2010年12月22日

恐竜が滅んだ後は


(source:official site Title:CoDBO)

重厚長大なゲームは滅びるか!?
[4Gamer]


だって3Dメガネをかけて,画面の真正面から真っ直ぐ見る(最近は,視野角の広いものも出ているようですが)なんて面倒くさいじゃないですか

 冒頭の疑問が語るように、もう娯楽というコンテンツに投資する金も時間も心も面倒くさいのである。だから据置機は流行らないし、遠大なRPGは買うものの、最初だけで終わり、動画チェックで充分になる。

 しかし、このマインドだとキネクトや、例に挙げられている3DTVとか、まったく売れない事になる。このマインドにあるのは今まで職業病的に娯楽を楽しんできた人のみであり、そこまで娯楽に依存していない人達はここまで面倒とは思っていないのかもしれない。

ああいう後世に巨大な影響を残す作品が,いわゆる「断片化した娯楽」から生まれてくるかというと,一部の特殊な例を除いては難しいんじゃないかと思います

 断片化は感動を生むエンタメを考えると、凄く不利だと思う。MMORPGが実生活をも犠牲にして、現実よりも価値のある仮想世界だと中毒者に思わせるのは、それだけの時間を投資しているからである。

 これが仮に1日5分で済むMMORPGがあったとして、果たしてそこに従来のMMORPGのような依存や、現実を犠牲にしても遊びたいと思わせる価値が作れるのか。

 大多数の人はタスクを裁くように日々の生活の中にこれらの娯楽を織り込んでいるらしい。自分は仕事は仕事、ゲームはゲームと分ける生活しか出来なかったので、このプレイスタイルを遂に実感する事は出来なかった。

 MMORPGでなくても、ゲーマーならば、子供の頃に遊んだゲームを覚えていると思う。断片化されたゲームはそういう「思い出」として心に刻まれるのだろうか。

大作ゲームの1/10のゲームのさらに1/10の開発費で何億と稼ぐソーシャルゲームなどから見ると,いわゆる旧来のゲーム製作は,この人達アホじゃない?ってレベルのリスキーさを伴っているわけです

 実際、パッケージと違い、ソーシャルゲームの方は運営費と宣伝費が常にかかる。1/10の開発費でも9/10人件費と宣伝費というのはザラだ。

 だが、流石に10億や100億はかかっていない。最も重要なのは、10億や100億つぎ込む大作のコストをかける部分と、ソーシャルゲームでコストをかける部分がまったく違うという点である。

 今のところ、ソーシャルゲームの持続、動機づけに対し、見た目やクオリティという、家庭用ゲームにおける価値の追求はあまり効果的ではないという結果が出ているものの、それは本当に結論としていいのか、自分はまだ不安が残る。

1つは,「一度失われた技術/ノウハウは,高コストになってしまう」こと。
2つめは,「一度失われた市場は復活し難い」こと。

 技術、ノウハウはまたイチからやり直すので高コストになる。一度失われた市場はそこに価値がないと確定してしまったが為に価値を作り、需要を起こすのが困難という事である。

 画一化、恐竜化の恐ろしいところはここで、その他が全部淘汰、消えていく恐れを意味する。この淘汰は明日一気に大手以外が消滅するようなものではなく、じわりじわりと進む。倒産するゲーム会社は増えるが、新規で立ち上げたゲーム会社は中々増えない※1

ゲーマーの立場からいうと,いろんなゲームが遊べる状況が望ましいんですよね。ファーストフードも食いたければ,老舗の味も堪能したい。町の惣菜屋も捨てられぬ

 多様化。自分もその市場を望んではいるが、冒頭で大作を否定してはいないだろうか。多様化した市場を作るにはユーザーが大作も駄作も買って遊ぶか、それとも大作好きもいれば、駄作好きもいる道しかない。

 残念な事に場という力学が確立した今の市場において、多様性は追及しにくい。人は売れ線に昔以上に群がり、売れ線以外は無価値になりやすい。多様性に有効な場の力学もありそうなのだが、自分はまだ見つけられない。

※1
家庭用は少ないが、ソーシャルゲームの会社は急増している。

この記事へのコメント

1. Posted by うみゃあ   2010年12月22日 20:53
と、いっても、売れ線しか出てこないっても、
開発や販売のプランはメーカーが決めるからユーザーからすると何とも…ねぇ
2. Posted by MIG-29   2010年12月22日 21:36
90年代にPCゲーム市場が消滅し、2000年代には
大型機以外のアーケードゲームがほぼ消滅した上に、据置機市場が消滅寸前に成り果て、海外でのシェアも大幅に失ってしまった…

