えられるように、なりたいじゃないですか。もっともっと。


ゲームの終わりに、TJの先導で「タイムマシン」に乗ってきちゃいました。
すごいでしょ?(笑)
それも、未来行きのタイムマシン。


あはっ、でも、そのはなしはまた・・・。
  
Posted by bookwitch at 23:33Comments(0)TrackBack(0)

January 22, 2005

夕べ出会った魔法使い

「ありがとう」、って、いいたいな。

昨日はね、秘密の集まりにご招待いただいてました。
鮒谷さん、っていう魔法使いさんのひらくシークレットセミナー&お食事会。

知っててもこすらなかった魔法のランプをこするきっかけをくれたのが、このシークレットセミナーだったんです。

夕べの鮒谷さんのおはなしは、まさに「わたしのため」に話してくれているようでした。この、今の、わたしに向けて・・・。

「恥ずかしがらずに情報発信」
・「ためこむ(ストック)よりも、いつもながして(フロー)」
・「無くなる不安よりも、与えるほうが、豊かで安心」
「人は関係性の中で生きている」
「認識してもらって、あなたがいる」
・「ピンチもチャンスも、人から来る」
・「書くことで、交わる。スイッチが入る」
「理想の自分、一歩先の自分をみつめる」
「今の自分を、一歩ずつうめていく」
「恥ずかしがらずに、出していく。大きく(マクロで)与えよう」

・・・・・ね。声を出しはじめたわたしのために、あるみたいでしょう?

鮒谷さん自身がいろいろな方にお会いする中で、
「打算ではなく、人に与えること」
の本当のすばらしさについて目を開かされることがあったそうです。
そして、このシークレットセミナーを開くことを決め、こうしたお気持ちをシェアしてくださったのです。すべて、鮒谷さんのご招待ということで・・・。

本当にありがとうございます。

そうそう、このセミナーにご招待いただくきっかけになったのが、この本でした。
「一冊の手帳で夢は必ずかなう」
こちらの手帳を実際につくるにあたって、モニターをつとめさせていただいだんです。

ご縁あってこのモニターに参加できたことは、2004年の大きな宝物になりました。
ここで出会った方々は、今では大切な友人です。

この日出会った方々は、みないい方ばかりで目を輝かせて話をしていました。
みなさん、勇気をありがとう。

あははっ。しかし、ここでまだ一冊も、本の話してないね!
これからだぞ、本当のおはなしがはじまるのは・・・!!  
Posted by bookwitch at 22:52Comments(4)TrackBack(4)

January 21, 2005

魔女がランプをこする時

わたしの知ってる魔法使いさんは、こういったの。


「こどものみなさんね、2種類いるんですよ。小さいこどもと大きい子どもがいるんです。
 大人になったって変わらないの。わたしたち、みーんな同じ生活をしているの。
 
 ひとはね、幸せになるために生まれてきたの。
 ただその方法がわからないの。

 第一にね、しなきゃならないのは『私はここにいるんだ』っていうこと。
 わたしの声をきいてください、って。

 (あいさつっていうのはね、そういうことなんだ)

 そして、これがほしい、っていってごらん。

 昔々、中国のあるおにーちゃんが、ランプをこすってみた。
 そしたらランプから煙がふきだして、ランプの精がでてきて聞いたんだ。
 「何がほしい?」って。
 
 アラジンは、いってみた。
 「お城がほしい」「お金がほしい」「素敵なお嫁さんがほしい」って。

 ほとんどのひとは、「これがほしい」っていわないの。
 ならなかったらどうしよう、とか、こんなわたしには・・・って。
 だから手に入らないの。

 ランプをこすって「これがほしい」って、いってごらん。
 人生は、マジック(魔法)だよ。むずかしいことは何もない。

 だから、自分の思いを、毎日口にしてごらん。
 『できる』っていったら、できるんだから。

 幸せになりたいなぁ、って。
 なにかいいこと、したいなぁ、って。

 忘れないで。人生はマジックだよ。いってごらん。

 こういうひとになりたい、って。
 こういう生活、したい、って。

 むずかしいことじゃないでしょ。
 毎日ひとこと『自分はこうなりたい』って、いってごらん。
 それだけで、マジシャン(魔法使い)になれる



そういった魔法使いさんの名前はジェームス
だからね、わたしもいってみたの。


「子どもの本の楽しさを、もっとみんなにつたえたいな。
 世界にどきどきやわくわくをふやしたいな。
 笑顔やありがとう、って気持ちをとどけたいな」


そしたらわかった。あ、そっか。
わたしは、本棚から魔法をとどける『本棚の魔女』になれるんだ。

そこで魔女さんいってみた。
「言葉をとどける、魔法の杖が、ほし〜い!」

そしたら、★☆★!! うーん、HPができちゃった。

21世紀の魔法は、すごいなぁ。
そういうわけで、おたよりのはじまりはじまりーっ!

 


   
Posted by bookwitch at 14:32Comments(0)TrackBack(0)