大館はとにかく寒かった。池も凍っていた。室内に入っても寒くて売店でラーメン食べたり、熱燗で体を温めようとしたがそれでも寒い。こんな状況でも地元の少年たちはアイスを食べていた。
ドームに到着時は少年野球教室の最中ということで、スタンドには入れなかった。仕方がなく周りをウロウロとする。まず目に付いたのが、地元出身選手の展示品コーナー。山田久志や中嶋聡の展示品があった。山田久志のユニフォーム、スパイク、グローブなど。今日は山田久志は肩の調子が良くないという事で欠場。登板しなくても顔を出してくれるだけで良いのに。中嶋聡のコーナーにはこんな写真が。中嶋聡の赤いスーツにも驚くが、なによりも小川博文若すぎる!!スタンドの壁には大館樹海ドームでホームランを打った人の名前が飾られていた。慶応時代の喜多隆志を発見。
少年野球教室が終わりようやく開場。グラウンドはちょっと狭い。両翼が90メートルしかない。屋根が低い。案の定試合中も屋根にボールがぶつかりまくる。ホームラン性の当たりも屋根にぶつかって外野フライになってしまう。それとファールグラウンドが広い。なんとなく札幌ドームに似ている。たぶんサッカーとか他の競技のことも考慮しているのだろう。印象としてはちょっと大きい体育館で野球をやっている感じ。スコアボードは両チームのメンバー・スコアが同時に表示できない。
試合前の練習風景。大熊忠義がノックしている。南牟礼豊蔵は打撃投手。ノックのキャッチャーは何故か小田真也。札幌は加藤俊夫がキャッチャーフライを追いかけていた。
試合開始。場内はとても静か。鳴り物もなければ、野次もない。試合は終始札幌ペース。中でも高橋雅があわやサイクルヒットの大活躍。試合終了時点でも打率が7割を超えている!!浦和のトンボ隊長も遂に自分の居場所を見つけたところか。羽生田も猛打賞。しかし強肩の見せ場はなかった。大阪はご当地出身の村田辰美が先発し炎上、さらに高柳まで炎上。近鉄投手陣がいきなり試合を壊した。その後山本和行がなんとか持ちこたえたものの、このままではピッチャーが足らなくなるのではないかと心配した。山本和行のあとは白石静生!還暦過ぎてる割には若い。今年の基準でも絶対ボークにならなそうな滑らかな投球フォーム。しかし秋田出身の石井浩郎にホームランを打たれた。その後野田をはさんで締めくくりは小田真也。場内アナウンスによると、南紀州新聞の記者として働いているとの事。去年は林業だったような。
一方の札幌は高山郁夫が早々と降板した後、津野浩が踏ん張った。その後木田勇が登板。木田勇−加藤俊夫のバッテリーが復活!!木田勇は妙に札幌のユニフォームが似合っていた。加藤俊夫は試合中ほとんどキャッチャーフライを追おうとしなかったが、大阪の最後の打者がキャッチャーフライを打ち上げた時だけ、猛然とダッシュして捕球して、試合終了。17−3で札幌の勝利。気温だけでなく試合内容も寒かった。高橋雅がヒーローインタビューを受けていた。
樹海ドームからの帰り道は大変だった。バスもなかなか来ないし、タクシーも来ない。仕方なく雪道を4キロ弱歩いて駅へ到着。あと15分遅かったら日没で迷子になっていたかもしれない。行きは良くても帰りは辛い。これが地方球場巡りの醍醐味である。(余談だが、北神戸に行ったときも神鉄二郎駅までの道のりが獣道みたいなところで、本当に家路につけるのかどうか心配だった思い出がある。)
結論として高橋雅裕の生き生きとした姿を見れたのが収穫だった。加藤俊夫や白石静生の元気な姿を見れたのも良かった。しかし、わざわざ大館まで来る必要があったかというと、正直必要なかった気がした。