秋になると、重い病気を発症される方が増えますね。

『アルコール中毒=アル中』 という言葉は死語のようで、最近は『アルコール依存症』 が正しいとか。でも、昭和のオッサンにはやっぱり “アル中” の方がしっくりきます。

この事例にあてはめれば、秋の陸っぱりには 『イナダ中毒=イナ中』 やら、『アオリイカ中毒=アオ中』、『クロダイ中毒=クロ中』 など、色々な中毒症状を発症されている方が目につきます。

何せ中毒、病気ですから、仕事も、家事も、妻も、子供も、お金も、睡眠時間も、天気も、翌日の予定も、病気を抑える効果は期待できません。理性や損得勘定じゃなく、釣り場に立って、竿を振らなきゃ、発作は治まりません。

先日も、あるお方*が発作を起こされ、内房某所に向かわれました。この方*の病名は 『タチウオ中毒=タチ中』。一説には “イナダ中毒=イナ中” や “アオリイカ中毒=アオ中”、さらには “ソウダガツオ中毒=ソウ中” に “サヨリ中毒=サヨ中“ も同時に発症されているみたいです。

このお方*、夕マズメの短時間釣行でイナダを釣られ、納竿間際に大ビラメをバラされたようですが、タチウオはスカだったご様子です。でも、釣り場の状況は限りなく整っているようで、今日はダメだったけど明日は… と、感じさせる雰囲気マンマンです。この釣行の顛末をLINEで見ていたら、何だか、変な汗が出てきました。

若干手も震えます。疲れたんでしょうか?床に入りますが、目ん玉パッチリ、心臓バクバクで一向に眠れません。頭の中に銀ピカで長~いシルエットが浮かんでは消え、背ビレをウェーブさせながら青白く光っては、また消えていきます。

今日はその方*とお会いしてませんから、接触感染も、空気感染も可能性ゼロ。どうやらこの病気、LINEやブログで感染するようで、オッサンも “タチ中” に感染してしまったようです。

まぁ、元々オッサンもタチ中のキャリアですから(爆)、火の気がありゃボッ!と発火するのは当たり前。

朝起きて、週間予報を見ると、明日10/13(金)の未明から一週間、ずっと雨模様。しかも金曜日から気温が急降下するみたいです。

発作が出ているオッサン、一週間後なんて生きている自信がありません。こんなん、今日しかないじゃん!ということで、すべてを放ったらかしにして14時、自宅を出発します。

15時前に現着すると、ありゃ?人多いじゃん…。昨日はガラガラ… と聞いていたんですが…。慌てて釣り座に向かうと、ベストポジションの方が撤収されました。ラッキー!

釣り座から状況を確認します。潮はかなり強く濁っていて、海中の様子はまったく目視できません。それより風が…。Y〇hoo! の予報じゃ、北東風2mなのに、ここは南西風。しかも体感8m。あっ、今体感10m。風向きといい、風速といい、またしてもヤラれました(泣)。

今日は暗くなるまで、カゴ釣りでベイトを釣る作戦です。昨日発作でここに来られた方*によれば、イワシの大群がピチャピチャ泳ぎ回っていたそうです。だからそのイワシを釣って、今日は活エサ釣りも視野に入れて準備して来ました。

コマセを詰めて、カゴ釣りを始めます。
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ところがね、まったく無反応。潮が濁っているので、魚群の有無は目視できませんが、ベイトが居る雰囲気が感じられません。

よろけるような強風の中、投入方向を変え、タナを変え、サビキを変えますが、何~んにも釣れません。

16時、竿をセッティングしたまま不在だったお隣の釣り人が戻って来ました。なんとこの方、活エサでのタチウオ狙いだったのに、エサが釣れず、隣の漁港に行ってイワシを釣って来たんだとか。

まぁ、ベイトが逃げちゃうのは、大型のフィッシュイーターが入り込んでいる証拠かも知れません。結局、17時までカゴ釣りをやりましたが、アタリ一つありませんでした。

さぁ、気持ちを入れ替えてタチウオ狙いです。周囲には、同じく重い病を発症された方が8名ほど。何だか、大部屋の病室のようで、妙な気分です。

サンマを付けて遠投します。だけど、すごい風で糸フケが出まくります。あ~、やり難い…。

太陽が傾き出したら、急に寒くなってきました。1時間の間に3枚も重ね着する程、気温が急降下してきました。

17:30、色とりどりの電気ウキが海面に並びますが、何も起こりません。活エサ泳がせの方、キビナゴの方、スーパーで買ったジンタアジの方…。エサも色々ですが、誰~れも、動きがありません。

18:30、この風とアタリの無さ。普通なら帰宅も検討し始める状況ですが、重い病に感染し、発症した方々ばかりですから、撤収なんて雰囲気はゼロ。むしろ、これから始まるであろう祭りに備えて、腹ごしらえしたり、トイレに行ったり。皆さん、準備に余念がありません。

19時。この期に及んでも、Y〇hoo!天気予報は “北東風1m” と表示されています。15時の現着時予報より1m風速が弱まってます。はぁ?体感じゃ、南西風12m。弱まるどころか、増し増しですよ!

大部屋の病人に、なぜ今日来られたのか、聞いてみます。すると…

Aさん:「一昨年は10月に釣れたから、そろそろじゃないかなぁ?と思って…」

Bさん:「隣の港で先週末釣れた!って聞いたから、そろそろかなぁ?と思って…」

Cさん:「明日から寒くなるし、一週間雨の予報だから、今日しかない!と思って…」

Dさん:「イナダが入って来た!って聞いたから、そろそろかなぁ?と思って…」

Eさん:「先週見に来たら、結構電気ウキが浮かんでいたから、そろそろかなぁ?と思って…」

Oさん:「昨日来お方*のLINE見ていたら、発作が出ちゃったんで…」

誰ひとり、確かな情報で来た訳じゃないんですね…。

20時。心の折れた発症者が1名、また1名と、撤収されていきます。そりゃそうですよね。この風、この気温。別の病気にかかっちゃいそうです。

22時、明日は朝から都内です。急に現世に舞い戻ったオッサン、一番最後に釣り場を後にします…。

23時、帰宅。ぬるくなったお風呂に入りながら、色々考えます。

「今日は風でダメだったけど、風が無ければなぁ…」
「今度は釣り座をあっちにしてみようかなぁ…」
「一週間雨の予報でも、夜中だけ降らない日もあるよなぁ…」
「やっぱり、オッサンの釣法は夜中から明け方向きだよなぁ…」

グリングリンの丸坊主から帰宅して15分。もう次の釣行に向けて、あれこれ考えている自分が居ます。

こりゃ、やっぱり、相当重い病気だわ。

うなっくす。


PS.神様、丸ボウズでも必ず記事をアップする、律儀なオッサンに特効薬 “タチ爆” を!

* ⇒ (釣行記) 10/11 内房 ルアー太刀魚TRY!