2017年05月

2017年05月05日

「うつくしいひと」と「うつくしいひとサバ?」


行定勲監督の中編映画「うつくしいひと」と「うつくしいひとサバ?」が
4月15日にNHKBSプレミアムで放送された際、HDDに録画していたのですが
ゴールデンウィークを利用してやっと観ることができました。
うつくしいひと

『うつくしいひと』予告篇

製作年:2016年
上映時間:40分

行定勲監督が、出身地・熊本の地域創生を目的とした
「くまもと映画プロジェクト」で手がけた中編作品。
行定監督のほか、橋本愛、高良健吾ら出演者も熊本県出身者で、
熊本城や夏目漱石旧居、江津湖、菊池渓谷など、同県の名所旧跡で撮影。
セリフも熊本弁になっている。
(内容)
本屋と喫茶店が一緒になった店でアルバイトをする女子大生・透子は、
友人の田上から自分の母親の鈴子が怪しい男につけられていたと聞かされる。
慌てて母親のもとに行くと、それらしき男の姿が。その夜、透子と鈴子は、
高校生だった鈴子を主演に亡き父が撮影した未完の8ミリ映画を、一緒に観賞する。
次の日、透子は私立探偵の玉屋に母親のボディーガードを依頼する。
玉屋はその前日に重大な事件が絡んだ依頼を受けていたものの、
透子と共に彼女の母親のもとへ足を運ぶ。

うつくしいひとサバ?

『うつくしいひと サバ?』予告篇


製作年:2017年
上映時間:45分

熊本県出身の行定勲監督が、同県の地域創生を目的とした
「くまもと映画プロジェクト」のために手がけた中編作品「うつくしいひと」の第2弾。
前作の完成、上映後の2016年4月に熊本地震が発生し、大きな被害を受けた
同県の復興に向けて、熊本城や阿蘇大橋、阿蘇神社、益城町など被災地での撮影を敢行。
17年4月に行われた「くまもと復興映画祭」でプレミア上映された。
前作に続いての出演となった高良健吾、米村亮太朗をはじめ、
中別府葵、中原丈雄ら熊本出身のキャストが多数出演している。
(内容)
私立探偵の玉屋末吉と田上は、地震の被災地でさまよう外国人のマチューと出会うが、
言葉が通じない。唯一聞き取れたのは「サバ」という一言だけ。
それでも、仲間の助けでマチューが亡き妻の遺骨を義父の義晴に届けるため
フランスからやってきたということが分かる。
マチューはやがて義晴のもとにたどり着くが、義晴の心は震災で深く傷ついていた。


NHKBSプレミアムの番組ではインタビュー映像等も挿入され
その後、映画「うつくしいひと」「うつくしいひとサバ?」の順で続けて放送されたので
行定勲監督の映画への、熊本への想いがより伝わりました。
「うつくしいひと」は震災前の熊本が映し出され、その美しさに涙ぐみ
「うつくしいひと サバ?」では震災後の熊本の姿を見て涙が止まらず
2作品ともティッシュケースを抱えながら観ました。
心に響く素晴らしい作品をTVで放送してくださり感謝です。




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