そして、次の10年を待たずに「日本におけるコンピューターゲームの歴史の終焉→忘却」なんて事になりそうな…
3. Posted by すがり金   2010年12月26日 00:23
面白いゲームがやれれば、次々開発会社が倒産しようが、国産のゲームが絶滅しようが 知ったこっちゃ無いですけどね
一生ゲームするわけでもなし 今が楽しめればそれで良いです って人も多いんじゃないでしょうか
地球環境ならエコエコ叫んでりゃ単価も上げれるんでしょうが、ゲーム環境は「このままだとクォリティが下がるぞ」ってのは 痛くも痒くも無いですからね
4. Posted by B   2010年12月26日 01:03
すがり金さん

GREEの携帯ゲーム、面白いです。
おすすめします。
5. Posted by (*'ー')   2010年12月26日 01:20
これ以上、新しいゲームって必要なんですかねぇ。80〜90年代に出たクラシックゲームや、それの焼き直しの無料ゲームでお腹いっぱいなんですけど。
6. Posted by エリンの民   2010年12月26日 12:19
MMORPGが遊びたければ何時潰れるかビクビクする必要もなくサービスが行き届いているWoWやってれば鉄板。

コンシューマーなら態々非公式な物に手を出すまでもなく過去のそれなりに名の通ったゲームを格安で遊べる。

海の物とも山の物とも解らない新作に諭吉さんを出すなんて分が悪すぎます。
7. Posted by 後藤   2010年12月27日 09:17
>エリンの民さん

自分は何か一巡してしまい、ダメになるとか、ならないとか、不思議に気にならなくなりました。

その時の心が望むままに動くというか。無駄を考えたら、ゲームしている事自体が無駄にも思えるので、心のままに金を使い、遊ぶようになりました(文だけだと、只のダメ人間ですね)
8. Posted by うみゃあ   2010年12月27日 12:05
でも、だからこそやりたい時にはもう出来ない、とかの運営方式は変えてほしいなぁ、
と思う今日この頃

完全死亡確認時点で、サーバーパッケージとか販売してくれたりすればいいのになぁ
9. Posted by F   2010年12月27日 19:18
>うみゃあさん
買えるかもしれませんが、
とても個人で購入して遊ぶのに
割りに合う価格ではないでしょうね
それを使って商売できる商用パッケージですから

通信部分を全部取っ払って、スタンドアローンに
改変したとしても、元が多人数で遊ぶ事を
前提にデザインされてますから
一人で遊んで面白いとは思えませんし....
10. Posted by 後藤   2010年12月27日 19:34
>うみゃあさん

韓国で何かそんなタイトルがあったような気がしますし、エムゲームがユーザーにそんなフランチャイズを提唱していた時期もあったような。

でも、何の音沙汰もないという事はどちらも立ち消えなんでしょうね。
11. Posted by puny   2010年12月28日 13:40
自分は今後はゲームはより多様化すると考えています。今のような企業が出す規格化された工業製品的なゲームではなく、個人が才能と技量で生み出す作品がネット上で新しい市場を切り開き、多様なゲームがプレイされると思います。
12. Posted by 後藤   2010年12月28日 15:57
>punyさん

ニコ動的なマーケットならば、そういう展開もありそうですが、ゲームが商品であり、かつ個人技では収まらないので難しいかと。

apple storeが良い例で当初はアイデアものやら個人技が溢れていましたが、あの市場はランキングに乗らないとまず売れず、今、ランキングを占めている大半は大手のIPつきが殆どになっています。

無料という市場ならば、まだ個人の活路はあるものの、無料を利益に変える術を全ての開発者が持っているわけではなく、可能性があるとすれば、腕のある個人と個人をつなぐネットワークでしょうか。欧米は進んでいるようですが、日本は閉鎖的です。
13. Posted by おっほい   2010年12月28日 20:59
後藤さんの7の話ではないですが確かにその時にティン!と来た物をやるのが一番になりましたね・・・自分も。
いつかは終わるのですがまあ楽しんでいる間は続いて欲しいのはありますが。

開発運営側は商売なので商品をになりユーザー側は作品を求める。
ここの相違が大きいのではないかとゲームに限らず思いますね。
多様化拡大化も良し悪しで分母が広がれば分散して単体での収益は落ちて微妙な物が増えるという悪循環は厳しいですね。
14. Posted by (´・ω・`)   2010年12月31日 09:10
最終的に、
オセロ・囲碁・将棋・チェス
に行き着く

まで誤読しました(´・ω・`)

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