というわけで、ミスター・ブラウンの伝記映画「GET ON UP - THE JAMES BROWN STORY」が全米で8月1日に公開となりました。ニューヨークのプレミア上映会では、主演のチャドウィック・ボウズマンやプロデューサーのミック・ジャガーが登場したり、オーガスタの上映会では、ダニー・レイを始め、ソウル・ジェネラルズ、ビタースイートなどバンド関係者や家族も登場し、盛り上げていたようです。そんなプロモーションのおかげか、スタートの興行収入が3位と好調な滑り出しとのこと。日本公開は来年3月予定となっているようですが、本当に楽しみです(^^)。

そして、公開にさきがけて、7月29日にサウンドトラックが発売されました。

getonup


















LABEL : UNIVERSAL/POLYDOR
NUMBER : 0602537911943 (CD)

01. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine
02. The Payback, (Part 1)
03. Out of Sight
04. I Got You (I Feel Good)
05. Caldonia +
06. Please, Please, Please (LIVE) *+
07. Night Train (LIVE)
08. Papa's Got a Brand New Bag, (Part 1)
09. It's a Man's Man's Man's World (LIVE) *+
10. Cold Sweat, (Part 1)
11. Mother Popcorn, (Part 1)
12. I Got the Feelin' (LIVE)
13. I Can't Stand Myself (When You Touch Me) (LIVE)
14. Say It Loud - I'm Black and I'm Proud, (Part 1)
15. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine (LIVE)
16. Super Bad (LIVE)
17. Soul Power (LIVE)
18. Try Me (LIVE) +
19. Please, Please, Please +
20. Get Up Offa That Thing

* : PREVIOUSLY UNRELEASED
+ : SOUNDTRACK VERSION

未発表曲が2曲含まれており、これまでによく聞いてきた曲ばかりが収録されているので全体的には違和感なく楽しめたのですが、未発表曲や「SOUNDTRACK VERSION」とされるリミックスされたヴァージョンは思わず聞き直してしまいました(^^;)。

「SOUNDTRACK VERSION」は、THE UNDERDOGSというプロデューサー・チームが演奏も含めて手がけたということで、Wikipediaによると、THE UNDERDOGSは、ドラマーのハーヴィー・メイソンの息子さんの Harvey Mason, Jr.と、ベビーフェイスと一緒にプロデューサーをしていたDamon Thomasという方の二人組のチームのようです。

「SOUNDTRACK VERSION」以外でも、過去に発売された音源をリミックスしたものが多いようなので、どのように違っているかをチェックしてみました。曲名の下の[ ]内に、初出と思われる音源が収録されたCDのタイトルを記載しました。相違や追加情報等ありましたらご連絡頂けると幸いです。
 
解析にあたっては、松林さんのブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます。 


01. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine
[Funk Power 1970: Brand New Thang]

いわゆる有名なシングルの「セックス・マシーン」の7インチがつながったバージョンですね。映画のタイトルから1曲目はコレなんでしょうね(^^;)。


02. The Payback, (Part 1)
[The Singles Vol. 9 (1973-1975)]

これも7インチからですが、[DJ Promo Version]が収録されております。正規盤は、曲の後半にアナウンサーのHank Spanのナレーションで"This record is strong!""This is for Chicago!""This is for Atlanta!""This is for Los Angeles!"といった声が入るヴァージョンとなっております。
03. Out of Sight
[The Singles Volume Three: 1964-1965]

かなりヴォーカルにエコーがかかっております。もともとの7インチよりは少しすっきりとヴォーカルが聴きやすくなっておりますね。アルバム収録のヴァージョンは擬似ステレオで、こちらはモノラルなので全体のサウンドとしても聴きやすいですね。


04. I Got You (I Feel Good)
[The Singles Volume Three: 1964-1965]

これも7インチヴァージョンだと思います。ミスター・ブラウン最大のヒットは7インチで楽しみたいですね(^^)。


05. Caldonia +
[The Singles Volume Three: 1964-1965]

サウンドトラックヴァージョンの1曲目。観客の歓声等を被せている7インチヴァージョンから歓声を取り除き、オリジナルではサックスソロの部分に新たに弾きなおしたピアノを被せております。こういう曲は、映画のシーンを観て初めて、ああなるほど、と納得するんでしょうね(^^;)。


06. Please, Please, Please (LIVE) *+

1966年4月23日フロリダ州タンパでの未発表ライヴ録音です。サウンドトラックヴァージョンとしてもクレジットされております。もともとのライヴを聞いたことがないのでコメントしづらいのですが、トランペット・ソロが入る部分があり、この時期のミスター・ブラウンのライヴからは考えづらい展開なので、アレンジされているのかなとも想像します(^^;)。なかなかダイナミックなライヴですね。

