ボルドーが誇る偉大な五大シャトー。
シャトー・オーブリオンはグラーヴの最高級ワイン。砂利の意味のグラーヴという土壌から繊細で柔らかいワインが生まれる。1855年の格付けで唯一地区外から登録された。外交に欠かせないワインで、ウィーン会議ではオーブリオンがふんだんに振舞われ、時の権力者が有利に話しを進めたという。白ワインも少量ながら生産されており、ボルドー1品質の高いの辛口ワイン。

シャトー・ラフィット・ロートシルト。5大シャトーの筆頭。樫の新樽で醸造される香り高いワイン。ポイヤックにしては頑強さは緩く、親しみやすい味わい。エレガントさ、力強さ、優美さを兼ね備えた稀なワインと言える。かつて、パリの宮廷ではブルゴーニュワインが愛飲されていたが、ルイ15世の時代、ポンバドール夫人がふとしたことからラフィットと出会い、ヴェルサイユでの晩餐会に毎夜このワインを出すようになったそうです。

シャトー・ムートン・ロートシルト。もとは2級だったが、メドックの格付けをひっくり返し、1973年に昇格した唯一の例外。アートなラベルが有名で多くのコレクターがいる。ジャン・コクトー、ブラック、ダリ、セザール、ピカソ、シャガール、ミロ、藤田嗣治など名だたる芸術家が描くラベルは収集心をくすぐる。ラベルを書くと、お礼にその年のムートンが大量に手に入る。ポイヤックらしい頑強なワインで、熟成には時間を要する。

シャトー・ラトゥール。100年戦争で破壊された塔がエチケット。今でも畑のそばに小さい塔が残っている。ポイヤックらしい非常に男性的、長熟タイプの素晴らしいワイン。しかし熟成すると力強さにまろやかさが加わり、最高に魅惑的なワインとなる。1963年にイギリス資本によって最新設備が導入されたため、品質は安定している。

シャトー・マルゴーは新樽からヴァニラ香が移りクリーミーでスモーキーなワイン。1級シャトーの中で最も柔らかく女性的で、昔から多くの人に愛されてきた極上ワイン。文豪ヘミングウェイにこよなく愛され、孫娘にマーゴー(マルゴーの英語読み)を名づけたのは有名なエピソード。また、ボルドーで最も美しい白いシャトーはエチケットに描かれている。