ソーテルヌは貴腐ワイン。世界三大貴腐ワインの一つがここ。川のほとりの湿った気候で、ボトリティス・シネレア菌という菌が葡萄の皮につき繁殖し皮を食い破ると、中の余分な水分が蒸発し甘みの凝縮した葡萄ができます。とくにセミヨンという品種にこの菌がつきやすいのです。気候の条件が厳しく毎年できるわけではないので、相当高価なワインです。
天然の甘口は自然で酸味があり、甘美で、はちみつのように濃厚。それでいて酸味があるのでバランスが良い。正に神の涙とでも言うべきワインなのです。フォワグラや特にブルーチーズと合わせると最高です。地区内には5つの村があるが、ソーテルヌとバルザックで作られる甘口白ワインのみ村名AOCを名乗れる。1855年に26の格付けがなされました。

別格なのがシャトー・ディケム。ソーテルヌ地区中央にある最高級ワイン。王様のような貫禄で。20年ごろから飲み頃に達し、50年から、状態が良ければ100年以上持つ。熟成するほと色が濃くなり、絶品。作るのには途方もない労力が必要。収穫した葡萄は3回に分けて果汁が絞られ、そこから10回以上も澱引きがされる。葡萄の樹1本からグラス1杯のワインしかとれないそう。恐ろしいまでの額も納得です。