07. Night Train (LIVE)
[Live At The Apollo (1962) ]

これは62年のアポロをそのまま収録しております。このライヴはやはり凄いですよね。70年代前半までのライヴ盤からほぼまんべんなく収録しているのもいい選曲ですよね。


08. Papa's Got a Brand New Bag, (Part 1)
[The Singles Volume Three: 1964-1965]

これも7インチです。やはり、ミスター・ブラウンは7インチかライヴ、なのでしょうね(^^;)。

09. It's a Man's Man's Man's World (LIVE) *+

6曲目と同様、1966年4月23日フロリダ州タンパでの未発表ライヴ録音です。この時代の録音としてはあまりにも音が良すぎるので、ヴォーカル・パートだけを活かして、他はほぼ弾きなおしとか、そういうリミックスが施されているのかもしれません(^^;)。


10. Cold Sweat, (Part 1)
[Foundations Of Funk: A Brand New Bag 1964-1969 [Disc 1]]
[Cold Sweat]

冒頭のミスター・ブラウンの喋りは、レコーディングのテイク1でイントロの演奏がうまくいかず中断した際に、「こんな感じでやるんだよ」とくちドラムで説明している部分ですね(^^;)。直後の「ONE, TWO, ONE, TWO, THREE, FOUR! 」のカウント部分は、ALTERNATE TAKEのイントロのカウントから、本編の演奏は擬似ステレオのようなので、LPヴァージョンから引用したと思われます。なんでこんなにつぎはぎして作るのか疑問ですね(^^;)。


11. Mother Popcorn, (Part 1)
[The Singles Vol. 6: 1969-1970]

これも7インチですね。この曲はアメリカの音楽番組「MUSIC SCENE」に出演したときの映像が最高にファンキーですよね〜。


12. I Got the Feelin' (LIVE)
[Say It Live and Loud : Live In Dallas 08.26.68]

13. I Can't Stand Myself (When You Touch Me) (LIVE)
[Say It Live and Loud : Live In Dallas 08.26.68]

2曲ともオリジナル音源からのものと思われます。特に相違部分はないと思いますが、このダラスのライヴも凄いですよね〜。


14. Say It Loud - I'm Black and I'm Proud, (Part 1)
[James Brown The Singles Vol 5]

これも7インチですね。この7インチの正規盤でミント・コンディションのものは見たことがありません。恐らく当時ブラックのティーンエージャーは、この7インチを本当に繰り返して聞いたのではないかと思います。

15. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine (LIVE)
[Love Power Peace: Live A The Olympia, Paris 1971]

サウンドトラックヴァージョンではありませんが、絶妙に編集されておりますね。オリジナルでは結構長く収録されているキャットフィッシュのギター・ソロの途中から、ソロが終了した後のバードとの掛け合い部分"shake your money maker〜"にカットインして、さらにその後の部分も編集し、8分45秒を6分38秒にまとめております。


16. Super Bad (LIVE)
[Love Power Peace: Live A The Olympia, Paris 1971]

これは編集されておりませんが、BPMがオリジナルより少し遅めな感じですね。ヴォーカルとドラム、ベースが強調されるようにリミックスされているようです。


17. Soul Power (LIVE)
[Revolution Of The Mind]
この曲もヴォーカルとドラム、ベースが強調されるようにリミックスされてますね。後半のダニー・レイのMC時に、なぜかオルガンを加えられております。


18. Try Me (LIVE) +
[Live At The Apollo [1967]]

この曲もヴォーカルとドラム、ベースが強調されるようにリミックスされてます。そして、オリジナル音源では収録されているホーンがカットされ、歌詞の順番が変更されております。具体的には、オリジナルでは、曲開始から40秒過ぎで「Hold me~」と歌われる部分が、曲後半の最後で歌われる「Walk with me~」に差し替えられており、その他も歌詞が組み替えられているようですが、全て分析できませんでした(^^;)。ミスター・ブラウンのヴォーカル以外は殆ど新録音のような印象ですね。

19. Please, Please, Please +
[The Singles Volume One: The Federal Years 1956-1960]

7インチヴァージョンですが、ピッチを少し上げて、別のピアノが重ねて演奏されているようです。これもサウンドトラックヴァージョンならではということでしょうか。


20. Get Up Offa That Thing
[The Singles Vol.10 (1975-1979)]

これも7インチヴァージョンです。オリジナル音源とほぼ変わらない感じです。この時代はディスコの時代なので、オリジナル製作時に既にヴォーカルとドラム、ベースが強調されるようにレコーディングされているのでしょうね。



以上、長くなってしまいましたが、一日も早く日本での映画公開が実現するように祈っております(^^)。公開されたら最低10回は映画館で観るでしょうね(^^;)。ちなみに「SOUL POWER」は3回観ました(^^;)。