明けましておめでとうございます。




さて。



8月下旬から11月上旬まで長く続いたエギングが終了。



毎年のことながら、僕は燃え尽きてしまう。



今年は燃え尽きないように釣りをやろうと思っていたにも関わらず。



燃え尽き症候群とは、顧客にサービスを提供する職務(これをヒューマンサービスと定義します)への従事者が、まるで『燃え尽きたように』、急激にやる気を喪失し、休職・離職してしまう現象であるとされている。海外の研究グループ(MBI:Maslach Burnout Inventory)によると
1)情緒的消耗感:仕事を通じて情緒的に力を出し尽くし消耗してしまった状態
2)脱人格化:クライエントに対する無情で, 非人間的な対応
3)個人的達成感の低下
と定義されており、
原因にはストレス反応の結果生じるストレス反応だとされており、更には個人的要因・環境要因が関係すると言われている。
1)個人的要因:バーンアウトする傾向のあるヒューマンサービス従事者は、ひたむきさや他人と深くかかわろうと努力する姿勢が問題視されており、逆に問題が生じたとしてもマニュアル的対応で処理するような姿勢を取る従事者は消耗することが少ないとされている(同時に、信頼され感謝されるサービスが提供されることも少ない)。
2)環境要因:いうまでも無く、過重負担は職務ストレスの原因として多く取り上げられている要因であり、日々接するクライアントの数や長時間勤務、激しいノルマや睡眠時間の低下などがあげられる。
参考文献:久保真人 バーンアウト(燃え尽き症候群),日本労働研究雑誌 2007:(No.558); 54-64



上記内容を見ると自分が燃え尽きてしまう理由が良く理解できる。
1)個人的要因:魚釣りに対して情熱を持っているAngler程、釣りに対するひたむきさや釣りに深くかかわろうと努力する事は容易に想像することが出来る。ただし、残念なことに対象がイカであるだけに、常に満足できる釣果が得られるわけではなく、結果的に達成感が得られにくい。
2)環境的要因:あえて述べるまでも無い事ではあるが、釣りを続けるというのは体力的に過酷な状況というのが生じやすい。仕事を終えて、海に向かい、一晩中キャストし続け、マズメの一瞬だけ釣れて(⇒達成感が少ない)、また高速道路をふらふらになりながら長野に戻り、仮眠をとって仕事に向かう日々。加齢に伴って生じる体力の低下は、集中力の低下をもたらし、釣りだけではなく場合によっては仕事の質を下げてしまう事が生じうる。これもまた、釣りだけではなく仕事に置いての達成感を損なう条件である。



客観的に自分の釣行スタイルを見つめてみれば、燃え尽きる理由が良く分かる。特にアオリイカに関して言えば、地合いをいつ迎えるかというのが重要な意味を持つ。ただし、そのためには睡眠時間を削らざるを得ず、結果的に達成感は得られたとしても、肉体的・精神的な消耗感は強い。

逆に言えば、とても達成感のあったエギング釣行もあった(≒味わい深いエギング)。

来季は、こういった達成感、満足感の強い釣りを推し進めていきたいと考えている。






そんな若干燃え尽きた僕を奮い立たせる子供の一言。

『おとうちゃん、イカじゃなくて、魚食べたい。』

しばらく気象予報や海況のチェックから離れていた12月の中旬。久しぶりに開いた波予測は、メバルを釣るには絶妙な予測値をたたき出していた。タイドグラフと風予測を突き合わせつつ、出撃のタイミングを測る。今季はまだ2回の出撃が許されており、どう考えたって今日はチャンスだ。妻と子供たちに許可を得て、深夜に海へ向かう。



1.5時間後には、僕はポイントに立っていた。

波打ち際で手を海水につけると生暖かい。少し濁りが入っているが、もうしばらくすると風が濁りをどっかへ連れていくだろう。それ以上に、月明かりが気になるが、ストラクチャーを狙ってシェードを打っていこう。

潮が動き始めるまで、サラシにフロートをまみれさせたり明暗の際にユーリーをキャストしトレースしながらお茶を濁す。

そうこうしながら小一時間もたてば、潮が動き始め、濁りがあっという間にクリアな状態になる。同時に足元をよく見ると、明かりがこぼれるあたりにはオレンジ色の目をした小さな魚が溜まっている。この小型ベイトフィッシュがやってくるであろう潮に向けてキャスト。


メバルの魚信が比較的多く、数投に一尾の割合で釣れる。


アベレージサイズは25㎝程の中、比較的良型の個体をキープ。


1

2

3

7

残念ながら、尺クラスには程遠い、大目に見てもせいぜい29㎝どまりの個体。やはり尺メバルは出るべくして出る個体であり、小型個体の中に混じる事はないのだろう。そう考え、尺が出る可能性を打っていくが今の僕に釣れるのはここまで。


場所を変えて、イカを数杯、アジを数尾釣って帰宅。
12月中旬にもかかわらず、イカが釣れるのにちょっとびっくり。

イカ大根
メバルの刺身
イカの刺身
鰺の刺身
メバルの皮の湯引き
メバルのあら汁
鰺の漬けユッケ

家族で美味しくいただきました。

4







一連の釣行で得られた教訓。

"大きな達成感は、肉体的・精神的な消耗の向こう側に訪れる。"

そして、そういった努力が出来なかった今年の僕には、スポーニングの尺個体は微笑まなかったのだろうな。



そう考えれば。


燃え尽きる程釣りをすること。


僕にとってはそれは重要な意味を持つことなのだ。