寒さ、雨、強風、ケツの痛み、美人妻の冷視線…。

出張明けのあれや、これや、それや、は片付きました。釣行への意気込みは満々ですが、あれや、これや、それや、踏ん切りがつかないオッサンです。

前回の釣行ではまさかのタチ5本。時間が経過してから写真を見ると、どうにも現実のこととは思えません。
2015/11/13(金) 『リベタチ』 100倍返しダッ!(内房某所)

5本のうち1本は、指5本分の幅がある、まさにドラゴン!のはずでした。ところが…
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幅は凄いのに長さが…。何ともアンバランスな個体です。

改めて他の4本と比べると、幅の広さがよく分かります。何で君(いや、抱卵個体なので彼女)、尻尾がないの…。
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これ、釣行記でも触れましたが、尾の身をお仲間に食いちぎられた、共食いの結末です。何とも痛ましいお姿でした。

傷口は完全にふさがっていたので、食いちぎられてから相応の日数が経過しているようです。
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と言うことは、共食いで尾を食いちぎられても、そのタチウオは遊泳し、ベイトを捕食し、成長するって事です。これ、すごい事ですよね?

『タチウオは共食いをする』。

その事実を初めて聞いた時、仲間に食いちぎられた個体はやがて力尽き、死んでいくものとばかり思っていました。だって 『フィッシュイーターがヒレを失う』 って事は、『捕食が出来なくなる』 事とイコール。傷が癒えても、待つのは死のみ!かと…。 

尾を仲間に食われても、生き続け、捕食し、成長し、抱卵するタチウオ。すごいヤツです。

以前、乗合船の船長さんからも、共食いの件は色々聞いてました。水深のある沖合を攻めるジグング船だと、こんな事例も珍しくないそうです。

リングタチウオ
タチウオのジギング船は、船直下にジグを落とし、シャクって!シャクって!ガツンッ!となるパターンが多いとか。

その際、口じゃなく体にフックが掛かる、いわゆる 『スレ』 も多発するそうです。

こんな具合に、背中にスレ掛かりした場合。
001スレ
巻き上げている途中で、何と自分の尻尾をガブリッ!と咥えてしまう個体が多いそうです。

つまりは、イメージ画像がこれ。
002自分で尻尾
輪っかになったタチウオ。途中から一切の引き込みがなくなり、ただ重いだけ。不思議に思いながら巻き続けると、こんな輪っかになって上がってくるそうです。

こんな 『リングタチウオ』、ちょっと間抜けですが、現物を見たら爆笑しそうです。

連チャンタチウオ
続いては、普通に口にハリ掛かりしたタチウオ君です。

ガツッ!とフッキングしたらグン!グン!と体をくねらせて抵抗します。いや~、引くな~!
003食った
引き味を楽しみながら巻き上げていると、途中で猛烈な引き込みです。えぇ?何だか引き味が2倍になったような。

というか、すげ~重さ。この引き、この重量感。まさかの指10本!ドラゴンかっ!

船長も異変を察知し、ネットを用意します。慎重に巻き上げ、姿を現したそのタチウオは!

あれぇ?ごく普通サイズ。何で?おかしいな~。失礼しました。一気に抜き上げようとしたら…??
004一荷
ハリ掛かりした個体の尻尾に噛みつき、そのまま上がってきたそうです。

一荷ならぬ、連チャンタチウオ。これも一度、見てみたいです。

その船長曰く、タチウオは活性が高まったり、パニックになると、見境なく周囲のものに噛みつく習性があるそうです。だから、スレ掛かりしてパニックに陥った個体が、自らの尻尾に噛みついたり、巻き上げられる個体の尻尾に飛びつくんだとか。

こうした共食いの習性があるため、同じ群れの中に大小が混じる例は少なく、同じ大きさの個体同士で群れを形成する、と言ってました。

こんなタチウオの習性を利用するのが、タチウオの尾を身エサに使う 『共食いウキ釣り』 です。前回の釣果もしっかりストックしておきました。
024共食い
乾燥させてエサ持ちをよくしてあります。サンマの身エサでサクサクッ!とおかず分キープしたら、必殺共食い釣法で5連発。釣れた個体の尾を切って… こりゃ、夜明けまでエンドレスな予感です。

しかし、寒い。風が強い。踏ん切りつかず…。

尾っぽの身を越年させる訳にも行きませんから、早めに釣行したいところです。

うなっくす。