本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・湯本香樹実

「夏の庭」


「夏の庭」・・・湯本香樹実 (ベネッセ)

内容紹介
町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。
生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。
夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高 まるけれど、
不思議と老人は元気になっていくようだ――。
いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。
喪われゆく ものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

夏の庭

(「2005年の読書日記」より)
始まりは、山下がおばあさんの葬式に行ったことだった。
「死んだ人って重たそうだった」
山下の言葉に、河辺が身を乗り出した。
「オレたちも死んだ人が見たい!」
ぼくたちは、近所の1人暮らしのおじいさんが死なないか
毎日見はることになってしまった。
でも実際におじいさんと知りあい、その家を訪ねるようになると
ぼくたちの思いは少しずつ変わっていった・・・。

3人の12歳の少年と一人生きる老人の関わりを
抒情豊かにユーモラスに描きだす。

『西日の町』も面白かったけど
本書の方が更に面白かったです。
ラストは号泣でした。


「西日の町」


「西日の町」・・・湯本香樹実 (文藝春秋)

内容説明
昭和四十年ごろ。
九州の町で母とふたり暮らす和志の前に、ある日、てこじいがふらりと現れた。
苦労してきた母は複雑そうだが、六畳のすみにうずくまって
ぽ つりぽつりと昔の話をする祖父に、和志は少しずつ魅かれていく。
ある夜、ふと目覚めた和志は、母の泣く声を耳にする。
母のひそかな苦しみを知ったてこじい は、ふらりと家を出ていった……。

西日の町

(「2005年の読書日記」より)
母は夜更けに爪を切った。
てこじいのうずくまっているそばで。
ふらりと現れた謎めいた祖父に、僕は魅かれてゆく・・・。
忘れられない町、忘れられない時を瑞々しく描く。

味わい深いヒューマンドラマで
心がホンワカと温かくなる物語でした。


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